澪「・・・話は聞こえなかったけど、さとみさんと私たちを繋いでいるのはむぎなんだと思った」

紬「繋いで・・・」

澪「変わっていくならみんなと・・・」

紬「・・・」

澪「・・・同じ景色をみんなと見ていきたい・・・な」

紬「うん。わたしももっと、もっとみんなと見ていきたい」

澪「・・・」

紬「・・・」

澪「・・・ふふっ、嬉しい」

紬「・・・?」

澪「むぎとこんな話できるなんてな」

紬「わたしも」

澪「ありがとう、むぎ」

紬「・・・やっぱり変わったわ」

澪「そう・・・?」

紬「えぇ」

澪「そう、だと・・・いいな」

紬「・・・」

澪「今日改めて思ったよ」

紬「・・・?」

澪「音楽やっててよかった。・・・って」

紬「・・・うん」

澪「・・・おやすみ」

紬「おやすみ」

澪「・・・」

紬「・・・」


――――

「---、---?」


「ここ、どこですか?」

「--、----」


「そうですか」

「----、-ーー-?」


「わたしは―――」








紬「・・・」

澪「」スヤスヤ

紬(・・・夢?)

澪「バ・・・つ」ムニャムニャ

紬「仲良しね」ウフフ

澪「」スヤスヤ

紬「・・・ふぁ」

澪「」スヤスヤ

紬(・・・・・・おやすみ)




