5月9日

放課後、軽音部の律と唯、生徒会の和とポーカーをやった。
和はやたらとついてたな…いかさまかな?
もしかしてバカにされたのかも…



5月10日

今日の帰り道、いつも閉まってた雑貨屋さんが開いてた。
中はちょっと怪しい雰囲気で怖かった。
真っ黒なジャムを買ったけど、あんまり美味しくなくて一口しか食べなかった。
コウモリジャムとかいう名前の変なジャムだった。



5月11日

朝、激しい喉の乾きで起きる。
いくら水を飲んでも乾きが治まらない。
休日だっていうのにこの調子だからいらいらして律を殴った。
いい気味だ。



5月12日

駄目だ!喉が乾きすぎて頭がおかしくなりそうだ!
血!血が飲みたい!



5 13

とんちゃんのかお むかつく ころし
ち おいしくなかった
にんげんのち のみたい
のみたい のみたい のみた





紬「ひどい…誰がこんな…」

私です。私がやりました。

梓「トンちゃん…うぅ…グス…」

ごめんな梓…

律「澪!大丈夫か?顔が青いぞ?」

澪「だ、大丈夫…」

本当は死にそうなほど喉が乾いてるんだ。でもみんなに変に思われたくないんだ。

律「もう今日は部活できる雰囲気じゃないな…トンちゃん埋めたら帰ろう…」

澪「そうだな…」

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律「ふう…こんなもんか」トントン

トンちゃんだけにトントンか…

唯「成仏してね…トンちゃん…」

律「じゃー今日は解散な。まぁなんだ元気出せよ梓」ワシャワシャ

梓「汚い手で触らないでください」

律「…」

梓「それにトンちゃんが死んだのに私が元気だったらトンちゃんに悪いです…」

澪「梓は優しいな…」ギュ

そんな梓の血はおいしいんだろうか

梓「グスッ…澪先輩…」

紬「澪ちゃんお顔が真っ青よ?保健室に行ったほうがいいわ」

澪「大丈夫大丈夫…それより律、今日ウチに来ないか?」

律「おう、良いよ」

ありがとう律

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澪「お菓子とか用意できなくてごめんな律」

律「いいよ、お菓子はいっつもたくさん食べてるから」

いつもお菓子たくさん食べたら、お菓子味の血になるのかな?
トンちゃんの血はカメの餌の味?まずそう。

澪「なぁ律。いつもお菓子食べてたらさ…」

律「ん?」

澪「いや、なんでもない」

そんなこと聞いたら変に思われるな。
律の血が飲みたいって言ったらもっと変に思われるかも。

澪「…律の血が飲みたい」ボソ

律「え?なに?」

澪「なんでもないよ。それより律、一緒にホットケーキでも作らないか?」

律「私は良いけど…澪具合悪そうだから寝てたほうが良いんじゃないか?」

大丈夫だっつってんだろ。さっきから何回言わせんだよ…

澪「私は律と一緒にホットケーキを作りたいんだ」

律「分かった分かった。それじゃあ一階に降りるか。」

澪「ありがとう律」

ふふふふふ

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律「澪んところの階段急だよな…」トントン

なに?ディスってんの?

澪「悪いな…」

律「うちの階段も急でさ、この前寝ぼけて降りたら転んで膝すりむいちゃって…」

澪「…」ドン

律「うわー!!」バタドタ


澪「ごめん!つまづいて押しちゃった!ケガ無いか?」

律「イテテテ…いいよいいよケガも無いし…」

なんだよケガしてないのかよ、せっかく血が舐められると思ったのに

澪「ごめんなー律」

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律「さぁ、ホットケーキ作ろうぜ!」

失敗した…ホットケーキって包丁使わないんだっけ

澪「ごめん、やっぱりホットケーキは良いや」

律「何でだよ!もうホットケーキの口が出来ちゃってるからホットケーキしか食いたくない!」

澪「チッ…じゃあホットケーキ作るしか無いな」

律「今舌打ちした?」

澪「してないよ。早く作ろう!」

………………



澪「…」ブチッ

澪「律、ボタンが取れたから直してくれ」

律「今自分で取ったよな?」

澪「取ってないよ?はい針と糸」

律「はいはい」チクチク

手に刺せ手に刺せ手に刺せ

律「できたよ!」

澪「ありがとう…」

律「なんだよそのガッカリ顔」

がっかりだよ。何でボタン付けそんなにうまいんだよ。



律の血が飲みたい…でも飲ませてって言ったらおかしく思われちゃうよね?
ヤダヤダ!軽音部の人におかしく思われたら居場所が無くなっちゃうよ!

澪「律!」ダキッ

律「ど、どうした!?澪が抱きついてくるなんて珍しいな」ドキドキ

律の心臓がドクンドクン言ってる…たくさんの血が律の中で流れてるんだ…

澪「律―」

律「もしかしてトンちゃんが死んだのがショックだったのか?」

いや、あのむかつくカメはどうでもいい。
それより今はこの心地良い音を聞いていたい。

澪「しばらくこのままでいさせてくれ…」

律「良いよ。澪だったらいつまででも良い。」ドキドキ

律の血ってどんくらいあるんだろ

澪「律、体重何kg?」

律「え?と、突然そんなこと聞くなよ」

澪「教えてくれよ、お願い」

律「…48kgぐらいかな…」

48kg…1kg当たり80mlだから3840mlか。
ってことは1Lくらい抜いても良いかな。

澪「ありがとう律」パッ

律「も、もう良いのか?なんか澪が突然抱きついてくるからドキドキしちまったよ」ニヒヒ

澪「ごめん」

律「謝らなくていいよ!」


ボールペンで刺したら、結構血出るかな?
痛いだろうけど我慢してくれ!

澪「…」ギュ

律「どうしたボールペンなんか握りしめて。ま、まさか…」

そのまさかなんだ…ごめんな律…

律「勉強するつもりだな!」

澪「え?」

律「それだったら私は帰るぞ!」

澪「ま、待て!」

律「待たない!ばいばーい」ピュー

澪「律―…」グスグス

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