紬「ヴェガで演奏できるなんて素敵ね」

真美「すごいですね」

コック「他のお客さんに迷惑かけるといけないからな、2,3曲軽めの曲で我慢してくれ」

紬「はい、ありがとうございます」

唯「ありがとう~コックさん。また食べに行くね~」

コック「いつでも来なさい。終わったら車掌に連絡頼むぞー」

スタスタ

梓「車掌さんが手配してくれたんですね」

紬「えぇ、そうみたいね」

梓「唯先輩」

唯「なにかな?」

梓「いや、その、心苦しいですけど、ギー太を」

唯「ついにこの時が来てしまったんだね・・・」

梓「そんな大げさな」

唯「私たち最後の曲です聴いて下さい・・・」

チャララーララ チャラララララー

星奈「おぉー!唯かっこいいぞー」パチパチ

真美「」パチパチ

唯「えっへっへ~。はい、あずにゃん・・・。ギー太を・・・ギー太をよろしく・・・!」

梓「そんな顔されると弾きづらくなるじゃないですか」

紬「あずさちゃん、なにを演奏しましょうか?」

唯「夜に合わせてジャズはどうかな~。あずにゃんのジャズ聴いてみたいと思ってたんだ~」

梓「ジャズとなると、澪先輩が居ないと・・・」

紬「そうねぇ」

星奈「・・・」シーン

梓「それに私たちジャズなんてやったことないじゃないですか、唯先輩」

唯「あ、そだね」

真美「リクエストいいですか?」

梓「はい」

真美「ドビュッシーのアラベスクを・・・」

紬「あずさちゃん、それでいいかしら?」

梓「はい、練習用で何度か弾いてますから大丈夫です」

真美「あ、ありがとうございます」

唯「えっ、ギターでクラシック!?」

梓「はい。指を動かす練習に最適ですよ」

唯「ふむふむ。今度教えてね、あずにゃん!」

梓(唯先輩がやる気を・・・)ジーン

紬「私がリードするわね」

星奈(なんだか取り残されているような気分・・・)ションボリ

梓「了解です、むぎ先輩。星奈さんもリクエストありますか?」

星奈「えっ、えーと、キラキラ星・・・を・・・」

唯「おぉ」キラキラ

梓「はい、分かりました」

唯「はい、はい!ロシア民謡の一週間をお願いします!」

梓「それではいきます。むぎ先輩お願します」

紬「」コクン

唯「」ガーン

星奈「元気だしなって」ヨシヨシ

ポン ポロロ ポロ ポロ ポン ポロ ポロロン

ジャン ジャラン

星奈「おぉ・・・」

真美「・・・」ウットリ

梓(むぎ先輩のクラシック・・・)

