数日後

フジテレビ ヘキサゴン収録スタジオ

客席

ワイワイ ワイワイ

梓「…」

ヘキサゴンの収録スタジオの客席に私はいました

観覧希望のハガキを送って見頃当選しました

私には運が付いています


スタッフ「皆さんこんにちは~」

客「こんにちは~」

スタッフ「それではまもなく収録スタートです!」

客「ワアアアアア」

梓「…」

唯先輩がうまく乗ってくれればいいけど…

梓「…」

そしてヘキサゴンの収録が始まりました



紳助「唯ちゃんまた親太郎や辻ちゃんといい勝負やて」

唯「えへへ~」

客「ワハハハハハハ」

梓「…」

唯先輩はわざとあんな順位にいるんだと思いました

だって唯先輩は本気でやれば出来る人です

キャラ作ってまで人気者になりたいんですか…

…だったら私はキャラなんて作らずに堂々と人気者になってやるです!

その為には…唯先輩の目を客席に向けること…

そして収録が進む中

紳助「また最後は親太郎と辻ちゃんと唯ちゃんの3人やな」

客「アハハハハハハ」

紳助「ほら見てみい。お客さんにあんな笑われてるで」

唯「え~」


唯「…あ!」

唯「あそこにいるのは!あずにゃんだ!」

梓「…!」

来た!


紳助「あずにゃん?なんやそれ?」

唯「あそこにいるツインテールの子です!」

紳助「なんや。友達かなんかか?」

唯「まあ、そんなところかなあ…」

梓「…」

放課後ティータイム…バンドのメンバーの一員とは言わないんですね

唯「あずにゃーん!どうしてまたここに~?」

梓「…あ、あの…ヘキサゴンが好きだから見に来たらたまたま唯先輩が出てて…」

唯「そうなんだ~。あははは~」

紳助「…待てよ。あの子、どっかで見たことあるような…」

梓「…!!」



収録後

スタッフ「では皆さん。こちらのドアからお帰りください」


スタスタ

梓「…」

唯「ねえあずにゃん!」

梓「あ…。唯先輩」

唯「…どうして私を見に来てくれたの?」

梓「…だから。ヘキサゴンが好きで」

唯「ウソついてるのバレバレだよ」

梓「…」

さすがに唯先輩でも騙されなかったか

梓「別にどうでもいいじゃないですか。人気者の唯先輩~」

唯「…そうだね。あずにゃんなんかどうでもいいや。私のこと、嫌いなんでしょ!」

スタスタ


梓「…」

紳助「ちょっと。そこのお譲ちゃん」

梓「…!」

計画通りです!!

紳助「…どっかで見たことあると思ったら…沖縄で初めて唯ちゃんを見た時に一緒にいた子やな」

梓「…唯先輩と同じ放課後ティータイムの一員です」

紳助「そうそう。放課後ティータイムや」

梓「何か御用ですか?」

紳助「唯ちゃんとは喧嘩でもしとるんか?今の会話を見る限り」

梓「…」

いいように使ってる唯先輩が所属してる放課後ティータイムの名前を忘れたり…

人の会話を盗み聞きしたり…

この人とは生理的に合わないと私は思いました。でも…!



紳助の楽屋

梓「あの…私に話ってなんですか?」

紳助「…梓ちゃん言うたか」

梓「はい」

紳助「唯ちゃんと同じバンドの一員ってことは…唯ちゃんと同じ事務所には入ってるんやな」

梓「はい。一応は」

紳助「梓ちゃんなあ…唯ちゃんみたいに人気者になりたい思わへんか?」

梓「人気者…!」

上手いこと私の思い通りに事は進みます

梓「人気者…なれるんならなりたいです!」

紳助「そうやろ。正直でいい子やて~」

梓「でも…そう簡単にはなれませんよね…」

紳助「大丈夫や。俺がちょっと頑張れば人気者になれるで」

梓「ほ、本当ですか!?」

紳助「梓ちゃんはなかなか頭良さそうだね」

梓「そ、そんな事…」

紳助「いやいや。見た感じでだいたいわかるで」

梓「そうですか…?」

紳助「もしかして。今日ヘキサゴン見に来たのは俺に目をつけて貰うとかか?」

梓「…!」

読まれてる…!

…でも、この空気なら全部正直に言っても…!

梓「…はい。そうですよ」

紳助「ホンマか!」

梓「はい。人気者になりたくて紳助さんに会いに来たんです」

紳助「ほお…」

梓「唯せんぱ…唯さんは紳助さんと会って人気者になったんです。そうですよね?」

紳助「まあ…そうやなあ。唯ちゃんは芸能界で伸びる思うていろいろ出してあげたんや」

梓「ずいぶんと正直に言ってくれますね」

紳助「梓ちゃん…なかなかええな。唯ちゃんとは違ってちゃんと考えとる」

梓「…それって?」

紳助「あのな。唯ちゃんは最近は何にも考えてないんや。この先の事とか。芸能界で生き残るためには先の事を常に考えてないとあかん。だから唯ちゃんはもう飽きられる頃やねん」

梓「唯さんはもう用済みってことですか?」

紳助「悪い言い方やな~。そんなんちゃうねん。唯ちゃんが賢くないのが悪いんやぞ」

梓「…私は賢く見えますか?」

紳助「ああ見えるで。梓ちゃんはひょっとしたら唯ちゃんより伸びるかもな」

梓「本当ですか!?」

紳助「ほんまやて。…じゃあ、梓ちゃんもソロシングル出してみるか」

梓「私の…ソロシングル!」

紳助「…あ。梓ちゃんってボーカルやったっけ?」

梓「ギターだけですけど…歌う事も出来ますよ」

紳助「じゃあ安心やな。俺が作詞してやるから、なるべく早く出そうや」

梓「はい」

紳助「そうやなあ。梓ちゃんはヘキサゴンって感じちゃうから深イイ話にまず出よう。これから忙しくなるで~」

梓「わかりました!」

私の作戦は大成功です

唯先輩の立場を奪うという作戦が!



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