憂「るんるん~♪」パタパタ

憂「今日は天気もいいし、お布団もふかふかになるかなぁ」

憂「そしたらお姉ちゃんと一緒にお昼寝したいなー。えへへ」


コソコソ…コソコソ…

唯「かんちょー!」ズブリ

憂「きゃん!?」

唯「ほほ~! 大成功ぉ~!」

憂「  」ゴロンゴロン!ゴロンゴロン!ジタバタ…



ガミガミ…

唯「ぶー」ムスッ

憂「いくらお姉ちゃんでもいきなりやっていいことと悪いことがあるよっ」

唯「でも憂。カンチョーっていきなりやるからカンチョーだよ」

憂「そういう問題じゃない!」

憂「……ほら、見て。私のおしり」ヌギッ

唯「あ、可愛いおしり」

憂「その可愛いおしりがこの様だよ……お姉ちゃん変な所に力いっぱいカンチョーしたから」

憂「いてて……っ」

唯「うっわ、真っ赤だねぇ。痛そうな色……」

憂「そう思ってるならまず謝ってよぉ……」

憂「お姉ちゃん、小学校のころにカンチョー禁止令をお父さんに出されたの覚えてる?」

唯「うん」

憂「なんで今さらになって約束破っちゃうの」

唯「だって今お父さんたちウチにいないでしょ? やるなら今さ。明日って今さ」

憂「そういう問題じゃありません。めっ!」

唯「む~」

憂「お姉ちゃん。小学校のころカンチョーしてとんでもない事件を起こしたこと、覚えてるでしょ?」

唯「うっ……うん、まぁ」

憂「反省してなかったんだ」

唯「いや、さっきのはちょっとした出来心だから……ね」チラ、チラ

憂「ちょっとした出来心が私を悶絶させたことを忘れないで」



平沢唯ちゃん 小学校編

男子A「カンチョー!」ズブリ

男子B「うっ……! や、やったな~」

男子A「へっへっへー! 隙を見せたお前が悪いんだぜ」

ズブリ

男子A「あ……う……!?」

唯「えへへ、はい! かんちょーだよ!」

男子A「お、お前~! カンチョーするときはカンチョーって言わなきゃルール違反だろうが!」

唯「へ、そうだったんだ!? ご、ごめんね……」

男子B「っしゃ~! 平沢さんに罰ゲームだぁ~!」

男子C「カンチョー100連発の刑! カンチョー100連発の刑!」

男子A「決まりだ! 押さえろ押さえろ! げへへ!」

唯「そんなにされたらおしりが持たないよぉー」キャッキャッ

男子C「前と後ろの穴、どっちにカンチョーがいいかなぁ?」

先生「……」ゴクリ

唯「え?」

和「こらー!」

男子A「げっ、委員長の真鍋さんだ! 逃げろー!」

男子B「わー」

先生「oh……」

タタタ…


和「何もされなかった? 唯」

唯「無事だよー」

和「まったく……あんなくだらないことでアナルバージンを失っちゃダメよ?」

唯「ばーじん?」

和「ともかく、唯。唯のカンチョーはヌルい! ヌルすぎる!」

和「よければ私が鍛えてあげる!」

唯「えーほんとにー!」



数ヵ月の時が経った。

和によって鍛え上げられた唯に、カンチョーで敵う者は師である和を除けば誰一人として存在しなかった。
校内では常に゛背後に気をつけろ。奴が来る゛と唯は男女共に恐れられた。
そんな彼女がある日、その強大すぎる力のせいでとんでもない事件を起こしてしまうのであった。

それはある日のお掃除タイム。

唯「お掃除面倒だねー」

女子A「そ、そうだねっ」

唯(ちぇー、バックを中々取らせてくれないよ)

唯「ん?」

男子A「……」ギュッギュッ

唯(Aくん、雑巾絞りに夢中になってて私に気づいてない……これはチャンス!)

