律「あ、なんだあのモニュメント!」

さわ子「ハート型ね・・・乙女だわ~」

律「鐘だな、鳴らしてみようぜー!」

修治「乙女だな~」

律「修治は砂浜に埋まってろ!」

修治「満ちたらどうするんだよ!」

律「魚と戯れてろ」

修治「恐ろしいよほんと・・・」

澪「もうむぎがスタンバってる!」

唯「私も鐘を鳴らす~!」テッテッテ

愛「みなさん・・・鐘を鳴らす意味を分かっているのでしょうか・・・」

さとみ「分かってないわね・・・」

みらい「意味・・・ですか?」

修治「・・・?」

さとみ「あの鐘を二人で鳴らすと恋が成就するんだって」

さわ子「よし!」テッテッテ

修治「二人でって言ったのに・・・」

律「せーっの!」

紬「えいっ!」

唯「そいやさ!」

澪「えい!」

さわ子「よいしょ」

カラーンカラーン

律「バンザーイ!」

唯紬「「ばんざーい!」」

修治「あれはあれで何かが成就するんだろうな」

さとみ「ふふ、そうね」

みらい「そうですね」

愛「・・・」

エレナ「ミナサンなにしてますカ?」

小麦「みんなこんな所でなにしてんのー?」

澪「あ、エレナさんと小麦も来てたんだ」

エレナ「能登半島はキレイな所と聞いてるネ撮っておきたかったヨ!」

小麦「そういう事ー!」

澪「そっか。じゃ一緒に行こう」

エレナ「もちろんですネ」

律「二人ともお見舞いありがとな」

エレナ「部長サンが元気になってよかったヨ」

小麦「うんうん!」

愛「日本海が広く見えますね・・・水平線まで真っ青できれい・・・」

修治「本当だ・・・白い砂浜と対照的で」

唯「おまちになって~」キャッキャ

律「捕まえてごらんなさ~い」ウフフ

みらい「最近のドラマではみない演出ですね」

澪「なんか頭痛くなってきた」

さわ子「いまいち絵にならないわねぇ」

唯「そ~れ」バシャ

律「きゃ、冷た~い」

修治「エレナ、撮ってる?」

エレナ「バッチリですワ」

小麦「プクク。あの二人面白いんだ」

紬「・・・」ウズウズ

澪「むぎ、今回は抑えてもらうぞ」

紬「え・・・うん」

唯「みてみて、りっちゃ・・・律夫さん」

律「なんだい唯子」

唯「この貝殻・・・」

律「唯子・・・君の方が素敵さ」

唯「身が入ってないわ・・・」

律「そりゃ殻だからね」

唯「どんな味がしたのかしら」

律「はは、食いしん坊だなぁ」コツン

唯「あいた」テヘ

律「あはは」

唯「えへへ」

律「って、あいつらなにしてんだー?」

唯「行ってみよう」


テッテッテ

修治「愛ちゃんもっと寄って」

愛「は、はい」

律「記念写真撮るなら呼べよ!」

唯「そだよ~」ブー

澪「邪魔しちゃ悪いかな、と思って」

律「・・・」

澪「性別が変わったのはどうしてだ?」

律「唯が私の役を男に変更したからだよ」

澪「そっか」

エレナ「いいドラマが撮れましたヨ」

さわ子「見ていて恥ずかしい画だったわ」

小麦「あ、新しい人だ」

さわ子「この子たちの担任をしている、山中さわ子です。よろしくね」

小麦「こっちは私の相棒のエレナ・ユーリ・ノーディス。私は伊東小麦です。よろしくおねがいします。さわ子先生」

エレナ「よろしくですワ、サワコ先生」

さわ子「まぁ、いい子たちね」キラキラ

澪「・・・」

さとみ「ふふ、7人ね」

紬「・・・何がですか?」

さとみ「むぎさんを含めた不思議な人たちが・・・よ」

修治「じゃ、いくよー」

紬「・・・」イエイ

唯「いえーい」ダブルピース

律「・・・」ブイ

澪「・・・」

さわ子「・・・」

修治「はい、チーズ!」カシャ

さとみ「ありがとう修治くん」

みらい「ありがとうございます」

修治「いえいえ、はい、カメラ」

紬「ありがとう~」

エレナ「オー!小麦、時間ですワ!」

