その晩


梓「えっほ、えっほ!」ドタドタ

梓「いっちに! いっちに!」

梓母「うんうん、頑張ってる」

梓「やばいっ、これ効いてる!」

梓「すごい筋肉が、ぷるぷる……!」

梓「脂肪が燃えてるよぉ」

梓「えへへへ、もうすぐカムバックできるね私」

梓「さて今日の体重は~~!」

梓「えいやっ」 ドスン


  ┌─────┐
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梓「お! きたきたー!!」


梓「……あれ、私こんなに体重あったっけ……」

梓「確か……みんなで合宿いってお風呂はいったときは……」

梓「50キロもなかったような……あれ……」

梓「うそ……私の体重、重すぎ……?」

梓「つっても成長期だもんねー、これがちゃんと胸に還元されるなら全然おっけー」

梓「めざせボンキュッボン」

梓「えへへへ」


梓「わーあずにゃんのおっぱいおっきいねー」タプタプ

梓「いやん/// やめてくださいえっちなんですからー///」モジモジ

梓「私あずにゃんの体好きだなー……ごくり!」

梓「ゆ、唯先輩……あああん///」クネクネ

梓「そこはだめええええっ/////」


梓母「早くお風呂はいりなさい」

梓「はい」


風呂

梓「ふー、半身浴っていいねー」

梓「汗がだらだら……ふふふふ」

梓「さいこー! 水もたくさんのんで」ゴクゴク

梓「ぷはー!」

梓「よし、次はお肌の手入れだ」

梓「お母さんに買ってもらったこのイソフラボン含有のこの洗顔料を」

梓「きめ細かになるまで泡立てて……ふふふ」

梓「ふわっとね、ふわっと顔に載せて」

梓「決して指や手のひらででこすらない! あくまで泡のみで! ぶくぶく」

梓「そして洗い流す……するとどうでしょう!」

梓「じゃーん!!」ツヤツヤ

梓「もちもち肌の登場でーす!」

梓「…………」

梓(よくみたらにきびひどいな……)

梓「次はシャンプーです!」

梓「無添加石鹸シャンプーとリンスとトリートメント」

梓「まずはお湯で流して~~、はい!これで髪の汚れはほとんど落ちちゃう」

梓「そしてらシャンプーを手のひらによくなじませて、ゴシゴシ」

梓「爪は決して立てないよ。指の腹で頭皮をごしごし、ごしごし」

梓「こう爪たててやると気持ちいけど頭皮がやぶけて翌日フケが出るからね」

梓「そして流します!」

梓「つぎはリンス! これはアルカリ性になった頭皮を弱酸性もどすためには必須だよ!」

梓「絶対につかおうね! そしてよく流そうね!」

梓「そこまで終わったらトリートメントをつけてー」ウニャウニャ

梓「なじむまで体を洗って待ちます」


梓「……ふふふ、これで健康ですべすべつやつやの肌と髪の毛になるね」

梓「カムバック私……ふふふふふふふ」

梓「唯先輩またすりすりしてくれるかな」


梓「最後に冷たい水でしっかりキューティクルと毛穴を閉じて、と」ザパァ

梓「どう!?!?」


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  ホカホカ   |::/ r')     んr'´ ´    ヽ:::::::::::::::|  
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梓「完璧!」

梓「よーし! お風呂あがったら足上げ腹筋と腕立てしよっ!」



ベッド


梓「足上げ腹筋は気楽にできるから楽だなー」

梓「んぎぎぎぎ……あつつつ、全然あがらない」

梓「きくー!」

梓「これでお腹まわりもすっきりだね」

梓「よし、いい運動もしたしぐっすり眠れそう」

梓「私は生まれ変わった! ダイエットの鬼に!」

梓「そして美容の鬼に!」


梓「今日という日に乾杯! ごくごく」

梓「ぷはー」

梓「やっぱ寝る前のコーラは五臓六腑にしみわた……あああああ!!」ガシャーン!

梓「ああああああああああ!! ああああああああああああ!」

梓「寝よ」 


それからというもの


梓「ふっ、ほっはっ!!」ドタドタ

純「ヨッシャー梓ー! あと三周!」

憂「がんばれー!」


梓「いっちに! いっちに!」

純「ほらあと2セット!」

憂「がんばれー!」


梓「むしゃむしゃむしゃ」

純「よく噛んで! 満腹中枢を刺激して!」

憂「がんばれー!」


梓「うーん、この部分なかなかうまく弾けないなぁ」ジャカジャカ

憂「がんばれー!」


私の特訓は毎日続いた。

食っちゃ寝食っちゃ寝してた日々を抜けだしたのだ!


しかしある日!


梓「……」モグモグ

純「今日はどうした」

梓「だるい……」

純「えっ」

梓「飽きた」

憂「は?」

梓「もういい……」

菫「どうしたんですか。らしくないですよ」

梓「もうなんか……めんどくさいし……ストレスたまるし」モグモグ

純「おーい!! どうしてそこで諦めんの!」

憂「結構やせてきたよ? もうちょっとだけ頑張ろうよ!?」

梓「だってやる気でないし……暑いし」フシュー

菫「あ、仰ぎます!」パタパタ

梓「ふー」

純「困ったなぁ。あんたがやる気ださないと私らどうしようもないし」

梓「てかなんで、痩せようとしてたんだっけ」

憂「……むぅ」

梓「はぁー、甘いもんたべたい」

憂「……」

憂「梓ちゃん!」

梓「ん?」

憂「電話がつながっております」

梓「え?」

憂「どうぞ」

梓「?  もしもし」

 「あずにゃん元気ー?」

梓「唯先輩……?」

唯「んもう、だめだよがんばらないと」

梓「あ……はいぃ……」

唯「おデブにゃんなんて嫌い!」

梓「えっ」

唯「ふーんだ」

梓「そ、そんなぁ……あったかあったかしてくださいよぉ」

唯「ノー! お あ ず け !」

梓「うぅ……」

唯「……ふふ、頑張れるよね? あずにゃんは努力家で真面目で、いい子だもんね?」

梓「……はい」

唯「うん! 電話越しだけどいい子いい子。なでなで」

梓「やってやるです……だから、もし……私がカムバック私したら……そのときは」

唯「んー?」

梓「だ、抱いてください/////」

唯「いいよー! もちろんだよ!」

梓「ほ、ほんとですかーーー!!?」

唯「約束ー」

梓「にゃん!!」

唯「あ、そうだ。ダイエット手伝ってあげる。日曜日プールいこー」

梓「は、はい!! 行きます行きます!」

唯「デートじゃないよ」

梓「しってます」

唯「おっけー、じゃあねー」

梓「はいです!」

プツ


梓「……んふ、んふふふうふ……ふふ」

憂「効果てきめんみたいだね。よかった」

純「なんか危ない方向に行きそうな気もするけどさ」

梓「んもぅ……唯先輩ったらぁ……///」

菫「よかったですね」

梓「はー、早く痩せたい。純、手伝って!」

純「調子いいなぁ」

憂「じゃあこのシュークリームはおあずけだね!」ヒョイッ

梓「いま許そう憂」

憂「えへへ。はいスミーレにあげる」

菫「ど、どうも……あむあむ、甘」

純「よーし、今日も走るぞー! 梓につきあって走ってたら毎日健康で助かるしー」

梓「ペットじゃないんだから」


 「がんばれーけいおんぶぅー」 「応援してるよー」

 「また今度ライブしてよー」 「ぶよぶよタイムだっけ? あはは、がんばれー」


梓「よーし! まずは校庭10周だ!」

憂「うん!」

憂(ありがとうお姉ちゃん!)


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