紬「ねぶた祭り・・・。二人とも興味あるかしら」

唯「うぉお、まさにでっかいどー!」

紬「ホントね~」

梓「いや、違いますよ・・・」

唯「直で見るとこんなに大きいんだね~、カッコイイよ~あずにゃん」

梓「はい、何年も積み重なってこの形が出来上がったのでしょうね」

紬「歴史を感じるわ~」

唯「おぉー、次のヤツもすっごいよ!」

紬「まぁ~、キレイね~」

梓「よっ・・・はっ・・・」ピョンピョン

唯「どうしたのあずにゃん?」

梓「この人ごみだと、私の身長では見えづらいです・・・」ピョンピョン

紬「それは大変」

唯「そうだ、肩車してあげよう!」

梓「えっ?」

唯「私は毎日ギー太を背負っているんだから、あずにゃんの一人や二人どうってことないよ」

梓「え゛っ」

紬「あらあらまぁまぁ」

唯「さ、カムオンだよ!あずにゃん!」ササッ

梓「ゑ゛ッ」

紬「唯ちゃん男らしいわ~」

梓「い、いいですよ!私もう高校二年生ですよ!? 恥ずかしいです!」

唯「え~、そう?」ブー

梓「ほ、ほら!もう山車も行っちゃいましたから!」

紬「あっ、でも次の山車が来たわよ」

唯「ささっ、私の肩に乗っかってごらんよ」サァサァ

梓「うぅ~、むぎ先輩~」

紬「唯ちゃん、少し離れてからなら見えるんじゃないかしら」

唯「そうかな~?」

梓「そうですよ!これだけ大きいのなら少し離れても迫力はありますよ!」

唯「そだね~、それじゃ少し離れてみよ~か」

梓「・・・ホッ」

紬「ここはどうかしら?人も少ないし」

唯「おぉ、絶景ポイントですなぁ」

梓「はい、全体的に見えていい感じです」

紬「よかったわね~」

梓「ホントによかったです・・・」

星奈「あっ、やっぱりむぎちゃんだ!」

梓「!」

紬「あら、星奈さん・・・一人なんですか?」

星奈「それがねぇ、この人ごみでしょ?はぐれてしまって~」アハハ

唯「おぉー、見てみてあずにゃん!あの山車可愛い~」

梓「どこが可愛いんですか・・・」

星奈「あず・・・にゃん・・・?」

梓「!」シマッタ

唯「ん?」

紬「あ、唯ちゃん、こちらは山口星奈さん。星奈さん、こちらは私達と同じ学校に通う」

唯「平沢唯です!むぎちゃん達と一緒に部活動を勤しんでいます!」

星奈「そうなんだ、楽しそうな部活だね~。ところでどうしてあずにゃんと呼ばれているの?」

唯「ねこみたいで可愛いからだよ!」

梓「そ、そんな断言しないでください・・・」

星奈「確かにね。他人には懐かないけど、心許せる人の前で寝ちゃうような習性はまさにネコだよね~」

梓「そんなことないと・・・見られてたんですか!?」

紬「うふふ」

星奈「可愛い寝顔だったにゃ~」

梓「うぅ・・・」フカク

唯「あずにゃんがお世話になってるそうで・・・これからもよろしくお願いします」ペコリ

星奈「いえいえ、これからもお世話させてもらいます」ペコリ

梓「二倍になった・・・」ウワァ

つばさ「おーい、星奈さーん!」

紬「あら」

星奈「あっ、おーい!こっちこっち~」

梓「みつかってよかったですね」

真美「急に居なくなるからびっくりしました・・・」

星奈「いや~、ごめんごめん」アハハ

つばさ「やっぱりお姉ちゃん達も来てたんだ!お兄ちゃんもみつけたよ!」

修治「どうも」

紬「あらあら、みんな揃ったのね~」ニコニコ

唯「あずにゃん、あずにゃん・・・」

梓「はい・・・?」

唯「この人達もヴェガの乗車さんなの?」

梓「はい、そうです。七尾さん、桜井さん、鳥羽さんです」

つばさ「七尾つばさでーす!」

真美「さ、桜井真美と申します」ペコリ

修治「鳥羽修治といいます、よろしく」

唯「平沢唯です。これからヴェガに乗車します、よろしくお願いします!」

星奈「よーし、一通り紹介が済んだ所で記念撮影と行きましょ~!」

つばさ「さんせーい!」

紬「いいわね~」

唯「おぉ、いいですな」

梓「それじゃ、私がシャッターを」

星奈「任せたよ修治!」

紬「これでお願します」

唯「あっ、それ澪ちゃんのだ」

修治「はいよー」

真美「お、お願します」

梓「いや、でも・・・」

つばさ「いいのいいの!中野さんも並ぼうよ!」

星奈「つばさちゃん、このポーズでいこうよ」

つばさ「わぁ!それすっごくいいよ星奈さん!」

真美「私はこのへんで・・・」

唯「イェイ」ダブルピース

紬「いぇ~い」

梓「・・・」ピース

修治「・・・。山車をバックに・・・はい、チ-ズ!」カシャ

星奈「サンキュ」

紬「ありがとうございます」

修治「いえいえ、はいカメラ」

つばさ「お兄ちゃん、あそこでたこ焼き売ってるよ~」

修治「お前焼きそば食べたばかりだろ」

紬「どこですかっ」キラン

修治「?」

紬「焼きそばはどこで売ってましたかっ?」キラキラ

つばさ「えーとあっちだったかな?」

真美「一緒に行きましょうか?」

紬「お願します!」フンス!