小麦「え!?急がなきゃ!じゃーねーみんなー!」

澪「あ、うん」

唯「じゃ~ね~」

さわ子「慌しいわねぇ」

修治「片町でバイトするんだってさ」

律「元気だなぁ」

澪「バイト・・・」

さとみ「それじゃ私も失礼するわね」

愛「わたしも・・・」

紬「列車でね~」

律「バイバイ」

修治「俺も片町に行ってみるかな・・・」

さわ子「気をつけなさいよ」

修治「はーい。じゃねー」

律「じゃあな」

みらい「・・・私、駅に戻ってみます」

唯「どうして~?」

みらい「一日車掌の最後の収録に穴を開けてしまったので・・・スタッフに謝りたいんです」

唯「じゃあ、私も行くよ!」

紬「そうね、とりあえずみんなで駅に戻りましょうか~」

さわ子「っと、駅に着いたら電話しなくちゃね」

紬「・・・誰に電話するんですか?」

さわ子「梓ちゃんよ」



―――――平沢邸

「・・・もぐもぐ」

梓「8・・・」

「あ、ごめん食べ過ぎた?」

梓「別にいいけど・・・」

「そう・・・?」

憂「これも食べて~、お姉ちゃんが買った雷おこしだよ」

「うまいうまい」モグモグ

梓「食べすぎだよ、純」

純「おいしいからいいの」

梓「はぁ~」ゴロン

憂「どうしたの梓ちゃん?」

梓「ひま・・・」

純「予定はどうしたよ」モグモグ

梓「早めに終わってしまったから・・・」

憂「ふふ」

純「どうした憂?」

憂「ううん、なんでもない」

梓「・・・」ゴロゴロ

純「梓、だらしなくない?」

梓「・・・そうかな」ゴロゴロ

憂「あ、純ちゃんTVのボリューム上げてくれる?」

純「はいよ」ピッピッ

『突撃芸能レポーターの高橋まどかでーす!』

憂「梓ちゃんヴェガの特集してるよ」

梓「!」ガバッ

純「お?」

まどか『えー、今日は一日車掌を務めた今泉千秋さんにインタビューしてみましょう』

憂「え・・・」

梓「?」

純「あれ?梓、東京でイベントしてたの飯山みらいじゃなかったっけ?」

梓「う、うん。そうだけど・・・」

憂「どうして・・・?」

千秋『みんなよろしくぅ~!千秋だよぉ~!」

梓「誰だろ・・・?」

純「どこにでもいそうな感じだなぁ」モグモグ

憂「・・・」

まどか『千秋さん客間に向かってメッセージをどうぞ』

千秋『みんな~、私の為に応援してくれてありがと~』

純「してないけどね」モグモグ

まどか『それではスタジオにおかえししま~す』

純「えっ、もう?」

憂「お姉ちゃん・・・大丈夫かな・・・」

純「今の子を映しただけじゃん」モグモグ

梓「憂・・・?」

憂「なにかあったんじゃないかな・・・」

梓「唯先輩は飯山みらいのファンだったね」

純「ふーん」

梓「憂、大丈夫だよ。唯先輩にはむぎ先輩たちがいるんだから」

憂「うん・・・」

pipipipipipi

梓「あ、ちょっとごめん。・・・はい、もしもし」

純「ヴェガねぇ・・・」モグモグ

憂「・・・」

純「・・・」

梓「純、チャンネル変えて」

純「え・・・うん」ピッ

梓「他のチャンネルでもヴェガの生放送やってるかも」

純「うん・・・」ピッピッピ

憂「あ・・・」

梓「変えました・・・はい・・・?」

純「誰からー?」

梓「さわ子先生から・・・そのまま見てろって・・・」

純「・・・?」

憂「あっ!お姉ちゃん!」

梓「え!?」

純「どこどこ!?」

憂「ちょっとだけだけど、紬さんと映ったよ!」

純「も、もう一回映せ!」ガタガタ

憂「ふふ、TV揺すってもしょうがないよ~」

梓「・・・はい、元気出たみたいです。・・・ふふ、そうですか」

純「そこじゃない!」

憂「純ちゃん見えないよ~」

梓「え・・・?むぎ先輩と唯先輩だけみたいですけど」

純「・・・」ジー

憂「もう一回映らないかなぁ」

梓「・・・用件はこれだけですか?」

