―――――――――――――――――――――――唯、憂ルート

唯家!!


唯「憂ただいまー!!」

憂「おねーちゃん!無事だったんだね……お犬さん?」

唯「そうだよ~ケロちゃんだよ~」

ケルベロス「ご主人、その呼び名は……」

??「おやおや。ケルベロスがまともな口調とは……」

憂「あっ、ルイさん」

ルイ・サイファー「こんにちは、お嬢さん。私はルイ・サイファー。皆からルイと呼ばれている。以後、お見知りおきを」

ケルベロス「る、ルイ・サイファー!!」

ルイ「興味をそそるケルベロスだ。あの面白い男のケルベロスでもないし、マダムのものでもない……ふむ」

唯「憂、だめだよ~勝手に家に変な外人さん上げちゃ」

憂「ご、ごめんなさいおねーちゃん。玄関前に倒れていたからつい」

ルイ「助かったよ、憂さん。少しこの世界で力を消費しすぎてね。いや知り合いに見られたら笑われてしまうところだった」

唯「ふ~ん、なんか怪しいなぁ」

ルイ「君の妹を取ったりしなから安心してくれ。しかし君も大変な事に巻き込まれたね。スティーブンめ、アジなことをしてくれて」

ケルベロス「何を企んでいるんだ、お前は」

ルイ「企む?何の話だい」

ケルベロス「ルイ貴様、ご主人に手をだしたらただじゃ済まないぞ」

唯「まぁまぁケロちゃん落ち着いて」

もふもふ

憂「あれ、そのおっきなお犬さん、首輪付いてない?」

唯「首輪?おっ、ほんとだ!どれどれ」

『ハチ』

唯「ハチ??」

憂「あれ、そういえば昔……」


・・・・・・・・・・・

唯(7歳)『みてーういーかわいい子犬さんだよぉ』

憂(6歳)『おねーちゃん子犬拾ってきたらお母さんにまた怒られるよ~』

唯『隠して飼うからいいの~。だってこのままじゃ死んじゃうんだよ!』

憂『う、うんだけど……』

唯『協力して憂~』

憂『わ、わかったよおねーちゃん。今お家になるダンボール持ってくるね』

唯『よかったね~ハチ~』

子犬『キャン!!』

・・・・・・・・・・・


憂「って言うことが昔」

唯「だけどその子犬2週間くらいたったら居なくなっちゃって」

憂「おねーちゃんと泣いて探した記憶があるよ」

ケルベロス「……その時の子犬が俺なんだ」

唯「な、なんとあの時のハチがケロちゃん!!」

ルイ「……ふむ。マダムの死んだケルベロスが生まれ変わって地上に落とされたのか……。そこで人語を覚えて」

ケルベロス「そうだ。そしてその時の恩を返しに此処に来たのだ」

ルイ「律儀な忠犬だ。さて、唯君だったかな?君はこの世界を元に戻したいかね」

唯「うん、みんなとまた一緒にあの世界でギー太弾きたい!」

ルイ「人の罪を認めてもかね」

唯「罪?」

ルイ「まぁ、それはいい。さて、私は魔界が開いた場所を知っている。そして今からそこに行こうとしている。一緒に行くかね?」

唯「しってるの??あっ、じゃあ皆に電話しなくちゃ」

Trrrrr…trrrrr…


唯「あっ、りっちゃん~?私~」

律『もしもし、唯か!魔界の扉の場所がわかったぞ。澪も梓もそこに向かってるらしい』

唯「私達も今から行くよ~じゃあそっちで待ち合わせね」

律『おう、待ってるぞ』

唯「ねぇ、りっちゃん。なんでこの世界でも携帯は繋がるんだろうね」

律「突っ込むな、唯」



律「ここが魔界の入り口だったとはなぁ」

澪「ああ、灯台もと暗しだった」

ショボー「そうねぇ。私も気がつかなかったわ」


??「……来てしまったか、人の子よ」

唯「だ、誰!?」

ケルベロス「下がってろ、ご主人」