紬「・・・」
―――♪

唯「・・・」ウトウト

ポン ポン ポン ポンポロロン

ジャ ジャ ジャ

真美「・・・」ウットリ

唯「」スヤスヤ

星奈「・・・」

紬「」チラッ

梓「」コクン

ポロロロロン

ジャララン

星奈「・・・」

真美「・・・」

唯「」スヤスヤ

パチパチパチパチ

星奈「え・・・」

真美「あら」

唯「ぅん?」

紬「まぁ」

梓「ちょっと照れますね」

「素敵な演奏でしたよー」パチパチ

「ええモン聞かせてもろうた」パチパチ

「よかったですねぇ、おじいさん」パチパチ

星奈「いつの間にか観客が」

真美「素敵でした」パチパチ

唯「よかったよー」パチパチ

梓「唯先輩寝てたじゃないですか!」

紬「うふふ」

唯「いやぁ、むぎちゃんの演奏聴いていたら急に眠気が」エヘヘ

真美「自然の中にいるような気分でしたね」

紬「まぁ、ありがとう~」ニコニコ

梓「むぎ先輩のクラシック初めて聴きました」

紬「そうね~弾く機会がなかったものね」

愛「みなさんが演奏していたんですね」

星奈「お、愛ちゃんも一緒に聴こうよ」

唯「おいでおいで~」

愛「で、でも・・・」

真美「ど、どうぞ」

紬「よかったら聞いていってください」

愛「そ、それじゃあ・・・」

梓「次にいきましょう、むぎ先輩」

紬「えぇ、分かったわ。今度はあずさちゃんのリードでいいかしら?」

梓「了解です」

星奈「リクエストした私が言うのもなんだけど、キラキラ星なんかでよかったのかなぁ・・・」

唯「私も大好きだから大丈夫だよ~」

梓「では・・・」

デン

ガタン

梓「あれ・・・?」

真美「停電・・・ですね」

星奈「ありゃりゃ」

紬「あらあら」

唯「なんとっ」

愛「・・・」

梓「ヴェガの走行には問題なさそうですね」ホッ

唯「しばらく待ってたら戻るよ~」

愛「やっぱり私のせいなんだと思います・・・」

星奈「ん?」

真美「え?」

愛「私の運の悪さは筋金入りなんです・・・」ガタ

唯「あ、電気点いていないんだから歩いたらあぶないよ~」

愛「私が出て行けば電気も回復するはずですから」

テッテッテ

ドンッ

愛「きゃっ」

修治「おっと、・・・愛ちゃん?」

つばさ「どうしたのお兄ちゃん?」

紬「・・・」

ポン ポン ポン ポン ポン ポン ポン

梓(あ、ピアノソロ・・・。ギターは控えたほうがいいな・・・)

星奈(いいテンポで聴きやすい)

真美「・・・」ウットリ

つばさ「暗くて見えない・・・誰が弾いているのかな」

修治「しーっ」

つばさ「ご、ごめんなさい・・・」

愛「・・・」

唯「おぉ~」

星奈「どうしたの?」

唯「星空がキレイだよ~」

真美「ホントですね・・・」

つばさ「あ、星奈さん達がいる」

修治「愛ちゃん、俺らもみんなのところに行こうか」

愛「はい・・・」

ポン ポン ポンポンポロロポン

梓(みんな空を見ているのに、むぎ先輩は演奏を・・・)

唯「なんだか贅沢~」

星奈「そうでんな~」

真美「・・・」ウットリ

ポロン ポロ ポロロン ポン  ポン・・・・・・

梓「・・・」パチパチ

星奈「むぎちゃんすごーい!」パチパチ

真美「素晴らしかったです」パチパチ

紬「ありがとう~」ニコニコ

つばさ「お姉ちゃんが弾いてたんだー!すごくよかったよー!」

修治「・・・」パチパチパチ

唯「私はとても感動しました!」パチパチ!

愛「・・・素敵な演奏でした」パチパチ

ガタン

梓「あ、点いた」

車掌「申し訳ありません、電気系統のトラブルで一時的に送電されない状態にありました
   お怪我なさった方はいませんか?」

唯「みんな平気だよ、車掌さん!」

「また、機会があったら聴かせてくださいなお嬢さん」

「いい演奏でしたよー」

紬「は、はい・・・ありがとうございます~」テレ


――――

店員「いらっしゃいませぇ」

梓「この仙台観光ガイドをください」

店員「はいどうぞ~」

梓「これで青森の観光はバッチリです!」

店員「あ、そういえばお客さん?」

梓「はい・・・?」

店員「星奈さんとぉ・・・。すっごく仲良しですよねぇ」

梓「そう・・・見えますか?」

店員「はい~」

梓「そうですか、それではこれで・・・」

店員「また来て下さいね~」


――――

梓「盛岡駅に到着ですね」

紬「ん~・・・」ノビノビ

唯「私も真似しよ~、ん~・・・」ノビノビ

梓「いつの間にか演奏会になってましたね」

紬「うふふ、そうね~。でもあずさちゃんと演奏出来て楽しかったわ~」

梓「はい、私もです!」

唯「今度は私も参加します!」フンス!

