車掌「データについては保証しかねます。申し訳ございません」

将人「どうしてさっき入れた画像が消えているのか聞いているんだよ!」

車掌「分かりかねます。申し訳ございません」

唯「それって・・・」

さわ子「もしかして・・・」

将人「くっ!!」

律「はぁ・・・よかった」

将人「・・・みらい、お前が思っているほど・・・甘くないぞ」

スタスタ

みらい「・・・はい」

さわ子「みらいちゃんの運はまだまだ捨てたもんじゃないわね」

律「あぁ・・・」

車掌「・・・ふぅ」

小麦「・・・はぁ」

修治「よかったぁ」

律「どうした?」

修治「小麦、うまくいったな」

小麦「もぉ~、ヒヤヒヤしたよ~」

さわ子「どういう事?」

修治「小麦の電磁体質を利用しました」

小麦「そういう事~」

唯「どういう事~?」

小麦「あたし機械と相性が悪いんだよね~。機械類に触ったら、どういうわけかおかしくなっちゃうんだ~」

みらい「?」

小麦「前なんて、エレナの映像の上半分が消えちゃったの」

律「どんな体質だよ・・・」

小麦「分かんないよ~、でもこの体質でみんなのお役に立てたんだから嬉しいな」

さわ子「・・・」

車掌「ふふ」

小麦「じゃ、私行くね。修治くん今晩のご飯奢ってね~」

修治「あぁ、なんでも頼んでいいぜー!」

小麦「エレナの分もだからね!じゃねー!」

修治「ありがとなー!」

律「・・・もう少し詳しく」

修治「そうだな。俺、アイツがライブの写真を撮ってる所みたんだよ」

さわ子「ふむ」

修治「それで、またみらいちゃんの足をひっぱるだろうなと思ってさ」

唯「ほぃほぃ」

修治「カードを折ってもパソコンや他の記憶媒体に移されてたら困るから」

律「ふむふむ、小麦の体質を活用したと」

修治「そう・・・だけど。車掌さんが手伝ってくれるかどうかは運任せだった」

さわ子「そうよねぇ、知ってて客のデータを削除するなんて出来ないものね」

修治「車掌さんを利用したみたいになってすいませんでした」

車掌「これっきりにしてくださいね」

修治「はい」

さわ子「でも、ピンポイントでファイル削除なんて出来ないでしょ」

車掌「そこは・・・内緒ですよ?」シー

唯「車掌さーん!」ダキッ

ボインッ

車掌「平沢さん!?」

唯「ありがとー!」

車掌「いえいえ、私もお役に立てて嬉しいです」

修治「さっき渡したカードの方を折っただろ?」

律「あぁ、そこは理解できたから」

さわ子「あの画像は残ってるという事ね」

みらい「・・・」

修治「これでみらいちゃんは足かせが無くなったな!」キラン

律「やるな!」

修治「えっへん」

コック「やるじゃねぇか!」バシッ

修治「いってぇーーー!!!」

コック「力ずくでなんとかしようと思ってたんだがな」

車掌「それは私がさせません・・・」

律「料理長聞いていたのか」

修治「・・・」ヒリヒリ

コック「ガッハッハ、律の台詞もなかなかかっこよかったぞ」

律「ちぇー、私はなにも出来なかったっつーの」ブー

さわ子「もおー」ブー

コック「ガッハッハ、修治、小麦とエレナにご馳走してやるから連れて来い」

スタスタ

修治「やった!財布が軽くならずにすんだ!」ヒャッホウ

律「あーぁ、かっこ悪いヤツ」

修治「どういえばいいんだよ」

律「逆に俺が料理長にご馳走してやるよ!」

修治「意味が分からん」

みらい「ふふ」

さわ子「締まらないわねぇ」

唯「あはは」

車掌「うふふ。・・・それでは私も仕事に戻ります」

緑「・・・」

車掌「あら?」

緑「・・・」

スタスタ

車掌「?」

律「車掌さーん、本当にありがとー!」