レポータ『車掌さんに聞いてみましょう』

憂「あっ」

車掌『はい、私たちも最後まで努めさせていただきます』

純「ほぅ」

梓「えっ!?」

純「梓うるさーい」

梓「またですか!?」

純「・・・?」

レポータ『・・・という事ですか?』

車掌『Non』

レポータ『乗客の為の設備・・・という事ですか?』

車掌『Oui』

レポータ『ど、どうしてフランス語で答えたんですか?』

車掌『うふふ、ジョークですよ』

憂「?」

レポータ『冗談のきく車掌さんですね~、それでは最後にメッセージを』

車掌『みなさんのご乗車を心よりお待ちしています』

純「・・・ん?ちょっと変じゃない今のコメント・・・」

憂「・・・車掌さん」

ピッ

純「梓、電話終わった?」

梓「う、うん・・・」ソワソワ

純「どうした?」

梓「ジャズ研の部室にギターとベースあるよね?」

純「う、うん・・・」

憂「梓ちゃん?」

梓「まだ、昼前だから・・・」ブツブツ

純「・・・?」

梓「憂と純も協力して」

純「話が見えないんだけど・・・」

梓「ちょっとでも練習しておきたいから」

憂「練習・・・?」

梓「ライブの!!」



―――――金沢駅

さわ子「むぎちゃんの言うとおり、憂ちゃん元気になったみたいよ」

紬「そうですか、よかったぁ~」

律「・・・なんで私は映らなかったんだよ」ガッカリ

澪「映らないほうが幸せだってこともあるんじゃないかな」

律「そうですねー」

唯「みらいちゃん、私頑張るからね!」

紬「私も!」

律「私だってー」

澪「うん」

みらい「みなさん・・・ありがとうございます」ペコリ

律「でも、練習しなくてもいいのかよ?」

さわ子「あなたたちに演奏の技術を求めていないわ」

澪「」ガーン

紬「」ガーン

さわ子「あ、そうじゃなくて・・・。今はみらいちゃんとの絆を強くしろってこと」

唯「絆!」

みらい「・・・絆ですね!」

さわ子「そ、そうよ」

律「ちょっと恥ずかしかったりして」

さわ子「そ、そんなわけないじゃない。ほら観光に行くわよ」

唯「お腹空いたよ~」

紬「みてみて唯ちゃん」

澪「んー?」

将人「んっふっふっふっふ」

律「うわぁ・・・」

みらい「マネージャー・・・」

さわ子「・・・」

将人「みらい、紹介するよ。これからお前の変わりに一日車掌を努める今泉千秋だ」

千秋「どうも~、千秋でぇ~す」

みらい「はい、見ていましたから。知ってます」

将人「残念だなぁ・・・。今までの分はお蔵入りだよ・・・みらい」

千秋「なぁにぃ~この子だっさ~い。私がこれから頑張るから見ててね~」

将人「ふっ、そういう事だ。ヴェガで邪魔をして絶望させないでくれよ?」

さわ子「・・・」

みらい「・・・」

唯「みらいちゃんみらいちゃん」

みらい「え?」

唯「観光ガイドに載ってるんだけど、ハントンライスっていう名物料理があるんだって」

澪「みんなで行こう」

紬「おいしいと評判よ~」

律「あぁ、腹減った・・・」

将人「くっ・・・」

千秋「なぁにぃ~この子たち・・・だっさ」

さわ子「ァ?」

千秋「い、行くわよマネージャー」

将人「・・・指を咥えてみていろ・・・んっふっふっふ」

みらい「・・・」

唯「ご飯・・・ご飯が私を呼んでる~!」

澪「お、おちつけ」

唯「行くよみんな!ついておいで!」カモン!

紬「そっちじゃないわよ唯ちゃん」

さわ子「あなたたち大物になるわよ」

みらい「ふふ、そうですね」

律「最優先はお昼ご飯だからな」

さわ子「ライブにも意識持っててほしいんだけど・・・」

澪「・・・なにかあったのか?」

律「なんでもない。行こうぜ」


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