さわ子「東京に生徒の模範となる優等生がいるってね・・・」

さとみ「・・・」ハァ

律「なーんだ」

唯「もっとインパクトがあるのかと思ったよ~」

紬「そうね~」

さとみ「えっ?」

澪「いや、結構凄いことなんだけどな・・・」

愛「インパクトですか?」

律「そうだな・・・枯れない木を遺伝子組み換えで作ったとか」

愛「す、すごいですね」

澪「唯はどんな期待をしてた・・・?」

唯「東京で一番のエアギターが出来る」

澪「・・・そうか。そればっかだな唯は」

さわ子「むぎちゃんは?」

紬「過去へ行ける装置を開発」キリ

さとみ「世界で有名になるわよ!」

律「最近それ関係のネタ多いよな、むぎ」

澪「時間関係のな」

唯「どしたの~」

紬「寝る前に読んでる本が面白くて~」

愛「あ、読んでくれたんですね」

紬「えぇ。今日で読み終えるから、明日お返しますね」

愛「ふふ、なんだか嬉しいです」

律「なんだ、むぎに本を貸してたの?」

愛「はい」


ワイワイ

さとみ「もう・・・」

さわ子「この子たちはこんな反応よ」

さとみ「あ・・・」

さわ子「有名なんて大げさに言ったけど、2割は本当よ?」

さとみ「・・・」

さわ子「ふふ、じっくり悩みなさい」

さとみ「・・・どうして」

さわ子「真鍋・・・和ちゃんが気にしていたからよ」

さとみ「・・・そう・・・ですか」

ワイワイ

唯「見て愛ちゃん、このニワトリのガラス細工」

愛「綺麗ですね~」

唯「チキンちゃんって言うんだ」

澪「改名したほうがいいぞ」

さわ子「ほら、勉強に集中する」

唯「えー、もう集中できないよぉ」

律「そうだぜ~」

さわ子「朝市」

澪「さぁ、やるぞ」

紬「そうね!」

律「・・・」カリカリ

唯「・・・」カリカリ

愛「すごい統率力ですね・・・」

さとみ「そ、そうね・・・」


ザーーーーー

愛「・・・」

律「・・・」カリカリ

愛「・・・」フゥ

律「・・・分かんねぇ、愛ちゃんここ教え・・・」

愛「・・・は、はい?」

律「どした?」

澪「・・・」カリカリ

愛「雨止みそうにないですね」

澪「・・・?」

さとみ「・・・」カリカリ

唯「」ウトウト

紬「わっ!」

唯「おぉ!」ビクッ

さわ子「・・・」ペラ

律「そのうち止むよ」

愛「・・・」

澪「・・・」

唯「・・・」カリカリ

紬「・・・」カリカリ

愛「・・・」フゥ

律「そうだな、・・・そりゃ!」ブンッ

澪「・・・なにしたんだ?」

愛「・・・?」

さわ子「・・・」ペラ

律「お天道様に私の想いを投げた」ブイ

紬「・・・なるほど」フムフム

澪「投げてどうするんだ?」

律「顔をひょっこり出すかもしれないだろ『お、やってるね』って」

澪「屋台じゃないんだから。それで、何を投げたんだ?」

律「えーと・・・」

澪「適当か」ヤレヤレ

律「あ・・・愛だ」

澪「・・・まだ熱が残っているんじゃないか?」

律「・・・」

紬「私も・・・えいっ!」ポイッ

澪「・・・むぎは何を投げたんだ?」

紬「りっちゃんの愛です!」グッ

律「勝手に投げないでくれませんか!?」

さわ子「・・・」

さとみ「・・・」

唯「私も・・・えいっ!」ポイッ

さわ子「唯ちゃんは何を投げたのよ?」

唯「私のやる気です!」

さわ子「アタック!」バシッ

唯「えぇー、さわちゃん、なんてことを・・・」

さわ子「これはあなたが持ってなさい」

唯「さわちゃんが言うなら・・・」シブシブ

愛「クスクス」

さとみ「・・・先生らしくない先生ね」

さわ子「何か言ったかしら?」

さとみ「いえ、なんでもありません」

さわ子「・・・そう?ま、いいわみんな集中してね」ペラ

律「さっきから何読んでいるんだよ」

さわ子「金沢の観光ガイドよ」

律「鬼だな」

さわ子「なんとでもおっしゃい。あなたたちの為なら何にでもなるわ」

さとみ「おぉ~」

愛「・・・生徒想いな先生ですね」

さわ子「ふふ、あなたたち見所あるわね」

唯「山中さわ子」ボソッ

さわ子「どういう意味よ」

