家に帰るとベッドに飛び込み叫ぶ。

律「あああああ!!!」

 「壊れちゃった壊れちゃったよぉ!」

 「うわぁぁん!」

姉の叫び声を聞いた弟があわてて部屋に入ってくる。

聡「姉ちゃん!?大丈夫!?」

律「来るなぁ!出て行けぇ!」

弟に枕を投げつけ罵倒する姉。

聡「ご、ごめん!」サッ

聡はびっくりして部屋を出て行く。

律「うぅ…ごめん聡…」グスグス




翌日…

律「もうムギのこと信じられないよぅ」ガタガタ

 「今日はムギと二人だけになりませんように…」

祈って部室の扉を開ける。

部室には紬と和がいた。楽しげに話している。
少しホッとする律。しかし…

紬「あ、りっちゃん!今ちょうどりっちゃんのこと話してたの!」

律「え?」

和「ふ~ん確かに良いわねぇ」

律「な、何が?」

紬「和ちゃんもね!りっちゃん虐めたら楽しそうだって」

和「いっつも迷惑かかってるしね」クスクス

紬「だって♪りっちゃん!」ニコ

一気に足が震える

律「い、いやだぁぁ!」ガタガタ

和「!?」

律「和も虐めるの?やだよぉ!怖いよぉ…」グスグス

和「ちょww冗談よ!」

 「意外と冗談通じない子なのね…」

 「ふぅ…生徒会行ってくるわ」スタスタ



律「…」ガタガタ

紬「あーあ」

 「せっかく和ちゃんが珍しく冗談言ったのに」ジー

律「バカ!ムギが言わせると冗談に聞こえないよ!」

紬「ばか?」ニコー

律「ご、ごめんなさい!」ビク

紬「も~またお仕置きかな?」ゴソゴソ

バッグから何かを取り出そうとしている。
律にはそれが何か分かる。
しかし、足がすくんで一歩も動けない。

紬「ねぇりっちゃん?」

 「スタンガンとスタンガンじゃないほうどっちが良い?」ゴソゴソ

律「す、スタンガンじゃない方」ビクビク

紬「あはは、そっか!りっちゃんスタンガンじゃないほうが良いんだ!」ニコ

律「な、なんだよぉ…」


紬「じゃあそこに寝て?」

律「何をするの!?教えて!!」

紬「そこに寝ろぉ!!!」

律「ヒッ」

律はおびえながらその場に仰向けになる。
そして、上から紬が律の両腕を両膝で押さえ込むように馬乗りになる。

紬は律の顔をのぞき込み目を細めて笑う。

紬「りっちゃん、怖いよーって顔してるよ?」クスクス

律「怖いよぉ…もう許してよぉ」ボロボロ

紬「だーめ♪りっちゃん涙が似合ってるわ」ニコ

 「えい!」ギュウ

ミシミシミシ
紬は体重をかけて律の首を絞める。
声すら出せず、為すすべの無い律はブルブル震えるだけだ。

紬「あははは!あははは!」

律「~!」ビクビク

紬「うふふ」パッ

さっと手を離す紬。

律「ごほっ!はぁ!はぁ!はぁ!」

紬「りっちゃんくるしい?」

律「苦…しいよぉ」

目から涙が溢れる。

律「生きるのが苦しいよぉ」ボロボロ

 「もう…殺してくれよ…」ヒック、エグ

紬「うふふ♪じゃあそうしてあげる♪」ギュウ

律(もう、壊れちゃったんだから…どうでもいいや…)

だんだんと視界が暗くなっていく…




と、その時

ガン!

勢いよく紬のキーボードが倒れてきて紬の頭に直撃する。
紬は失神し、倒れ込む。

キーボード「律殿大丈夫でありますか!」

キーボードが人型に変形し駆け寄ってくる。

律「……」ボー

キーボード「すいません!紬お嬢様が自分で歯止めをかけるのを待っていたのですが…」

     「琴吹家は代々こういう趣向の血でして、紬お嬢様にもその血が流れているのでしょう…」

キーボード 「今後は私が意識誘導をかけて、対象をずらすのでご安心ください!」

      「あ、ちなみに私は紬お嬢様の護衛を担当しているTRITON Extreme 76と言います」

      「ま、紬お嬢様はキーボードにAIが搭載されているなんて知りませんがね」

      「それではおねむりください…」

キーボードの青い光が激しく揺れる
意識がだんだん薄れていく…




「…ちゃん!…りっちゃん!」

っは!ここは?

紬「りっちゃん!?りっちゃん大丈夫?」

気づくと紬が律を必死で揺さぶっていた。

律「ひぃ!」ビク

紬に驚き壁際まで退く。

紬「ごめんなさい!りっちゃん、私…」

 「私、大切な友達にひどいことしてた!」ボロボロ

涙を流しながら謝る紬。

律「ムギ…」

紬「私…軽音部やめる…」

 「りっちゃんにこんな酷いことしちゃって、居続けられないよ…」

律「ム、ムギ!そんなこと言うなよ!」

 「私、ムギの優しいところ大好きだよ!」

 「これから優しくしてくれるなら…ずっと一緒に軽音部やっていこ?」

紬「りっちゃん!」ボロボロ

 「うわぁ~ん!ごめんなさ~い!」ダキ

律「ふふ、ムギに抱きつかれると温かいな」ナデナデ

TRITON Extreme 76(うわぁ…律殿はDVとか抜け出せないタイプだな…)

紬「ほんとにごめんね?りっちゃん」




 「これからは大切じゃない人を虐めるよ」「うふふふ」





数日後!


梓「こんにちは~」

 「って誰もいないか」

部室には人影がない。かに見えた。

梓「あれ?奥で誰か震えてる?」

 「あの~?」

??「ひ!」ビク

梓「あれ?純じゃん!どうしたの?」

純「な、何でもない何でもない!」

梓「!? 大丈夫?口切ってるよ!?」

純「うわぁーん!!」

純は泣き叫びながら部室を出て行く

梓「行っちゃった…」

 「ぷっ!純は変わってるなぁwww」




そのころ、律の家

澪「なぁ律、この前すっごくおびえてたろ?」

 「どうしたんだ?」

律「いや!あれは別に何でもないよ!」

澪「嘘だ!なんか隠してるだろ?」ドン

澪は律を壁に押しつける。

そして、顔をぐーっと近づける。
整った顔が急に間近に来て赤面する律。

律「え!あの!?」ビク

 (な、なんかすごい似てる…怖いムギに…!)

澪「隠し事する子はお仕置きだぞ!」

律「へ!?」

そう言って澪は律のパンツの中に手を入れる。

律「ちょ!」ビクン

 (み、澪は性的な方か!?)

ヌル

澪「なんだ、もう濡れてるじゃないか!」 「こういうの好きなのか?」

律「ち、違うんだ!これは!」

澪「律!!」

律「ひっ!」

澪「正直に言え…好きか嫌いか」

 「いやならやめる…」

律「…」




 「す…好きです、澪しゃま…」




おしまい








まぁ一流の悲劇より三流のハッピーエンドってことで。