律「けっこう混んでるなぁ」

梓「夏休みですからね」

唯「人が多いね~」

「きゃあ!」

スッテーン

澪「あ・・・」

「いたたたた」

紬「まぁまぁ、大丈夫ですか?」

唯「愛ちゃんではないか」

愛「あ、みなさん・・・見られてしまいましたね」ハズカシイ

律「だいじょぶか?」

愛「へ、平気です」

澪「もしよかったらさ、愛さんも一緒に遊園地行かない?」

紬「どうですか?」

唯「行こうよ~」

愛「い、いえ。たまたま通りがかっただけですので、遠慮します・・・」

梓「そうですか、残念です」

愛「そ、それでは・・・」ペコリ

スタスタ

紬「・・・」

唯「青森から一緒だけどあまりお喋りできないね~」

律「そうなのか?」

梓「そうですね。どことなく距離を置かれているような気がします」

律「ふ~ん・・・」

澪「あ・・・」

律「今度は何を見つけたんだ澪」

唯「おぉ~、エレナちゃんと小麦ちゃんが露店を開いてる!」

紬「あらあら面白そう~」

澪「ちょっと見てくるか」

律「そうだな」

唯「お~い、エレナちゃーん」

エレナ「アラ、みなさん!遊園地に来ていたのですカ?」

律「そうだけど・・・いいのか?エレナ達、こんな所に露店を開いても」

小麦「だって、あたし達ここでお金稼がないと乗り物にのるお金が無いんだもん」

梓「そうなんですか・・・」

唯「!」ピコン

エレナ「ここは人通りが多いですからすぐにお金が溜まるネ」

小麦「そういう事~」ルンルン

唯「りっちゃん、私あれやりたい!」

律「あれってなんだよ」

澪「嫌な予感が・・・」

唯「サクラだよ!」

律「それいいな、いっちょやるか!」

唯「うん!」

小麦「なになにー?」

唯「コホン。あーりっちゃんみてみてーこれかわいいー」

律「あー、ほんとうだー。ゆいにぴったりだー」

澪「私たちは離れていようか・・・」

梓「そうですね・・・」

紬「・・・」

エレナ「オー!可愛いお二人にはこれがお似合いですワ」

唯「おー、これはすてきだ」

律「でもこんなにいいしょうひんだからきっとたかいんだろうなー」

小麦「ところがなんと~、このお値段です!」

唯「わー、りっちゃん。このねだんならかったほうがいいよねー」ワァ

律「そうだなー、いまかわないとそんだなー」ウンウン

クスクス  ナンダナンダ

紬「人が集まってきたわ・・・」

梓「唯先輩達って凄い集客力があるんじゃないですかね」

澪「あんな棒読みでもいいのか・・・」

「これくださいー」ガヤガヤ

エレナ「毎度どうもネー」

「わぁ、キレイー」ガヤガヤ

小麦「お釣りでーす!」

唯「りっちゃん、これもいいよー」

律「いろいろあるんだなー。いいみせだー」

梓「まだやってますよ」

澪「あぁ・・・、あれ?」

紬「ゆいちゃーん、これなんてどうかしらー」