修治「みんななにしてんのー?」

さわ子「・・・あら、あなたもどう?」

紬「・・・」カリカリ

唯「・・・うーむ」

さとみ「・・・」カリカリ

修治「んー?すう・・・が・・・く」

律「ここ空いてるから座りたまえ」

修治「あ、そうだ!田舎の友達に白菜を送らなきゃいけないんだった、・・・じゃね」

さわ子「・・・座りなさい」

修治「はい」

律「なんだよ、白菜って」

修治「自分でも分からん。俺書くもの持ってない」

愛「・・・どうぞ」

修治「あ、ありがと・・・ノートも」

律「はいどうぞ」

修治「あなた やさしい」

律「やさしい あたりまえ」

澪「なんでカタコト・・・」

唯「」ウトウト

紬「・・・アイス」

唯「おぉ!」

紬「・・・」カリカリ

律「・・・」カリカリ

さわ子「・・・修治くん、そこ間違えてるわよ」

律「・・・プッ」

修治「・・・えぇと」

さとみ「こうすれば・・・」

修治「・・・あ、なるほど。で、こうなるのか」スラスラ

さわ子「やればできるじゃない」

律「なにぃ!修治はそんなキャラじゃないだろ!」

唯「うんうん」

修治「どんなキャラを設定してたんだよ」

律「分かりません、律さん教えてください。みたいな」

唯「うんうん」

修治「HAHAHA!」

さわ子「そろそろ集中しなさい」

律修治「「 はい 」」

唯「・・・」カリカリ

みらい「・・・みなさんなにを」

律唯修治「「「 まぁ、座りたまえ 」」」

みらい「え・・・、はい」

澪「巻き添えを増やそうとしてるな」

唯「みらいちゃんまだ習ってないよ?」

さわ子「唯ちゃんが復習がてら教えてあげなさい」

唯「がってんです!」

みらい「よろしくお願します」

唯「どんとまかしぇんしゃい」ドン

みらい「えぇと・・・」

唯「こうやって・・・こうだよ」

みらい「・・・なるほど」スラスラ

紬「飲み込み早いのね~」

律「そうだな」

澪「ゲームも上手かったな。師匠越えあっという間だった」

さとみ「へぇ・・・」

律「・・・そう・・・だな」


唯「あれ・・・?」ハテサテ

みらい「そこは・・・こうじゃないですか?」

唯「あ、なるほど」スラスラ

みらい「唯さん・・・このガラス細工綺麗ですね」

唯「うーん・・・ん?チキンちゃんだよ」

みらい「可愛い・・・」

唯「可愛いでしょー。みらいちゃん、ここは?」

みらい「えーとですね」

さわ子「あらら」

修治「!」

将人「・・・ここにいたかみらい」

みらい「マ、マネージャー」

修治「あー、喉渇いたなぁ」

さわ子「そうね、むぎちゃん紅茶淹れてきてくれないかしら」

紬「はーい」ガタ

さわ子「澪ちゃんと松浦さんもお願いね」

澪「は、はい」ガタ

愛「・・・はい」ガタ

スタスタ

ザーーーー---

さとみ「・・・」

律「・・・」

唯「・・・」

将人「ふん・・・みらい行くぞ」

みらい「・・・お昼まで休暇のはずです」

さわ子「勉強の最中ですが」

将人「そんなの後でいい」

さわ子「今学べることを後回しにすると苦労しますよ?」

将人「今必要ない。誰だあなたは」

さわ子「この子たちの担任をしている、山中さわ子と申します」

将人「余計な事を吹き込まないでくれるか?」

律「・・・」ムッ

唯「・・・」

さわ子「みらいちゃんの視野を広げるためには必要だと思いますが」

さとみ「・・・」

将人「ふんっ、そんな事はどうでもいい。みらいどうするんだ?」

みらい「・・・」

さわ子「自分がしたい方を選んでくれていいわよ」

唯「さわちゃん・・・」

修治「・・・」

みらい「私は・・・」

将人「ククク、教え子にあだ名で呼ばれるとは笑わせる。それでも教師か」

律「てめぇ!」

さわ子「りっちゃん」

律「・・・」ムスッ

さわ子「私はこの子たちから愛称として受け取っています」

さとみ「・・・!」

将人「くだらない時間だ。みらい、俺の言うとおりにすれば間違いはないんだ。分かるだろ」

みらい「・・・」

唯「・・・」

修治「そんなんでうまくいくのかよ」

