唯「ここだよ」

ピヨ「で…でか…(貧富の差が…)」ガビーン

澪「清彦さんどうしたんですか?」

唯「さ、上がって上がって」

澪「お邪魔しま~す。テストの時以来だな」

ピヨ「お邪魔しま~す(女の子の部屋…)」ボソッ






ハマー「……」フシュゥウ


ハマー「(スネークした甲斐があった…。こ、ここが唯ちゃんの…ハァハァ)」

ハマー「(いや、違う違う!ピヨ彦の野郎が二人に手をださないように見張ってるんだYO!全く…)」ブツブツ

シャッ(カーテン)

ハマー「!!(二階のあの部屋が唯ちゃんの部屋かぁ……むむ…よく見えない)」

ハマー「(こうなったら…)」サッ

ハマー「(アレクサンダー流……心眼!!)」クワッ



ピヨ「いい部屋だね」

唯「えへへ…そうですかぁ?」

ピヨ「この窓からの景色がいいなぁ…。ウチなんてボロボロの一軒家だし…」

澪「あはは。でも夕日が綺麗ですね」



――――――――――― 

ハマー「は?ハァアアア!?な、何三人窓際に並んじゃってるワケ!? 有り得ないんですけど…いやいやマジで。 同じ男として有り得ないわぁ…」ブツブツ

憂「フンフンフーン♪」てくてく


ハマー「ピヨ彦邪魔だコラァ!ハァハァ…唯ちゃんが見えねぇだろうが…」ブヒブヒ

憂「…(え…何この人…双眼鏡で私の家を覗いてる…?)」オドオド

憂「(とりあえず話しかけてみよう…)あ…あのー」 

ハマー「ん?え?…ハァアアアァアア!?」

憂「ひいいぃぃいい!」ビクビク

ハマー「(何手と手合わせちゃってるの!?本当に最低だよピヨちゃんは!もう友達じゃなかったら警察に行ってるよマジで)」ハァハァ



唯「わぁ~澪ちゃんより指かた~い」サワサワ

ピヨ「アコギやってれば自ずとそうなるよ」ドキドキ

唯「わ、私もアコギやってみようかな!!」キラキラ

澪「こらこら。先ずはエレキが上手くなってからだろ?」

澪「唯は一つのことにしか集中できないんだから」クス

唯「あ、ひどーい」プンプン

澪「でも唯がアコギ弾けるようになったらオリジナルの幅も広がるしいいかもね」

唯「でしょでしょ?」

唯「その時はご指導、ご助言を賜りたく存じます。」ぺこり

ピヨ「僕で良かったらね」ニコ 

唯「やったー!!」

澪「(清彦さん…素敵すぎる…)」ドキドキ



ハマー「オイ このヤロウ!何楽しくお喋りしてんだYO!いい加減にしろ!」バァーン

憂「ひぃっ」ビク

ハマー「え?」

憂「…あ、あの…」

ハマー「あ…いや。違うんです。あなたに言ったんじゃないんですよ!」

憂「ふぇ…?」

ハマー「ボクこう見えても女性にそんな荒々しい言葉使いませんから!あなたみたいなかわいいコにはなおさら…ねぇ?」ハァハァドキドキ

ハマー「ハハ…いやホント…ホントかわいいなあハハ!!いや でも違うんですよ!そういうアレじゃ…」ハァハァドキドキ

憂「ヒイィーーッ」

憂「お姉ちゃーんなんかキモイ変態の人がいる――――!!」ガチャッバタン

ハマー「(キモイ変態の人ー―!!?)」ゾクゾクドキドキ



シーン…

ハマー「あ…あんな女最初から興味ねぇよ」ハハ…

ハマー「(ん…?しかし待てYO?この家に入ってったってことは?あれ?お姉ちゃんっていってたYOな…)」

ハマー「(ゆ、唯ちゃんの妹――――――!?)」ドキューン




憂「お姉ちゃんお姉ちゃん…!」ガチャ

唯「ほ?」

澪「あら憂ちゃん。お邪魔してます」

ピヨ「あ、お邪魔してます…」

憂「澪さんこんにちは。えーと…」

唯「ギターお兄さんの清彦先生だよ☆」ジャジャーン  

憂「あ…こんにちは」ペコリ

ピヨ「こ、こんにちは(可愛いなぁ)」

澪「それでどうしたの憂ちゃん?慌てた顔して」


憂「はっ!そうだお姉ちゃん、家の前に黒い格好のストーカーがいるよ!」

澪&ピヨ「(フナムシだーーー!!)」ガビーン


憂「どうしよう…警察呼んだ方がいいかな…」オロオロ

ピヨ「(もう弁護するのも面倒臭いや…)」

澪「(でも本当に犯罪ギリギリだ…)」

唯「誰だろうね?でも多分大丈夫だよ☆ もうすぐお母さん達帰ってくるし」ニコ

ピヨ「(何故か恥ずかしい…)」

憂「わかった…。でもカーテン閉めた方がいいよ。黒い人、ずっとお姉ちゃんの部屋の窓みてたもん」

唯「じゃ閉めますか」シャッ


ハマー「!」ガーン



――――――――――― 
 ポローン…