梓「ぜひ部室でもやりましょう!」

紬「いいわね~」

唯「それにしてもこの停車駅は人がいないんだね~」

梓「降りているのは私たちぐらいですね」

紬「もう夜も遅いから」

唯「もう10時かぁ、こんな時間に家に居ないなんて変な感じだよ」

梓「そういえばそうですね」

紬「普段なら寝る準備をして、くつろいでいる時間ね~」

唯「私はゴロゴロしながらテレビ見てるかな~」

梓「ギターの練習してますね・・・」

紬「そんなバラバラな時間を過ごしていた私たちが、今は一緒の時間の中に居るのね~」

梓「・・・」

唯「なんだか貴重な時間に思えてきた!なにかしようよ!」

梓「なにをするんですか?」

唯「そうだな~、うーん。・・・なにしようか?」

紬「トランプはどうかしら~」

唯「それだよ!」

prrrrrrrrrrrrrr

梓「あ、出発しますよ」

紬「乗りましょ~」

唯「アディオース、もりおか~」

梓「人じゃないんですから・・・」


―――――展望車

星奈「・・・」ボー

梓「星奈さん・・・?」

星奈「あぁ、梓ちゃんか・・・、テレビ一緒に見る?」

梓「い、いえ。あの・・・先輩達とトランプするんですけど、星奈さんも一緒にどうですか?」

星奈「・・・」ボー

梓「・・・星奈さん?」

星奈「あ、ごめん。なにかな~?」

唯「あずにゃ~ん!トランプ無かったからUNO持って来たよ~」

紬「厨房からティーポットとティーカップかりてきちゃった~」

星奈「・・・なにが始まるのかな!? 私も混ぜてよー!」

唯「あ、星奈ちゃんもUNOやろうよ~」

紬「えぇ、人数が増えてもいいようにカップ五つ借りてきたわ~」

梓「よく貸してくれましたね」

紬「夜はお客さんが少ないから構わないそうよ」

星奈「なるほど。・・・唯、私がカード配るよ!」

唯「まかせた!」

星奈「」シュッシュッシュ バラバラバラ

唯「おぉ、プロのような手つきだ」

紬「見事な手さばきね~」

星奈「ふっふっふ、私の数少ない特技の一つだよ」エヘン

梓「・・・」

紬「はい、みんな紅茶をどうぞ~」

唯「ありがとーむぎちゃん!」

梓「ありがとうございます」

星奈「こ、これが噂の・・・」

紬「?」

唯「そうだよ、私たちついに口にすることができるんだよ星奈ちゃん・・・!」

星奈「・・・わ、私緊張してきた・・・!」

梓「ふぅ・・・。やっぱりむぎ先輩の入れてくれる紅茶はおいしいです」

紬「ありがとう~」

星奈「あ、おいしい・・・」

唯「~♪」

紬「ごめんなさいね、この時間帯だからお茶請けは無い方がいいと思って用意してないの~」

梓「そうですね。こんな時間に食べちゃうと後々やっかいですよね」

唯「私太らないから大丈夫だよ~」

星奈「・・・」

紬「・・・」

梓「・・・」

唯「ん?」

星奈「さぁー、カード配り終わったよー。誰から引く~?」

梓「それじゃ、私から時計回りでどうですか」

紬「そうね~」

唯「UNO大会スタート!」

梓(今はいつもと変わらないよね・・・。さっきは眠たかっただけなのかな?)

唯「あずにゃん!ストップだよ!」ビシッ

梓「唯先輩、よく見て下さい。私まだ二枚もってますよ」

星奈「あっはっは、焦らない焦らない~」

唯「だってぇ、私まだ12枚も持ってるんだよ~」アセアセ

紬「私はこれで上がりね」バサッ

唯「え~、むぎちゃんももう上がりなのー?」

梓「残るは私と唯先輩ですね・・・」

星奈「はい、ここで提案! 私唯と組んでいいかな?」

紬「あずさちゃん、どう?」

梓「望むところです!」

唯「星奈ちゃん、どうしよ~」

星奈「なるほどなるほど・・・」

梓「・・・」

星奈「これとこれ出して」

唯「でも、後々使えると思うよ~」

星奈「今使わないと負けるよ?」

唯「分かった。二枚置きます」バサッ(10)

梓「取ります・・・」ペラッ

星奈「これとこれ」

唯「うん」バサッ(8)

梓「ウノ・・・」バサッ

唯「!」

紬「・・・」ハラハラ

唯「スキップ!」(7)

梓「・・・」

星奈「これ」

唯「あいよ」バサッ(6)

紬「・・・」

梓「・・・」ペラッ

唯「ホッ」

星奈「これとこれ」

唯「はいよっ」バサッ(4)

梓「・・・」ペラッ

唯「ほぉ・・・」ニマニマ

紬「・・・」ワクワク

唯「これとこれだね」バサッ

星奈「あ、違」

梓「・・・」ペラッ

唯「よし、ウーッノ!wildで指定は赤!」バサッ

星奈「・・・」

梓「wild緑」バサッ

唯「あ・・・」ペラッ

梓「スキップ、スキップ、ウノ。これを出して上がりです・・・」フゥ

星奈「あぁー」

梓「危なかったです」

唯「あ~ん、負けちゃった~」

星奈「唯~、勝利を確信してニヤニヤしてたでしょー」

唯「勝てると思ったら口が勝手に・・・」

紬「唯ちゃん惜しかったわね~」

唯「あと一歩だったんだよー」ガックリ

梓「それでは、一位の星奈さん。罰ゲームの内容を発表して下さい」

星奈「うっしっし。それじゃあね~」ルンルン

唯「お手柔らかに頼んます!」

真美「みなさんこちらにいらしたんですね」

紬「あら、桜井さん。ご用があったのですか?」

真美「いえ、そうじゃないんです。なんとなく話がしたいなぁ、と思いまして・・・」

梓「それなら一緒にUNOしませんか?」

星奈「次のゲームの前にやる事あるよ~」

唯「逃げも隠れもいたしません!」


9