─第23話─


梓「もうすぐ唯先輩たちが卒業するから

  憂と純が けいおん部に入ってくれて本当によかった」

純「えっ? 誰が決めたの、そんなこと」

憂「初耳だよね」

梓「えっ、なぜ入部しないの?」

純「なぜ入部することが常識みたいになってるの?」

憂「どうして、そう思ってしまったのかな? 」

 「ちょっとびっくりしました(笑)」

梓「だって先輩たちが卒業したら

  私が一人になっちゃうよ」

純「なるねぇ」

憂「あわれな梓ちゃん」

梓「だったら、二人がやることは もう分かったよね?」

憂「でも梓ちゃんはお姉ちゃんのストッキングを食べて

  お姉ちゃんを怖がらせたって聞いたから、

  あんまり梓ちゃんのために何かをしたいという気持ちには

  なかなかならないよね」

純「えっ、誰が何を食べたって?」

梓「おかしな事、言わないでよ」

 「私がストッキングを食べるワケないもん」

純「そうだよね!そうだよね!私は梓を信じるよ!」

 「だって友達だもん!」

憂「ところで ここにお姉ちゃんの熟成ストッキングがあるんだけど……」

梓「ムシャムシャ」ゴクッ

 「おいしゅい」

純「えっ」

梓「アバンストラッシュ」

純「えっ」

梓「じゃあ、けいおん部に入ってよ」

純「えっ」

憂「その前に弁解しなきゃ いけない事が あるんじゃないかな」

梓「もうセブンティーンなんだし

  肛門から好きな人のストッキングがミリミリ排出される背徳感を

  知らないなんて逆に恥ずかしいことだもん!」

憂「そんなオナニーしてる事がバレた乙女みたいな反応で納得すると思っているのかな?」

純「けいおん部に入るかどうかっていうか、もはや友達でいるべきかどうか迷うレベルだ」

梓「牛や豚は食べてよくて、どうしてストッキングは食べちゃいけないの!?」

憂「ストッキングを食べるのはいいよ!!」

 「でも、梓ちゃんは お 姉 ち ゃ ん の ス ト ッ キ ン グ し か 食 べ な い」

梓「あっ!!そ、それはッ……」

純「えっ、今 なんでピンチ風になったの?」

 「私から見れば、最初から梓は終わってたよ?」

憂「最初から終わってたのに何に始まったの!?不思議wwwwww!!」キャハ!!

梓「キョッホオオオォオオオィwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ガタン

純「口からストッキングがはみ出たまま、奇声をあげるの やめなよ」

梓「あ、うん」ズルル

梓「純がちょっと怒った」

憂「梓ちゃんが調子に乗るから……」

梓「虫ケラのくせに。ブッ殺してやる」

純「私の存在を軽んじ過ぎだよ!!」プンプン -3

梓「うぅっ、困ったなぁ。こんな時、唯先輩なら『あ~ずにゃん♪』とか言って

  頬をすりすりさせて、場を和らげてくれるのになぁ」

憂「病は気から。やってみたら?」

梓「じゅ~んにゃん♪」ダキッ

純「フンだ、そんな甘い声出したって」

梓「オェェッ」トシャトシャトシャ

純「わぁあっ、吐いた!?」

梓「ごめんごめん、自分で言ってて吐き気がしちゃって」

純「だ、大丈夫?」

梓「うん」

憂「純ちゃん、制服がゲロまみれだね」

純「あー……」

梓「ビームコーティングだね」

純「う、うん……」

 「」ポロッ

純「ぅ、うぇえええええぇぇええ」グスッ

梓「あっ」

憂「泣いた」

梓「」ゾクゾク

憂「梓ちゃん、感じてる場合じゃないよ」

 「純ちゃん、泣いちゃったじゃない!」

梓「おう吐物をかけるのはマズかったかなぁ」

 「純は女の子だもんね」

憂「男の子だってイヤだと思うよ」

梓「そんなこと、やってみなくちゃ分からないもん!」

憂「じゃあ誰かにかけてみる?」

梓「律先輩に弟がいるから、私、頼んでみる!」

憂「ふふ、梓ちゃん、生き生きしてる!」

純「うっ、うぅぅ……」グスッ

憂「あわれな純ちゃん。梓ちゃんに恐ろしい神罰がくだるといいね」ナデナデ

純「うぅ……」


─部室─

梓「律先輩の弟にはいたものをおかけしてもいいでしょうか?」

律「お前が何言ってるのか分からん」

唯「りっちゃんの弟くんに何をするの?」

梓「はいたものをかけます」

紬「その心は?」

梓「きもちいいです!」

律「ふむ、よく分からんが気持ちいいならいいな」

梓「ですよね!」

澪「でも梓の目がランランと輝いていて私にはイヤな予感しかしないんだ」

唯「澪ちゃんは心配性だなぁ~」

 「あずにゃんが おかしな事をするワケないよ~」ヘヘハ

澪「えっ!?」

唯「あっ、大きな星が点いたり消えたりしている」

 「アハハ、大きい……彗星かなぁ?イヤ、違う、違うよ。彗星はもっとバーって動くもんね!」

紬「唯ちゃんの目には、いったい何が うつっているのかしら」

澪「きっと今はキレイな世界にいるんだよ……」


─田井中邸─

律「アタシが帰ったぞー!!」

紬「おじゃましまーす」

梓「以下同文」

聡「あ、どうも……」

唯「こんにちわ~。久しぶりだね、牙突くん!」

聡「えっ?」

律「牙突、悪いけど お茶 淹れてきてくれるか?」

聡「姉ちゃん、俺の名前は牙突じゃないよぉ」

 「と しか合ってないよぉ」

律「それをアタシに伝えてどうする気だ?」

聡「し、しかし!」

唯「きっと、お姉ちゃんに甘えたいんだよ」

澪「はは、聡は甘えん坊だなぁ」

聡「み、澪さん、俺の名前を」

澪「忘れるわけないだろ?聡とは長い付き合いだもん」ナデナデ

聡「さすが澪さんだ!俺、2日に一回は澪さんのお世話になってたけど

  これからは1日に一回、ちゃんとするようにします!」

澪「そうか」

 「なにを?」

聡「やると決めたらハンパはしないぜ!!」ジーッ

紬「ズボンをおろして果たして何をする気なのかしら」


梓「しばらくおまちください」ニャオーン!!


律「みんな、なんかゴメンな」

唯「びっくりしちゃった」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ……」

紬「澪ちゃん。縄で縛ったから、もう安心よ」

聡「言った側から また油断」

 「馬鹿は死ななきゃ治らない!!」

 「牙突零式!!」ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

律「!?」

紬「上半身のバネだけで!?」

澪「もうイヤだ」


梓「しばらくおまちください」ムシャムシャ


                         ストッ
                           キ
                           ング


                               唯「へ は!!」
                                  は


                                      唯「ははああ!!」

律「あぶないあぶない。今日は一日、ノーパンだったから

  あやうく弟に妊娠させられるところだった」

澪「暑っ苦しいな」

紬「え?」

澪「ここ、出られないのかな?」

 「おーい、出してくださいよ。ねぇ~!」ドンドン

唯「うぁぁぁぁぁ!!!アポリー中尉ぃぃ! 貴様、貴様、貴様ぁ!」 ガタン

紬「聡君のミルクティーが入ったわ、これを今から聡君に飲ませるわ」

 「だから」

 「もう安心ね」

聡「やめてください!やめてください!」

律「そうイヤがるなって」

 「アタシのレモン汁も入れてレモンミルクティーにしてやるから」ポタポタ

梓「すごいキケンな紅茶です!」

 「私が飲みたいです!」ゴクゴク

澪「なぁ唯」

 「帰ろうか」

唯「そうだね」


─マクドナルド─

店員「いらっしゃいませ!ご注文は何にしますか?」

澪「えっと、フライドポテトのSとオレンジジュースを一つ」

唯「チーズバーガーとコーラをおねがいします」

店員「かしこまりました~」

ガタ

澪「は~」

 「落ち着くな~」

唯「そうだね~」

澪「なぁ唯。卒業旅行、二人でいかないか?」

唯「え、みんなは?」

澪「みんなとも行くよ」

 「でも、それとは別に、近場の温泉なんかでいいからさ」

 「唯と二人でのんびりしたいんだ」

唯「うん……そうだねぇ」

 「それもいいかも知れないねぇ」

澪「あっ、でもお金足りるかなぁ」

唯「じゃあ大学に入ったらバイトして、それからにしようよ」

澪「そうだな。そっちの方がいいかも知れないな」

唯「うん」

澪「ふふ」

唯「えへへ」


─第23話─

 おわり



15