律「バカだよ愛ちゃん・・・っ」

澪「・・・・・・・・・うん・・・」

愛「・・・・・・でも・・・」グスッ

澪「愛さんと・・・っ・・・兼六園に行かなかったら・・・律とケンカしたままで・・・三人の思い出作れなかった」グスッ

愛「・・・っ」グスッ

律「むぎや唯だって・・・愛ちゃんといたから楽しめた事がいっぱいあるんだ」

澪「・・・うん」

愛「・・・」

律「・・・だから、愛ちゃんはいていいんだ」

ギュウ

澪「うん・・・っ」ボロボロ

愛「・・・」

律「なんで澪が泣いてるんだよー」

澪「・・・だって・・・止まらない・・・んだもん」ボロボロ

愛「わ・・・わたし・・・みなさんに・・・酷いことしてたんですね・・・」

律「・・・」

愛「私の不幸でみなさんに・・・迷惑かけて・・・それが悔しくて・・・申し訳なくて・・・」

澪「・・・」

愛「『気にするな』と言われる度、心の中では『いやな目にあった』と思っているんじゃないかと疑って」

律「・・・バカッ」

ビシッ

愛「いたっ」

律「それはすごく失礼な事なんだぞ」

愛「・・・・・・・・・はい」

澪「・・・」

律「・・・」

愛「・・・・・・私・・・降ります」

律「うん」

愛「帰ってたくさん謝ります」

澪「すっごく怒られるな」

愛「はい・・・許してくれるか分かりませんが、謝ろうと思います」

律「きっと大変だぞ」

愛「頑張ります・・・自分で蒔いた種ですけど・・・」

澪「・・・うん」

律「あぁ、早く電話でもして安心させてあげて」

愛「・・・はい」

律「・・・よし」

澪「・・・」

ガチャ

律「じゃあね」

澪「・・・じゃ」

愛「律さん、澪さん。本当にありがとうございました」

律「へへっ、気にすんなって」

澪「うん」

律「じゃ、後でな~!」

愛「?」

バタン

澪「後で?」

律「このまま降りちゃうのもったいないだろ」ウシシ

澪「・・・そうか」

律「うん」

澪「あ、あのさ、律・・・さっきは」

律「さぁー練習練習~」

スタスタ

澪「言わせろよ」

律「何をー?」

澪「・・・なんでもない」



ポンポンポンポン

ジャンジャンジャンジャン

唯「き~ら~き~ら~ひ~かる~」

「「 お~そ~ら~のほ~し~よ~ 」」

律「なんだよこれは・・・」

さとみ「お遊戯会ね」

みらい「楽しいですよ」

さわ子「あら、澪ちゃんは?」

律「顔洗ってる」

さわ子「・・・そう。うまくいったようね」

律「分かる?」

さわ子「顔に出てるわよ」

修治「・・・」

さとみ「・・・」

唯「み~ん~な~のう~たが~」

「「 と~ど~くと~い~い~な~ 」」

澪「なんだこれは・・・」

ジャンジャン

ポンポン

唯「あ、りっちゃん澪ちゃん!」

紬「もういいの?」

律「あぁ」

澪「うん」

さわ子「それじゃ続きをするわよ」

律「よっしゃー!」

唯「みんなごめんね~、これから練習するんだ」

「分かった、じゃあね~」

「わたし、きいてるもん」

唯「えへへ」

さわ子「唯ちゃんの進路これでいいんじゃないかしら」

修治「ちょっと用事が・・・」

さわ子「来るとき差し入れ期待してるわ」

修治「・・・はい」

スタスタ

澪「さて・・・と」

唯「澪ちゃん・・・?」

澪「ん?」

紬「なにかあったの・・・?」

澪「何も無いよ」

みらい「?」

さわ子「それじゃあねえ」

紬「あ、はい!さわ子先生!」ズバッ

さわ子「あら、むぎちゃんなぁに?」

紬「ホッチキスのオリジナルを弾いてみてはどうでしょうか!」

さわ子「いいわね」

さとみ「やった」キラキラ

澪「唯・・・全部歌っていい?」

唯「え? うん」

澪「律、ついてこいよ」

律「オッケ」

紬「まぁ」

さわ子「若いっていいわぁ~」

カンカンカンカン

ダンダンダダンダンダダンダン

澪『なんでなんだろ気になる夜 キミへの

  この思い 便せんにね書いてみるよ

  もしかして気まぐれかもしれない それなのに

  枚数だけ 増えていくよ』


車掌「助かりました」

さわ子「私の教え子よ当然よ~」

車掌「ふふ」


澪『悩み事もホッチキスでとじちゃおー

  はじまりだけは 軽いノリで しらないうちにあつくなって

  もう針がなんだか通らない ララ☆また明日』



律「さて、どこへ行こうか」

澪「はい、長島スパーランドへ行きます!」ズバッ

紬「決定事項なのね~」

唯「練習は~?」

さわ子「みんな、今の唯ちゃんの言葉記憶しておきなさいよ」

澪「そうですね・・・」

さとみ「なんとなくひどい事言ってない?」

唯「もぉ~」ブー

律「楽しみがあった方が頑張れるだろ?」

唯「そうだけど~」ブー

さわ子「梓ちゃんも明日いるのよ?」

唯「東山動植物園に行きたいです!」ズバッ

みらい「リズムギターの方ですね」

さとみ「まだ会ったことないな~」

唯「すーーーーーーーーーー」

澪「?」

唯「ーーーーーっごく可愛いんだよ!」

律「えらい溜めたな・・・」

紬「うふふ、早く乗りたくてウズウズしてるかも~」

さわ子「明日の朝一でくるから、その後にアレンジ曲2,3回合わせて名古屋城よ」

唯律「「 ラジャッ 」」

