ハマーからのつづき
ベジータ「べ、ベジータ様と呼べ!」ドキドキ
ざわざわ…
生徒1「…何アレ…」
生徒2「私より小さくない?」
生徒3「チビ?」
生徒4「Mハゲだし…」
生徒5「Mハゲチビータ?」
「Mチビータ!」「むしろハゲータ!」「チビハゲータ!」ざわざわ…
ベジータ「く…くそったれえぇぇ!!」バンッ
憂「そう!…でね、いきなり机叩いて壊したんだよ?」
唯「ふぅ~ん…ベジータ先生かぁ…(外人かな?)」
憂「梓ちゃんなんか口開けたまま止まっちゃって…」クスクス
唯「そっかぁ(あずにゃん…可愛い)」
憂「そういえばもう少しで学園祭だね!」
唯「うん!ギー太も凄い喜んでるよ☆」ニコッ
憂「そ、そうなんだ…(彼氏とかかな?)」ションボリ
―――職員室
ベジータ「なんだとっ…この俺が軽音部の副顧問に…?」
さわこ「先生忙しくて困っちゃうの」
ベジータ「ふ…ふざけやがって!俺は王子だぞ!!あんなふざけた部活…!」ガタッ
さわこ「まぁまぁ。実習生の間、経験出来ることはした方がいいじゃない」
ベジータ「…こ、断る(俺は楽器が出来ない!)」ボソッ
さわこ「……」
ヤムチャ「さわこ先生~」
さわこ「は~い。今行きま~す」
さわこ「じゃ軽音部は上の階の準備室にあるからよろしくね!」ビシッ
ベジータ「なっ…!お、おい!まちやがれ!!」
律「そっか~もうそんな季節か~!」
梓「去年も実習生っていたんですか?」
律「そりゃ…もう。澪は大活躍だったもんな~?」ニヤニヤ
澪「や…やめろ馬鹿!!」カアァ
梓「…?」
紬「去年はおかしい人が来ましたね」ニコッ
律「そうそう!フナムシみたいなやつで…」
梓「フナムシって…」
ベジータ「邪魔するぞ!」ガラッ
みんな「…」
唯「(ドッキュ~ン!)」
梓「…」
ベジータ「……」
ベジータ「(きっ…気まずいだと!?)」
律「…えっと…」
ベジータ「なんだ!」
律「誰?」
ベジータ「…おれはベジータだ!山中先生から頼まれたんだ!!ベジータ様と呼べ!」
律「…へ?」
澪「律!不審者かもよ!先生に早く言いにいこうよ!」ヒソヒソ
ベジータ「!!」
ベジータ「ふざけるな!!俺は不審者なんかじゃない!!」ギロッ
澪「ご、ごめんなさい!」ビクビク
ベジータ「…く…くそったれ…」
唯「(ベジータ様…)」ドキドキ
梓「律先輩!この人がそうです…」
律「え?そうですって…何が?」
梓「…実習生の方です」
律「なにぃ!?」ガビーン
紬「(今年も楽しくなりそね♪)」ニコッ
ベジータ「俺は貴様らの顧問に頼まれてきたんだ!」
澪「ひっ」ビクッ
唯「ベジータ様…素敵」ウットリ
律「あ~なんか状況読み込めてきた。どうせ去年みたいに監督を実習生に任せたんだろ?」
紬「なるほど。有り得ますね」
梓「(ウチの顧問って一体…)」ガーン
唯「じゃあベジータ様が軽音部の副顧問なんですね!」
律&梓「(べ…ベジータ様!?)」
ベジータ「ふんっ」照
律「(なんか去年のフナムシといい、ウチの学校は何なんだ?)」
――次の日あたり
梓「こんにちは~」ガラッ
キャイキャイ
梓「…?」
紬「ベジータ先生は英語担当なんですね」
唯「すごぉーい!さすがベジータ様だよ!」キラキラ
ベジータ「ふん!」
律「びっくりするくらい意外だ…」
ベジータ「なんだとっ…!」くるっ
唯「あははは」
梓「(唯先輩…私が来たのに抱きついたりしてこない…)」
梓「…」
キャイキャイワイワイ
梓「あ…あの!!」ガタ
みんな「!」くるっ
梓「あの…もう学園祭まで近いですし、練習した方がいいと思います!」
律「…え…ああ」
梓「そうですよね澪先輩!」
澪「え?…まぁ梓の言うとおりだな。練習しようよ」
律「…はぁーい」
唯「(ベジータ様にいいところ見せるチャンス!!)」
紬「先生見ていて下さいね♪」ニコッ
ベジータ「…まぁいいだろう(何を見ればいいんだ…クソッ)」ソワソワ
紬「…ここはこんな感じかしら?…」
ベジータ「…」
澪「律!走り過ぎだぞ!…」
律「この曲はこれくらいが丁度いいんだって!」
ベジータ「…」
梓「何でそこがそうなるんですか!?」ウガー
唯「ひいぃ!(何故かいつもより怖いよぉ)」
ベジータ「……」
ベジータ「(や…やることがないだとォ!!?)」
律「そうだ!ならベジータに聞こうぜ!」
澪「え?あ…うん。わかった」
ベジータ「(なっ!俺に聞くな!)」ドキドキ
律「ベジータ!これってさ…」
ベジータ「き、貴様らの好きなようにやれ!」ドーン
澪「…」
律「…いやそうじゃなくてさ…これ…」
ベジータ「俺に聞くなぁ!」
律「……。ははーん…さてはベジータ…音楽に疎いんだな?」
ベジータ「…ち、違う!断じて!!」
律「…ほほう。じゃこれは何?」サッ
ベジータ「く……」
律「正解はドラムステッキでした☆」ニコッ
ベジータ「そうだ!ドラムステッキだ!知ってたんだぞ俺は…!」
律「あ、間違えた!ステッキじゃなくてスティックだった!」
ベジータ「…ふ、ふざけやがって!インチキだぞ!!」ポッ//
梓「(英語の先生じゃないの…?)」
律「やっぱなんも出来ないんだ~?」ニヤニヤ
ベジータ「か、貸せ!」バッ
律「お」
ベジータ「貴様らよく見とけ!!」
ベジータ「俺は…!俺は超ベジータだ!」
律「お~い、無理すんなよ~」
唯「(ベジータ様頑張って…)」グッ
澪「……」
ベジータ「1、2、3、4…!」カッカッカッカッ
バキッ
ベジータ「あ…」
律「え?」
紬「最初のリズム取りで…」
澪「壊した!?」
唯「(凄いよ…凄いよベジータ様!)」ハァハァ
梓「……(唯先輩の馬鹿…)」
律「あぁ~~私のスティックが!」
ベジータ「……」
律「ベジータ!」キッ
ベジータ「…ち…違う……それは…最初から…」タジッ
律「…」
澪「…律…」
ベジータ「く…くそったれえぇぇぇ!!」パリーン
5人「!!!!!!」
澪「4階の窓から飛び降りた!」
律「おいおい嘘だろ!?」バッ
紬「いや…みんな!あれを見て!!」
唯「飛んでる…(素敵すぎるよぉぉ)」キラキラ
ベジータは恥ずかしさやら何やらで耐えきれなくなり 窓ガラスを割って何処かへ飛んでいった……夕日に輝くベジータに明日はあるのか!!
最終更新:2011年07月09日 22:48