唯「あれ・・・?」

憂「お姉ちゃん、さっきみらいちゃんが言った草履がヒントだよ」

唯「あ!豊臣秀吉だ!」ウッカリ

律「なんだ、うっかり間違えたのかびっくりした」

澪「私は『鳴くまでまとう』がいいな」

紬「私『鳴かせてみせよう』が好き~」

唯「『殺してしまえ』は酷いよね~」ブー

律「織田さんの性格を現しているからな」

澪「悩み事 とじてしまおう ホッチキス」ボソッ

唯「うまい!」

紬「おぉー」

澪「聞こえた!?」アセアセ

憂「はい」

律「どこが巧いんだよ・・・3つしか被ってないじゃん」

澪「じゃあ律言ってみてよ」

律「なっ!?」

唯「ふむふむ」キラキラ

紬「りっちゃん!」キラキラ

憂「・・・」キラキラ

律「泣かないで キミの笑顔に ボールペン・・・」カァ

唯「おぉ!」

紬「いいわぁ・・・」

澪「負けたな・・・」フッ

憂「手紙に込めた想いですね。深いです」

律「くっ・・・いっそ笑われたほうが・・・」

グゥー

紬「あら」

唯「鳴いたよね 私のお腹の 子猫ちゃん 字余り」

憂「意味が分からないよお姉ちゃん・・・」

澪「そろそろご飯食べに行くか」

律「そうだな・・・食べ終わったらヴェガに戻って休むか」

憂「はい」

唯「待っててね 幸せくれる ご飯だよ!」



コンコン

澪「私だけど」

「はーい」

ガチャ

律「どしたぁ?」

澪「今日は何も無いのかなって」

律「んー?むぎは何してんの?」

澪「勉強してるみたいだけど・・・」

律「ふーん、とりあえず入りたまえ」

澪「うん」

バタン

澪「邪魔した?」

律「いや、本叩いてたとこ」

澪「そっか」

律「どうした?」

澪「特に用は無いんだけどな」

律「・・・」

澪「昨日、一昨日とこの時間は展望車で遊んでいたからさ」

律「寂しいのね?」

澪「部屋に戻る」

律「ごめんごめん」

澪「・・・」

律「澪は勉強しないのかよ?」

澪「うん・・・手につかなくてさ」

律「ふーん」

澪「って、律もしないのか?」

律「実は私も手につかなくて」ウフ

澪「そーですか」ハイハイ

律「なんだよー」

澪「私が言いたいのはさ・・・」

律「私たち、朝からずっと一緒にいるもんな。急に一人になったらちょっと落ち着かないよな」

澪「・・・うん」

律「まだ寝るには早いかもな・・・。じゃあ、列車歩いてみるかー」

澪「今から?」

律「誰かいるかもしれないぜ?」

澪「そうだな」


―――――1号車

律「お、いたいた」

澪「え・・・?」

エレナ「部長サンとミオさんじゃないですカ」

律「なにしてんの?」

エレナ「シー。小麦が寝ていますネ」

小麦「」スヤスヤ

澪「どうしてここで寝てるんですか?」

エレナ「さっきまで小麦と今日のレポートを纏めていたネ」

律「疲れて寝ちゃったのか・・・」

エレナ「そのようですワ。個室に運びたいので手伝ってくれますカ?」

澪「は、はい」

小麦「・・・」ムニャムニャ

エレナ「私は体を持ち上げますから足をお願しますネ」

澪「はい」

律「私がやるよ」

澪「う、うん」

エレナ「せーっノ」

律「よいしょ」

澪「あ、危ない」

ガンッ

小麦「ん・・・」

律「だ、大丈夫か?」

エレナ「小麦~?」

小麦「」スヤスヤ

エレナ「ダイジョウブみたいですネ」

澪「頭ぶつけたのに起きないなんて・・・」

エレナ「小麦は転んでもタダでは起きないネ」

律「それ間違えてるぞー」

エレナ「オー、そうなんですカ?」

・・・・・・

・・・


澪「エレナさん・・・この部屋ですよね・・・?」

エレナ「そうデス。ミオさん、この鍵で開けてくだサイ」

澪「はい・・・」

ガチャ

律「お邪魔しまーす」

エレナ「そのままベッドへお願いしますネ」

律「よいしょ・・・っと」

エレナ「ソォーっと」

澪「よく寝ていますね」

エレナ「小麦はなんにでも全力ですカラ」

小麦「」スヤスヤ

律「はは、なんか犬みたいだな」

澪「・・・ふふ」

エレナ「それではお二人サン、私も寝ますネ」

澪「はい、お休みなさい」

律「おやすみ~」

エレナ「運んでくれてありがとネ。それではgood night」

バタン

澪「なんか、不思議な二人だ」

律「あぁ、お互い信頼してるんだろうな」

澪「うん・・・」

律「そんじゃまた移動してみるか」

澪「そうだな


―――――2号車

愛「あ・・・」

律「愛ちゃんじゃないか、なにしてんの?」

愛「少し散歩していました・・・」

澪「・・・少し顔色悪いけど大丈夫?」

律「あ、本当だ」

愛「だ、大丈夫です・・・」フラフラ

律「いやいや、フラフラしてるじゃん。部屋まで送るよ」

澪「うん」

愛「す、すいません・・・」

・・・・・・

・・・

愛「ご迷惑をおかけしました」

律「なんのなんの気にすんなって」

澪「気にしないで」

愛「そ、それではお休みなさい」

律「お休み~」

澪「おやすみ・・・」

バタン

律「また寝台車に戻ってきたわけだが・・・」

澪「ふふ、そうだな」

律「部屋に戻る?」

澪「ううん、せっかくだから展望車まで行ってみたい」

律「そうだな」

澪「いい?」

律「オッケーだ!」


―――――4号車