将人「何も知らないガキがッみらいはうちの商品なんだよ!社会のルールに口を出すな!」

修治「お前らが決めたルールだろ、押し付けるなよ」

将人「貴様ッ!」グイッ

修治「なんだ・・・やるのかよ?」ジロ

律「修治!」

みらい「やめてください!」

将人「ふんっ」

修治「・・・」ドスッ

みらい「私、決めました。ここに残ります」

将人「それでいいんだな・・・」

みらい「はい」

将人「くだらない連中に影響されやがって」

さわ子「テメェ、今なんつった!?」

さとみ「!」ビクッ

律「さ、さわちゃん」

さわ子「なんつったって聞いているんだよ」

将人「なんだ・・・?手を出すつもりか?」

さわ子「教え子を侮辱するんじゃねえ」ギロッ

さとみ「・・・」

将人「ふん、みらい・・・せいぜい後悔しないように頑張るんだな」

みらい「後悔しません」

将人「ククク、これは面白い・・・アーッハッハッハ」

唯「・・・」

さわ子「はっ、私ったら・・・」

律「さわちゃん・・・ロックだったぜ」グー

さとみ「・・・さわ子先生ってカッコいいですね」

律「昔ヤンキーだったからな」

さわ子「ヤンキーじゃないわよ。さとみちゃんもう一度言って?」

さとみ「え・・・カッコいいですね・・・」

さわ子「そこじゃないわ」

さとみ「さわ子先生って・・・?」

さわ子「もう一度」

さとみ「さわ子・・・先生」

さわ子「もう一度」キラキラ

律「いいかげんにしろ」ビシッ

さわ子「だって、他校の子にそう呼ばれるって滅多にないのよ?」

律「はいはい、そうですか」

修治「アイツ笑いながら降りて行ったぞ」

みらい「・・・ふふ、そうですね」

唯「・・・」

律「ところで、あのマネージャーが言ってたことが気になるんだけど?」

みらい「もうマネージャーじゃなくなった。という事です」

さとみ「もしかして・・・」

みらい「はい、事務所クビになりました」ニコ

唯「!」

修治「え、なんで!?」

みらい「最近の私の言動について忠告を受けていたんです」

唯「・・・」

みらい「言うとおりにしないヤツはいらないって」

さわ子「・・・」

律「でも、それなら事務所としてもダメージが大きいだろ」

みらい「だからです。私の行動を抑えるためにも多少の犠牲は厭わないと・・・」

唯「そ・・・んな・・・」ボロボロ

さとみ「唯ちゃん・・・」

唯「ひど・・・いよぉ・・・みらいちゃんは・・・みらいちゃん・・・なのに・・・」ボロボロ

修治「・・・」

唯「みらいちゃん・・・頑張っ・・・ている・・・のに・・・」ボロボロ

みらい「唯さん・・・」

さわ子「・・・」

唯「・・・ちゃんと・・・みらいちゃんを・・・見てれば・・・分かるのに・・・」ボロボロ

みらい「はい、唯さんが私を見ていてくれました」

唯「っ・・・」ボロボロ

みらい「私を応援してくれたから頑張れたんです」

唯「・・・」グスッ

みらい「これからも応援・・・してくれますか?」

唯「え・・・?」グスッ

修治「引退しないって事?」

みらい「はいっ!」

律「すごいな・・・」

さとみ「・・・うん」

さわ子「・・・」

みらい「私の夢を潰されたくありませんから」

唯「うん・・・応援するよ!」

みらい「ありがとうございます。唯さん」ニコ

さわ子「水をさすようで悪いんだけど、フリーのアイドルを使ってくれる所なんてないわよ?」

みらい「そ、それは・・・」

さわ子「あの事務所も邪魔をしてくるでしょうね・・・」

律「今言わなくても・・・」

さわ子「大事なことよ」

律「うっ」

修治「・・・」

さとみ「・・・」

みらい「そうですね・・・、オーディションに片っ端から」

さわ子「所属していた事務所って結構大きいんでしょ?それは期待薄いわよ」

さとみ「厳しい状況ですね」

みらい「・・・」

さわ子「・・・」

唯「・・・」

みらい「前の事務所にいた頃と同じような事をしてみます」

唯「え・・・」


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