唯「ふー。テレビ見て雑誌読んで…あきるなぁ」

女「平沢さん」

唯「あ、えーと、尾奈さん」

女「無事でしたか。ひどいことしますね、政府の奴ら」

唯「え、政府?」

女「はい。奴らは政府のエージェントなんですよ。国家機密を知った私たちを精神病者に仕立て上げてここに死ぬまで監禁するつもりなのです。
私もふとしたことが切っ掛けでこの日本という国家を揺るがすほどの秘密を知ってしまいそれを誰かに知らせようと最大限の努力をしたところ
彼らの手にかかってこのように監禁されてしまったのです。しかし私はこのような状況に置かれても希望は捨てていませんし断じて捨てるわけ
にはいきません。私は精神病者という屈辱的な社会的レッテルを貼られたにも関わらず決して諦めずに彼らと日夜戦っているのです」

唯「……」

女「……」

唯「えっ?」

女「平沢さんがいきなり裸になったのも、職員の中に潜んでいる我々の連絡員へのメッセージだったんでしょう」

唯「えっ、いや違うよ?私は」

女「隠さなくてもいいのです」

唯「いや私はロック」

女「隠すなよお!!」 ダンッ!

唯「っ!」 びくっ

女「はぁっ、はぁ、はぁ…っ」

唯「お…尾奈さん?」

女「……仲間に対しても秘密を守り通す…なるほど、優秀だ」

唯「は、はぁ…」


唯(やだなあ、この人キチガイだ)



女「あなたのような仲間がいて心強く思います…それでは」

唯「さよならー」 ひらひら

唯「……帰りたいなぁ」




紬「みんなでお見舞いにいかない?」

澪「えっ…唯のか?」

紬「ええ!」

律「うーん、唯がいるのって……精神病院だろ?」

梓「律先輩っ!」

律「だ、だってさあ…」

紬「律ちゃんが嫌だと思うのはわからないでもないわ…」

律「だったら…」

紬「じゃあ!そんなに嫌だと思うところにいる唯ちゃんはどうなるの!?」

律「あっ…」

紬「こんな時だから…私たちが支えてあげなきゃ」

律「…そうか……そうだよな!」

澪「ああ。行くか!」

梓「はいっ!」




男「ぶつぶつぶつ」

女「ぶつぶつぶつ」

かがみ「ぶつぶつぶつ」

ハルヒ「ぶつぶつぶつ」


唯「よく見るとキチガイのひとがたくさんいるなあ…」

唯「はぁ。早く帰りたい…」

唯「私、なんでこんなとこにいるんだろう…」

看護婦「平沢さーん、平沢唯さん。面会のかたが見えてるわよ」

唯「えっ、ほんと?」


紬「唯ちゃん!」

梓「先輩!」

澪「唯!」

律「唯っ!」

唯「みんな…みんなぁ!」

紬「唯ちゃん、大丈夫だった?元気にしてた?」

唯「ムギちゃん…もうやだよう、私もうここやだぁ」 ぐすぐす

紬「唯ちゃん……」

唯「うちに帰りたいよぅ、憂が作ったご飯食べたいよぅ」 ぐすぐす

律「唯……」

唯「みんなと一緒に……練習したいよ」 ぐすっ

梓「先輩……」

澪「でも…病気が治るまではやっぱり…」

唯「病気ってなに!?みんなの前で裸になるのがそんなに悪いことなの?」

紬「……唯ちゃん…」


紬「唯ちゃん……私ね」

唯「えっ?」

紬「ほんとは……ボーボーなのよ?」

唯「ムギ…ちゃん」

紬「退院したら見せてあげるから、がんばって…ね?」

唯「ムギちゃん……」

紬「もう絶対手入れしない!伸ばしっぱなしにするわ!だから…っ!」 ぽろぽろぽろ

唯「……うんっ!私、がんばるよ!ムギちゃん…だから、泣かないで!」

澪「わ、私だって実はボーボーだよ!」

律「あたしだって!!」

唯「りっちゃん…澪ちゃん…!」

梓「私もボーボーですから!唯先輩!」

唯「あずにゃん…」

梓「唯先輩…」

唯「…あずにゃんはツルツルじゃなきゃだめー!」 じたばた

梓「ああっ、ごめんなさい!剃ります!わたし剃りますから!!」


律「よかったな、唯」

唯「うん…わたし、みんなと友達になれてよかった!」 ニコッ

澪「キュン!ま、まあ唯はちょっとロックの解釈を間違っただけだからさ。病気ってわけじゃないんだから」

紬「そうよ。ちゃんとしてればすぐに退院できるはずよ」

梓「みんなで待ってますから。唯先輩のこと…」

唯「みんな…みんな…!」



『そうは…いかんなぁ?』



唯「!?」

澪「だれだ?」




精神科医「クックックッ」

唯「先生!?」

律「な、なんでだよ!」

精神科医「政府の秘密を知ったものを…この施設から出すわけにはいかんと言っとるのだ!」

紬「なんですって!?」


バリバリ


梓「わあっ!先生の体がっ!」

澪「ば、ばけものだあ!」 ガクガク

唯「そ、そんな…尾奈さんの話は…本当に!?」

紬「政府に立てつく者を隔離する施設…まさか本当に存在していたなんて…っ!」

怪人「ゲララララァ!平沢唯!お前は一生この施設から出ることはできんのだァ!」

唯「そ、そんな!なんで!なんで私なの!?」

紬「ごめんなさい…」

律「おい早く逃げろ!逃げるんだよぉお!!」

澪「か、鍵がぁ!鍵があかないい!」 ガチャガチャガチャ

梓「夢……これは夢?」

怪人「ゲララララ!誰もここから逃げることはできなぁぁい!!」

澪「ひいぃぃぃぃぃぃいいい!!…はうっ」 ぱたり

紬「…唯ちゃん!」

唯「ムギちゃん!はやく逃げて!」


紬「変身よ」

唯「はい?」



3