─第27話─


唯「うっ……うぅっ……」

紬「あらっ、どうしたの唯ちゃん」

唯「憂が……憂が死んじゃったよぉ……」ウゥッ

澪「えっ!?」

律「お、おい、本当かよ!!」

唯「うそだよ~」エヘヘ

紬「あっ、今日はエイプリルフールだったわ」

澪「この、バカッ!!」

バッチーン!!

唯「ぎゃっ」ブシュゥゥッ

澪「ウ、ウソでもなぁ!!ついていいウソと悪いウソがあるだろうがッ!!」

 「わ、私……本当に憂ちゃんが死んだのかと……」ウゥッ

律「澪……」

唯「ご、ごめんね澪ちゃん!私……」

澪「うそだよ~wwwwwwww」タタタッ

ばっしゃぁぁああん

紬「澪ちゃんが川に飛び込んだわ」

澪「うわぁああああっ」バシャバシャ

唯「澪ちゃんが川に流されていくよ」

律「なんでアイツは川に飛び込んだんだ?」

紬「分からないわ」

唯「澪ちゃんが水に沈んで見えなくなった」

澪「どうだ!!どうだ!!驚いたか!?」ハァハァ

唯「え、うん」

紬「なんだったの、今の?」

澪「エイプリルフールさ」

律「アレがエイプリルフールだったのか」

澪「私としては、私が川に流されていたのに

  いまいち反応が薄いみんなの私への気持ちが気になるんだけどね」

律「いや、だってお前 自分から川にダッシュしていったじゃん」

紬「溺れている澪ちゃんを助けなきゃと思う前に

  今、何が起きているかを把握するのにいっぱいいっぱいで

  さらに付け加えるなら、自ら川に突撃していった狂人なら

  最悪、もう会えなくなってもいいかなって思ったの~」

唯「いっぱいいっぱいと言いながら、わりと冷静だね」

律「唯も澪もエイプリルフール失格」

唯「そんな~」

澪「命まで張ったのに……」

紬「エイプリルフールに失格した人物を初めて見たわ」

律「よし、こうなったら今日1番エイプリルフールでしたヤツに優勝で!!」

澪「お前、日本語が相当怪しいぞ。特に後半」

唯「よくそれで大学に受かったねぇ」

律「なにせ受験でこれ以上ないくらい脳細胞をフル稼働させたからな」

 「たまねぎももみくちゃにならがkもうにか:rもうも」

澪「おいコイツ本当に大丈夫か?」

紬「たまねぎがどうしたって言おうとしたのかしら」

律「おいしいww」ヒヒッ

澪「もうアレだな」

 「こうなったら律がエイプリルフールでいいよ」

律「まぁな」

紬「エイプリルフールって、人間だったんだわ」

唯「優勝したら何があるの?」ワクワク

律「知らん」

紬「罰として梓ちゃんに何か一つ、ウソをかますというのはどうかしら?」

律「やるやるwwww」

唯「優勝したのに罰なんだね」

澪「まぁなんでもいいよ」


─道─

梓「この道を行けば どうなるものか」

律「梓~!!」タッタッタッタッ

梓「あっ、律先輩だ」

 「この道を行けば どうなるんですか!?」

律「ゆけば分かるさ」ミチャミチャ

梓「きゃっ、野ぐそ!?」

律「エイプリルフールだよ~~んwwwwww」タッタッタッタッ

梓「なんだ、うそか」ホッ

─どっか─

律「おい!!見たか!?やってやったやってやったwwww」

 「梓 驚いてたwwwwww」

紬「私達も心底、驚いたわ」

澪「私には本当にウンコをしていたようにしか見えなかったが

  いったい、何がウソだったんだ」

 「お前の存在がウソだったのか?」

「そうか、納得したよ。よーし、あはははは!!ざまぁみろ現実!!」

唯「澪ちゃん、しっかりした方がいいよ!」

律「人前でウンコをしてはいけないという常識がウソだったんだ」

澪「そうか。やはりお前がナンバーワンだな」

 「いいか、今すぐパンツをあげろ」

唯「その前にお尻を拭いて」

紬「その前にウンコも片づけてきて」

律「はい」

律「でもさ、道端にさりげなく

  春から女子大生のりっちゃんウンチが落ちてたら

  ごく一部の人には夢を与えるんじゃね?」

澪「いいから早く処分してこい」

律「はい」タッタッタッタッ

律「もう無かった」

澪「えっ」

唯「誰かが持っていっちゃったんだね」

律「な?」

澪「なにがだよ」

律「夢を与えたんだよ、誰かに」

紬「恐ろしい国、ニッポン」

澪「しかしなぁ……」

紬「そんなことより澪ちゃん、川に飛び込んだ影響で

  ズブ濡れだけど大丈夫? 寒くない?」

澪「へっちゃらだよっ」

