澪「いくぜー1曲目!『ふわふわファック』!」

客「うぉーカイザーさんかっけえ!」

客「ゴートゥHTM!ゴートゥHTM」

澪「お気に入りのペニパンつけて!今宵は八裂き!」

澪「ふわふわファック!」

唯「ふわふわファック!」

澪「ふわふわファック!」

唯「ふわふわファック!」



律「おつかれー」

唯「澪ちゃん今日もテンションすごかったねー」

さわ子社長「ヒャーハハハ!今日のライブも濡れまくりよファック!」

ムギ豚「最高だったわ」

澪(私がやりたい音楽はこんなのじゃないのに…)

さわ子「HTM(放課後ティータイム)はいまやインディース界の台風の目だ!この勢いで
     ガンガン突き進むぞてめーら!」

澪(はやく帰ってくるりのCD聞こう)

唯「あれ、澪ちゃん今日も打ち上げこないの?」

律「付き合い悪いよなー澪は」



客1「今日もカイザーさん最高だったな!」

客2「グラグラ煮えたぎる地獄の釜のような熱気だったぜ」

ドン

澪「あ、すいません(HTMのファンの子たちだ…)」

客1「どこに目えつけてんだクラア!」

客2「よそ見してんじゃねえぞ!」

澪(偏差値の低そうな子たちだな…)



澪「はあ、やっぱり家が一番落ち着くな」

澪「くるりのCDを聞きながら下毛北で買ったお気にのマグカップで紅茶を飲む…
  至福のひとときだよ」

澪「あ、梓から電話だ」


梓『せんぱーい!久しぶりです』

澪「最近忙しそうだな」

梓「そうなんですよ、今度1stアルバム出すことになって」

澪(ア、アルバム…うらやましい)

梓「レコーディングとか大変なんですよ」

澪(梓は今ポップソング界で旋風を巻き起こしてるバンドのギターボーカル。
  私は梓より1年も早く東京に出てきたのに、まだ名前すら知られていないんだよな…)

梓『聞いてます先輩?お願いがあるんですけど』

澪「あ、ああ悪い。お願いってなんだ?」

梓『ベースの子が過労で倒れちゃって、明後日のライブで代役してくれる人探してるんですよ』

澪「それは大変だな…」

梓『先輩お願いできませんか?』

澪「え?私?」

梓『他に頼める人いないんです!』

澪(ね、念願のポップバンド…!運がよければスカウトの目にも留まるかも!!)



律「さあ今日も盛り上げるぞー!」

唯「おー!」

豚「Oh!」

澪(代役のこと考えてたら一睡もできなかった…)


客1「カイザーさん!」

客2「カミュイ様!」

客3「デコー!!」

客『ゴートゥHTM!ゴートゥHTM』


澪(なぜこうなったのか…)

澪(どこでどう間違ったのか)

澪(東京に出てきてウン年…)

澪(私がしたかったのは、こんなバンドじゃない!!)


澪「どきやがれこのブタ野郎!!」

紬「オゥッ!」



楽屋

澪「ムギ、大丈夫?蹴ったりしてごめんね…」

紬「大丈夫よ澪ちゃん」


律「バカ澪、ムギはそのためにバンドに入ったんだろ」

澪「そんな…なんで罪のないムギをあんな目にあわせなきゃなんないんだ」

律「ホントはもっと痛めつける予定だっただろ」

紬「大丈夫よ。わたしM女だから」


さわ子「ヒャーハッハッハ!イカしてたわよライブ!!ファッキンクレイジーガールズ!!HTM!!」

律「さわちゃん!」


唯「今日も観てくれてたんですかー」

さわ子「オフコース!踊り狂ってアソコもビチャビチャよ!」

律「あざーっす」

さわ子「明日もこの調子でキバれよ!」

澪(明日…ってウチもやるんだったっけ!?ブッキングしちゃったよ!)

律「たのむぜ澪!」

澪(どうしよう、梓の話断るか…いや、せっかくのチャンスなんだ)

澪(いっそこの機会にHTMを脱退しようか…もうデスメタルなんてやりたくないし)

唯「澪ちゃん、明日何の日だか覚えてる?」

澪「え?あ、明日?なんだっけ?」

唯「やだなー、りっちゃんの誕生日忘れちゃったの?」

澪「あ、ああ。なんだそのことか」

唯「最高のライブをプレゼントしようね」

澪「も、もちろんだ」

紬「私もがんばるわ」

律「おまえら…」

澪(なんか抜けづらい雰囲気だな)



澪「今日はデコが魔界で誕生した日である。貴様ら大いに罵声を浴びせるがよい」

客1「デコ最高!」

客2「その血みどろのスティックで叩き殺してくれー!」

澪「それでは我が魔界に篭って生み出した新曲『私の恋はマッドネス』いくのである」

客3「マジやべえよ!着実に世界の終わりが近づいてるよこれ!」



梓(遅いなあ…)



客1「な、なんて壮絶な叫びなんだ…」

客「恋愛の暗黒面を描ききった、まさに魔界のラブソングだぜ」

澪(しまった!つい約束を忘れてノリノリに…)

澪「ちょっと地獄のヤボ用を思い出したぜ。すぐ戻るっ」

律「ちょ、おい澪」

唯「新しいパフォーマンスかな」



澪「梓!」

梓「先輩!待ってたんですよもう」

澪「ごめんね、ちょっとバイト抜けらんなくて」

梓「あれ、先輩おでこになにか字が書いて…」

澪「え?わー!!(メイク消し忘れてた!!)」

スタッフ「そろそろ時間です!」

梓「行きましょう」

澪「わ、わかった」



梓「君のくちびるは~♪ショートケーキのいちごみたいに~♪」

澪「♪~(これよこれ!私の求めていた音楽はこれなのよ!!)」

梓「みんなー、今日は私たちのライブに来てくれてホントにありがとー!」

ワーワー アズニャーン


澪「梓、ちょっとバイトに戻ってもいい?」ダッ

梓「ちょ、先輩?」



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