さわ子「そういう事だから・・・」

澪「練習しましょう」

さわ子「ライブ終わったら地下街へきしめん食べに行きましょう」

澪「」ズルッ

さとみ「」ズルッ

律「古典的なズッコケですなぁ」ニヤニヤ

澪「・・・うるさい」

さとみ「・・・予想できなかったわ」

みらい「ふふ」

さわ子「染まってきたわねぇ」

さとみ「うぅ」


律「私らの演奏って何番なんだ?」

唯「そーだよ」

さわ子「・・・番よ」

澪「すいません、聞き取れませんでした」

さわ子「ごにょ番よ」

紬「?」

律「口ごもるって事は」

みらい「もしかして・・・」

さわ子「1番よ!」

澪「」ピキーン

さとみ「あらら」

律「予想していたけど・・・さすがになぁ」

唯「1番・・・」グッ

紬「・・・」グッ

エレナ「静かな闘志が燃えていますネ」ジー

律「あ、エレナ・・・。小麦は?」

エレナ「小麦ですカ?小麦は調査してますヨ」

さわ子「調査?」

エレナ「そうデース、名古屋城ライブの前評判調査ですネ!」

律「あー、追い討ちとなるか栄養剤となるのか・・・」

紬「後者だと思う!」

唯「その根拠は!?」

さとみ「ふむふむ」

紬「楽しいからよ~」ニコニコ

さわ子「なるほど」

律「まーな、楽しいし」

唯「それに勝るものはないよ!」

エレナ「イイデスネー!いい記憶になるヨ」

澪「・・・そうだな」

小麦「みんなー聞いて聞いて!なんと期待している人が98%だよ~」

紬「まぁ」

澪「おぉ」

さわ子「へぇ~」

小麦「一人だけ『興味ない』って人がいたんだ~」

さとみ「もしかして・・・」

澪「」ガクガク

律「なんで震えてるんだよ?」

小麦「応援メッセージだよ~、読んでね~」

澪「・・・」

『わたしと恋とホッチキス大好きです』

律「はは、間違えてるじゃん」

『ドラムの人かっこいいです』

紬「りっちゃんこれ!」

律「お~、分かってる人っているんだなぁ~」

小麦「それ、修治くんだよ」

律「ネタかよ!!!」

エレナ「いい反応ですワ」ジー

『ベースの人の声好きだな~』

澪「て、照れるな・・・」

『応援行きますね~、ライブ楽しみ~』

紬「まぁ」

小麦「それ食堂車のウェイトレスさん」

律「けさみさんっぽいな、来てくれるのか!」

『ドラムの人に憧れます』

紬「りっちゃん!」

律「あー・・・同じネタを二度使うとは・・・」

小麦「それ女の子だよ」

律「よーしよしよし」

唯「私への応援メッセージはないの~?」

『唯ちゃんかわいい』

唯「よーしよし」

エレナ「・・・」ジー

澪「後はほとんどピアノ関連だな」

紬「えへへ」テレ

さわ子「終わった~?」

律「なんだよぉ~、楽しんでいるのに」

さわ子「そろそろ名前決めるわよ」

律「その前に、演奏開始時間は何時から?」

さわ子「10時よ」

律「小麦、よろしくー」

小麦「おっけ~」

テッテッテ

澪「なに?」

律「宣伝の記事に時間書いてなかったから」

澪「そうだったな」

紬「宣伝?」

唯「売店に貼ってあるよ~」

紬「後で見てくる!」

さわ子「話続けるわよ、私たち三人で考えたんだけど・・・」

さとみ「さわ子先生の一言で終わったけどね」

みらい「鶴でした」

律「ほぅ・・・どんな!?」

唯「わくわく」

さわ子「シンデレラエクスプレスよ!」

律「さて・・・真面目に考えるか」

紬「そうね」

澪「放課後ティータイム+ストロベリーはどう?」

律「さわちゃんと大差ないじゃないか」

澪「ダメ?」

唯「みらいちゃん・・・だから」

紬「フューチャー・・・」

律「それだ!」

紬「フューチャー放課後ティータイム?」

澪「放課後ティータイムフューチャー?」

唯「HTTFだよ!」

紬「いいわね!」

律「よし!一日限りのグループHTTF結成だー!」

澪紬唯「「「 おぉー!!! 」」」

さわ子「あ、あのぉ」

律「一日限りってのが魅力的だよなぁ」

澪「幻のような意味もあっていいな!」

唯「みらいちゃん!HTTFに決定だよ!」

みらい「いい名前だと思います」

紬「うふふ」

さわ子「・・・」

さとみ「ちょ、ちょっとみんな・・・」

さわ子「いいのよ、さとみちゃん・・・フフフ」

律「」ゾクッ

唯「どうしたの、りっちゃん」

律「い、いや・・・寒気が」ブルブル

澪「今風邪ひかれると困るぞ」

紬「そうよ!」ダキッ

唯「そうだよ!」ダキッ

律「あっつい!」バッ

紬「あーれー」

唯「あ~れ~」

澪「あはは・・・」

律「でも、なんだったんだ今の・・・」ハテサテ

澪「そうだ、歌詞書いたんだけど見てくれない?」ガサガサ

律「ん?『私のBlue Bird』・・・」フムフム

澪「・・・どうかな?」

律「却下」

澪「」ガーン

みらい「どうしてですか?」

律「勢いで書いてるだろ~、澪らしさが薄い」

唯「そうなのか~」

紬「さすがりっちゃん~」

みらい「・・・なるほど」

澪「・・・そうか」ションボリ

律「あまり痒くもなかったしな」

澪「どういう意味だ!」

律「・・・えへ」ウィンク

澪「ごまかすなっ!」


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