車掌「さて・・・」

緑「・・・ちょっといい?」

車掌「はい。落し物ですか?」

緑「・・・どうして」

車掌「・・・?」

緑「・・・どうして自分の立場を危うくする事ができるの?」

車掌「・・・」

緑「・・・大切なお客様・・・だから?」

車掌「・・・そうです」

緑「・・・それ・・・だけ?」

車掌「いつでも笑顔でいて欲しい方たちがいるから・・・ですよ」ニコ

緑「・・・・・・・・・理解できないわ」

車掌「ふふ、そうですね。今の発言も車掌失格ですね」

緑「・・・・・・邪魔したわ」

スタスタ

車掌「一緒にいれば分かると思いますよ・・」

pipipipipi

律「あ、むぎからだ。はい、もしもし?」

修治「じゃあ、観光に戻るかな・・・」

唯「ありがと、修治くん!」

みらい「ありがとうございました」

修治「なんのこれしき」キリ

律「貸し一つ減らしてやるよ。 あ、こっちの話・・・それで?」

修治「マジで!? よっしゃー・・・」グッ

スタスタ

さわ子「ガッツポーズのまま歩いていったわね」

唯「よかったね、みらいちゃん!」

みらい「はい・・・みなさんに助けられてばっかりです」

さわ子「ステージ横で私が言ったこと覚えてるでしょ?」

みらい「・・・はい」

ピッ

律「むぎたちも楽しんでいるみたいだぞー」

さわ子「りっちゃん、さっきの画像見せて?」

律「あ、うん。ちょっと待ってて」

唯「りっちゃんのカメラとあのマネーなんとかの人のカメラ一緒なんだね」

律「そういう事。修治は私のカメラの機種知ってたからな」

さわ子「なるほど」

律「はい、さわちゃん」

さわ子「ありがと。・・・キレイに撮れてるわね」

唯「うんうん」

律「どうするこれ、消す?」

さわ子「唯ちゃんに任せるわ」

唯「残す!」

みらい「唯さん・・・」

唯「だって・・・画像の私たちに罪は無いんだもん」

律「・・・深いな」

さわ子「そう・・・。それじゃ地下街へ行きましょうか」

唯「うん!」

律「そうだな」

みらい「・・・」

さわ子「みらいちゃん、行くわよ?」

みらい「私・・・、一人で考えたい事があるので・・・」

唯「え、行かないの・・・?」

みらい「・・・はい。今日はありがとうございました!」

さわ子「・・・・・・・・・降りるの?」

唯「えっ!?」

みらい「それも含めて考えたいんです・・・」

律「・・・そうか」

唯「だったら私も・・・!」

みらい「唯さん、憂さんと和さんが待ってますよ」

唯「で、でも!」

みらい「黙って降りたりしません。必ず唯さんには挨拶しますから」

唯「ほんと・・・?」

みらい「はいっ!ですからみなさんの所へ行ってください」

唯「・・・」

みらい「宣言します。私は唯さんを裏切ることは絶対にしません」

さわ子「それなら大丈夫ね」

律「あぁ、じゃあ後でなみらい!」

みらい「はい!」

唯「うん・・・後でね!」

みらい「はい、楽しんできてください!」


――――

店員「お飲み物は、アイスティー3つ、オレンジジュース2つ、コーラ、レモンティー、ウーロン茶ですね」

さわ子「えぇ。みんな、なに食べるのよ?」

律「天むす!」

唯「わたしも天むす~!」

憂「味噌カツをお願します」

梓「台湾ラーメンを」キリ

澪「え、えぇと」アセアセ

和「落ち着いて。私はきしめんにするわ」

さわ子「私もきしめんで」

純「エビフライか手羽先・・・どっちにするかな」

澪「み、味噌煮込みうどんを」

純「くー、手羽先をお願します!」

店員「はい」

「・・・ぶしを」

「かしこまりました」

紬(あら、そんな食べ物あるのね~)

