AM10:50

シャコシャコ

自転車憂ちゃん「・・・」

シャコシャコ

憂「・・・」

ガシャン カラカラカラ

憂「また外れちゃった」


-公園-

憂「えーと」ガシャガシャ

憂「何度やっても慣れないなあ」ガシャガシャ

憂「あーもう分かんないムリ」


-近くの公園道-

しゃこしゃこ

澪「待てよムギ」

シュインシュイン

紬「遅いわ澪ちゃん」

澪「いきなりサイクリングしたいとか言い出したかと思えば
新しい自転車見せびらかしたいだけじゃないか」

紬「かっこいいでしょドロップハンドルって言うのよ。
軽く20万円オーバー」

澪「うるさいなあ」


紬「あら?」

澪「どうした」

紬「澪ちゃんストップ」キッ

澪「よっ」ギギィーーーーー

紬「やかましい自転車ね、オイル注しときなさいよ」

澪「余計なお世話だ。で、なんで止まったんだ」

紬「あそこにいるの憂ちゃんじゃない?」

澪「んー・・憂ちゃんだな」

紬「何してるのかしら」

澪「カキ氷屋さんじゃないか?」

紬「カキ氷屋さん?」

澪「子どもの頃三輪車逆さまにしてペダル手で回してカキ氷~ってやらなかった?」

紬「そんな不気味な遊びするの澪ちゃんだけよ。
きっとあれは何かトラブルがあったに違いないわ、行きましょ」


-公園-

おーい

憂「ん?」

しゃこしゃこ

澪「憂ちゃーん」

憂「澪さん」

ドリフトギギィーーーバキ砂煙モクモク

澪「こんにちは憂ちゃん」

憂「ゲホッゲホ・・どうも澪さん」

ガシャン

澪「痛った!」

紬「こんにちは憂ちゃん」

憂「あ、紬さんも」

澪「痛いな」

紬「さすが20万円の自転車、最高のアタックだわ」

澪「自転車にそんな攻撃アタッチメント付いてないし」

憂「アハハ・・」

紬「こんなところで会うなんて珍しいね」

憂「そうですね」

紬「何してたの?」

憂「実は自転車のチェーン外れちゃって」

紬「あら大変」

憂「苦戦してたんですよ」

スッ

澪「ちょっといいかな」

憂「そんな悪いですよ澪さん、手が汚れちゃいます」

澪「困ってる後輩を放っておくわけにはいかないだろ」

ガシャガシャ

-5分後-

澪「直った」

憂「す、すごい」

紬「さすがエンジニア澪ね」

澪「初めて聞いたけどな、その異名」

憂「ありがとうございます!ほんと助かりました」

紬「いいのよ大したことはしてないわ」

澪「お前 は 何もしていない

憂「なにかお礼でも」

澪「いいって先輩として当然のことをしたまでだよ」

憂「でも・・・」

澪「じゃあ・・憂ちゃん今日は暇?」

憂「あ、はい。何の予定もなかったので本屋にでも行こうかと」

澪「私たちと遊ばないか」

憂「えっ」

紬「いいわね今日の澪ちゃん冴えてる、私も憂ちゃんと遊んでみたいな」

憂「そ、そんなことでいいんですか」

澪「ああ、それとも憂ちゃん嫌かな」

憂「いえそんなこと!あの、それではよろしくお願いします」

澪「こちらこそ」

紬「よろしくね憂ちゃん」

憂「はい!」

澪「そうだ憂ちゃん」

憂「何でしょう」

澪「こうペダルを回してカキ氷~って昔やらなかった?」

憂「え・・えっと、あの・・・やりませんでしたけど」

紬「ねっ澪ちゃんて面白くないでしょ」

澪「うるさい!」


AM11:15

澪「とりあえずベンチに座ろうか」

紬「積もる話もあるでしょうし」


ベンチ|澪憂紬|ベンチ

澪「ぼー」

憂「紬さんの自転車カッコいいですね」

紬「でしょ、ドロップハンドルっていうのよ。ギアが90段階も変形できるの」

憂「わあすごい」

紬「見せてあげるわ20万円の真髄を」

バキバキバキバキ

紬「これがギア1」

ショショショショ

紬「軽い!天使の羽より軽いわ」

澪「進んでないし」

バキバキバキバキ

紬「でこれがギア90」

バキバキバキバキ

紬「よいしょ」グッ

紬「あら?」

グッグッ

紬「うーん・・・」

澪「がんばれムギちゃんwwwwwwwwwwwwwwww」

紬「むぎぎぎぎぎぎぎ」

ふらっ

澪「あ」

がしゃん

紬「きゃうん」

カラカラ

紬「痛ったーい・・・」

憂「だ、大丈夫ですか紬さん」

紬「平気よ砂まみれになっちゃったけど怪我はしてないわ」パンパン

憂「後ろはたいてあげます」パンパン

紬「ありがとう憂ちゃん」ニコッ

憂「いえいえ(高そうなワンピースだなあ・・)」

澪「憂ちゃん私の自転車も見てくれ!」

憂(あ、アレよく不良っぽい人がやってるやつだ)

