――

―――

数時間後


オタコン「憂ちゃーん!」

スネーク「和ちゃん良い子すぎる…!」

リキッド「りっちゃん天使!」

マンティス「あずにゃんぺろぺろ」

フォックス「むぎゅううううううううううううううう!!!」ブルブルブル

やんややんや


バターン

キャンベル「うるさいぞ貴様らいい加減にしろ!!!」

一同「!?」


スネーク「大家さん!」

キャンベル「スネーク!!大家さんではない!大佐と呼べと言っているだろう!」

スネーク「た、大佐!」

スネーク(く…この軍オタが…!)

オタコン「どうしてここに?」

キャンベル「大の大人が揃いも揃ってバカ騒ぎしおって!今何時だと思っている!もう一時過ぎてるんだぞ!」

キャンベル「それとスネーク!それからリキッド!」

キャンベル「ついでに言うがいい加減家賃を払え!何ヶ月滞納する気だ!」

スネーク「そ、それに関しては…」

リキッド「もう少し待ってくれとしか言いようが無いな…」

キャンベル「まったくロクでもない連中ばかり…ん?」

オタコン「!」

キャンベル「貴様たち…まさか『けいおん』を観ているのか?」

スネーク「あ、ああ」


オタコン(まずいよスネーク!)ヒソヒソ

スネーク(なんだオタコン。まさか大佐も『けいおん』オタなのか?)ヒソヒソ

キャンベル「…」

オタコン(違うよ!むしろその逆…)ヒソヒソ

オタコン(大佐は筋金入りのけいおんアンチなんだ!)ヒソヒソ

スネーク(なんだって!?)ヒソヒソ


キャンベル「良い年してくだらないアニメを観おって!」

キャンベル「中身のないことをさも偉そうになにが日常系(笑)だ!」

キャンベル「そんな言葉を隠れ蓑にその実、ヤマもテーマもない描写をだらだらと垂れ流しているだけだ!」

リキッド「なんだと!」

キャンベル「それになんだ?ニュースでみたぞ」

キャンベル「貴様らが聖地と崇める小学校で展示品のギターやベースが盗まれたそうじゃないか」

キャンベル「まったく、けいおんオタの程度が知れるな!」

キャンベル「どうせ貴様らも一般人の迷惑も考えずに好き勝手やってるんだろう!」

オタコン「そんな!一部の過激なファンと一緒にしないでくれ!」

キャンベル「そもそもなにがあずにゃんだ!」

キャンベル「あんなまるでゴキブリのような触覚をはやし

マンティス「ムゥン!!」

キャンベル「ぐわっ!」

キャンベル「か、体が勝手に変な方向にねじれる!」

マンティス「あずにゃんを辱めることは許さない…」

スネーク「念力か!良いぞマンティス!」

フォックス「そのまま部屋の外に連れ出してしまえ!」

マンティス「やってやるです…」

キャンベル「き、貴様らー!」



ドサッ

キャンベル「ぐわっ」

キャンベル「く…貴様ら…!」

スネーク「良いか、大佐良く聞くんだ」

スネーク「『けいおん』は確かにヤマもテーマもないアニメかもしれない…」

スネーク「しかし大佐、人生ってのはそんなにドラマティックなものか?」

スネーク「確かに一部の人は劇的な人生を歩んでいる…」

スネーク「だが多くの人間の青春はそうではない。もっとだらだらしたものだ」

スネーク「大佐、あんたの青春はどうだ?」

キャンベル「!」

スネーク「音楽に一生懸命で、少しずつながらも成長していく彼女達以上に、あんたの青春はドラマチックだったか!?」

スネーク「あんたの青春に、見事なオチも壮大なテーマもあったのか!?」

キャンベル「ぐっ…」

キャンベル(たしかに昼休みは机で寝たふりをして過ごしていた…)

スネーク「『けいおん』はそんな普通の青春を描いたアニメで、俺達はそれに共感しながら愛でるだけ」

スネーク「まぁ多少非現実的なところはあるが、それはアニメだしな…」

スネーク「もちろんこれは俺達の感じ方であって、それをあんたに押し付けるつもりはない」

スネーク「あんたはあんたで『けいおん』が嫌い、それはいい」

スネーク「だがあんたのそのけいおん嫌いで純粋にアニメを楽しんでいる人たちを踏みにじる事を、俺は許さない!」

オタコン「スネーク…」

キャンベル「く…アニオタが屁理屈をこねおって…!」

キャンベル「フン、まあいい…とにかく夜中に騒がしくするんじゃないぞ、わかったな!」

スネーク「ああ。それに関してはすまないと思っている」

キャンベル「あと家賃払え!」

リキッド「ほんとすいません」

キャンベル「まったく…自分達がどれだけキモいことを言ってるかわかっているのか…!」ブツブツ

スネーク「…」

オタコン「…行ったね」


オタコン「それにしてもすごいよスネーク」

フォックス「ああ、とても今日初めて『けいおん』を観たとは思えんな」

リキッド「これで貴様も立派なけいおんオタだな!」

スネーク「よしてくれ…」

オタコン「さあ、変な邪魔が入っちゃったけど、みんなで続きを観よう!」

スネーク「ああ!」


ウイチャーン アズニャンニャン!アズニャンニャン! ムギュウウウウウ セイヨクヲモテアマス



――

―――


#最終話 軽音!