修治「気をつけてな、つばさ」

つばさ「うん!」

梓「わ、私も行きま」

ドンッ

「あら、ごめんなさ~い」

梓「いえ・・・こちらこそ、すいませんでした」

唯「もう姿がみえなくなっちゃった」

星奈「またはぐれちゃったけど大丈夫かな」

修治「桜井さんと琴吹さんがいるから大丈夫だろ。それじゃ、俺もこれで失礼します」

星奈「うん。またね」

梓「それでは」

唯「またね~」

星奈「・・・むぎちゃん、目の色が変わったけどどうしたの?」

唯「夏フェスで食べるの楽しみにしていたんだけど、目前で売り切れちゃったんだ~」

梓「楽しみにしていただけにかなりがっかりしてましたからね」

星奈「ふふ、なんだか可愛い人だな~」ホノボノ

唯「うん、むぎちゃんは可愛いよ~、気立てもいいし、淹れてくれるお茶はおいしいし」

梓「唯先輩それだと、ただのメイドさん扱いですよ」

唯「むぎちゃんのお茶はおいしいだけじゃないんだよ!私達を包むまったりタイムには必需品なのです!」

星奈「それなら、販売機の紅茶でもいいんじゃないの?」

唯「それがね~、むぎちゃんが居ないときに自販機の紅茶を飲んだんだけどちょっと違ったんだ~」

梓「あ、それなんとなく分かります」

星奈「ほぅ」

唯「だからむぎちゃんのお茶がないと放課後ティータイムは成り立たないのです!」キリ

梓「」ウンウン

星奈「部活だよね・・・?」

梓「も、もちろんそれは活動の一部ですよ、ちゃんとした活動もしてます!」

星奈「ふ~ん・・・おっと、人が増えて来たねぇ」

唯「まだ祭りは始まったばかりだよ!」

梓「これからどうしましょうか・・・」

pipipipipi

梓「あ、むぎ先輩からです・・・はい、もしもし」

唯「おぉ~、あの顔かっこいい~」

星奈「いやいや~、あっちの山車の方がかっこいいよ~」

梓「そうですか、それは残念でしたね・・・。はい、・・・分かりました、では」プツッ

唯「あー、あれも可愛い~」

星奈「お~、ほんとうだ」

梓「もう打ち解けてる・・・。あの、お二方よろしいですか・・・?」

唯「ん?どうしたの」

星奈「どしたのん?」

梓「むぎ先輩が、『新町通りのお店は混んでいるから食堂車で食事しませんか?』との事です」

唯「そだね。そうしようか」

星奈「そんじゃ私もそうしようかな~」

梓「七尾さんと桜井さんもそうするそうですよ」

唯「・・・すこし名残惜しいなぁ」

梓「存分に堪能したじゃないですか」

唯「うん、楽しかった」

星奈「それじゃ戻ろっか」

唯「はぁ~、美味しかった~」

紬「えぇ、食堂車の味は逸品ね」

梓「ふぅ・・・」

唯「あずにゃんお疲れの様子ですな~」

梓「唯先輩と星奈さんが騒がしくするからですよ」

唯「え~」

紬「うふふ、とても賑やかな食事だったわ~」

梓「私もむぎ先輩の席が良かったです」

唯「あずにゃんのいけずぅ~」ツンツン

梓「なんですかそれは・・・」

紬「ふぁ・・・。なんだか眠くなってきちゃった・・・」

梓「朝から動きっぱなしでしたからね、早めに眠ってはどうですか?」

紬「そうね~。今日は少しだけ勉強して眠ります~、おやすみ~」

スタスタ

梓「おやすみなさいです」

唯「おやすみ~。私も明日に備えて練習を少しだけにしようかな~」

梓「・・・唯先輩、勉強しないんですか?」

唯「・・・ぴぃ~ぷぅ~♪」

梓「顔を逸らして口笛吹いても誤魔化せませんよ」

唯「だってぇ、せっかくのヴェガだよ?ギー太と思い出を作りたいんだよ~」グスグス

梓「その気持ちは分かりますけど」

唯「大丈夫だよ!りっちゃんもやってないはずだもん」

梓「それを大丈夫とはいいませんよ・・・」

車掌「あら、お二人ともどうなされたんですか?」

唯「車掌さん・・・、あずにゃんが、あずにゃんがとても厳しいのです」

梓「後々困るのは唯先輩ですよ?」

車掌「どうやら平沢さんの方に分が悪そうですね」

唯「・・・分かりました。私も少しだけ勉強します」

梓「ギー太を預かりましょうか?」

唯「それだけはっ」

梓「・・・冗談ですよ」

車掌「クスクス」

唯「車掌さんあずにゃん、おやすみ~」

梓「おやすみなさいです」

車掌「おやすみなさい」


2日目終了--------