9日目終了--------



8月10日





さわ子「はい、梓ちゃん。乗車証」

梓「はい」

車掌「確認いたしました」

憂「車掌さん、お世話になりました」

和「お世話になりました」

さわ子「世話になったわね。ありがとう」

純「お世話になりました!」

車掌「平沢憂さん、真鍋和さん、山中さわ子さん、鈴木純さん」

梓「・・・」

車掌「当特急ヴェガへのご乗車、誠にありがとうございました」

純「こちらこそ、ありがとうございました」ペコリ

憂「楽しく過ごせました」

和「はい、感謝しています」

さわ子「あの子たちの事・・・よろしくね」

車掌「はい、お任せ下さい。お気をつけてお帰り下さいね」ニコ

さわ子「えぇ。みんなを見送りに行くわよ」

純「車掌さんバイバイ!」

憂「・・・さようなら」

和「お元気で・・・」

さわ子「じゃあね、美弥ちゃん」

車掌「はい、みなさん。お元気で」

梓「・・・」

さとみ「・・・私も名残惜しいかも」

梓「あ・・・」

和「ほら、唯を見送るんだから、そんな顔しないの」

憂「・・・うん」

さわ子「姉妹ね~」

純「・・・いかん」

唯「あれ、あずにゃんは~?」

さわ子「美弥ちゃんと話してるんじゃない?」

律「ふ~ん」

修治「・・・」

秋子「せ、先生~」ウルウル

さわ子「うっ」

秋子「私寂しいです~」シクシク

さわ子「あ、あなたには私よりもっといい先生と出会えるわ」

秋子「先生よりいい先生はいないですぅ~」シクシク

みらい「・・・」ウンウン

さわ子「・・・あは、は」

律「複雑な顔だな~」

修治「あ、動かないで秋子ちゃん」

紬「?」

秋子「どうしたんですか~?」シクシク

修治「背中にかまきりが・・・」

澪「!」キラン

律「昆虫の方だぞ」

秋子「は、はは、は、早くとってくださーい!」

修治「うん・・・」ヒョイ

唯「おぉ、カマキリだぜ!」

さわ子「懐かしいわね」

秋子「きゃああああああ」

タッタッタ

さわ子「どうしたの?」

秋子「わ、私虫とかダメなんです~!」

修治「虫だけにむ」

「「「 ・・・ 」」」ジト

修治「無休で働くコンビニは便利だよね」

律「黙ってろ」バシッ

修治「・・・すいません」

秋子「先生~!みなさ~ん!さよーなら~!」

さわ子「えぇ、楽しかったわ。じゃあね秋子ちゃん」

憂「さようなら」

和「じゃあね」

純「バイバーイ」

修治「いてててて!コイツ挟みやがった!」

紬「大丈夫ですか?」

唯「おぉ、本気だね」

律「おまえも先に乗ってろよ・・・」

修治「そ、そうだな・・・。みんな元気でね」

憂「はい!」

和「修治も気をつけてね」

さわ子「あなたも元気でね」

純「・・・名前覚えてないけど、さようなら!」

修治「鳥羽修治です!じゃあね!」

タッタッタ

秋子「きゃあああああ」

ドタバタ

純「あはは」

さわ子「修治くんらしい最後ね~」

和「そうですね」

澪「ふふっ」

紬「うふふ」

唯「しょうがないな~」モォー

律「・・・やれやれ」

みらい「・・・さわ子先生・・・ありがとうございました」

さわ子「ごめんね、ここで降りちゃうけど」

みらい「いいえ、私の背中を押してくれて。とても感謝しています」

さわ子「・・・」

唯「だいじょーぶ!私がみらいちゃんのマネージャーになるから」ドン

澪「マ、マネージャー?」

律「頼りね~」

和「そんな事・・・・・・・・・・・・」

唯「最後まで言ってほしいよ!?」

みらい「頼もしいですよ」ニコニコ

唯「えっへん」

さわ子「マネージャーなら新聞読んでるわよね」

唯「ニュースペーパー?」

さわ子「そうよ」

律「どうしたー?」

みらい「あ・・・」

さわ子「みらいちゃんはさすがに知ってるわね」

みらい「はい・・・」

さわ子「これよ」ガサッ

憂「あ・・・」

澪「トップ一面か」

『飯山みらい解雇!事務所とのトラブルが原因か!』

純「おぉ、飯山みらいってここにいる飯山みらいだよね?」

唯「そうだよ~」

純「新聞の一面に載っている人が目の前にいるなんて・・・」

紬「あ、そうね~」

和「変な気分よね」

さわ子「徐々に話題になる予定だったんだけどね・・・」

律「でも、いづれこうなる事だったんだろ?気にしててもしょうがね~」

紬「そうそう、しょうがねえ~」

唯「しょうががね~」

澪「ププッ」

律「笑うところじゃねえ!唯、修治レベルだぞ今の」

唯「な、なんと!」

さわ子「あのねぇ、問題なのは下の方の記事なの」

紬「下・・・ですか」

『HTTFで再活動!?謎に包まれたグループで活動しているとの噂!!』

和「放課後ティータイムの名は出てないわね」

律「あー、ヒヤヒヤした~」

