紬「今日はハーブのお香を持ってきたの」

律「ハーブかぁ、よくわからないけど、ミントとかそういうのだっけ」

紬「家にあるやつを適当に持ってきたからわからないけれど…」

澪「へぇ、お香かぁ。だけど火には気をつけろよ」

梓「くんくん…何かあんまりいい匂いじゃないような…」

唯「本当だ…いやでもこれが逆にいい匂いだったりするのかな」

律「火を点けたらいい匂いになるんじゃないか?お香だしさ」

シュボッ

……

律「え?え?何これ!?何これやばい!オエエエ!!」

梓「な、何だかぐわんぐわんします、眩しいですっ」

澪「」

紬「ゲル状」

唯「ああーやばい」

律「な、な、な、な、何が、何これ、お、お、おちつ、落ち着け」

紬「なん、ああ…気付き…」

梓「目が回るっ、何かこう、ぐわってくる」

唯「あーやばいなーこれ完全にやばいよー、ムギちゃん、これやばくないかな?ムギちゃん」

澪「…(こ、これハーブっていってもあっちのハーブじゃないか…やばい、色彩感覚やられてきたな)」

紬「あ、何かわかった…大体わかった…」

澪「…(ってどんだけの量に火点けてるんだよ…これやばいだろ、煙吸わないように火を消さなくちゃ…)」

唯「あー、これやばい、近い、音が近いよー、色が近いよー」

梓「う、うわあああん」

紬「紙…メモメモ…これ、書いとかないと…」

律「あ、」

唯「律ちゃん?どうしたのー?」

律「何か、本当だ、ぐわってくるな…唯のギー太綺麗だなぁ」

唯「律ちゃん…ありがとう」

澪「…(もう火は消したから大丈夫だろうけど…抜けの悪いやつだったらやだな…)」

梓「うにゃああああん」


数十分後

梓「うっ、ひぐっ」

律「ああ…何だったんだろ…」

唯「ほえぇ…」

紬「あら、何かしらこのメモ…」

『定規は薄くなっている側と厚くなっている側があり、光に導かれる』

紬「えっ、何これ…」

律「きっとムギの持ってきたハーブのせいだよ…ほら、燃やしたら有害な煙が出る化学物質?か何かだったんじゃないかな」

紬「そうね、もしかしたら燃やさずにお皿に盛るだけの脱臭剤とかだったのかしら…」

澪「そ、そうだな…」

唯「…ねえ、もう一回やってみない?」

律「えっ…いや、やめとこうぜ…」

紬「そ、そうよ…ねぇ」

澪「えっ?ああ、うん、セッティングも充分じゃないしな…じ、じゃなくて、危ないだろ!」

唯「でもさ、さっき凄かったんだよね。お正月にお酒をちびっと飲ませてもらったんだけど、
 そんなの目じゃないくらいくらくらして、光が綺麗で、音が鳴ってた」

律「ま、まあ確かに…私はあんまり憶えてないんだけど」

紬「何かすごい事がわかったような気がしたのよね…」

澪「や、やめとこうよ…ほら、梓も泣いてるし」

梓「何がですか?」

澪「えっ」

梓「泣いていたのは…その、あまりに…律先輩が美しかったからです!」

律「えっ」

梓「何だか、律先輩が光り輝いて見えて…特におでこのあたりが…光り輝いて見えて、とても美しかったんです」

律「おでこ…」

梓「あたし、律先輩が女神なんだって思いました。本当に美しくて、何だか美し過ぎて泣いてしまったんです」

律「うっ…(畜生…何で私は梓なんかにドキドキしてるんだよ…)」

紬「あらあら…」

澪「む、ムギよだれが」

唯「ほら、あずにゃんもやりたいって思ってるみたいだよ!それにほら、私たち体がおかしくなってたりとかないでしょ?」

律「た、確かに何ともないけど…そんなのわかんないし…」

唯「えー、じゃあ私だけやろうかなぁ…」

澪「…(私は知っている…この手のハーブは身体依存もないし後遺症は残らない。だけど道義的にアウト…)」

梓「女神さま…」

律「あの、梓…だ、抱きつかないで…」

紬「きましたわ…」

澪「…(あ…梓は後遺症残ってるな…)」

唯「ほらほら!ライター貸して!」

澪「!駄目だ唯!さぁ、みんな、そろそろ練習しよう」

がちゃり

さわ子「きたわよ…ってあら、あなた達何それ?お香?」

澪「あっ先生それは…」

さわ子「学校にライターなんて本当は持ってきちゃ駄目なのよ?まあお香なら仕方ないかもだけどね」

シュボッ

澪「」


こうして放課後ティータイムは放課後ブルーハーブと名を変え、
1DJ4MCのヒップホップグループとなる
豊郷ゲットー出身の5人は身一つで渡米、デビューアルバムが
全米のチャートを塗り替える快挙を成し遂げたのち、即解散
たった1枚だけのヒットで解散して伝説となった彼女達だが、
現在は帰国、某女子大で花の女子大生生活を謳歌しているという…


~完~