みらい「デパートの屋上でライブとか・・・手作りCDを手渡しで販売する・・・とか」

さわ子「・・・」

みらい「なんだか懐かしいです」ニコニコ

修治「強いな・・・」

律「あぁ・・・」

紬「ごめんね~遅くなっちゃった」

愛「遅くなりました・・・」

澪「律と唯にアイスだぞ」

律「え、どして?」

澪「一昨日、憂ちゃんとの事忘れた?」

唯「うい!?」

律「けさみさんと約束してたんだよ」

唯「・・・おぉ」

澪「律のもサービスだってさ」

さわ子「いいなぁ~」

さとみ「えっ!?」

さわ子「私だって甘いもの食べたいわよぉ」

紬「そう思って売店でアイス買ってきました」キラン

さわ子「さすがむぎちゃん!」ルンルン

律「さっきまでの空気が吹っ飛んだな・・・」

修治「そうだな・・・」

みらい「ふふ、救われます」

律「うめぇ~、勉強の合間の紅茶は格別だぜ~」

唯「・・・うん」

律「唯は応援するって決めたんだろ?落ち込んでるヒマないぞ」

唯「そうだね」

澪「?」

さわ子「おいしいわ~」

愛「おいしいです」

さとみ「・・・うん、おいしい」

紬「うふふ、ありがとうございます」

修治「すいませんでした・・・山中・・・さん」

さわ子「どうしたのよ?」

修治「俺が煽ってしまったから・・・」

さわ子「謝るのは私じゃないでしょ」

修治「・・・」

さわ子「ふふ、あなたはまだ若いんだからあれでいいのよ」

みらい「・・・」

さわ子「あのマネ・・・元マネが言っていたことも一理あるわよ」

修治「・・・!」

みらい「判断を誤ったという事ですか・・・?」

さわ子「そのやり方で今までの『アイドル飯山みらい』が存在したのも事実でしょ」

みらい「はい」

さわ子「それを振り切ったんだからこれから大変よ」

みらい「・・・はい」

修治「キツイな・・・」

さわ子「当然じゃない、その道を選んだのはみらいちゃんよ」

みらい「・・・」

さわ子「だから例え失敗しても後悔はないと思うわ」

みらい「はい!」

修治「・・・先生みたいだ」

さわ子「宿題出しましょうか?」

修治「とんでもない!」

みらい「唯さんが応援してくれる限り・・・頑張れます」

修治「俺も微力ながら応援するよ」

さわ子「あの子たちもね」

澪「・・・お、律の愛が届いたみたいだな」

紬「まぁ・・・本当ね」

律「見たか!私の愛の力を!」

さとみ「律さん・・・恥ずかしげもなく・・・」

律「もぅいいやー!アハハー」

澪「病み上がりのハイテンションは危ないな」

愛「だ、大丈夫でしょうか・・・」

さわ子「なによ・・・愛って」

修治「秋山さん、記事持ってる?」

澪「え?・・・どうぞ」

修治「サンキュー、これです」

さわ子「なになに・・・?」

みらい「昨日言ってた記事ですね」

律「・・・」

さわ子「・・・若さって罪よね」

律「・・・修治・・・貸し3つな」

修治「増えてる!?」

紬「まぁ・・・」

さわ子「・・・みらいちゃん、手作りCDって?」

みらい「・・・え?」

さわ子「前の事務所で活動していた頃の話よ」

みらい「私を担当してくれたプロデューサーがいて、その方と一緒に活動していました」

さわ子「歌詞と作曲は?」

みらい「プロデューサーと私の共同で・・・」

さわ子「・・・ふむ」

唯「あの時の曲?」