憂「律さんと澪さん・・・どうしたんですか?」

律「私たちはお散歩」

澪「憂ちゃんは?」

憂「食堂車でくつろいでいました」

律「こんな時間でもやってんだ?」

憂「はい。いつお客さんが来てもいいように・・・と一応開いているみたいですよ」

澪「へぇ~。あれ?唯と一緒じゃないの?」

憂「お姉ちゃんは部屋で練習しています」

律「私と一緒だ」ニンマリ

澪「・・・私は二人が心配だ」

憂「ちゃ、ちゃんと勉強もやってるみたいですよ」

律「私もちゃんとやってるぞー」

澪「この旅が終わったらみんなで勉強会開かないとな」

憂「よろしくお願します」

律「よろしく」

澪「まったく」フゥ

憂「お二人はこれからどちらへ?」

律「んー、適当に展望車に行ってみようかな・・・と」

憂「そうですか、それでは私はこれで」

澪「おやすみ憂ちゃん」

憂「はい、おやすみなさい」



―――――食堂車

けさみ「いらっしゃいませ~、お食事ですか?」

律「いえ、ちょっと様子を見に来ただけです」

けさみ「そうですか・・・」

律「忙しかった?」

けさみ「うん、停車中は乗客さん以外の人も入ってくるからね~」

澪「え?」

律「ここ乗車証持って無くても利用できるの?」

けさみ「そうですよ~。停車駅限定ですけどね」

律「ほぅ・・・」

けさみ「料理長のアイディアなんです」

澪「コックさんの・・・」

コック「そういう事だ」

澪「!」ビクッ

律「あ、コックさん。お疲れ様でーす」

コック「おう、デコちゃんにロングじゃないか。なにしてるんだ?」

けさみ「料理長~名前で呼んでくださいよ~」

コック「ガハハ!忘れた!」

律「ひっでぇ!」

けさみ「ひど~い」

澪「」

コック「確か・・・ドラムの田井中律にベースの秋山澪でよかったか?」

けさみ「なんだ覚えているじゃないですか」

律「なんで忘れたフリなんかしたんだよ!」

澪「」

コック「記憶から探すのが面倒だったんだ」

律「えぇー」

コック「楽器で繋げたら名前が出てきたというだけだ」

けさみ「なんですかそれは」

コック「羽田もうあがっていいぞ」

けさみ「チーフは?」

コック「あいつはもう少しいてもらうがな」

律「チーフ?」

コック「会った事なかったか?」

けさみ「泣きボクロが特徴的な人ですよ」

律「んー?」

コック「そうか、まぁいずれ会えるだろ。それじゃあな」

けさみ「お疲れさまでーす」

澪「」

律「そろそろ戻ってこ~い」

澪「あ、あぁ律か・・・」

けさみ「さっきね、唯さんの妹さんとお話してたんだよ~」

律「憂ちゃんと?」

けさみ「うん、可愛かったなぁ~」

澪「姉想いのしっかりした子ですよ」

けさみ「そうなんだ、ふふ」

律「どしたー?」

けさみ「何か悩んでいるみたいだから、私声かけんだけどさ」

澪「?」

けさみ「紬さんの御返しどうしようか悩んでいたんだって」

律「あぁ、あの話か」

澪「そうだったな」

けさみ「なんか可愛くってさ~」

律「あぁ、分かる」

澪「うんうん」

けさみ「それで憂ちゃんにアイスをサービスで出したんだけどさ」

律「ずるい!」

澪「明日ご馳走するから我慢してくれ。それでどうしました」

けさみ「アイスをじっとみてて『寝台車に持っていけませんか?』だって」

律「はぅ」キュルルルリン

澪「おぉ・・・」

けさみ「唯さんにと思ったんだろうね~。明日唯さんにもサービスするからって事で」

律「納得したのか~、可愛いのぅ~」

けさみ「食べてる時の表情がまた唯さんそっくりでさ、ここのアルバイト受かって良かったと思ったよ」

律「あはは」

澪「ふふ」

けさみ「こういう事があるから止められないんだよね~」

律「ほぅ」

けさみ「あ、ごめんね~一人で喋っちゃって・・・それじゃおやすみ~」フリフリ

澪「おやすみ・・・」フリフリ

律「おやすみ~」


―――――娯楽車

店員「いらっしゃいませ、遊んで行かれますか?」

律「いえいえ、覗きに来ただけですよ」

店員「そうですか・・・」

澪「て、店員さんもこんな時間まで大変ですね」

店員「そうでもないですよ。遊びにいらしてくれるお客さんがいますから・・・ほら」

律「・・・みらい?」

澪「なんのゲームしてるんだろ?」

店員「金魚すくいゲームですね。苦戦しているようなので私がアドバイスしようか迷っていた所です」

みらい「・・・」ハァ

律「・・・しょうがないなぁ」

澪「アドバイスするのか?」

律「あんな顔してたら放っておけないしな」

店員「お願します」ニコニコ

澪「・・・」

みらい「また失敗・・・」

律「どれ、貸してみんさい!」

みらい「あっ、田井中さん・・・」

律「律でいいよ。お姉さんが手本を見せてしんぜよう」

澪「そんなに腕よかったか?」

律「見てなー!そりゃー!」スババッ

澪「勢いだけじゃないか」

テレッテレー

律「あれ・・・」

みらい「ふふ、それでも私より点数高いですよ」

律「ふふん」

澪「すごいすごい」

律「じゃー澪やってみろよー」

澪「わ、私はいいよ!」

店員「それでは私が・・・」ズイ

みらい「え・・・」

律「どうぞー」


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