――――

律「ほら深呼吸」

澪「う、うん・・・すぅー、はぁ」

律「よし、落ち着いたな?」

澪「う、うん」

エレナ「小麦ーカメラ回すネ!」

星奈「よし、TAKE5、行ってみよー!」

小麦「はい、それではこちらの方にインタビューしてみましょう!」

澪「はい、よろしくお願いします」

律「お、いいんじゃないか?」

小麦「澪さんはどこまで行かれるのですか?」

澪「大阪まれ行きたいと思っています」

唯(噛んだ・・・)

小麦「楽しみにしている都市はどこですか?」

澪「金沢です。兼六園に行きたいと徒然思っていました」

律(常々だろ・・・二回)

小麦「過ぎ去った都市で思い出深い場所はありますか?」

澪「仙台からここまで全部がいい思い出です。強いてあげるなら東京でしゅ。東京です!」

星奈(言い直したけど・・・三回)

小麦「東京で何がありましたか?」

澪「苦手を克服できた事が嬉しかったでし・・・嬉しかったでしゅ!・・・です」

憂(自信を持ってください澪さん!・・・四回)

小麦「どのように克服したのでしょうか?」

テッテッテ

澪「友達の強さを見習って・・・私も頑張ろうっと思いまちた」

紬(澪ちゃんのインタビューのじゃましちゃ悪いわね。噛んだわ~)

テッテッテ

愛(あれ、今紬さんがドアの向こうにいたような・・・五回)

