澪 合宿をしよう!

律「合宿?」

澪 みんなで山とか行きたい

唯「いいねー、ムギちゃん別荘とかない?」

紬「モチロンありマスヨー!」

律「…あるんだ」

唯「じゃあそこにみんなで行こう!」

澪 おー

律「…せめて強化合宿にしない?学園祭近いし…」

唯「あー、それもいいかもねー」

紬「機材ナラありマスヨ!」

唯「だってさ」

律(別荘に行く計画を改めようとしたのに…)



唯「夏だ―!海だ―!」

澪 あ、ナゾの生物!

律「もう…練習しなきゃならないのに…」

律(でもここで遊ばないとそれはそれでもったいない気がする…)

さわ子「スイカ持ってきたわよ!」タタター

さわ子「ぎゃ!」バコッ

律「…先生も来てたんですか」

さわ子「顧問ですもの…」シクシク


日は傾いて祭りの後のような海
その景色は夏の短さ

律「そろそろ練習しないと」

紬「じゃあスタジオに案内しマース!」

唯「澪ちゃ~ん、おいてくよ~」

澪 すぐ行く

さわ子「先にご飯食べないの~?」


さわ子「学園祭でやる曲とか決まったの?」

律「オリジナル曲をやろうと思って」

紬「ワタシが自作しマシタ!」

律「弾いてみます?」

さわ子「よろしく頼むわ」


ジャジャ ジャジャ ジャーン♪

律「どうですか先生」

さわ子「うーん、ボーカルはいないの?」

唯「あっ」

澪 歌詞なら作ってある

唯「さすが澪ちゃん!」

さわ子「どれどれ…」

キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI

律「ははは…秋山さんらしい…かな」

さわ子「かゆっ!」

澪 どう?

唯「さすが澪ちゃん、演奏も歌詞もできて万能だね!」

澪 万能のポーズ

唯「?」


さわ子「で、誰が歌うの?」

澪 ワタシは無理

律(まぁ元々期待してなかったし…)

紬「ワタシ日本語ワカリマセーン!」

律(ベタな外国人の台詞…)

唯「私がやってもいいー?」

律「じゃ、じゃあ平沢さんがボーカルで」

律「じゃあ早速やってみて」

唯「キミを見てると~」

さわ子「ギター忘れてるわよ~」

唯「あ…」ジャカジャカジャン

律「今度は歌忘れてる…」

澪 ズズー

唯「ギター弾きながら一緒に歌えない…」ズーン

さわ子「仕方ないなぁ」

さわ子「先生が付きっきりで特訓してあげるわ!」

唯「先生…」

唯「…先生ってギター大丈夫なんですか?」

さわ子「もちろんよ」シクシク



今日は学園祭
でもワタシに学園祭を楽しんでいる余裕などはないのだ

澪 あわわわ

律「秋山さん、大丈夫?」

澪 これが大丈夫なわけがない

唯「ごめんねー、私のせいで…」



───

律「本番3日前なのにまた平沢さんは先生と特訓してるのよ」

和「すまないな、幼馴染が迷惑かけてるようで」ズズー

律「べ、別にそんなことないんだけど…」

和「ムギ、おかわり」

紬「ヘイ毎度ー」

澪 ズズー


唯「…」ガチャ

律「あ、平沢さんお帰り」

さわ子「みんな、待たせたわね!」

和「お邪魔させてもらっています」

さわ子「えーっと、あなたは新入部員の…」

和「部外者です!」グッ

律(…何でそんなに得意げなの?)


さわ子「それはともかく唯ちゃん!」

唯「…」ギャイィィィン

律「ギターが上達してる!」

澪 おー、すごい

唯「ぎみをみでるどーいづもはーとどぎどぎー」ガラガラ

さわ子「練習させすぎちゃった☆」

唯「声かれちゃった☆」ガラガラ

律(だめじゃん…)

紬「歌うのはドウシマスカ?」

律「仕方ない、ここは秋山さんに歌ってもらうしか…」

澪 !

澪 ムリムリ

唯「お願い、今頼れるのは澪ちゃんだけなの」

澪 …

律「私はドラムだから…歌うの難しいし」

紬「ワタシ日本語ワカリマセーン!」

律「…」

澪 …



───

律「なんだか強引に決めちゃったけど…頑張って」

澪 ガタガタ

唯「澪ちゃん、大丈夫」

唯「私、澪ちゃんが頑張って練習してたの知ってるから!」

唯「絶対大丈夫、頑張ろ!」

澪 …うん

紬「ワタシが付いているカラ百人力デース!」

唯「日本語分からないとか言ってたのはどこのどいつよ…」


「わー!」


律「1、2、3、4!」


澪 …

澪「キミを見てると、いつもハートDOKI☆DOKI!」


おわり



純「だいぶ冷え込んできたね、梓さん」

梓「そうね」

純「そろそろ人間界ではクリスマスじゃない?」

梓「あーそーにゃー」

純「でも私クリスマスってよく知らないのよね、何?」

梓「あー、えっと、何だっけ…」

梓「確か…そう、笹に飾りをつけたり短冊に願いを書いてつるすにゃ」

純「短冊?あ、知ってる、織姫と彦星が年に一度だけ会えるっていう」

梓「それにゃ、純さんよく知ってたにゃ」

純「なるほど、クリスマスは笹に飾りを付けて短冊に願いを書いて
  織姫と彦星が会う日なのね」

梓「そうにゃ、だからクリスマスは恋人達にとって大事なイベントなのにゃ」

憂「あの、クリスマスってそういうイベントじゃな…」バタン


純「で、本編ではクリスマス会はやらないの?」

梓「これ以上続けると私達がネコなのに新入部員として入ってきてしまうのにゃ」

純「それは恐ろしい!」

信代「それはむしろ望むべき状況だろう!」

純「あのネコとは思えない体格…信代さん!」

信代「だったらここは思い切って我々ネコが部員として入ってしまおうではないか!」

梓「でも部員として入ろうにも意思疎通も取れないにゃ…」

信代「そう、それはネコと人では言葉が通じないから…」

信代「ならばここは軽音部らしく音楽で心を通わせようではないか!」

純「さすが信代さん!私とは格が違う!声が似てる気がするけど!」

憂「私言われるまで同じ声ゆ…」バタン

梓「でも音楽って言ってもネコに楽器は弾けないにゃ」

信代「ネコでも弾ける楽器はある!」

梓「!」

信代「ギロとか!」

純「なるほど!私達ネコは爪とぎでああいう楽器に慣れてる!」

梓「軽音楽にどうやってギロを…」

信代「しかーし!決定的な問題がある!」

純「!?」

信代「それは…」

純梓「それは…!?」

信代「手元にギロが無い」

純梓「…」

憂「ちなみにギロって言うのはギコギコ鳴る楽器です」

澪 みんな餌だよー ガサガサ

猫達「にゃーん♪」


おわり




一応、澪→空、律→葉月、唯→夏海、紬→ケイト、先生→先生、和→高嶺
純→ミケ、梓→ハー、憂→ニセ、茜→ぶち
のつもり

スケッチブック7巻絶賛発売中

なんかけいおんキャラでスケブって言うよりスケブキャラでけいおんになってしまった
ちなみに唯は福岡弁ではなく徳島弁にしようとして挫折した



最終更新:2011年07月01日 20:51