さとみ「あの時?」

みらい「私がTV出演した時ですね」

唯「うんうん、そうだよ」

みらい「そうですよ、その時の曲です」

澪「唯覚えているのか?」

唯「もちろんですたい」

さわ子「歌詞書いてくれない?」

律「ん?」

みらい「は、はい・・・」カリカリ

紬「・・・?」

唯「私あの曲が一番好きなんだよ~」

みらい「ふふ、あまり売れませんでしたけど」カリカリ

唯「私今でもよく聞いてるよ!」

みらい「・・・嬉しいです。・・・どうぞさわ子先生」

さわ子「・・・え?」

みらい「ど、どうぞ・・・」

さわ子「誰に渡すの?」

みらい「さ、さわ子先生に・・・」

さわ子「うふふ」キラキラ

律「そんなに嬉しいのかよ」

さとみ「・・・」

さわ子「・・・ふむふむ」

澪「どうしたんだ?」

律「さぁ・・・」

さわ子「・・・むぎちゃんこれ・・・」

紬「え?・・・はい。お借りします」

さとみ「・・・?」

さわ子「それ・・・ホッチキスでアレンジできない?」

律「な、何をする気ださわちゃん!?」

唯「なになに、どうするの!?」

愛「なにが起こっているんでしょうか」

修治「分からない・・・」

紬「うーん・・・バラード・・・ですか?」

さわ子「さすがむぎちゃん」

みらい「・・・?」

愛「・・・?」

さとみ「どうしてむぎさんに・・・?」

澪「むぎが作曲してるからだよ」

さとみ「・・・え」

さわ子「ふっふっふ」

律「ど、どうした?」

唯「さわちゃん・・・?」

さわ子「みらいちゃんは私がプロデュースするわ!」ビシッ

律澪唯「「「 えぇー!! 」」」

みらい「!」

紬「あらあら」


――――

唯「輪島に到着!」

澪「陽が差し込んできてよかった」

愛「あ、天使のはしごですよ・・・」

唯「天使には羽があるから梯子なんていらないよぉ~」ヤダナァ

紬「雲の切れ間から降り注ぐ光の事よ」

唯「なんと!」

澪「たしかに天使が降りてきそうだ」

紬「神々しいわね~」





律「・・・」

さわ子「あの子たち朝市にきて空を眺めているわよ」

さとみ「ふふ」

律「いきなり『観光行くぞ』ってどうしたんだよ」

さわ子「もう勉強どころじゃないでしょ?」

律「そりゃそうだけどさ・・・」

みらい「・・・私もご一緒していいのでしょうか?」

修治「武家屋敷に・・・」

さわ子「今はあの子たちと一緒にいなさい」

みらい「・・・」

修治「・・・俺は?」

さわ子「謝るくらいなら手伝いなさい」

修治「・・・はい」

律「プロデュースはどうするんだよ」

さわ子「そうねぇ・・・もうちょっと待ってて」

律「?」

紬「みてみて~お魚がいるわよ~」

唯「おいしそう」ジュルリ

澪「刺身で食べたいな」

「嬢ちゃんたち見る目あるじゃないか、安くするよ!」

唯「いくらですか?」

「1000円でどうだ?」

律「もう一声!」

「800円だ」

紬「も、もう」

澪「・・・もう一声」

「しょうがねぇ、500円だ!!」

紬「・・・」ションボリ

澪「あ、ごめんむぎ・・・」

紬「気にしないでぇ・・・」ションボリ

律「あーあ・・・」

唯「よし買った!」

さわ子「ちょっと待って!」

「お?」

さわ子「買ってどうするのよ?」

唯「コックさんに料理してもらう!」フンス!