小麦「最後に・・・あなたにとってこのヴェガとはなんでしょう!?」

澪「みんなを楽園へ運ぶteleportationですっ!」

唯「?」

憂「?」

愛「?」

エレナ「?」

小麦「? ありがとうございました!」

律「最後でテンパってしまったか・・・」

星奈「ハイカットー!」

唯「どうでしたか、星奈監督!」

星奈「まだ荒削りだが・・・いいもん持ってるんじゃないかな?」フフン

律「最後の言葉の意味はなんでしょう?」

星奈「ふむ・・・なかなか深い言葉だったねぇ・・・それは・・・」

愛「そ、それは・・・」

憂「それは・・・」

星奈「キミの心で見つけるんだよ~ん」

律「はい、撤収ー」

小麦「お疲れ様でしたー」

エレナ「セイナさーん、今のはイタダケマセーン」

星奈「だって・・・分かるわけないじゃん」

律「本人も分かってないだろうしな・・・」

澪「・・・」プシュー

唯「あれ?むぎちゃんは?」

愛「さっきドアからこちらを伺っていましたよ?」

律「どうしたんだろ?私様子見てくるよ・・・唯、澪を頼んだ」

唯「了解です!」ビシッ

澪「あはは・・・今の・・・後世まで残るんだな・・・」アハハ


――――

紬「先ほど車掌さんと話したのが動力車。次に寝台車と来て、ここが売店車になります」

さとみ「なるほど、シャワー室も兼ねているのね」

紬「えぇ」

さとみ「思っていたよりも、ずっときれい・・・」

「タァ~ラタラリ~」

さとみ「きゃっ」

紬「きゃっ」

コック「おっとぉ、これは失礼~」

さとみ「・・・」

ちひろ「料理長ダメですよぉ~、そんな格好で歩いては」

紬「・・・」

コック「当列車のシャワールームはコックもギンギンのシャワーです。是非ご利用下さい」

ちひろ「営業してごまかそうとしてますね~。二人ともまだ顔を塞いだままでいてくださいね~」

コック「それではごゆっくりとおくつろぎください・・・」

律「おらぁ!」

バシィィン

コック「おぅ、デコちゃんじゃねえか」

律「背中叩いたのにビクともしねぇ・・・」

コック「俺の後ろを取るとはやるな」

律「タオル一枚でうろついてんじゃねぇ! こっちはうら若き女子高校生なんだぞ!」

コック「しょうがねぇじゃねぇか、着替え持ってこない部下が悪い」

律「そんなの知ったこっちゃねぇ!車掌さん呼ぶぞ!」

コック「む・・・それは面倒だな」

スタスタ

紬「りっちゃん、コックさんはもういない・・・?」

律「あぁ、二人共もうこっち見ても平気だぜ」

さとみ「ハァ・・・びっくりしたぁ・・・急に裸で出てくるんだもん」

紬「私もびっくりしたわ・・・」

ちひろ「二人ともごめんなさいね~」

さとみ「あ、いえ・・・」

紬「いえ・・・」

律「まったく・・・。あれ?降りるんじゃなかったの?」

さとみ「あ、はい。私これからヴェガに乗ることにしました」

律「ふ~ん、それでむぎは案内してたって事?」

紬「えぇ、そうなの」

律「そっか、私は田井中律!よろしく、さとみ!」

さとみ「・・・よ、よろしく」

律「そんじゃ、私は車掌さんに告げ口してこよーっと」ウシシ

ちひろ「それには及びませんよ~」

律「えっ?」

紬「?」

ちひろ「もう連絡しましたので~」

さとみ「・・・」

律「仕事早いな・・・。じゃあ車掌さんに怒られている所みてこよ~っと」ウシシ

紬「りっちゃん」

律「な、なんだよ~」

紬「私も行きます」

さとみ「えっ!」

律「止められるのかと思った・・・。それじゃ行くぜ」

紬「おぉ~」

さとみ「・・・」

ちひろ「一緒に行ったほうがいいですよ~」

さとみ「あ、はい」


星奈「おっ、どうした?」

律「コックさんが車掌さんに怒られる所を見物しにね」ウシシ

星奈「むぎちゃんも?」

紬「いぇ~す」

星奈「あなたも?」

さとみ「え、あ、はい・・・」

星奈「くっくっく。あんたもこれから忙しくなるよ」

さとみ「・・・?」

星奈「忙しい分楽しめるかもね」

さとみ「はぁ・・・」

律「はやくこぉ~い」

紬「こぉ~い」

星奈「私は遠慮しとくよ」

律「えぇ~」

紬「えぇ~」

星奈「それじゃ、バトンタッチだ」ポンポン

さとみ「?」

星奈「それじゃあね~」フリフリ

紬「・・・?」

律「行くぞ~」

澪「なにしてんだ?」

律「うっ、最大の敵が・・・!」

澪「なにか企んでるな?」

さとみ「企んでますね・・・」

律「さとみっ!」

さとみ「あっ・・・ごめんなさい」

澪「ほぅ・・・」

紬「私たちの猛攻もここまでね・・・」

律「後でエレナに見せてもらおうかな」

澪「何を言ってるんだ?」

律「娯楽車でのインタビュー・・・」

澪「はぅっ」ボンッ

さとみ「・・・」

律「よし行くぞ」

紬「りっちゃんも悪ですのぅ」

律「お主こそぅ」

さとみ「いいのですか?固まったままですけど・・・」

律「他の人が介抱してくれるから大丈夫だ」

唯「どうしたの?」

律「なんだ唯か・・・これから食堂車に」

憂「食堂車ですか?一緒に行こうよお姉ちゃん」

唯「そうですな」

紬「伏兵がいたのね」

さとみ「えぇと・・・?」

律「憂ちゃんには関わらせたくないな。なんとなく」

紬「・・・そうね」

憂「行かないのですか?」

律「えーっとだな」

唯「ん~?」

「だーれだ!」

唯「おぉ!誰ですか!?」

「声聞いて分からないかな~唯くん?」

唯「その声はみらいちゃん!」

みらい「正解!」

唯「いきなり目隠しされたからびっくりしたよ~」

みらい「はっはっは、声だけで当てるなんて、君はみらいのファンとして合格だよ!」

唯「ありがと~」

憂「よかったね、お姉ちゃん」

みらい「こんな所でなにをしているのかな?」