澪「鬼ハンっていって今、中高生も間で流行ってるんだ。トレンディーだろ」

紬「ただでさえ安くて脆いママチャリなんかを改造して粋がるなんてビンボー学生のすることよ」

澪「な、なんだと」

紬「それやってると事故起こしたとき罪重くなるらしいわよ」

澪「ウソ?」

紬「知らない」

澪「ひどいよ」


AM11:50


ベンチ|澪憂紬|ベンチ

澪「だからね私言ってやったの、サンガリアは飲料界のしまむらだって」

紬「もういいわ澪ちゃん、人の見た夢の話とか聞いててホントつまんないから」

澪「これからいいところなのに」

紬「憂ちゃん大丈夫?体調悪くなってない?」

澪「どういうことだよ」

憂「大丈夫ですよ」ニコッ

紬「そう、よかった」

澪「まったく・・・」

「・・・・・・・・・・・」


へーいパス

澪「あ、聡だ」


紬「だれ?」

澪「律の弟だよ」

紬「あートイレに帰還した子」

憂「律さん弟さんいたんですね。初めて知りました」

澪「そっか憂ちゃんは初耳だったか」

憂「はい、仲いいんですか?」

澪「一緒にゲームしたり映画連れてったりしてるみたいだし、悪くはないだろうな」



聡「へーいパス!こっちノーマークだぜ!!へいへい!
へいパスパースねえ!!!・・ナイッシュー」



澪「あれだな」

紬「ええ」

憂「?」

澪「何か食べるものが欲しいな」

澪「公園じゃ水道水しかないし」

紬「そもそもこんな暑い真昼間から公園のベンチに座ってる女子高生というのが
なんともいえないわ」

澪「憂ちゃん食べたいものとかある?」

憂「そうですねーアイスとかどうですか」

澪「アイスか、うんいいな」

紬「夏といえば」

澪・紬「ガリガリ君!」


紬「そうと決まればコンビニ直行よ」

澪「待て待て、別にみんなで行く必要はないだろ」

澪「誰か代表を決めて買いに行けばいいじゃないか」

紬「・・それもそうね」

憂「あ、じゃあ私が」

澪「まさか後輩に行かせるなんてパシリみたいな真似させないよな」

紬「当たり前じゃない」

憂「かまいませんけど」

紬「いいのよ憂ちゃん、アイスは奢ってあげるから」

憂「あ、ありがとうございます」

紬「30円ずつね澪ちゃん」

澪「待て、63円だから割り切れないぞ」

紬「3円まで計算にいれるあたり本人のつるセコ精神が読み取れるわ」

紬「まあそれは負けたほうが払うってことでいいんじゃないかしら」

澪「のむらしんぼ」


PM00:15

紬「で、何で決めるかだけど」


ワイワイ

聡「お前ファール!イエローカード!!」

澪「あれでどうだ」

紬「サッカー?」

澪「PKだ」

紬「サッカーのこと詳しくは知らないけど、蹴る人とキーパーが1対1でする奴?」

澪「ああそれのことだ」

紬「受けてたつわ、私サンダルだからキーパーでいいわよ。澪ちゃん蹴って」

澪「私に蹴らせたこと後悔させてやるよ」

紬「キーボードで磨きぬいたこの手さばき指裁きで可憐に受け止めてあげる」

澪「言うじゃないか、こっちだってベースで鍛え上げた(あベースと脚全然関係ないや)」


PM00:30

澪「おーい聡」

聡「あ、澪姉さん」

澪「こんにちは昼間から元気だな」

聡「他にすることなんてゲームくらいしかないし、
いい天気だから部屋に篭るのもなーって思って」

澪「健康的でいいじゃないか、それでなちょっとお願いがあるんだ」


~~~~~~~~~~


聡「わかった、あいつらにも聞いてくるよ」

澪「頼む」

タッタッタ

紬「どことなく律ちゃんににてるわね」

澪「そりゃ家族だし」


ガキ1「お、おいあのお姉さま方はだれだよ」

ガキ2「すげえマブイじゃねえか」

聡「ねーちゃんの友達だよ」

ガキ3「向こうでベンチに座ってるポニテのねーちゃんもえれぇベッピンさんだぞ!」


~~~~~~~~~~~~~

聡「大丈夫だった、好きなだけ使ってくださいって」

澪「ありがとな聡、みんなも悪いなすぐ終わるから」

紬「ごめんねー少しの間借りまーす」

ガキ2「は、はいどうぞ」

ガキ1「いま目が合った!」

ガキ3「誰だよお前」

紬「んー」ガリガリ

紬「ゴールはこのくらいでいいわね、高さは届く範囲ってことで」

澪「よーし」

憂「澪さんも紬さんもがんばって」

ジリジリ

澪「いくぞ」

紬「どんとこいです」


ミーンミーンジジジジジジジジ


澪「うおおお」

澪「ハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ドヒュン


キーン

紬「いやあ怖い!」サッ

ボール「ゴール」

澪「やった抜けたぞゴールだ!わあい」

紬「お、思ったより怖いのねコレ・・・」

澪「あはははははははブーーーーンあろろろろろろろ」サツキちゃんがボロ屋に引っ越してきてはしゃいだ時した儀式


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澪「ムギちゃん早く行ってきてよ」

紬「わかってるわよ」

澪「その天使の羽より軽い自転車で」

紬「うるさいわねいちいち!大体なにがハーーーッよ和田アキ子みたい」

澪「なんだと!」

紬「手もでかいし!」

澪「あムギ、サドルに鳥のフンついてた」

紬「ええ!?」ガタッ

澪「嘘ー♪」

紬「くぅ・・・///」



シャコシャコ

ガシャン

澪「自転車蹴り倒して行きやがった!」


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