さわ子「あのねぇ」

律「迷惑かもな」

澪「そうだな」

「か、買わないのかい!?」

紬「買いたいのですけど、これから能登半島まで行かなきゃならないので」

「なんだ、それならしょうがないな」

さわ子「ごめんなさいね」

「いいって事よ。魚持って観光なんてできないからな」

律「・・・いい人だぁ」

澪「あぁ・・・是非とも買って食べたいな」

「せっかくの魚が傷んではもったいないからな。気にするな」

コック「お?みんな来ていたのか」


澪「あ・・・」

律「料理長・・・買出し?」

コック「そうだ。いい食材が手に入りそうだ」

唯「・・・うーん」

コック「どうしたんだ唯は」

律「食べたいんだってさ」

コック「これだけの品は滅多にお目にかかれないからな。見る目あるじゃねぇか」

「お、兄ちゃんもいい目をしてるじゃねーか!安くしとくよ!」

コック「兄ちゃんて歳でもないがな・・・。それじゃあ・・・」

さわ子「・・・あら?みらいちゃんたちは?」

紬「漆塗りを見てるみたいですよ」

律「あ、ほんとだ・・・」

澪「楽しそうだな・・・よかった」

紬「えぇ」

唯「・・・うーん」

律「はは、ギー太と出会ったときを思い出すな」

コック「・・・どうして買わないんだ?」

律「これから能登半島いくからさ、魚が傷んでしまうんだよ」

コック「そりゃそうだな」

唯「・・・」ジュルリ

コック「しょうがない・・・持って行ってやるよ」

さわ子「あらあら」

唯「おぉ、コックさん!いつの間に!?」

コック「20分まえからだ」

唯「そっかー」

律「私たちが来てそんなに経ってねぇぞ」

コック「ほら、持って行くからさっさと買っちまいな」

「買ってくかい嬢ちゃん?」

唯「買ってくよ!」

「じゃあ、1000円からだ」

律「え・・・」

「まぁ儀式みたいなもんだ」

修治「ノリがいいな」

みらい「楽しそうですねみなさん」


澪「よし・・・むぎ、チャンスだぞ」

さとみ「チャンス?」

律「まぁ、みてなって~」

唯「もう一声!」

「700円だ!」

愛「も、もう一声」

「しょうがねぇな、600円だ」

紬「も、もう」

修治「もう一声!」

紬「ぁ・・・」

律「おらぁ!」バシッ

修治「いたっ!」

紬「・・・」ションボリ

「500円だな」

唯「ありがと~」

コック「一匹で足りないだろ」

さわ子「え・・・?」

コック「人数分買っちまいな、料理してやるよ」

律「マジか・・・」

コック「その分の料理代は頂くがな」

唯「ありがと~!」

「お、まだ買ってくかい?」

澪「は、はい!」

さわ子「それじゃあ、それとそれとこれとあれを」

「はいよぉー」

唯「よぉーし」

「それじゃあ勝負と行くかい?」

澪「は、はい!」

律「みんな邪魔するなよ!」

修治「はい・・・」

さとみ「分かったわ」

みらい「はい!」

愛「・・・大丈夫です」

紬「・・・」ゴクリ

「3000円からだ!」

律「やっす!」

さわ子「4匹なのに・・・」

紬「もう一声~!」

紬「一匹おまけしてくれたわ~」キラキラ

律「安くなった上に・・・おまけまで。すげぇ・・・」

コック「ディナーでいいか?」

澪「は、はい!」

さわ子「重くないですか?」

コック「この為に鍛えているんだ、任せとけ」

唯「おぉ」

コック「じゃあな」

律「列車でな~」

さとみ「・・・」ジー

紬「? なにかしらさとみさん?」

さとみ「い、いえ。なにも・・・」

紬「・・・?」

さわ子「ふふ」

唯「みらいちゃん何買ったの~?」

みらい「見てください、鳥の柄が入った漆塗りのキーホルダーです」

唯「おぉー・・・ん?」

みらい「どうしました?」

唯「これ・・・鶏だよ?」

みらい「え!?」

唯「おっちょこちょいだなぁ、みらいちゃんは」

みらい「そうですね・・・ふふ」

愛「仲良しさんですね」

澪「そうだな」

律「よぉーっし!太陽も出てきたことだし能登半島へいっくぞー!」

紬「おぉー!」


――――

さわ子「はい・・・そうです。・・・少しお待ち下さい」

律「さわちゃん誰に電話してんだ?」

唯「誰だろ?」

さわ子「澪ちゃん、午前と午後どっちがいい?」

澪「え・・・、午前・・・?」

さわ子「それでは午前で・・・そうですか、分かりました。よろしくお願します」

紬「さわ子先生・・・?」

さわ子「もうちょっと待っててね。最後に確認して決定だから」

律「うーん?」

愛「恋路海岸というものがこの先に・・・」

さとみ「穴場スポットらしいわね」

修治「へぇ・・・」


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