 「私はそんなことでヘコたれるような

  やわな女の子じゃないもん」ビチャビチャ

唯「でも一緒にいるとなんだか恥ずかしいよね」

律「あぁ。なんか体を張ったウソでスベって痛々しいというか」

紬「ぶっちゃけた話、澪ちゃん自身が寒いと感じるかどうかはどうでもよくって

  私達が寒いのよ。お笑い的な意味合いで」

澪「くそっ」


─ハイパー銭湯─

カポーン

澪「あ~、お風呂は温かいなぁ~」ポカポカ

唯「そうだね~」

律「これより第弐回エイプリルフール大会を開始する!」

紬「何言ってんのかしらコイツ」

律「今からお風呂に入った感想は全部、ウソをつかなきゃいけな……

  えっ、ムギ ちょっと怒ってる?」

唯「ムギちゃんがそういう事いうの珍しいよね」

紬「みんなでこういう所に来るとテンションが上がっちゃって!」スイスイ

律「あっ、ムギが湯船で優雅に平泳ぎをしている」

澪「ムギの流れるような豊かな金髪、白い肌、そしてガニ股平泳ぎ」

紬「ほりゃっ」ブッ

唯「おならだ!!」ワー!!

紬「ほりゃっ」ブッ

澪「おい、その辺に」

紬「ンッ」シャァアアアッ

唯「あっ、お湯が黄色に」

紬「りっちゃん!!」

 「私、やってやったわ!!」

紬「平民に夢を与えてやったわ!!」フンス -3

律「誰もそんなこと望んでねぇよ」

 「というかアタシを戦犯にしてんじゃねぇよ」

澪「お風呂なのにムギのせいで寒いな~、あ~寒い寒い」

紬「えっ」

唯「澪ちゃんの復讐が始まった」

律「女はこれだから怖いぜ」

紬「ふふっ、澪ちゃんのあんぽんたん」

 「今のはエイプリルフールだったという夢だったの~♪」

澪「しまった、夢か」

 「だからなんなんだ」

唯「ムギちゃんの仕業で、この湯船に誰も入れなくなっちゃったよ?」

律「でもひょっとしたら……」

 「ムギのオシッコが汚いっていうのもウソなんじゃね?」

紬「確かに」

澪「いやいやいや」

唯「だって沢庵みたいな色だもの」

紬「そうよ、それも一つの世界の可能性よ!」

唯「晴れの日は気分よく、雨の日は憂鬱」

紬「そう教えられたら、そう思い込んでしまう」

律「雨の日だって楽しい事はあるのに」

紬「私のオシッコがキレイという可能性もありえるのよ!!」

唯「おめでとう!!」ザボーン

律「おめでとう!!」ザボーン

澪「もう何度目か分からないがそれでも私は言わなければならない」



澪「何言ってんだコイツら」


紬「でも正直、自分でオシッコかました湯船につかる気にはなれないわ」

律「えっ」チャポチャポ

紬「だって私、お金持ちだから」

唯「うん……」チャポチャポ

澪「まぁそれが現実だよ」

律「だけど、さっき ムギションがキレイな可能性もあるって言ってたじゃんかッ!!」

 「あの話はウソだったのかよぉっ!?」

紬「だってホラ、それはエイプリルフールだから……」

唯「あ~」

律「アタシたちは見事にダマされたってワケかよ」

澪「じゃあ、第弐回エイプリルフールはムギってことで」

紬「やったぜ」

唯「優勝したら何があるの?」ワクワク

律「分からん」

澪「とりあえず梓をダマすか、何故か」

唯「そうだね!」


─道─

梓「この道を行けばどうなるものか」

 「危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし」スタスタ

紬「梓ちゃ~ん!」タッタッタッタッ

梓「あ、ムギ先輩だ」

紬「踏み出せば その一足が道となる」ミチャミチャ

梓「あっ、おやつ!」ニャオーン

紬「えっ」

澪「な、なぁ梓、さっき律が出した排泄物をどうした?」

梓「いただきました」

唯「そ、それは『プレゼントをもらった』的な「いただきました」なのかな?」

 「それとも『いただきま~す』的な「いただきました」なのかな?」

梓「いただきま~す」ムシャムシャ

律「うわぁあああああああっ」

梓「エイプリルフールですよ!」ピョンピョンッ♪

澪「なんだ、うそか」ホッ

梓「ところがどっこい!」

 「エイプリルフールというのがエイプリルフールだったんですよ~!!」ピョンピョンッ

律「ど、どういうことだ」



─第27話─

 おわり



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