ピヨ「よし」

ピヨ「直ったよ」

唯「わあぁぁぁ」パアァ

澪「良かったな唯」

唯「ギー太!」ガシッ

澪&ピヨ「(ギー太!?)」 

澪「でも本当にありがとうございます。わざわざ来て貰って」ペコリ

唯「です」ペコリ

ピヨ「いやいいんだよ! フナムシが迷惑かけたし…」照

唯「フナムシ?」ポケー

澪「ハマー先生のこと」

唯「ああハマー先生かぁ!」

ピヨ「(この娘天然だなぁ…)」


唯「そうだそうだ!」

ピヨ「?」

唯「清彦先生なんか弾いてみて下さい!」ビシッ

ピヨ「えぇ!?」


唯「お願い~先生~」

ピヨ「まぁ…いいけど。ギター貸して貰える?」

唯「イェッサー!!」

ピヨ「あ…アコギの曲でもいいかな?」

唯「はい!」ドキドキ

澪「…」ドキドキ

ピヨ「(なんか黒髪のコがすんごい見てる…や、やりづらい…)」ガビーン


ポロロンポロロンポロロロローン♪

ピヨ「…ラララ~♪」

ピヨ「ふぅ」

唯&澪「すごい…!」ドキドキ


唯「な、何て曲ですか今の!?」ぐいっ

ピヨ「(近っ)び、Beatlesのblackbirdだよ…」焦

唯「わぁ…Beatles…」

澪「かっ、かっこいい…」ボソッ



ハマー「何だYO…もう真っ暗だYO……。いつまでもピヨちゃん居るつもりなんだYO!」ブツブツ

ハマー「大体女子高生の部屋に入るっていうのがおかしいよね…おかしいよ、うん…。あぁ―駄目だ。いくら友達でもこれは許せないYO。警察呼ぼうかなマジでもう」ブツブツブヒブヒ

サヤカ「あれっ?あの黒いジャンパーって…」

サヤカ「ハマーさん?」


ハマー「え?」くるっ

サヤカ「あ、やっぱりハマーさんだ。こんなところでどうしたんですか?」ニコッ

ハマー「(さ…さ、さ…サヤカちゅわわぁあ~ん!!)」


サヤカちゃんがいきなり現れたので慌てたハマーだが、これをピヨを陥れる作戦として利用しようと考えた!
因みにサヤカちゃんとさわ子は全くの別人である!


ハマー「ってなワケでぇ~本当に最低だよピヨちゃんは。一歩間違えば犯罪者だよねぇ?ねぇ?」

サヤカ「え?…そ、そうですね(何で声かけちゃったんだろ私)」

サヤカ「でもピヨ彦さんってギター出来るんですね!」ニコッ

ハマー「え!?いや…まあそんなに上手くはないんだけどね…微妙なトコかな?」




ピヨ「よし。じゃ、フナムシもいないみたいだしそろそろ帰るね」スクッ


唯「今日はありがとうございます清彦先生!」けいれい!

ピヨ「いやいやいやそんな大したことしてないし…(笑)」

ピヨ「(ああ…若い女性とこんなに喋ったのはいつ以来だろうか)」

澪「じゃ、また明日ね~」 

ピヨ「じゃあね~」

憂「またいらして下さいねピヨ彦さん」ニコッ

唯「バイバーイ☆」



ピヨ「ふぅ…今更ながら不思議なコだったなぁ…」てくてく

澪「そ、そうですね」てくてく

ピヨ「澪ちゃんは慣れてるみたいだね」ニコ

澪「ま…まあ半年もいれば…」プイッ

ピヨ「……(もしかして嫌われてる?)」ガビーン

澪「……(ダメだ…顔を見て話せないよぉ)」ドキドキ




バタン

唯「さてと…」スッ

唯「こうだっけ?」ポロロポロンボルルルルーン♪ 

唯「う~ん…音が違うような…」ポロロンポロロンポロロロローン♪

唯「わぁ♪」

唯「こんな感じかな☆」ポロロンポロロンポロロロローン♪

唯「うふふふふ」

憂「(お姉ちゃん…やっぱり凄いよ…)」



ピヨ「……」ギクシャク

澪「……」ドキドキ

ピヨ「(これ以上一緒にいると空気が…)」

ピヨ「じゃ、じゃあこの辺で…」

澪「!!!」ガーン

澪「(嘘…結局言い出せないまま終わっちゃうの?)」

ピヨ「ば、バイバイ(本当に嫌われてるかもなぁ)」 

澪「(こ、ここで言わないと…頑張れ私…!)」


澪「あ…あの…!!」

ピヨ「え?」

澪「その…あの……またお話がしたいです!!」ドキドキ

ピヨ「(ええぇぇー!?まさかの展開!?)」ドキーン

澪「(や…やだ私のバカバカバカ…! 『またお話がしたいです』なんて絶対おかしいよ!!)」

ピヨ「え…と…」

澪「(もう嫌だー…清彦さんも困ってるよ……泣きたい…)」しくしく

ピヨ「なんていうか、またどこかで会えたらね」

澪「!」パァアア




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