唯「むぎちゃん、それすてきだよー」

律「あぁ、むぎがみにつけたら、くじゃくからほうおうにれべるあっぷだーなー」

紬「うれしーわー、ありがとー」

梓「えぇ!?」

澪「やりたかったのかむぎ・・・」

小麦「はいどうぞ!」

澪「あ、ありがとう・・・でも・・・」

梓「私たちなにもしてませんよ?」

エレナ「気にする事ないネ!」

小麦「ハンバーガーだけどね!」

律「面白かったな唯!」ムグムグ

唯「うん、一度やってみたかったんだよ」モグモグ

紬「うんうん」ムグムグ

澪「食べながら話すな」

梓「唯先輩、私のサラダも食べて下さい」

唯「ンー?」モグモグ

梓「朝から食生活が偏ってますよ」

唯「ウン」モグモグ

小麦「梓ちゃんすごーい!意思が通じているんだね!」

エレナ「いい師弟愛ですワー」

律「フンフンフン」ムグムグ

澪「この二人が師匠と弟子だとよく分かったな? でいいのか」

律「ウンウン」ムグムグ

小麦「エレナは日本語間違えただけだよ」

エレナ「ですが、なんとなくそう感じましたヨ~」

紬「フン~」モグモグ

梓「すごいわ~。ですかね」

紬「ウムウム」ムグムグ

澪「私たちが食べられないな」

梓「ふふ、そうですね」

律「・・・ゴクリ。私たち食べ終えたぞ」

唯「うん・・・ごちそうさま~」

小麦「いえいえ~。手伝ってくれたお礼だよ~」

エレナ「エェ、当分お店開かなくても大丈夫ネ」

澪「フンフン」ムグムグ

梓「ウンウン」モグモグ

律「梓、可愛いよ」

唯「澪先輩も美しいですよ」

澪梓「「 ・・・ゴクリ 」」

澪梓「「 そんな事言ってないだろ(ません)!! 」」

小麦「あはははっ」

エレナ「今のバッチリビデオに収めましたヨ~」

紬「モグモグ」モグモグ

小麦「さぁー!どれから乗ろうか!?」

唯「私あれ!あれ乗りたい!!」

律「いいな!」

澪「・・・」

エレナ「みなさん、フリーパス買わなかったのですカ?」

梓「はい、長居できませんから」

紬「3つか4つ乗れたらいいわね~」

小麦「エレナー!あれに乗ろうよ~」

エレナ「いいですネー!さっそく並ぶネ!」

澪「ジェ、ジェットコースター・・・」

律「私と唯は行くけどどうする~?」

梓「私はパスです」

紬「わたしも~」

澪「・・・」

律「そうか、それじゃ後でなー!澪、むぎから離れるなよ~」

澪「う、うん」

唯「行ってきまーす!」

紬「行ってらっしゃ~い」

梓「元気ですよねあの方達。私たちはあれに乗りませんか?」

紬「ビッグ・オーね」

澪「・・・」

梓「電話で予約しておきましたから早めに乗れるはずです」キリ

唯「サイッコーだねりっちゃん!」

律「あぁ、もういっぺん乗りたいぜ」

エレナ「それなら次はアレなんてどうですカー?」

小麦「いいねー!」

澪(・・・楽しそう・・・・・・)