唯『あの頃の私、心配しなくていいよ』

唯『私達の武道館です!』

唯『けいおん、大好きー!』


スネーク「…」

リキッド「…」

フォックス「…」

マンティス「…」

オタコン「良い最終回だったね…」

スネーク「ああ…」

オタコン「…みんな、実は話があるんだ」

スネーク「オタコン、まさか」

オタコン「ああ…そのまさかさ」

オタコン「みんなでバンドを組まないかい?」

リキッド「お約束だな」

オタコン「ちょうど五人いることだし…どうだい?」

フォックス「俺は構わないぞ」

リキッド「もちろんりっちゃんポジは俺だろうな」

マンティス「俺はすでにあずにゃん仕様のムスタングを所持している…」

オタコン「スネークは?」

スネーク「しかし…アニメから音楽を始めるというのもな…」

オタコン「スネーク、まだそんなこと気にしてるのかい?」

オタコン「いいかいスネーク。きっかけなんて関係ないんだ」

オタコン「例えシド・ヴィシャスに憧れてギターを始めようと、唯ちゃんに憧れようと、同じことさ」

オタコン「大事なのはどれだけ本気か、ってことだよ」

スネーク「そうか…」

リキッド(シド・ヴィシャスはベーシストだけどな)

スネーク「だがしかしもうひとつ問題がある…」

スネーク「知ってのとおり、俺は家賃も払えないほど金が無いぞ?」

リキッド「スネーク!思い出してみろ!」

リキッド「唯のギターを買うために軽音部は何をした!?」

スネーク「リキッド…お前まさか俺のために…」

リキッド「甘ったれるな!!」

スネーク「!」

リキッド「なぜ俺がお前のギターを買うために働かなければならない!」

リキッド「だったら自分の家賃を払うぞ!」

リキッド「自分の分は自分で働け!」

スネーク「く…正論過ぎる…」


オタコン「まぁまぁ…とりあえずスネークもやる気はあるってことだよね」

スネーク「ああ、そうだな」

スネーク「今まで無為に過ごしてきた人生だ…何かに熱中してみるのも悪くない」

オタコン「よし、決まりだね!今日が僕たちのバンドの結成日だ!」

スネーク「ああ…だがその前にまだやることがるぞ」

オタコン「なんだい、スネーク?」

スネーク「二期を観ることだ」

リキッド「…はっはっは!それもそうだな!」

リキッド「よし!今日はこのままぶっつづけでいくか!」

フォックス「賛成だな」

オタコン「僕は今からコンビニで夜食を買ってくるよ!」

マンティス「わさビーフを頼む」

やいのやいの


こうしてシャドーモセスの夜は更けてゆく





――

―――

数年後

とある場末のライブハウス

スネーク(Gu)「そろそろ時間だな…準備は良いか?」

オタコン(Ba)「OKだ」

リキッド(Dr)「いつでも構わん」

フォックス(Ke)「終わったらうまいお茶を淹れよう」

マンティス(Gu)「あずにゃんペロペロ」

スネーク「よし…!」



ジャラーン ワーワー

オタコン(あれから僕たちは熱中できるものを見つけ、そのために少しずつ社会復帰していった)

オタコン(それから毎日練習を重ねて、そして今この場に居る)

オタコン(まだ小さなライブハウスではあるけど…)

オタコン(だけどどんな有名なバンドにだって負けないものを持っている)

オタコン(それは、彼女達に教えてもらった最も大切なもの)

オタコン(僕たちの、絆)

スネーク「…行くぞ!」
       BOND OF K-ON
オタコン(   音楽の絆   なんだ!)

スネーク「ショウタイムだ!」


METAL GEAR SOLID
THE BOND OF K-ON  デーン


エンディングテーマ

『私の恋はフォックスダイ』 歌:ソリッド・スネーク(CV大塚明夫)



キャスト

ソリッド・スネーク 大塚 明夫

ハル・エメリッヒ(オタコン) 田中 秀幸

リキッド・スネーク 銀河 万丈

サイコ・マンティス 曽我部 和恭

グレイ・フォックス 塩沢 兼人

ジャック(雷電) 堀内 賢雄

ローズマリー(ローズ) 井上 喜久子

ロイ・キャンベル 青野 武






リボルバー・オセロット 戸松 公次





時間は少し遡る

プルルップルルッ

オセロット「…はい、私です」

オセロット「はい」

オセロット「問題ありません」

オセロット「頼まれたとおり私が豊郷小から展示品を盗んだことは誰にもばれていません」

オセロット「はい」

オセロット「すべては『行き過ぎたファンの凶行』を世間に知らしめるため…ですね?」

オセロット「はい」

オセロット「わかりました。引き続きローソンで態度の悪いけいおんファンを演じます」

オセロット「あの…」

オセロット「これで家賃の未払い分を割り引いてくれるんですよね…?」

オセロット「…大家さん」

オセロット「あ、大佐」







短い間でしたがありがとうございました

言い訳させてもらうとけいおんで一番好きなキャラは和ちゃんだし雷電も大好きだよ
ほんとだよ

あとレイブンほんとごめん




最終更新:2011年07月05日 20:29