唯 「うん! ばいばーい!!」

律 「和、行っちゃったな……」

澪 「ああ、目に涙ためてたな……」

唯 「変な和ちゃんだったね! それにしても、生徒会って休日もあるなんて大変だね~」

梓 「……」

紬 (これはもう……天然っていうレベルじゃないわね)

唯 「じゃあみんないこっか!」

律 「あ、ああ」

律 澪 紬 梓 (ごめんなさい、和(先輩)……)



和 「……」

和 「そっか、今日は軽音部で遊ぶ日だったのね」

和 「私が勝手に勘違いして、唯たちに迷惑かけちゃったわ」

和 「そういえば、はっきりと誘ってくれたわけではないものね」

和 「……」

和 (でも、今日はすごい楽しみだったのに……)



※ ※ ※ ※

――昨晩・和の部屋

和 (うふふ、明日は久しぶりの息抜きか)

和 (生徒会長になってからすごく忙しかったし)

和 (最近は受験勉強ばっかだったから、明日はうんと羽をのばそうかしら)

和 「そういえば、三ヶ月くらい前に唯と買いにいった服をまだ着てないわ」

和 「季節ずれてるかもしれないけど……最近まだ暑いし、着れないことないわね」

和 「それに唯が可愛いって言ってくれた服だもの。きっと唯も喜ぶわ」

和 (……ちょっと着てみよう)


――試着完了

和 「なかなかいいけど……う~ん」

和 「お母さーん! ちょっといい? 服を見てもらいたいんだけど」


和 「……お母さんも似合うって言ってくれたけど、なんか不安だわ」

和 「あ、眼鏡外してみたらどうかしら」

和 「確かワンデイの買い置きがまだあったはず……」 ガサゴソ

和 「……あった!」


――試着完了

和 「……」

和 (……自分で言うのもなんだけど)

和 「け、けっこうイケてるんじゃないかな……///」

和 「これならきっと……」


◇ ◇ ◇ ◇


唯 『眼鏡はずした和ちゃん、すっごく格好いいよ~!』

紬 『服もとってもセンス良いわ~。和ちゃんってこんなに素敵だったのね!』

律 『あちゃ~、さすがの私もイケメンポジションを譲らざるをえないなぁ~』

澪 『ああ、これはもう私のFC潰して和のFC作るしかないな!』


◇ ◇ ◇ ◇


和 「なんて言われちゃったりして……///」

和 「~~~~っ!///」 ゴロゴロ

和 (あ~もう、早く明日にならないかしら!)

※ ※ ※ ※



和 「私、すごい浮かれてたのね。ばっかみたい」

和 「みんなさぞ滑稽に思ったことでしょうよ」

和 「新しい服着て、コンタクトなんかにしちゃって」

和 「お前なんかいつも通り制服着て、いつも通りダッサイ眼鏡かけて」

和 「いつも通り、生徒会でも行ってろよ」

和 「ええ、そう思ったことでしょうよ」

和 「浮かれのち、あとからの後悔」

和 「……」

和 (この気持ちを詩にでもしましょう……)


和 「遊び誘われ 昨日の私UKIUKI」

和 「うかれすぎてて 頭の中ふわふわ」

和 「いつもめがね かけてるけど」

和 「今日だけは コンタクトなの」

和 「だけどそれも 今となっては」

和 「滑稽でしかないぞよ」

和 「ああ 平沢 お前が 突っ込んでくるほど」

和 「私の 心 えぐられるの」

憂 「和……ちゃん?」

和 「ひゃうっ!?」


憂 「やっぱり和ちゃんだ! 眼鏡かけてないからわからなかったよ」

和 「あ……うん」

憂 「今日はコンタクトなの?」

和 「……」

憂 「眼鏡かけてる和ちゃんも知的で素敵だけど」

憂 「コンタクトの和ちゃんもすっごく格好いいね!」

和 「え……」

和 「あ、ありがとう///」

和 (憂って、やっぱりすごい優しい子だわ)

憂 「そういえば、さっき何の歌うたってたの?」

和 「あ、あ~……気にしないでちょうだい」

憂 「?」

和 「それより、今日はどうしたの?」

憂 「これから買い物行くところなんだけど……そうだ!」

憂 「良かったら一緒に行かない?」

和 (……すごく嬉しいけど)

和 (今日、これ以上この姿で外にいるのは辛いわ)

和 「ごめんなさい、今日はもう家に帰ってやらなきゃいけないことがあるから」

憂 「そっか……。和ちゃん忙しいもんね」

和 「本当にごめんなさいね」

憂 「でも、和ちゃんもたまには息抜きしなきゃ駄目だよ?」

和 「ど、どうしたのよ急に」

憂 「さっきから和ちゃん、元気無い顔してるから……」

和 「!!」

憂 「もしなんかあれば、私に言ってね?」

憂 「なんて、私じゃ頼りにならないか」

憂 「えへへ///」

和 「ありがとう、憂。とても優しいのね」

憂 「そ、そんなことないよ///」

和 「なにかあったら、真っ先に憂に相談するわ」

憂 「……うん! 任せてよ!」

和 「ふふ、本当にもう。二人のときは相変わらず昔のまんまね」

和 「他の人がいるときは、だいぶ大人っぽく振舞うようになったのに」

憂 「私だって、和ちゃんみたいな大人の女性になろうと頑張ってるんだよ」

和 「あら、口ばっかうまくなったわね」

憂 「もう~、そうやってからかう!」

和 「うふふ」

憂 「えへへ」

和 「本当にありがとう、憂。それじゃあ私そろそろ行くから」

憂 「うん、頑張ってね!」

和 「ええ、それじゃあまた」

憂 「またね!」

憂 (本当に幼い頃からの憧れなんだけどなぁ)


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