小父「君と会ってから日本を半周したわけだけど」

唯「そういえばそうだね。……なんか凄いね!」

小父「アッハッハー」

小父「それでこれからの事なんだけど」

小父「ここから君の家がある神奈川に行こうと思う」

唯「……」

小父「なんだかんだ言ってかなりの長旅だったしな」

小父「まあなんだ、楽しかったよ」

唯「私も」

小父「君も旅してみて何か変わったんじゃない?」

唯「前にすぐには変わらないって言ってたじゃん」

小父「あらぁ、そうだっけ?」


ブロロロロ……

唯「……」

小父「……」

唯「……」

小父「あら、天気悪くなってきたなあ」

唯「ほんとだ、雨降るね」

小父「やだねー」

小父「背中も痛いし、どこかに休める所ないかねえ」


ザーーーー……

唯「すごい雨だね」

小父「まいったねー」

キキィ……

小父「……アチャー」

唯「どうしたの?」

小父「雨量規制により通行止めだってさ」

唯「ありゃ」

唯「どうするの?」

小父「どうしましょ」

小父「こんな事なら早めに旅館行っとくべきだったかなあ」

唯「あっ!」

小父「はい?」

唯「さっき道の途中にホテルあったよ!」

小父「あー」

唯「おじさん今日ずっと運転しっぱなしだからゆっくりしたほうがいいんじゃない?」

小父「でもなあ」

ピカッ ゴロゴロゴロ

唯「うわっ!」

唯「早く行こう! ねっ?」

小父「君が雷怖いだけでしょ」

ブロロロ……



小父「ホテルってこれ?」

唯「そうこれ」

小父「これってあーた」

唯「……」

小父「ちょっとネオンが眩しすぎやしないかい」

小父「それともロマンチックな名前で選んじゃったとか?」

唯「……でもここしかないよ?」

小父「そうなんだよねえ」

小父「……おじさん捕まりたくないなあ。独身唯一の利点がおじゃんだよ」

ピカッ ゴロゴロ

唯「ひっ……」

小父「……まあ君がいいなら断る理由もないか。正直腰が痛くなってきたし」



小父「どの部屋がいい?」

唯「えっ、あ、ええと……どこでもいいよ」

小父「んじゃここ」ポチ



唯「……おお」

小父「はあー疲れた、とりあえず一杯」ガチャ

小父「先にお風呂どうぞ」

唯「へあっ? そ、そうですね」

唯「い、いてきまふ」

ガチャ

小父「いってらっしゃーい」


唯「……お先にお風呂頂きました」

小父「へーい」

小父「あ、冷蔵庫に冷えたジュースあるよ」

唯「頂きます……」

小父「さーて俺も風呂入ろうかね」

唯「あ、えと、いってらっしゃい」

小父「いってきまーす」

ガチャ


唯「……」

唯「……」

唯「あ、ジュース」

唯「……」ゴクゴク

唯「ぷは」コト

唯「……ん、何これ?」

クシャクシャ

唯「……んん?」

唯「……あっ」

唯「……」


ガチャ

小父「悪いんだけど俺のバッグからタオル取ってくれる?」

唯「ひゃい!?」

小父「ひゃい?」



小父「やっぱ足伸ばせる風呂っていいねえ」

唯「そそうですね」

小父「さーて風呂上りにも一杯」

唯「……」

小父「グビグビ」

唯「……」

小父「あー枝豆欲しいな」

唯「……」

小父「眠い?」

唯「いや、ええ、はい」

小父「どっちなのよ。寝るんなら電気暗くするけど」

唯「やっぱりもう少し起きてます」

小父「あ、そう」

唯「あー、テレビでも見ようかな」

小父「地方のテレビってつまんなくない?」

唯「そうなの?」

ピッ

アアーン

唯「へっ!?」

ピッ

小父「ね? つまんないでしょ」

唯「そっそうでふね」

唯「あっゲームがある! ゲームやってもいい?」

小父「まあいいんじゃないの?」


唯「おじさん以外とゲーム上手いんだ」

小父「そりゃどうも。んじゃそろそろ寝ようかね」

唯「あー……そうですね」

小父「じゃ俺ソファーで寝るから」

唯「えっでもかけ布団ないよ?」

小父「なくてもいいでしょ」

唯「そういうわけには……」

唯「じゃ、じゃあさ……」

小父「あ」

唯「へ?」

小父「ベッドのそこのボタンが電気だから」

唯「あ、はい」

小父「ほんじゃあおやすみ~」

唯「……」


唯「……」

唯「……」

唯「……おじさんもう寝た?」

唯「……」

唯「……」

唯「……おやすみなさい」



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