唯「えぇとね・・・あれ?」

憂「みなさんどこへ行ったのでしょうか・・・?」

さとみ「あの子ってアイドルの・・・」

律「あぁ、飯山みらいだ」

紬「さっき会ったのは唯ちゃんと憂ちゃんです。姉妹なの」

さとみ「あぁ、道理でそっくりだと思いました」

律「よし、食堂車に着いたはいいけど、どこだ?」キョロキョロ

さとみ「けっこう広い食堂車ですね・・・」

紬「えぇ、味も逸品ですよ」

車掌「あら、みなさんお食事ですか?」

律「え、あ・・・はい」

車掌「羽田さん」

羽田「はーい。あ、いらっしゃいませぇ、こちらへどうぞ~」

車掌「それでは失礼します」

紬「あらら?」

さとみ「一足遅かったみたいですね」ホッ

律「ちぇー」

羽田「もしかして、車掌が怒っているところを見たかったですか?」

紬「うふふ、少しだけ興味がありました」

律「どんなでした?」

羽田「普段穏やかな人が怒ると怖いってこういう事なんだなぁ~と思いました」

さとみ「・・・そうなんですか」

律「くぅ・・・」

紬「しょうがないわね、りっちゃん。飲み物でも飲みましょう」

さとみ「そ、そうですよ。しょうがないですよ」

羽田「クスクス。本当に面白い方たちですね、話で聞いたとおり」

律「え・・・」

紬「話・・・ですか?」

羽田「えぇ。お客さん達の間でも、私たち従業員の中でも軽音部のみなさんは有名ですよ」

さとみ「け、軽音部・・・?」

律「あぁ、演奏したからか・・・びっくりした」

紬「そうね~、新聞にも載ったものね」

さとみ「演奏!?新聞!?」

羽田「あ、私の名前は羽田けさみっていいます」

律「あぁ、私は・・・」

けさみ「律さんに紬さん・・・あなたは?」

さとみ「千歳さとみといいます」

けさみ「よろしく~、私たち同い年だよ~」

律「へぇ~」

紬「バイトなんですか?」

けさみ「そうなの~、楽しそうだから応募したんだけど・・・受かっちゃった」

コック「コラ羽田ァ!さっさと注文を聞かんかァ!」

けさみ「は、はい!ご、ご注文は何になさいますか?」

律「おぉ・・・怖ぇ・・・、それじゃコーラ一つ」

紬「私はアイスティーを」

さとみ「私もアイスティーで」

けさみ「かしこまりました。ちょっと待っててくださいね」

律「店員さんとまで仲良くなるって凄いな」

紬「常連です」

さとみ「はぁ・・・」

紬「どうしました?」

さとみ「いえ・・・売店車から食堂車まで渡っただけなのに、たくさんの事が起きたから・・・」

律「ははは、まぁ、車内にはこのように色んな人がいるってことで」

さとみ「うふふ、・・・でもこのくらい変わった事があった方が楽しいかも」

紬「そうね~」ニコニコ

澪「こら・・・」ドン

律「あ・・・」

澪「置いていくなんて酷いじゃないか」

律「誰に起こしてもらった?」

澪「鳥羽さんに・・・って話を変えるな!」

律「ごめんって、けさみさ~ん!」

けさみ「はーい」

律「レモンティー追加で」

けさみ「かしこまりました~」

律「奢るから許して?」

澪「しょうがないな・・・」

紬「ごめんね澪ちゃん」

さとみ「ごめんなさい・・・」

澪「い、いえ。悪いのは律だけですから」

律「そうです。ってコラ!」

澪「わ、私は秋山澪といいます。よろしく・・・」

さとみ「千歳さとみです。こちらこそよろしく」

澪「千歳さんはどこまで行かれるのですか?」

さとみ「特に決めてないの。名前で呼んでください、同い年ですよね?」

澪「は、はい。高校三年生です」

さとみ「一緒ですね」

澪「そ、それじゃさとみ・・・さん」

さとみ「はい」ニコニコ

澪「・・・」テレ

――――

紬「分かったわ、りっちゃん」

律「よし、気を抜くなよ?」

澪「なにしてんだ?」

律「むぎがノリツッコミを覚えたいと言うからさ、その指導をしてた」

さとみ「はぁ・・・」

けさみ「おまたせ~アイスティー2つにコーラ、レモンティーです」

律「お、キタキタ。むぎ、爪楊枝とって」

紬「! そうね、これでかきまぜるのね。ってなんでやねーん」

澪「」ホワァーン

けさみ「」ホワァ-ン

さとみ「」ホワァーン

律「・・・恐るべし」

紬「だ、ダメだった?」アセアセ

律「いや、おっけーだ」

さとみ「ふむふむ、なるほど」

澪「いいのか?」

律「あぁ、いつまでも恥ずかしがっていられないからな」キリ

紬「かっこいいわ、りっちゃん」

さとみ「・・・あ」

律「やっぱり読まないで!」

澪「かっこ悪いぞ、律」

紬「大丈夫よ、りっちゃん・・・。うん、大丈夫よ」

律「フォロー出来てないぞー!」

さとみ「みなさんの演奏聞いてみたかったです」

澪「無かった事にしてくれてるな」

律「それはそれで・・・」

紬「演奏とても楽しかったわ~」ニコニコ

澪「あぁ、あれは楽しかった」

さとみ「有名にもなりますよね」

律「嘘みたいな話だから現実味が無いけどさ、こうやってモノが残ってると本当にやったんだって実感が沸くよな」

紬「えぇ」

澪「そうだな」

さとみ「・・・」

憂「こちらにいらしてたんですね」

唯「あ、やっぱりここにいた~」

律「おぅ、って席は4人までだから3:3に分かれるか」

澪「そうだな」ガタ

唯「ちょいとお待ち!」デデン

紬「どうしたの唯ちゃん?」

唯「へい、ウェイトレスさん!」パチン

さとみ「キレイに指が鳴りましたね」

澪「私出来ない・・・」スカッ

紬「私も~」スカッ

けさみ「なんでしょう~?」

唯「椅子を二つ隣の席からお借りしてもよろしいですかな?」キリ

憂「お、お姉ちゃん・・・」

律「ゆ、唯!」


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