コソコソ…コソコソ…

男子A「ふんぬぬぬ……」ギュッギュッ

唯「獲ったっ! かんちょー!」


ズブリ

男子A「!」


唯「大成功だー! あははは」

女子A「ま、またやられた……」

男子A「  」プルプル…

唯「はははは……Aくん?」

男子A「  」

唯「え、Aくん? どうしちゃったの? おーい……」

バタリ

男子A「  」

唯「わー! Aくんが白目剥いて気失ってるよー!?」

女子A「きゃー! きゃー!」

突然の肛門への会心の一撃。
油断しきっていたAは唯のカンチョーによって失神を起こし、病院へ運ばれていったのであった。
後にこの事件はAくん失神事件と名付けられ、名珍事件として今でも長く語り継がれている。



憂「あの後お父さんにおしりペンペンされたの覚えてる?」

唯「そのせいで2、3日はおしりがヒリヒリしてた」

憂「ね、カンチョーはなにも生み出さないんだよ」

唯「だからするなって? それは違うよ。憂」

憂「……」

唯「あの指が肛門を貫く感覚、忘れることはできない……」ジュルリ

憂「だからって……!」

唯「カンチョーを否定するの?」

憂「だってされた人が苦しむだけなんだよ!?」

憂「現に私今すごくズキズキするもん」

唯「じゃあ今度から痛ませないように気をつけるね!」

憂「あーもうっ」プンプン

唯「よかったら憂にも私の技を伝授してあげようか?」

憂「お断りですっ」

憂「ていうかお姉ちゃん、技って……」

唯「和ちゃんから教わった技を私なりにアレンジしてみたんだよ」

唯「必殺、唯式……」

憂「だからいいってば!」

唯「むーっ。なんか今日の憂はノリが悪い!」

憂「……私怒ってるんだよ? わかってる?」

唯「おしり抑えながら怒ってもおっかなくないもーん」

憂「め……めっ!!」グッ

唯「へへーん」

憂「うー……っ」




次の日 学校

紬「唯ちゃんは昨日なにしてたの?」

唯「んー、ずっとウチでゴロゴロしてたかなぁ」

澪「あいかわらずというか」

律「唯らしいなぁ」

唯「そいつは聞き捨てならねぇ!」ビシッ

澪「でも実際そうだったんだろ?」

唯「むむむ、ち、違うもん!」

唯「昨日は久しぶりに私の技が炸裂したんだよ!」

律「技?」

紬「なぁにそれ?」

唯「気になるならみんなにもしてあげるよ~」

律「ほー……じゃあ澪で頼む」

澪「な、なんで私だよ!?」

唯「澪ちゃんに? おっけー」

澪「いい! いい! しなくていいよ!」

律「遠慮すんなよぅ!」ガシッ

紬「澪ちゃん、がんばって!」ガシッ

澪「お前らぁっ!」

唯「……」

律「どうした唯? 抑えてるうちにはやく」

唯「だめだよ。これはフェアじゃない」

紬「え?」

唯(和ちゃんが言ってた。カンチョーってのは一対一のタイマン勝負)

唯(刺すか刺されるかのバックの取り合い……こんなの)

唯「間違ってる!」

澪「よくわからないけど助かった……?」

律「なんだよー興ざめだなぁ」

律「本当は技なんてないんじゃないの~」

紬「そうなの唯ちゃん?」

唯「いや、技はあるよ」

唯「でも今はその時じゃない」

律・紬「?」

唯「ふふっ、みんな後ろに気をつけた方がいいよ……!」

澪「後ろ?」

澪「……まさか」

律「澪、心当たりあるのか?」

澪「いやぁ……ふふっ」

律(唯も澪も変……)

紬「たのしみ~」



・・・

「それでは会長。また放課後に」

和「ええ、それじゃあ私はこれで――!」

唯「かんちょー!」

和「ふんっ!」キュッ

和「……久しぶりね、唯。私に仕掛けてくるなんて」

唯「あいかわらず隙がないね。和ちゃん……!」

唯の鋭い一撃は和の肛門を貫けなかった。
穴に、突き立てた4本の指が到達する寸前で和は尻の肉で指を挟んだのだ。
挟まれた指はピクリとも動かすことができない……なんて力だ。

あの頃から和の力は衰えることを知らない。

和「ふふっ」ス

唯「あれ、もう離しちゃうの? もしかしたらもう一撃私が打ちこむかもしれないのに」ヌポッ

和「唯、あんたに私を貫くことはできないわ。決して」

唯「言ってくれるね!」

和「さ、教室に戻りましょう。次の授業が始まるわ」




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