今日も私は、私を物置に閉じ込める。

 親友に嫌われてしまい……
 それを大好きな人に見破られ……

 ……私が全部悪いのに。

 あの人を私1人のモノにするため、私は………………

 ガチャ

唯『行ってきます』



一文字「あら唯ちゃん、おはよう」

唯『おはようございます』ニコッ

一文字「?」






【学校】

和「……おはよう、唯」

唯『和ちゃん、おはよう』

和「……」

唯『和ちゃん?』

和「……何かあったら、相談してね」

唯『……うん、わかった』






【部室】

唯『……』

梓「……」

梓「あ、あの!」

唯『……何?』

梓「……どうしたんですか?最近変ですよ」

梓「この前は急に突き倒してきましたよね」

梓「その時偶然置いてあった澪先輩のベースにぶつかって」

唯『……』

梓「……その日からですよね、澪先輩がイライラしだしたの」

梓「…………ベース、壊れちゃったんですよ、きっと」

梓「謝りに行きましょうよ! 『唯先輩!』」

唯『…ねえ、梓ちゃん』

梓「えっ!?」







 体重計に乗る。

 ……2kg増えている。

 ……放課後のお茶のせいだ。








唯『どうして気づけないの?』

梓「えっ……

 そういって彼女は髪留めを取り出した。

 ポニーテールを作っていく。

憂「ねぇ、梓ちゃん」

梓「!!」

憂「……助けてよ」

梓「えっ?」







 私が悪いんだ。

 大好きなあの子に、
 完璧なあの子に、
 いつも笑顔のあの子に、

 嫉妬して、傷つけた。


 今日はいつも以上に髪がまとまらない。


 どうして私は泣いてるの?






憂「……もう嫌だよ」

梓「……何があったのか話して」

憂「……わかった」





 【数日前】

憂『どうしたの?」

 『……部活でちょっとやらかしてね』

憂『大丈夫?』

憂『何か手伝えることある?』

 このやりとりは何度目だろう?

 何年も前から

 私は、憂に助けられてばっかりで。

 憂の助けになれない、
 憂に迷惑をかけてばっかりの自分が嫌で、

 だから私は言ってしまった。

 『大嫌い』と



 大好きな憂に





憂「うっ…うっ…何で――純ちゃん」

 プルルル

 トイレで私が泣いていたら、電話が鳴った。

唯「もしもし、ういー?」

憂「……何?お姉ちゃん」

唯「?えっとね、今日あずにゃんとデートした後ご飯食べるから、晩御飯いらないんだ」


憂「……バカ」


唯「えっ?」

憂「……なんでもないよ」

憂「あっ、その前に用事があるから、今から家に戻っててくれない?」

唯「……えー、あずにゃんとお話したいよぉ」

憂「」ブチッ

憂『家にいなかったらお金渡さないよ!』

唯「えっ!?それだけは勘弁して!」

憂「じゃあ、梓ちゃんは後にして!」

唯「わ、わかったよお」アセアセ





 【数日前、部室】

憂『あれ?あずにゃんだけ?」

梓「はい、先輩達は遅れるみたいです」

憂「なら丁度いいね」

梓「なにす

 ドン!

 ベースが巻き込まれて倒れた。
 ブチッ と嫌な音がした。

梓「な、何するんですか!」

憂「また後でね、『あずにゃん』」

 バタン

梓「…」







 【その後の部室】

律「なぁ、澪」

澪「……また失敗した、どうして……」イライラ

律「ち、調子の悪い日なんて誰にでもあるって! 落ち込むなよ」

澪「うるさい」ボソッ

律「えっ?」

澪「うるさいって言ってるだろ!」

律「……ごめん」







憂「その日の夜ね、お姉ちゃんに見られちゃったんだ」

梓「?」

憂「泣いてる所を」

梓「……」

憂「……それがとても嫌だったんだ」

憂「お姉ちゃんに慰められるのが」

梓「……憂」

憂「その時初めてわかったよ」

憂「大好きな人に見られたくないものを見られた時の気持ちが」





憂「こっち来て、お姉ちゃん」

唯「何?憂」

 ガチャリ!

唯「えっ? あ、開けてよ! 憂、憂!」






梓「それって……

憂「……そうだよ」


梓「…………やめて」ガクガク

憂「もう遅いよ」


唯「……」




 『さよなら、あずにゃん』






おまけ

 ピンポーン

澪「はーい」


澪「どちらさ

 グサッ 腹に包丁が刺さった。

澪「えっ――

 ドサッ

律「澪に嫌われたら生きていけないんだよ…しかたないよな? 澪?」

澪「はぁ…うっ……さ、寒いよぉ――


律「……可愛いよ、澪」


律「大丈夫、みんなですぐそっちに行くから」

 律はそう言って私にキスしてきた。

 ……ちょっと暖かいな。


終わりです。

次の方お願いします。




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