①律和組
和「なんつーか・・・怖くないもの同士だとおもしろさ半減だな」

律「和は肝試しなんかより考えなきゃいけないことがあるからちょうどいいだろ」

和「は?」

律「告白の台詞」

和「律・・・お前もか」

律「男なんだからビシッといけビシッと!」

和「当の本人がつかまらないんだもんなぁ」

律「そんなもん気合で乗り切れ!」

律「・・・私と澪も幼馴染だけどさ」

律「私たちは女同士だから特別なことしなくてもこれからもずっと親友でいられるんだ」

律「でも、和たちは男と女だからさ」

律「どんなに近くにいたとしても一緒にいたいと思ったら言葉にしなきゃわからないこともあるんだよ。きっと」

和「うん、わかってる・・・」


②唯紬組
唯「ムギちゃんと一緒なら怖くないね!」

紬「私も唯ちゃんと一緒なら怖くないわ」

唯「歌いながらいこうか!」

紬「そうね」

唯「君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI」♪

紬「ねぇ、唯ちゃん、唯ちゃんはいつも恋の歌を歌うとき誰を想ってるのかしら?」

唯「え・・・」

紬「最近唯ちゃん元気ないから、もしかしたら恋わずらいかと思って」

唯「そんなことないよ!こんな元気なのに!」フンス

紬「あら、私の勘違いだったかしら」

紬「でもね、唯ちゃん。正直にならないと後悔するかもしれないわよ?」

唯「・・・・・・」


③澪梓組
澪「ひえええぇぇぇ!!!」

梓「え・・・ちょ!澪先輩!」

梓「澪先輩がこんなに怖がりだったなんて・・・」



肝試しのあと風呂に入り、俺は部屋に戻った。

しかしまだやらなければならないことがある

さて、どうしたものか・・・

呼び出しても逃げられるだろうしな

考えをめぐらせていると俺は一人外に出て行く唯を見つけ、慌ててあとを追った。

和「唯!」

唯「!?」

唯「あ・・・湯冷めしちゃうからそろそろ戻らないと」

和「お前今出てきたばっかりだろうが」

唯「」

和「なんで避けるんだよ」

唯「避けてなんかないもん・・・」

和「逃げてんじゃん」

唯「逃げてなんかないもん・・・」

和「さっき逃げようとしたじゃねーか」

唯「」

和「しかもだんだん露骨になってくるし」

唯「じゃぁ・・・じゃぁなんで和くんは私のこと避けてたの!?」

和「え・・・お前気づいてたのか・・・?」

唯「やっぱり避けてたんだ!」

唯「自分のこと棚にあげてひどいよ!」

和「いや、それとこれとは話が別だろ・・・それに今は避けてねーよ!」

唯「同じだよ!!どうして避けてたの!?」

和「なんというか、あの頃はあんまり唯と関わりたくなかったといいますか・・・」

唯「はぁ!?」

和「ちょっとタンマ!今のは言葉のアヤだから!」

唯「もう和くんなんて知らないから!!!」タッタッタッ

和「おい!待てよ!」


翌朝
和「唯、おはよー」

和「おはよー・・・」

唯「」プイッ

澪「昨日うまくまとまったんじゃなかったのか」ヒソヒソ

紬「唯ちゃん怒ってるのかしら」ヒソヒソ

律「なんて面倒くさい奴らだ・・・」ヒソヒソ

梓「話がまったくみえません」


和「ゆいー」

和「ゆいちゃーん」

和「唯!!」

和「・・・・・・」

合宿が終わっても夏休み中俺は唯に無視され続けた。



新学期
帰り道

和「・・・唯」

唯「」ビクッ

和「いい加減にしろよなお前」

唯「・・・・・・」

和「・・・独り言だと思って聞いて欲しいんだけど」

和「今度の学園祭、唯の演奏また楽しみにしてる」

和「そんなに嫌ならもう話しかけない」

和「だけど学祭ライブが終わったら話があるから」

和「その時だけでもいいから逃げないでいて欲しい」

和「・・・じゃぁな」

唯「・・・・・・・・・」

和「唯が風邪?」

澪「知らなかったのか?」

和「まだ無視されてるからな」

澪「唯もしょうがない奴だな」

澪「お見舞いとか行ってあげなよ」

和「行かない」

和「学祭ライブのあと話があるから・・・それまでは話しかけないって言ったんだ」

澪「変なとこ律儀だな」

和「男に二言はない」

澪「だけどさ、このままじゃ唯だってそのライブにすら間に合うかわからないぞ?」

和「・・・・・・」


学園祭1日目
ついに学園祭を迎えてしまった。
しかし唯は今日も学校を休んでいるようだった。

いてもたっていられず家の前まで行ったけど
やっぱりお見舞いに行くのは約束を破ることのような気がしてやめた。
憂が用意してるだろうけど、ポカリスウェットと唯の好きなお菓子を買って玄関にかけてきた。