サタン「我が名は大天使、サタン。この魔界を開きしもの。そして全てを裁くもの」

憂「大天使……サタン」

和「サタンって悪魔の名称じゃなかったかしら」

ガブリエル「ええ、そうよ。けどサタンは元々は天使。人間たちを裁くものとして偉大なる父が遣わした天使なの」

唯「じゃあガブリエルさんより偉いの?」

ガブリエル「……相当」

サタン「何故私がこの世界に魔界を開いたか分かるか人の子よ。何故私が遣わされたか」

律「んなもんわかんねーよ!」

澪「おい、律!」

サタン「私は元々人間であった。名をザインと言う。私は千年王国の完成を夢見た。しかしある悪魔によって邪魔されていた。千年王国は神の望み。理想の王国を作るために偽りの神すらつくるものもいた」

ガブリエル「……」

サタン「私は半身のセトと一つになり、神となった。悪魔と人間を裁くものとして。人の子よ。汝らの罪を知っているか?」

澪「し、知らない!」

サタン「人は醜い。互いに滅ぼすように同胞を殺し合い、ついにはこの星すらも滅ぼそうとしている。偉大なる父は仰った。全てを無かったものにし、選ばれし者の世界を作れと」

律「殺しあう……戦争は無くならないしな」

唯「けど私達だって喧嘩くらいするよ!!だってしょうがないじゃん、生きてるんだから!」

サタン「それを何千年も繰り返してか!!」

唯「うっ……だけど」

ルイ「サタン、来たか。全てを裁きに」

サタン「ルシファー……まだ生きていたのか」

憂「ルイさん??」

ルイ「憂君。騙してすまない。私も悪魔なのだよ。これが私。大魔王、ルシファー」

紬「ろ、六枚対の羽……」

梓「大魔王、ルシファー……」

サタン「あくまで 神の意志に逆らうつもりか?ルシファー」

ルシファー「地上の全てを消し去り人間をヒツジのようにかいならすのが神の意志なら従うわけにはいかぬ」

サタン「ルシファーよ九頭龍による真の大破壊という神から与えられた使命を忘れ何をしているよりによって 人間のしもべに成り下がるとは」

ルシファー「私の行う破壊は悪魔を、人間を、唯一神の支配から解き放ち新たな世界を生み出すためだ!かつて 私が人間に知恵を与えたのも、人間を自らに支配させようとしたため。そして地上は人間の国となったのだ」

サタン「それが、どんな結果を呼んだか。不完全な人間に知恵を与えたために彼らは暴力と破壊に明けくれた。それがきさまのねらいだったのか?ルシファーよ」

ルシファー「唯一神の手先ふぜいに私の考えは しょせん理解できん」

サタン「……では 人間よ神の裁きを受け 永遠に地獄へ落ちよ!」

律「うわ、あの人おこってるよ!!」

サタン「はぁあ!!」

律「っ!澪危ない!!」

デカラビア「ふっん!!マハラカーン!!」

律「わ、私の悪魔……ヒトデ??」

デカラビア「よう、私の主。俺はデカラビア。ソロモン王の支配下の悪魔」

サタン「小賢しい、反射魔法など」

デカラビア「テトラカーンもマハラカーンもどんとこい!」

澪「り、律~」

ショボー「ごめんね、澪ちゃん私じゃもうついていけないの~」

モコイ「おしっこちびりそ、ボク」

サタン「なぜだ、大天使のお前が何故そこまで人間に加担する」

ルシファー「大天使? 神の奴隷に一体何のほこりがあるものか。
私は 自分のやりたい事をやる。神の名のもとに命じれば誰でも従うとまだ思っているのか!
もはや きさまの時代は終わった。神が造り破壊し再生する、神の手の上でのくり返しは終わりだ。
神無き未来はカオスのみかも知れんだが 真の再生は その中にある!
我々は きさまを倒し その屍を乗りこえ未知の未来へと進むのだ!」

