日曜日


唯「ハローあずにゃん」

梓「は、はろー」

唯「どうしたの?」

梓「い、いえ……こんな醜い体、唯先輩にみられるのはちょっと恥ずかして」

唯「気にしない気にしない! 特別コーチにまかせなさい」

梓「どうもありがとうございます」

唯「さぁ泳ごうよ。水着きがえよっか」

梓「はい」ゴソゴソ

唯「え、それ着るの? それ去年の水着じゃん……ふりふり懐かしいねー」

梓「…………」

梓「……は、はいるもん!」

唯「ど、どうだろうー」

梓「はいるもん!」ググ… メリメリ…

唯「あぁ……鮮やかなピンクがひきのばされてゆくー」

梓「ぐぐ……抵抗するな……おとなしく……えい」

梓「……はいりました」

唯「そっか、なんかぴちぴちだね」

梓「えっちですか?」

唯「全然」

梓「……」ニコッ



……


唯「うわー、人結構いるねー」

梓「やっぱりスポーツジムですからダイエットとか筋トレ目的の人が多いんでしょうね」

唯「そうだねー」

唯「とりあえず25mコース使おうよ」

梓「はい」

唯「……あっちの人たちもダイエットかなぁ?」

梓「え?」


 「オレ165cmで96kgだけどやばい?」 

 「青汁がいいぞ、アレは野菜不足も補えるし便通もよくなるからな」

 「痩せ方がわからないんだ」  

 「ジュースやめて水飲め、あとそうめんとかカロリー少ない食べ物もいいぞ」

 「夏場のダイエットは気持ちいいぞ、汗かいて運動してルーって実感できる」

 「水分補給はちゃんとしないとガチで死ぬけどな」

 「どんなに太っても僕は幸せ」

 「黙ってろデブ」


梓「ま、負けてられないです!」メラメラ

唯「うん! あずにゃんも負けずおとらずのおデブさんだけどね!」

梓「……私もあんな風に映ってるんでしょうか。ショックです……」

唯「う、うそうそ! ほら泳いでおいでっ」アセアセ


……


梓「すいすいー」

唯「ほら、もっと一生懸命バタ足!」

梓「でもー」

唯「足がすっきりするよ!」

梓「はーい」バタバタ

唯「いっちに、いっちに」

梓「なんか浮くの楽です……ビート板下に敷いてるみたいです」

唯「うん……だね……」

梓「……あーきもちい。夏場は泳いでるだけで痩せられるなんて嬉しい限りです」

唯「お金はかかるけどねー」

梓「ふー♪」


水着「……」ミチミチ…


唯「ほい。おつかれさまでした!」

梓「ふぅ。疲れました」

唯「でも今日だけでだいぶ脂肪燃焼したんじゃない?」

梓「ですねー。だといいんですけど」

唯「それに! たっくさん汗もかいてるからお肌もつるつるになるよ!」

梓「やっぱりお肌もすべすべのほうがいいですか?」

唯「う、うん……まぁ。女の子だし」

梓「頑張ります」

唯「さぁ着替えて帰ろっか。の前に泳いだあとのストレッチ!」

梓「はい」

唯「はい屈伸から~。いっちに」

梓「んしょんしょ、んしょんしょ」

水着「……」 プツ…

パンッ!