学園祭2日目
梓「嫌です・・・」

梓「やっぱり嫌です!このまま唯先輩抜きで演奏しても意味ないです!」

澪律紬「・・・・・・」

ガチャ
和「おっす」

和「ステージは10分押しだけど、予定通り13時には講堂に入ってもらうから」

律「わかった・・・」

和「全員そろってるよな?」

和「軽音部、出演者全員準備完了・・・っと」

澪「和・・・」

和「唯はさ、昔から夢中になることがあるとそれだけしか見えなくなるんだ」

和「だからきっと風邪のことなんか忘れちゃうさ」

和「じゃ、ライブ頑張れよ」

律「あぁ、和もな」

「次は軽音学部のみなさんです」
律「ワン、ツー、スリー!」

~~♪

唯は一度来たもののギターを忘れて取りに帰ったらしい
たぶんまだ万全じゃないんだろうな・・・
頑張れ、唯


ジャーン

澪「あ・・・」

和「来た!」

唯「ハァ・・・ハァ・・・」

唯「みんな・・・本当にごめんなさい」

唯「よく考えたら・・・いづもいづも・・・ご迷惑を゛・・・」ヒッグ

澪「タイぐらいちゃんと結べ」

唯「・・・」グスッ

律「みんな唯が大好きだよ」

ワァーーーー・・・・・・・・・・・・・・・・・・


唯「君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI」♪

唯「揺れる思いはマシュマロみないにふわ☆ふわ」♪

唯「いつもがんばる キミの横顔」♪

唯「ずっと見てても気づかないよね」♪

唯「夢の中なら 二人の距離 縮められるのにな」♪

唯「あぁカミサマお願い」♪

唯「二人だけのDream Timeください☆」♪

唯「お気に入りのウサちゃん抱いて 今夜もオヤスミ」♪

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

唯「軽音大好きー!!!」


放課後
律「今回のライブは大成功だったな!」

梓「唯先輩がギター忘れたときはどうなるかと思いました」

唯「えへへ、ごめんねあずにゃん」

紬「でもまだ唯ちゃんにはやらなきゃいけないことが残ってるわよね・・・ほら」

澪「和・・・」

和「おっす」

唯「・・・おっす」

和「ちょっと唯借りてくな」

澪律紬「どーぞどーぞ」

唯「」

律「私たちは先に帰ってるからな」

和「おぉ、悪いな」

和「・・・・・・・・・」

唯「・・・・・・・・・」

和「俺たちもとりあえず歩くか」

唯「うん」

スタスタスタスタ


「昨日のお菓子・・・」

和「え?」

唯「和くんだよね?」

和「よくわかったな」

唯「わかるよぉ」

唯「でもお見舞いに来てくれなかった」

和「それは・・・俺の独り言聞いてたよな?」

唯「うん」

和「だったら・・・」

唯「・・・なんで避けてたの?」

和「え?いや、だからそれは・・・」

和「好きだから」

唯「・・・ずるいよ和くん」

唯「私怒ってたのに」

和「うん」

ふと唯の方を見ると涙目になっていて、俺は歩く足をとめた。

唯「避けられてたし」

唯「もう話しかけないとか言われるし」

唯「お見舞いにも来てくれないし」

和「お前、無視してたくせにどの口が言うか」

あまりにも理不尽な話でおもわずツッコんでしまった。

唯「うぅ・・・」グスッ

和「あ、悪い・・・」

唯「・・・私は会いたかったのに」

唯「和くんに会いたかったのに」

ギュッ

今にも涙がこぼれ落ちそうな唯をどうにかしたくて
思わず俺は抱きしめてしまった


和「唯、好きだよ」

唯「本当に?」ヒッグ

和「うん」

唯「和くんに避けられてる時ね」

唯「もう私といるの疲れちゃったのかなって思ったんだ」

唯「例えば澪ちゃんみたいなしっかりした子の方がいいのかなって」

和「うん」

唯「だから一人でなんでもできるようになろうと思って」

唯「いろいろ頑張ったんだけど」

唯「やっぱり無理で」

和「うん」

唯「和くんは意味わからないこと言い出すし」

唯「全部和くんのせいだよぉ・・・」

和「うん、ごめん」

和「唯はさ」

和「自分では気づいてないかもしれないけど、軽音部に入って成長したよ」

唯「そうかな?」

和「そーだよ」

和「中学までは困るとすぐ俺んとこ来てたけど」

和「なんだか唯が遠くに行っちゃいそうな気がして」

和「それが怖くて自分から距離を取ったんだ」

和「今までの関係を壊さなきゃ新しい関係なんて作れないのにな」

和「やっぱり全部俺のせいだ」

唯「そうだよ!和くんのせいだよ!」

和「そういわれると元も子もないんだけどな・・・」

唯「えへへへ」

唯「和くん」

和「ん?」

唯「大好き!」ギュッ



以上です