サタン「人の子よ。汝らもそれが望みか」

律「まだ人間もすてたもんじゃないぜ」

紬「傲慢で、卑屈かもしれないけど」

梓「こうやって仲良く生きていける」

澪「悪魔と人間が友達になれるんだ。人間同士だってうまく行くさ。なぁ」

ショボー「そうだね、澪ちゃん!」

モコイ「だね、ボク達お友達!」

唯「私たちはこれからも仲良く何時までもけいおんしていたい!!」

律「……なーんかずれてるけどいいか」

さわ子「唯ちゃん……」

憂「おねーちゃんカッコいい!!」


サタン「……そうか。それが君たちの選択なら今回は引こう。過去に私の友人が言っていた。『自分たちの世界は、自分たちの手で造ると』私はその友人と共に歩みたかったがそれもかなわなかった。神の手で操る世界では無く、自分たちで作る世界こそが本当の幸せなのだな」

ルシファー「……魔界は閉じられる。もう君たちに会うこともないだろう。憂、君の入れてくれたコーヒーはなかなか美味しかったよ」


ケルベロス「お別れだな、ご主人」

唯「ケロちゃん……」

ぎゅ

ケルベロス「あの時もらった名は一生忘れない」

唯「またね、ケロちゃん……」

梓「じゃあね、猫」

ネコショウグン「じゃあなあずにゃんにゃん」

梓「……にゃん」

律「おい、ヒトデ。出て来るの遅い」

デカラビア「フォルネウスとお茶しててな」

トール「ではさらばです、お嬢様。斉藤によろしく」

紬「あら、斉藤の知り合いなの??」

さわ子「じゃあね、いい男!」

クー・フーリン「じゃあな、いい女!!」

さわ子「ふっ……お世辞はいいわよまったく」

和「ガブリエル、貴方も行くのね」

ガブリエル「ええ。実はね、和。ザインは、サタンは私が……」

和「いいわ。ガブリエル。はじめから貴方はその罪滅しで」

ガブリエル「ごめんなさい、和。幼なじみと仲良くね」

和「サヨウナラ、大天使ガブリエル」

澪「そっか、お前らともお別れなのか……ぐすっ」

ショボー「泣かないで、澪ちゃん。また会えるわ」

モコイ「別れは辛いのね、ボクも、チミも」

ゴゴゴゴゴ。。。。。



唯「行っちゃったね、みんな」

律「……ああ。これは悪い夢、いやいい夢だったな」

澪「ホント……夢みたいだった」

憂「……」

憂(最後、ルイさんが私に呟いたこと。『おまえたちはさしづめ真の救世主だったのだろう。混沌の中、平和は失われているが自由は手に入った。むろん平和を求める自由もある。期待しているぞ、人の子よ』って)

憂(……これから人はどういうに生きていくのかな)



数日後!!

紬「みんなーお茶にしましょー」

律「おー、今日もウマそうだな、このアップルパイ!」

唯「いただきまーす!!」

澪「けどよかったな。みんなもどってきて」

梓「ホントにあれはなんだったんですかね」

唯「夢、だったのかな」

律「かもなぁ。誰かが見せた夢だったのかもな」

澪「……ショボー、モコイ元気かなぁ」

ああー神様―おねがいー好きにー♪t

澪「おっ、メールだ」

カチャ


隅っこ!!

ショボー「驚いてるね、澪ちゃん」

モコイ「携帯,便利っす」

ショボー「じゃあもどろうか、モコイ、マスターの元に」

モコイ「ライドウ待ってるね、チミ!」




唯「また会おうね、みんな!!」



ELELOHIMELOHOELOHIMSEBAOTH
ELIONEIECHADIEREIECHADONAI
JAHSADAITETRAGRAMMATONSADAI
AGIOSOTHEOSISCHIROSATHANATON
AGLAAMEN



終り!!



…………お疲れ様でした。そのまま電源をお切りください……

それでは、寝ている間に悪魔に魂を乗っ取られぬよう気をつけて……