さわ子「むぎちゃんは?」

紬「うなぎのひまつぶしを~」

和さわ子梓憂純「「「「「 ん!? 」」」」」

澪「?」

唯「和ちゃんどうしたの~?」

和「聞き間違いかしら」

憂「そうみたいですね」

店員「えぇと?」

紬「あら? うなぎのひまつぶしを一つ~」

律「プフッ」

純「女の子が水を噴いてはダメですよ、はいティッシュ」

律「さ、さんきゅ」

店員「あ、はい。うなぎのごにょぶしですね。かしこまりました」

梓「あの店員さん逃げましたね」

和「そうね・・・」

紬「・・・どうしたの?」

さわ子「指摘してあげなさいよ」ヒソヒソ

律「さわちゃん教師だろ!」ヒソヒソ

憂「あ、あの・・・紬さん・・・」

律さわ子「「 おぉ、頑張れ! 」」

紬「なにかしら~」ニコニコ

憂「な、なんでもないです」

紬「・・・?」

律「だよなぁ~」

和「由々しき問題よこれは・・・」

澪「・・・どうしたんだ?」

唯「?」

律「気づいてないし・・・」

梓「指摘したらどうなるんですか・・・?」

さわ子「こうなるわ・・・」

・・・・・・・・・

・・・

さわ子「むぎちゃん!うなぎは暇つぶしなんてしないのよ!」ビシッ

紬「そ、そんな!」ガタ

律「あぁ、あいつらは深海で一生懸命泳いでて忙しいんだぜ・・・」

紬「そ、そんな~」シクシク

タッタッタ

・・・

・・・・・・・・・

梓「そんな訳ないです」

さわ子「むー」ブー

律「やんわり指摘してやればいいんだよ」

和「するとどうなるのよ」

律「こうなる」

・・・・・・・・・

・・・

律「私たちがいつも放課後にしてることだよな!」

唯「その心は!」

律「人生の暇つぶしだぜ!」キラン

紬「そうね~」

・・・

・・・・・・・・・

梓「気づいてないじゃないですか」

律「あれ・・・?」

唯「みんななにしてんのかな?」

澪「・・・さぁ?」

さわ子「お気楽ねぇ」

純「憂なら大丈夫かと」

律「さっき言えなかったじゃないか」

純「遠まわしに言えばいいんですよ。きっとこうなります」

・・・・・・・・・

・・・

憂「紬さん・・・うなぎは夜行性なんですよ」

紬「へぇ~」

憂「体温調節が出来る為、淡水でも海水でも生きられるんです」

紬「ふむふむ」

憂「蛇行型と呼ばれる泳ぎ方で、蛇のように泳ぎます」

紬「遊泳速度は遅いのね」

憂「はい、川と海を行き来する以外にも地上を這って移動するなど」

・・・

・・・・・・・・・

梓「いつ本題に入るの」

純「あれ?」

憂「私そんなにうなぎについて詳しくないよ?」

純「そうだっけ?」

憂「そうだよ」

律「うーん、中々手ごわいな・・・」

和「そうね・・・神妙な面持ちで言えばいいんじゃないかしら」

さわ子「和ちゃん、それできるの?」

和「いいえ、澪経由でいえば・・・こうなるはず」

・・・・・・・・・

・・・

澪「じつはな・・・むぎ・・・」

紬「み、澪ちゃん・・・?」

澪「さっき・・・むぎはとんでもない間違いをしてしまったんだ」

紬「間違い・・・?」

澪「あぁ・・・そのせいでみんなが困ってる」

紬「わ、私ったら・・・」

澪「・・・」

紬「澪ちゃん教えて、私は何の間違いを・・・?」

澪「そ、それは・・・」ゴクリ

紬「・・・」ゴクリ

澪「・・・」ガクガク

紬「え・・・?」

澪「聞こえない聞こえない」ブルブル

・・・

・・・・・・・・・

梓「雰囲気にのまれて自滅しましたね」

和「あれ・・・?」

さわ子「梓ちゃんいってみなさいよ」

純「そうだそうだ!」

梓「わ、私がですか?」

律「さっきからツッコミだけだろ」

梓「そうですね・・・やはり和先輩が知的にいってみましょう」

和「そうね・・・梓が日頃私をどう思ってるのか興味あるわ」

梓「うっ」

憂「どうなるのかな」

梓「た、多分こうなる・・・といいな」

・・・・・・・・

・・・

和「むぎ・・・」スチャ

紬「和ちゃん・・・メガネを外しても私が見えるの?」

和「こんなの飾りよ」

紬「貸して・・・」スチャ

和「度数入れてないのよ」

紬「あら、本当・・・」

和「ふふ、うなぎの」


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