梓「えっ……」

梓「ぎゃああああああ!!」

唯「うわー! うわあああー!!!」

梓「ひいいいいっ」

唯「うわあああああ!」

梓「キャアアアアア」

唯「走って! 走って!! 更衣室までダッシュ!!」

梓「にゃああああ」ドタドタドタ ドスンドスン



……


梓「……」どよーん

唯「げ、元気だして……」

梓「……み、みられた……あう」

唯「み……みてないよ……だれも」

梓「ですよねー。こんな体みる人なんていませんよねーあはは……」シクシク

唯「わ、私はみるけどね!」

梓「えっ」

唯「じー! す、素敵!! 興奮しちゃう!」

梓「唯先輩……」

唯「元気出して」

梓「はい……でももうここのプールこれませんよぉ……へんな気持ち悪い人もいるし……」

唯「つぎからは市営プールいこ? 私が一緒にいってあげるから」

梓「いえ、こんな醜態を晒した以上……もう、無理です……」

唯「そんなぁ、私なら大丈夫だよぉ」

梓「それだけじゃなくて」

唯「ん?」

梓「次に唯先輩と会うときは、ちゃんと痩せた私で在りたいんです。本当の私でいたいんです」

唯「あずにゃん……」

梓「唯先輩……約束、忘れないでくださいね……私、頑張りますから……」

唯「……うん。わかった。頑張れあずにゃん……誰よりも応援してるから」


……


純「前にもましてがんばってるじゃん」

梓「はぁ……はぁ……」タッタッタッタ

憂「ペースあがってきたね。これなら4キロ30分切れるかも!」

梓「はぁ……ハァ……」タッタッタッタ

純「なんかあった?」

梓「唯先輩と……ふぅ、はぁ……もう一度約束したんだ」

梓「元に戻るまで、もう会わないって……!!」

憂「……梓ちゃん」

純「辛い決断だったろうね……でもあんた、偉いよ……」

梓「いいの……これも自分が招いた結果だもん」

梓「私は唯先輩を裏切りたくない。これ以上失望させたくない」

梓「も、もちろん純も憂も菫も、先輩たちもだけどっ」アセアセ

純「はいはい。そーゆうことにしこっかな♪」




そして時は流れて


  ┌─────┐
  │   [53.5]  │<やるじゃん
  │        │
  │        │  
  ..\_____/

梓「あ……あ……っ、ぐす……」

梓母「がんばったわね……梓」

梓「う、うん!」

梓母「……あんたやっぱり出来る子。見直した」

梓「うん!!」

梓母「目標体重まであと何キロ?」

梓「前は45前後だったから。それまで落としたいな。できればだけど……えへへ」

梓母「この先は苦行よ? がんばれる?」

梓「大丈夫だよ。いまの私には、みんながついてるから!」

梓母「梓にいい友だちがいてよかった。お母さんうれしい」



ベッド


梓「もうすぐ会えますよ唯先輩……」


梓「約束、守ってもらいますからね……」


梓「だ、抱いて……えへへ」

梓「やーん、唯先輩とベッドインなんて~」ゴロゴロゴロゴロ

梓「私って罪深い子!」

梓「よし! 足上げ腹筋開始ー!!」



……


アーアーカーミサーマオネガイー♪


澪「唯、携帯なってるぞ」

唯「……お、あずにゃんからだ……なになにふむふむ……!!」

唯「!」

律「どした?」

唯「……」ポロポロ

紬「唯ちゃん? あずちゃんになにかあったの!?」

唯「ぐす……うふふ、えへへ」

律「なんだよー泣いたり笑ったり気持ち悪いなぁ」

唯「あずにゃん……がんばったね。待ってたよ……えへ」

澪「? あーダイエット。うまくいったのか」

唯「うん! そうみたい!! いまから会いにいってくる!!」

律「おーやったじゃん、しっかり抱きしめてこい。いままでの分ぜーんぶ含めてさ!」

紬「唯ちゃんもよくがんばったね。いってらっしゃい。ファイトー!」


……


唯「だっしゅだっしゅ! 急げー!」

唯(あずにゃん! あずにゃん! あずにゃん!!)

唯(ずっと待ってた。待ってたんだよ)

唯(私の可愛いあずにゃん! 世界でたったひとりの可愛い可愛いあずにゃん!!!)


唯「あ、いた!! 早く、いそげーー!!」


 「~♪」


唯「あずにゃああああん!!」 


 「あ、唯先輩いいいいい!!!!」


唯「あずにゃあああああああああん!!! 」


 「やりました!! やりましたよおおおお!! 唯先輩のおかげです!!!」


唯「ひさしぶりーーー!!! あえてうれしいよーーー!! えへへ」



唯「わーい♪ あずにゃんあったかあっt……誰だ貴様!!」



          -‐..:: ̄ :::::::::ヽ
      /:::::::::/::::::::::::::::::::ヽ::::::::ヽ
     r'´:/:::::::,イ:::::::::|::jハ;:::::::::ヽ::::::::\
     |::/::::::::/│::::::::::|::| |::::ヽ:: ',:::|::..',
     !:l:::::::/ ̄|::::::::::// ̄|:::从:: |:::|:::::rヘ
    ノ:|::::/ ___レヘ:::::/___V  ';::|::::|::::::|:::::.i 
   . !:::{从rテ示 ∨rテ示7 V::::::|:::::::/:::::|   「ん?」
   /:::::::::リ ヒソ   ヒソ /::::::/::::::/:::::::::|
    |::::::::ヽ\    / /:::::::「`)イ::::::::::::|
    |:::::::小、 ヽフ   /::::::::::r'´.|:::::::::::::|
    |∧:::| l::>.. _  .イ::::::::::/   |:::::::::::::|
     V !:::::::::|r勹   フ::::/V   |::::::::::::|
       |:::::/ん)´ /:/ン勹ぅ- |::::::::::::|
       |::/ r')ヘ  んr'´ノ´  ヽ::::::::::::|
       l;' /  `´  ( {、    |:::::::::::::|
       / / ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ }!    |::::::::::::|



おわり