律「最後のチャンス?」

唯「うん。…放課後ティータイムとして、メジャーデビューするチャンスだよ」

紬「私達5人で!?」

澪「で、できるのか…!?」

唯「うん」

梓「どうやって…ですか?」

唯「…今さ。私は人気者だから…私がいるグループだったら売れるんだよ」

律「…」イラッ

唯「だからさ。私をメインボーカルにして放課後ティータイム5人でメジャーデビューしたら芸能界で人気になるよ。きっと」


紬「ず、随分な自信ね…」

唯「うん。この前、私をメインボーカルとした5人組グループをヘキサゴンで作ってライブしたらお客さんの歓声が物凄かったから」

澪「んなっ!!?」

梓「…ゆ、唯先輩。今なんて…」

唯「だからさー。ヘキサゴンの人気ない人の4人と私で組んだ5人組グループが人気出たってことだよー」

律「…っ!!!」


バキッ


唯「ぶっ!!?」

ドサ

澪「り、律!止めろ!!!」

律「うるせえ!!」

唯「…痛いな。りっちゃんに殴られちゃったよ」

唯「何か気に食わなかったかな?りっちゃん」

律「お前!!!私達とは別の連中でグループを組んだのか!?」

唯「うん。放課後ティータイムと同じバンドだよ。私がバンドがいいって言ったからね。りっちゃん達とは違う人気者の私がね」

律「…!!!もう一発殴らせろ!!!」


ガシッ

澪「もう止めろって!律!!」

紬「そうよ!殴っても何も変わらないわ!」

律「止めるな!!澪!ムギ!」

唯「…りっちゃんは私が放課後ティータイムとは他のグループに入ったってのが気に食わないの?」

律「ああそうだ!!!私だけじゃない!きっと澪もムギも梓も怒ってるはずだ!!!」

唯「…どうなの?みんな」

澪「それは…」

梓「…さすがに唯先輩を見損ないましたよ」

紬「梓ちゃん!」

梓「…一人で勝手にここまでやるんですよ。私だって怒ります」

唯「あずにゃんもあずにゃんだなあ。りっちゃん達が一人で行動しなかっただけだよ。誰もしなかったから私がしただけだよ!」

律「一人で突っ走るのをか!?」

唯「うん。りっちゃん達もやればいいじゃん」

律「てめえ…簡単にいいやがって…」

紬「唯ちゃん…私達、前も言ったと思うけど放課後ティータイムとしてのメジャーデビューは自分達の力でしたいの」

澪「ああ。さっきの唯が言ったチャンスってやつか?その通りにメジャーデビューしたら私達の力でやった事にならない」

唯「…何。それじゃあ私は他人の力でここまで来たって言いたいの?自分の力を使わずに」

澪「それは…」

律「その通りだろ」

澪「律!」

律「他人の力で人気者になれて嬉しいか?唯」

唯「嬉しいよ!人気者になれたんだからさ!」

律「そうか…」

唯「…もういい!りっちゃん達は最後のチャンスを捨てたね!放課後ティータイムとしとのチャンスを!人気者になりたいんなら私みたいにしてみなよ!…みんなのバカー!」

ガチャバタン



紬「唯ちゃん!」

律「ほっとけ!あんな奴!」

澪「…唯、放課後ティータイムに戻ってきてくれるかな…」

律「戻って来なくていい!あんな奴!二度と顔を見たくないし」

澪「律!」

紬「それは言いすぎよ!」

梓「…」

澪「梓も何か言えよ!」


梓「…私、悔しいです」

澪「え?」


梓「唯先輩一人だけが人気者になって私達は人気者になれない…。悔しいです!」

律「あ、梓…」

澪「だからさ…私達は自分の力で…」

梓「自分の力で人気者になれるのはいつですか!?」

澪「それは…」

梓「私…正直言うと理由がどうであれ短期間で人気者になった唯先輩が羨ましいです」

律「私だって本当は羨ましいさ!…でもな、唯は…」

梓「皆さんは唯先輩にあんな事言われて悔しくないんですか!?唯先輩だけが人気者なんて私は嫌です!」

紬「梓ちゃん…」

梓「さっきの唯先輩は許せません!4人で唯先輩を追い越してやりましょう!」

律「梓…そういう事じゃないんだよ」

梓「どういう事ですか!?私の言ってる事がわからないんですか!?」

律「…ああそうだよ!梓!お前も唯と同じだな!」

梓「同じじゃないです!一緒にしないで下さい!」

律「いいや!一緒だ!人気者になりたがってる感じがな!」

梓「うう…律先輩なんてもう知らないです!」

ガチャバタン


紬「あ、梓ちゃん!」

律「ふん」

澪「おい律!梓まで放課後ティータイムから追い出してどうするんだよ!」

律「追い出す?唯も梓も勝手に出てったんだろ。早く人気者になりたいって理由でな」

澪「くっ…」


紬「…私達、これからどうなるのかしら…」

律「まあ、3人でもバンドは出来るだろ。ドラムとキーボードもいるし」

澪「本気で言ってるのか?律…」

紬「唯ちゃんも梓ちゃんもいないのよ…」

律「…ったく!もうどうしようもないだろ!」

澪「いや!どうにかなる!とりあえず今から梓を説得しに…」

律「嫌だね!梓は自分から出ていったんだ!だったら自分から謝って放課後ティータイムの活動をやりたいって頼みに来るのを待つしかないだろ!唯も同じだ!」

澪「律…。お前な…」

律「なんだ?澪も出て行くか?」

澪「…くっ!バカ律」

律「出て行くか?澪ちゃん~?」

澪「私がいなくなったら律とムギだけだろ。そうしたらバンドは出来ないだろ」

律「…」

紬「よ、よかった…。澪ちゃんまで出ていったらどうしようかと…」

律「…まあ。二人じゃバンドは出来ないよな」

澪「…」


律「…澪。ごめんな。今のは私が悪かった。私…すげーイライラしててさ」

澪「わかってるよ。それくらい…。長い付き合いだしな。律とは」

律「…へへ。そうだな」

紬「…今日の所はゆっくり休んで、明日また話し合わない?」

澪「そうだな」

律「あれ?梓は追わないのか?」

澪「…律の言う事も正しいしな。今ここで梓を追い掛けて私達が梓に謝って梓に戻って来て貰うのは…」

紬「梓ちゃんの為にならない…。私はそう思ったわ」

澪「ああ。私もだ」

律「…なんだ。澪もムギも私と同じ事思ってたんじゃん」

澪「…いつか、5人の放課後ティータイムに戻ろうな」

律「ああ!」

紬「勿論よ!」

澪「よし…今日は家でゆっくり休もう」

律「そうだな…」



梓の家

梓「…」

唯『さんまさんって本当に出っ歯なんですね~』

さんま『フアーーー。なんやねんこの子は。そのまま言うな!』

唯『あははは~』

さんま『笑っとるし!フアーーー』

梓「…」

ピッ

梓「はあ…。唯先輩…こんなに番組出て…」

梓「…人気者になるにはどうすればいいのかな?」

梓「唯先輩がした事をすれば…いいのかな?」




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