澪「…本当に梓があんなことをしたのかな」

律「わからない…でも梓のギターケースから唯のピックや弦が出てきたのは事実だ」

唯「もしかしたら誰かが意図的にそうしたのかもしれないよ」

律「なるほど…梓を陥れようとしてる奴がいるかもしれないってことか」

澪「一体誰が…?梓のことを良く思わない奴がいるのか…?」

唯「私はあずにゃん大好きだよ!」

紬「…指紋を調べればわかるんじゃないかしら?」

澪「なるほど!それはいい考えだ」

律「さっそく調べてみようぜ!」

紬「待って。明日、鑑識を呼ぶわ。それまでは触らないでおいてほしいの」

唯「(余計な事を…まあ無駄なんだけど)」

澪「わかった。じゃあ今日はとりあえず解散するか」




唯「(ムギちゃんが少し感づいてきたみたいだね)」

唯「(だけど無駄だよ。もう手は打ってあるもん)」

唯「せいぜい足掻くことだね(憂が作ったお味噌汁おいしいね!)」

憂「え?」



紬「明日、鑑識で指紋がわかるはず」

紬「梓ちゃんを落としいれようとしてる人がいる」

紬「考えたくはないけど…とても近い人かもしれない」



次の日

澪「…」

律「…」

紬「…」

唯「…結果が出たみたいだね」

鑑識「これといった指紋は見つかりませんでした。」

紬「…そう。ご苦労様。ありがとう」

鑑識「では失礼します」

パタム


律「指紋なし…か」

澪「振り出し…だな」

唯「やっぱりあずにゃんが…?」

紬「…(おかしいわね)」

紬「…唯ちゃん」

唯「どうしたのムギちゃん?」

紬「あのピックは新しいの?」

唯「ううん、ずっと使ってるやつだよお」

紬「…そう」

紬「ずっと使ってきたのに、指紋が見つからないのね」

唯「!」

紬「どうしてかしら…」

唯「わ、私、毎日ピック吹いてるからね!!」

紬「あら、そうなの。えらいわあ」

唯「(しのいだ…かな?)」

紬「じゃあ唯ちゃんは誰がやったと思う?」

唯「そりゃあやっぱりあずにゃんなんじゃないかなあ…」

紬「そうよね。そう考えるのが妥当かもしれないわね」

唯「うん…(ちょろいね)」

紬「でも、もし梓ちゃんが犯人なら、わざわざ指紋の処理までするかしら?」

唯「…!」

紬「自分のギターケースに隠すなら、人に見せなければいいだけの話でしょ」

澪「確かに不自然かもしれない」

紬「しかもケースに入れておいて、人に見せるような行動をとるかしら?」

律「そうだな…唯に、ポッケに入ってますよーなんていわないよな普通」

唯「そ、そうだよね…(やばい、誰かになすりつけないと)」

唯「あ!そういえばあずにゃん、りっちゃんの事がむかつくっていってたよ!」

律「え…?」

唯「(こうなったらあずにゃんを嫌わせて煙に巻くしかない!)」

唯「なんか目つきが怖いとか、性格が悪いとか色々いってたなあ」

律「そんな…梓がそんなこと…」

唯「それに澪ちゃんのことも、怖がりアピールしたぶりっ子とか」

澪「な…!」

唯「ムギちゃんのことも言ってたなあ!眉毛でも食べてろよとか!」

紬「…」

唯「あずにゃんって実は性格悪いんじゃないかな?」

唯「それで私達を陥れようとしてわざと…」



ガチャ

梓「…」

律「あ、梓…」

澪「どうしたんだ…?」

梓「…私、軽音部辞めます」

紬「…梓ちゃん、あなたはやってないんでしょ?」

梓「やってません…!でも、ここにいるとみなさんに迷惑がかかってしまうから…」

唯「…ほら、やっぱり本当はあずにゃんが…(なんだろう、胸が痛い)」

梓「唯先輩…ほんとの先輩はもっと優しいはずです」

唯「な…何言って(やめて)」

梓「一生懸命ライブのために練習したり、本当は一番みんなのこと考えてるはずです」

唯「どうしたのあずにゃん(やめて)」

梓「そんな先輩が大好きでした」

唯「…(やめてよ)」

梓「私のせいでみなさんに迷惑がかかっちゃうのは嫌です」

梓「だから…退部します」

律「…」

紬「梓ちゃん…」

澪「本当に…それでいいのか?」

梓「はい…今までお世話になりました」

澪「わかった…梓が自分で決めたなら仕方ない」

梓「失礼します…」


唯「…待ってよ」



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