             8月3日


コンコン

紬「・・・」

コンコン

紬「まだ寝ているのかしら・・・」

コンコン

梓「むぎ先輩おはようございます」

紬「おはようあずさちゃん」

梓「唯先輩まだ起きないのですか?」

紬「そうなの」

梓「まさか・・・」

ガチャ

唯「おはよう~・・・むぎちゃん」ボケー

紬「おはよう唯ちゃん。もうそろそろ出かける時間なんだけど・・・」

唯「えっ、もうそんな時間なのっ? ・・・えへへ、昨日勉強の合間に練習しちゃって」

梓「・・・」

紬「あらあら」

唯「やりだしたら止まらなくて・・・、あずにゃんには内緒だよ?」シー

梓「唯先輩・・・私はココですよ・・・」

唯「あずにゃん! ・・・・・・てへっ☆」ウィンク

梓「ゆ~い~せ~ん~ぱ~い~」ゴゴゴ

唯「ごめんなさい! ちゃんと勉強もします! 今すぐ準備しますので5分だけ時間をください!」

梓「もぅ・・・」

紬「私たち先にホームへ降りてるわね」

唯「了解です」ビシッ

紬「あずさちゃん面倒見いいのね~」

梓「いいえ、そういう訳ではないです。憂に頼まれましたから」

紬「そういう事だったの~」

唯「お ま た せ !」

紬「出発しましょうか」

梓「はい!」

唯「それでどこ行くの?」

梓「昨日食堂車で話したじゃないですか」

紬「先ずは竜飛岬からいきましょう」

唯「その後に津軽鉄道だったね。しゅっぱ~つ!」

紬「おー」


―――――竜飛崎

紬「結構風が強いわね~」

唯「あずにゃん、飛ばされないように気をつけてね」

梓「それはないです・・・」

紬「風車がきれいに並んでいるわ~」

梓「私こんなにたくさんの風車を見たの初めてです」

唯「わたしも~」

紬「たくさんの風車の回すなんて、風の力って凄いわね~」

唯「あずにゃん、飛ばされないように」

梓「だからそれは」

ビュウウウウウウウ

梓「っとっと・・・」グラグラ

紬「あずさちゃん」ガシッ

唯「あずにゃん」ガシッ

梓「・・・飛ばされないですから、両腕を離して下さいませんか?」

唯「両腕に花だよ!」

紬「ホントね~」ニコニコ

梓「私も花に入ると思うんですが・・・」

唯「それにしても地元の人達は大変だね、こんなに風が強くちゃ」

紬「そうね~、でも逆転の発想で風を利用するなんてすごいわ」

梓「逞しいですよね」

唯「ここに立つとさ、とても遠いところへ来たような気がしない?」

梓「この先が海だからでしょうか」

紬「ちょっと寂しい感じもするわね」

梓「今は昼だからいいですけど、夕方に来ると哀愁漂う気がします」

唯「私達がいるよ!」ガシッ

紬「そうよ!」ガシッ

梓「いや、あの、歩きにくいので・・・」

唯「よーし、次の観光地へ行くぞー」

紬「おーっ」

梓「あの・・・」

チリンチリン

唯「涼しい~」

紬「外は暑いけど電車の中はいい感じね~」

梓「・・・」マッタリ

唯「このまま電車に揺られてどこまでも行こうか~」ノンビリ

紬「いいわね~」マッタリ

梓「だ、だめですよ!」

唯「冗談だよ~」

梓「唯先輩が言うと冗談に聞こえません」

唯「え~。でもこのまま風鈴電車に揺られるのっていいと思わない~?」

紬「いいわね~」マッタリ

梓「風情があっていいと思いますけど」

唯「でもさ、秋になったらどうするのかな?秋に風鈴が鳴ってたら寒そうだよ」

紬「9月からは鈴虫列車に変わるそうよ~。ガイドに書いてあったわ」

唯「それじゃあ、梅雨にはカエル、春にはウグイスが乗ってるのかな?」

梓「そんな訳ないじゃないですか」

紬「賑やかになるわね~」

唯「冬には何を乗せよう」

紬「そうね~」

梓「うさぎとか・・・?」

唯「うさぎは鳴かないよ~、狼はどうかな?」

紬「オォーン」

梓「それを列車で聞いてどうするんですか」

唯「それじゃ熊?」

紬「グルルルル」

梓「冬眠してますよ。なんで戦闘態勢時の声なんですか」

クスクス アノコタチカワイー

梓「せ、先輩方次で降りましょう・・・」

紬「そ、そうね」

唯「もうちょっとのんびりしようよ~」

チリンチリン

紬「ちょっと照れちゃったわ」テレ

梓「すこしはしゃいでしまいましたね」


7