唯「あれ~、澪ちゃん達ずっとそこに居たの~?」

梓「いえ、観覧車に乗ってきましたよ」

小麦「早かったんだね~」

紬「あずさちゃんのおかげね」

梓「えへへ」

エレナ「部長サン!アレに乗りますカ?」

小麦「乗ろうよ~」

律「ん~でも、澪がなぁ」

澪「わ、私も乗る!」

紬「まぁ・・・」

唯「大丈夫~?結構迫力あると思うよ~?」

澪「だ、大丈夫!」

律「あれはフリーフォールと言ってだな、ゆっくり上昇して頂上に着いたら自由落下する乗り物なんだぞ」

小麦「ここのアトラクションの中では一番の迫力だと思うよ」

澪「うぅ・・・」

律「やめとけって」

澪「うぅん・・・、乗りたい」

梓「澪先輩・・・?」

律「泣いても知らねーぞ」

澪「うん」

紬「澪ちゃん・・・」

エレナ「それでは行きまショー!」

小麦「ゴー!」

唯「あずにゃん・・・澪ちゃんどうしたの?」

梓「観覧車でなにか考えていたみたいですけど・・・よく分かりません」

唯「そうなんだ、大丈夫かな~」

律「引き返すなら今だぞ」

澪「ううん、乗る」

律「どうしたんだ急に、 なんでいきなりコレに乗るんだよ。徐々にレベルを上げていけばいいだろ?」

澪「・・・演奏する前にコックさんが言った事覚えてる?私たちが理解できなかった言葉」

律「あ、あぁ。確か『旅は人生の縮図』とかなんとか」

澪「『目的地が人生の終着地点になったりする』」

律「・・・」

澪「桜井さんと別れた後の唯を見て思った。
  律と別れる事になったら私はその悲しみは乗り越えられないって」

律「でも真美ちゃんと唯が過ごした時間と、私たちが過ごした時間は同じじゃないだろ?」

澪「あの時の唯を見ても?」

律「そ、それは・・・」

唯「どうしたの~?」

澪「なんでもないよ」

律「あとどれくらいで乗れそう?」

唯「あともうちょっとだよ~」

エレナ「オー!ユイさんあれ見て下さーい!」

小麦「すっごーい!」

唯「おぉ~」

澪「・・・唯はもう乗り越えてるんだ」

律「・・・」

澪「コックさんの言葉の意味を理解できれば・・・桜井さんや唯たちみたいに強くなれると思う」

律「それが今、遊園地のアトラクションに乗る事と関係があるのかよ?」

澪「ないかもしれない」

律「・・・」

澪「けど、今日をきっかけにしたいんだ」

律「・・・そうか」

澪「うん」

律「・・・」

「次の列の方どうぞ~」

唯「私たちの番だよ!」

律「おぅ!」

エレナ「サァー落ちるヨー!」

小麦「あたしの心臓がバクバクしてるよー!」バクバク

唯「私もー!」バクバク

澪「・・・」ガチガチ

ギュ

律「ほら、手握っててやるから」

澪「律・・・」

唯「澪ちゃん!」ギュ

澪「唯・・・」

律「おし、行くぜぃ!」

唯「おー!」

澪「うん・・・!」

「失礼します」

唯「はいよ」

ガチャ

澪「・・・」

律「・・・」

スゥーーーーー

小麦「おー!どんどん上がって行くよー」

澪「・・・」ガチガチ

律「私と唯が隣にいるだろ?」

唯「そうだよ澪ちゃん、下にもむぎちゃんとあずにゃんがいるよ!」

律「ゆ、唯!」

澪「ヒァッ」

律「やっべ、下見て固まってしまった」

澪「」

エレナ「ミオさんン、前を見てみるネー」

小麦「絶景だよー、澪ちゃん!」

唯「おぉ~」

律「・・・」

澪「え・・・あ・・・」

律「いい景色だ」

澪「・・・うん」

エレナ「イッキマスヨー!!」

ガタン

唯「おっ」

澪「ひっ」

フワッ

澪「きゃぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!」

フワッ

シュー

「だ、大丈夫ですか!?」

律「大丈夫か澪?」

澪「フフ・・・フフフ」

唯「澪ちゃん・・・?」

澪「フフフフフ」

小麦「どうしたの~?」

エレナ「ミオさん・・・?」

澪「スーーッゴク楽しかったぁ!!」キラキラ

律「あー」

唯「よかったね澪ちゃん!」

エレナ「さ、ツムギさん達の所へ行きましょー」

澪「フワッってなったらスーッってなったよ!」キラキラ

律「はいはい、よかったねー」

小麦「気持ちよかったね~」

澪「うん!うん!楽しいっ!!」キラキラ

唯「すごいテンションだね~」

律「なんか余計なものを乗り越えちゃったな」

ガシッ

澪「律っ!」キラキラ

律「いや、待て。まずはむぎと合流してからだ」

澪「そうか、そうだな!」キラキラ

紬「あら?」

梓「ハイな澪先輩が・・・」

澪「梓も乗ろう!」キラキラ

梓「えっ?」

澪「みんなでもう一回乗ろう!」キラキラ

律「・・・テンション下げておくか」

唯「どうするの?」

律「澪~、あそこにお化け屋敷あるぜ~入らないか~」ウシシ

澪「ううん、行かない!」キラキラ

律「笑顔で断られたぁ!」

紬「そんなに楽しいのかしら?」ウズウズ

梓「むぎ先輩乗るんですか!?」

エレナ「みんなで乗るのも悪くないですネー」

小麦「いいねぇ~」

澪「じゃ、行こうかっ!」キラキラ

紬「よ、よぉーし!」

澪「じゃあ・・・」

エレナ「グッナーイ!」

小麦「まったね~」

唯「グンナーイ!」

紬「ごきげんよう~」

律「またな~」

梓「・・・」

澪「・・・」

唯「浅草寺に星奈ちゃんがいるんだよね?」

紬「えぇ、そうよ~」

梓「むぎ先輩、アトラクションに強いですね・・・」

紬「そうかしら?」

梓「私ちょっとやられました・・・」

紬「あらあら、大丈夫?」

梓「はい・・・」フゥ

紬「星奈さんと合流したらお店に入れるから頑張って!」ファイト!

梓「はい!」

澪「・・・」


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