紬「ヒヤした~」

唯「アツカンで!」

憂「ダメだよ、お姉ちゃん」メッ

さとみ「・・・」

梓「・・・」

澪「意味が分からない・・・」

みらい「・・・」

さわ子「気にするだけ無駄なのかしら」

純「そうみたいですね」

さわ子「みらいちゃんと一緒にいる時は気をつけなさいよ?」

唯「はい!」ビシッ

みらい「すいません・・・」

さわ子「この子たちが選んだ事でもあるんだから気にしないの」

律「そうだぜ~」グー

紬「そうだぜー」グー

梓「そうだ・・・ぜ」グ

唯「そうだべー」グー

澪「・・・だぜ」グゥ

さわ子「・・・頑張りなさい」

みらい「はい!」

さとみ「いい先生ね」

さわ子「そろそろ時間よ」

純「みなさん、学校でお会いしましょー!」

憂「くれぐれもお体には気をつけて」

和「待ってるからね」

さわ子「最後まで頑張りなさいよ」

紬梓唯澪律「「「「「 はいっ!! 」」」」」

さとみ「楽しかったわ、みんな元気でね」

律澪唯「「「 えっ!? 」」」

和「言ってなかったのね」

さとみ「あれ・・・?言ってなかったの、梓ちゃん」

梓「言ってませんよ?」

さとみ「私はやとちりしてた?」

さわ子「そうみたいねぇ」

紬「さ、さとみさん!」


prrrrrrrrrrrrr

みらい「あ・・・」

唯「え~さとみちゃ~ん!」ジタバタ

律「後でむぎに詳しく聞くぞ」

澪「そうだな・・・」

唯「え~」ジタバタ

梓「・・・」

さとみ「慌しくなっちゃって」

紬「さ、さとみさん!あのっ!」

さとみ「え?」

紬「わ、私さとみさんは逃げてきたって言ったけど、そんな事ないと思うの!」

さとみ「ど、どうしたの急に」

紬「だって、逃げてきた人は学校と連絡とったりしないはずなの!」

さとみ「むぎさん時間が」

紬「旅に出た理由が悪くても、旅に出た意味を見つければいいと思うの!」

さとみ「!」

澪「むぎ!」

紬「見つけてない私が言うのも変だけど!」

梓「旅と呼ぶようになった理由を探しましょう!」

さとみ「もぅ!」

ガシッ

さとみ「早くっ!」

紬「さ、さとみさん!?」

さわ子「りっちゃん!」

ポーン

律「あ、あぶなっ!」

澪「あわわわ」

ドスッ

唯「捕まって!」

梓「どうぞです!」

さとみ「うん!」

ガシッ

紬「わっ、わっ!」

プシュー

さとみ「・・・・・・乗っちゃった・・・」

ガタン ゴトン ガタンゴトンガタン

紬「あ・・・ご、ごめんなさい」

さとみ「本当はずっと迷ってたの・・・このままいこうかって・・・」

紬「で、でも・・・」

さとみ「うん・・・今日学校を休むから推薦入学もダメになるわね」

梓「!」

紬「あ!」

さとみ「無断欠席で家にもいないんだから、大騒ぎだろうな・・・」

澪「・・・」

さとみ「その頃わたしは遠い空の下・・・」

紬梓「「 私が変な事言ったから・・・ 」」

さとみ「でも・・・」

律「?」

さとみ「一度してみたかった・・・こういう事」

唯「悪い子ですな~」

さとみ「ふふっ、そうね。むぎさんと梓ちゃんのせいだからね~」

紬梓「「 ごめんなさい 」」

さとみ「でも、一緒に見つけてね。旅に出た意味と、旅と呼ぶようになった理由を」

紬梓「「 は、はい! 」」

さとみ「それじゃ、私は車掌さんの所へ行って手続きしてくるから」

律「はい、荷物・・・破壊力あったぞ~」

さとみ「ありがと。・・・また後で」

みらい「・・・ドラマを、見ているようでした・・・」

唯「うんうん!」

澪「そうだな」

律「さわちゃん・・・こうなる事分かってたのかな」

みらい「恐らく・・・」

梓「む、むぎ先輩・・・」

紬「あ、あずさちゃん・・・」

紬梓「「 ぷぷっ 」」

梓「あははは」

紬「うふふふ」

唯「・・・あは、はは」

律「意味も無く笑おうとするなよ」

唯「だって~」

澪「ふふっ」

みらい「ふふ」

紬「新しく旅が始まった気分ね!」

梓「はいっ!」


――――

さわ子「なるほど梓ちゃんの言った通りね」

純「はい」

憂和「「 座り心地が悪い 」」

さわ子「そうなのよ」

純「そうです」

和「私と憂は一度経験してるから」

憂「うん!」

さわ子「・・・そうだったわね」

純「梓いいな~」

憂「また言ってる~」

純「羨ましいんだもん。乗客のみんなも店員さんたちも車掌さんもいい人だったから~」

和「そうね・・・」

さわ子「わたし到着まで寝てるわ。よろしくね和ちゃん」

和「はい」

さわ子(・・・さすがに疲れたわね)

純「あのさ、ライブで梓が」


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