─学校─
紬「はぁ…今日の部活どうしよう…」
「梓ちゃんを元に戻すために私が折れてティータイムをやめる…
というのもハラワタが煮えくり返りそうだし…」
憂「紬さん、おはよ~ございます!」
紬「あら、憂ちゃん」
「なぜ包丁をもってるの~?」
憂「これは包丁じゃなくて
聖なる剣エクスカリバーです!」エッヘヘ~
紬「わぁ、これが かの有名なる…」
憂「はい、お姉ちゃんに迫る邪な存在を
打ち払う能力をもっているんですよ」シャキィン
紬「えっ(昨日の電話がバレたのかしら…)」ドキリ
憂「どうしたんです紬さん、顔色が悪いですよ?」フフッ
紬「(駄目だ この憂ちゃん…早くなんとかしないと…)」
「(よ~し!!昨日、拾ったデスノートに『平沢 憂』…と)」カキカキ
紬「ふぅ…」ニヤ
憂「…?」
紬「(だ…駄目だ まだ笑うな…こらえるんだ…し…しかし…)」プププ~
憂「うっ…!?」ドクン
ドサッ
生徒「な、なんだ!?人が倒れて…!?」
幼女「きゃ~!!」
憂「し、心臓が…」ウゥッ
紬「憂ちゃん大丈夫!?」(やった!)
憂「うっ」
「おねえ…ちゃ…」ガクッ
紬「憂ちゃん!!」
「憂ちゃん!!??」
「死ぬなバカヤローッ!!!!」
憂「…」
紬「(さすがはデスノート!!
私、一度、死亡フラグをヘシ折ることが夢だったの~!!)」キャ~♪
唯「おはよー、ムギちゃん」
紬「あっ、唯ちゃん大変よ!!憂ちゃんが死んじゃった」
唯「えっ!!わ~ん、かなしいよ~」ウェ~ン
憂「お姉ちゃんを泣かせるヤツは私と言えども許さない!!」ガバッ
リューク「えぇ~っ」
紬「そんな…心臓は確かに止まってたのに…!!」
憂「心臓なんか無くったって!!」
「こちとらには1万2千枚の特殊お姉ちゃん装甲と
AT(A『姉に』T『チンチン挿入れたい』)フィールドがあるんだからっ!」ウオオオォォォォッ
唯「そっかー」パチパチパチ
憂「うん、そうなの!」エヘ~
唯「ところで包丁もって何やってたの?」
憂「あれ?」
「う~ん、心臓が止まってた間、脳に空気がいかなかったら
記憶が失われちゃった!」エヘヘ~
唯「あはは 憂のおっちょこちょい~!」
紬「(記憶喪失のおかげで助かったけど…)」フゥ~
「(やっぱりデスノートなんかに安易に頼っちゃダメね…)」
「ハッ!!ちょっと待って、安易に…?」
「ママ!!わかったわ!!ATフィールドの意味が!!」
─部室─
唯「今日はお菓子無いのかな~」
律「さすがにムギも持ってきづらいだろ」
澪「そもそも学校休んでたじゃないか」
唯「あれ?私、朝 ムギちゃん見たよー」
律「幻覚でも見たんじゃないか?」
澪「そもそもムギという女子高生自体、幻覚だったのかも知れないな…」
唯「そっか~残念だねー」
梓「どうもです」ガラッ
律「さー練習するかー」
梓「まだ沢庵宗彭が来てないのに?」
律「もはや誰だよ?」
澪「沢庵漬けを考案した人物もまさか400年後に
今のような扱いを受けるとは思わなかっただろうな」
律「ムギが来ないのはそもそも梓のせいだぞ!」
梓「?」
「なんで私のせいなんですか」
唯「あずにゃんがお菓子をもってくるムギちゃんを
キライになっちゃったから…」
律「そして人は人を憎みあい傷つけあうから…」
梓「何言ってるんですか?」
紬「みんな、お待たせー」ガラッ
唯「ムギちゃーん!!」ダキッ
紬「あらあら、泥だらけになっちゃうわよ?」ドロ~ン
律「なんだよ、その格好、田んぼにでもハマったのか?」
澪「そんなことよりお菓子お菓子!!」ヒャッハー
紬「今、準備するからちょっと待っててね」ガソゴソ
梓「…」
唯「ムギちゃん、お菓子出してまたあずにゃんに怒られないかな…」
澪「そんなことよりお菓子お菓子!!」ウッヒョッヒョー!!
律「もはや誰だよ?」
紬「おまたせ~」ドサッ
梓「!!」
律「これは…長イモ?」
紬「さっき山で掘り出してきた自然薯(じねんじょ)なの~」
澪「あ?」
律「地下深くへとまっすぐに伸びたそのイモは1メートルはあるという」
澪「しかし、このイモ傷一つ ついていないじゃないかー」チッ
唯「丁寧に丹念に掘り続けなければ途中で折れてしまうハズなのに…!!」
紬「私、憂ちゃんを殺しかけて気づいたの」
唯「その話kwsk」
紬「家から持ってきただけのお菓子をただ並べるのではなく
自らが苦心してこそ真のおもてなしの心なのよ!!」
澪「へー」
紬「さぁ、梓ちゃん!!この自然薯をすりおろしたとろろいも」
「とくご堪能あれ!!」
梓「」ズルズルッムグムグッ
「!!」
「おいしいです、ムギセンパイ!!」ニコッ
紬「梓ちゃん!!」ムギュウウゥゥ
梓「あうぅぅ抱きつかないでください~!!」
律「信じられねぇ…ファッキン梓のヤツ、マジで
手抜きお菓子が気に入らなかっただけなのか」
澪「アイツはケーキとか持ってきてもらっておいて何様なんだ」
唯「私はいつもの甘いお菓子がいいよー…」
律「唯の言うとおりだ」
「…確かに長イモを傷つけずに掘り出すのは大変だったろうけど」
澪「ティータイムにとろろいもはどうなんだ?」
唯「買っといたシュークリーム食べよっと!」
梓「私にもください!!」ダダッ
澪「わ、私にもくれww」ブォッ
律「ぅわ、コイツ、屁をこきやがった!!」
紬「なにこの敗北感」
澪「シュークリームうめっしゅ!!」モグモグ
紬「苦労して掘り出した自然薯がシュークリームに負けるなんて…」ウッ…
唯「ムギちゃん…泣いてるの?」
紬「いやいやいやいやwwww私はMですwww
みwなwぎwっwてwきwたあああwwwWWW」 ウヒョォォォォォ
紬「みんなwwもういっそww私にとろろいもぶっかけろwwww」ヒヒヒ
澪「食べ物を粗末にするのはよくないぞ!」
律「どけ!!アタシのとろろいもをぶっかけてやる!!」シコシコシコ
「うおおアアアアアア!!」ドピュ
紬「アアア!?素敵よ!!りっちゃん!!」ドッロ~
律「ブザマね」
澪「律、お前まさか生え…」ソワソワ
律「いや、ムギからもらった とろろいもブッかけただけだからね?」トロトロ
澪「そうか」
梓「話が進まねぇんだよ平沢」
唯「えっ、このタイミングで?」
唯「あずにゃん、ひどいよ!!どうせなら唯って呼んでよ!!」
梓「だまれ平沢」
紬「ついに唯ちゃんの番なのね」ドロドロ
澪「うーん、唯は気が狂ってるからショックの度合が少なそうだ」
律「梓よりお前の方がヒドイこと言ってるよ?」
最終更新:2011年06月16日 16:53