律「うーん、頭が働かないな」

唯「じゃあ電動螺旋回しだよ」

キュルルルルルッ

律「わあ、なんだかやる気が出てきたぞ」

唯「頭のねじを回したんだよー」




澪「そろそろ私は帰るぞ」

律「えー!もうちょっと部室で雑談しようよー」

澪「かえって勉強するんだ」

キュルルルルルッ

澪「うわあ、体が動かない」

唯「澪ちゃんの体をねじで固定したんだよ」




唯「あずにゃん」ギュッ

梓「はなしてくださいっ」サッ

唯「最近のあずにゃんは抱きつきをすり抜ける」

キュルルルルルッ

梓「ああ、逃げられない」

唯「私の体とあずにゃんの体を一本ねじで貫いたんだよ」


梓「でも策はあります」サッ

キュル…キュル…キュル…

唯「なにをしているの」

梓「+ドライバーでネジを緩めてるんです」

キュル…キュル…キュル…


唯「私の体からねじが抜けていく」

唯「繋がっていたいのに緩くなっていく」

唯「さみしいなあ」

キュル…キュル…キュル…


キュル…キュル…キュル…

スポッ

梓「外れました」

唯「心にぽっかり穴が開いたよ」

梓「なにかでうめてください」

唯「なにでうめていいのかわかんないよ」


梓「ならひとりでねじをしめてください」

唯「う~…」

梓「緩んでいてもしょうがないですよ、唯先輩」

唯「…」

梓「どうしました」

唯「ならせめてあずにゃんがねじをしめて」


梓「電動螺旋回しがあるじゃないですか」

唯「やだもん」

梓「私がしめてもかわりないですよ」

唯「私はあずにゃんにしめてほしい」

梓「よくわかりません…」


キュル…キュル…キュル…

梓「これでいいんですか?」

唯「うん」

キュル…キュル…キュル…

唯「ねえあずにゃん」

梓「はい?」

キュル…キュル…

唯「いつか私と繋がってくれる人はいるのかなあ」

キュル…キュル…


梓「きっといつか素敵な人が現れますよ」

唯「うん」

梓「その時までネジを緩めず、硬くしめておいてください」

唯「うん」

キュル…キュル…

キュルッ





さわ子「ひょっとしたら、明日の遠足は台風で中止になるかもしれないわ」

紬「楽しみにしてたのに」シュン…

唯「ちょっと行ってくるね」

紬「どこへ?」

唯「ねじのまんなか」


キュルルルルルッ

キュルルルルルッ

キュルルルルルッ

キュルルルルルッ

キュルルルルルッ


チュンチュンッ チュンチュンッ

紬「晴れたわー」

紬「とってもいい天気」

紬「でもなんで台風が来なかったのかしら」

紬「あ、」



紬「山の向こうの雨雲にねじが挿さってるわ」

紬「唯ちゃんの仕業ね」