屋上

扉を破壊して姿を見せるジョーカー。

ジョーカー「助けに来たよ、憂」

憂「梓ちゃん!」

唯「あずにゃん、最後の一本を持って来てくれてありがとう」

ジョーカー「バカ言わないで下さい! ていうか何ですかこれは! 憂に何をしたんですか!!」

唯「するのはこれからだよー」

ジョーカー「ますますこのメモリは渡せませんね……!」

唯「奪うから良いよー」エターナル!

唯「変身」

エターナル「さ、楽しもうかあずにゃん」

ジョーカー「くっ!」

エターナル「新型を使っても、私との差は埋まらないよ」

ジョーカー「はぁ……はぁ……」

なすすべも無く圧倒されるジョーカー。

エターナル「せっかくだから何か使おうかな」

幾つものメモリを取りだすエターナル。

エターナル「えーと、クイーンも良いし、ユニコーンも良いなぁ」

ジョーカー(隙だらけ……今だ!)

ジョーカー「だーーー!!」

エターナル「……きーめた」ロケット! マキシマム!

ジョーカー「うぐっ!!」

エターナルエッジからロケットの形をした光弾が飛び出し、ジョーカーはそれを無防備に受けてしまう。

梓「あぐ……」

エターナル「AtoZ……全部揃ったね」

そう言って変身を解く唯。

唯「仕上げだよ」ゾーン!

ゾーンのメモリをエクスギー太に差す唯。
ガイアウィスパーと共に、26のメモリが次々とエクスギー太に差し込まれていく。



~~~

和「な、何……?」

紬「唯ちゃんの世界が始まるのよ」クネクネ

澪「……」



~~~

憂「わああああ!!」

梓「憂!!」

エクスギー太が光り輝き、巨大なエネルギーの塊を作っていく。


唯「あはははは!! 良い気分だよ!! これでもう誰も卒業しなくて良いんだ!!」

梓「……え?」


唯「卒業なんて悲しみ、全部壊しちゃえば良い!!」

唯「学校が無くなれば、卒業しなくて良いんだよ!!」

梓「そんな無茶苦茶な……それが目的で?」

唯「そうだよ! ずっとずっと皆と一緒……軽音部だけじゃない、クラスの皆と一緒にいたいのに!!」

唯「卒業しなくちゃいけない! そんなの耐えられない!」

唯「だから……壊すんだ! 学校が無ければ、卒業も無い!!」

梓「支離滅裂ですよ……」

唯「だったら止めてみなよ……もう無理だけど」

憂「そんな事……無い!」

唯「憂?」

憂「そんな理由で……私達の学校を破壊させたりなんかしない!!」

唯「エクスギー太のプログラムに逆らってる……?」

憂「エターナルメモリの効果を壊せば、もう一度変身出来るはず!!」

唯「させない!」

梓「こっちの台詞です!!」

飛び出した唯を抱きかかえて止める梓。

唯「は、離して!」

梓「憂、早く!!」

憂「あああああああ!!」

煙を上げるエクスギー太。
やがてその動きが止まり、メモリが全て排出されてしまう。

唯「そんな……」

梓「憂!」

憂「だ、大丈夫だよ……頭クラクラするけど、エターナルメモリの効果も壊したしね」

唯「まだだよ!」

憂「お姉ちゃん……」



校内

紬「メモリが戻ってきた?」

澪「……」

紬「唯ちゃんに何かあったのかしら?」

和「……どうやら、あの二人がやってくれたみたいね」

紬「私、見てくるわ!」クネクネタッタッタ

澪「……ゲームスタート」トリガー!

和「決着をつけましょうか」アクセル!

和「梓ちゃんばっかり良いところ持っていって悔しいから、振り切らせてもらうわよ。変……身っ!!」

トリガー「……」

アクセル「ゲームセットまでのカウントは、私がしてあげるわ」トライアル!



唯「こうなったら、今度は私が自分で撃つ!」エターナル!

唯「変身!」

憂「お姉ちゃん、もう止めて!」

エターナル「憂、私に逆らうの!?」

憂「お姉ちゃんは間違ってるよ! 卒業したら誰だって悲しいよ!」

憂「だからって、何かを壊して良い事にはならない!」

憂「先へ進む事を受け入れて! 止まらないで、お姉ちゃん!」

エターナル「うるさい! うるさいよ! 憂はまだ二年生だから解らないんだよ!」

憂「解るよ! 私だって、お姉ちゃんがいない学校なんて寂しいよ!」

憂「でも、それでも、私には梓ちゃんや純ちゃん……皆との時間がある!」

憂「他の皆だって、それぞれの時間があって、大切な学校なの!!」

憂「それを奪う事は、お姉ちゃんでも許さない!」

憂「私が……止める!!」

梓「それも違うでしょ……私達が、だよ」

憂「そうだね……いこう、梓ちゃん」

梓「うん」

エターナル「何なの……?」

梓「私達は先輩達の後輩で」

憂「お姉ちゃんの妹で」

梓「桜ケ丘高校の二年生、そして」

梓憂「仮面ライダー!!」サイクロン! ジョーカー!

梓憂「変身!!」

倒れる憂が、そっと梓の頭に手を乗せる。
それを見ながら変身する梓。

ダブル「さぁ、先輩の思い出を数えて下さい」

エターナル「そんなの……数えたくないよ!!」

ダブル「分からず屋!!」

エターナル「うわあーーー!!」



校内

アクセルT「いくわよ!」

マキシマムを起動し、トライアルメモリを放り投げるアクセル。

トリガー「……」

銃を乱射するが、到底当てられるスピードではない。

アクセルT「はあぁーーーーーー!!」

トリガー「……!!」

アクセルのキックが、数秒の間に何百発もトリガーに突き刺さる。

アクセルT「ゲームセット!」

止めに回し蹴りを放つアクセル。
同時に、落ちてきたトライアルメモリをキャッチする。

アクセルT「9・8秒……じゃあ私、行くね」

アクセルの背後で爆発が起こり、後には気絶した澪だけが残った。



ダブル「おりゃーー!!」

エターナル「邪魔しないで!」

唯の動揺の影響か、互角の戦いを繰り広げるダブルとエターナル。

ダブル『いけるよ梓ちゃん!』

ダブル「うん!」

エターナル「調子に乗って!」

ダブル「マキシマムだ!」

ルナ「させないわ!」

ダブル「なっ!?」

ルナの触手がダブルを捕える。

ダブル「くそ!」

ルナ「ここは任せてー!!」

ダブルを抱えて校庭へ飛び降りるルナ。

ダブル「ちょっとーーーー!!」

エターナル「……お願い」






5