聡「千円でいいですよ」

唯「ほえ?」

聡「だから、千円でいいです」

唯「愛をお金で買わせようって言うわけ?」

聡「まあ、ややこしい解釈をすれば」

唯「…」

唯「ちょっとまって」

唯「」パカッ

唯「いち…じゅう…」

唯「五十七円しか入ってない…」

唯「ああ…こんな世の中じゃポイズンだわ…」

聡「(このまま家で騒がれても迷惑だなあ)」

聡「しょうがないですね…」

唯「えっ」

聡「バイトして返してください」

唯「なんか不服だけどおとにゃーん」ダキッ

聡「暑苦しいです」


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唯「さあやって参りました!」

聡「何がですか」

唯「夏!リア充の季節!」

聡「はあ」

唯「リア充と言えば!」

聡「はあ」

唯「自転車二人乗り!!」


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聡「俺が漕ぐんですか…」

唯「あたり前じゃん!時かけでも耳すまでもみんな男の子が漕いでたよ!」

聡「はあ」

唯「さあ!川原まで漕ぐんだよ!」

聡「結構とおいですね…」

唯「やだやだ!時かけごっこするんだもん!」

聡「よくわかりませんがわかりました」


ギイッ

聡「ぐっ…(意外に重い…)」

唯「重くて悪かったね!」

聡「はあ」

唯「えっ本当にそんなこと思ってたの。」

聡「はい」

唯「…」

唯「あたしが漕ぐ!」


唯「おとにゃん!しっかり捕まってるんだよ!」

聡「これはこれで恥ずかしいな…」

唯「いくよ!」グイッ

聡「おお、早い」


唯「こんなの日の為に自転車漕ぐ練習してて良かった!」

聡「…」



川原

唯「はあ、はあ」

聡「すごい、あっと言う間だ」

唯「交代だよ!」

聡「えっ」

唯「時かけごっこするんだもん!」

聡「時かけごっこ…?」

唯「だからね、」


ポワワワーン

聡「唯さん」

唯「なんだいおとにゃん」

聡「姉ちゃんに彼氏ができたら、唯さん一人になっちゃうじゃないですか」

唯「ええっ」

聡「…俺と、付き合いませんか?」

唯「…ちょっと止めて」

唯「今、なんていったの」

聡「だーかーら」

聡「俺と付き合いませんか」

聡「俺、そんなに顔も悪くないでしょ」

ポワワワーン


聡「…本気ですか?俺、虫酸が走っちゃいました」

唯「時かけを馬鹿にするな!」

聡「(唯さんになんだけど)」

唯「さっ漕いで漕いで」

聡「大体姉ちゃんに彼氏居ないんだけど」

唯「聞こえない聞こえない」

聡「まあいいや。妥協します」

唯「まあ相手がこんながきんちょってとこがネックだよね~」

聡「…乗りませんよ」

唯「嘘嘘っ!嘘です!おとにゃん最高っ!りっちゃん並にイケてるっ!!カワかっこいい!!」

聡「…早く乗ってください」

唯「にょほほー乗せやすいのー」


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聡「…」

唯「…」

聡「姉ちゃんに彼氏ができたら…」ゴニョゴニョ

唯「え?」

聡「唯さん一人に…」ゴニョゴニョ

唯「…ちょっと止めて」

聡「だーかーら」

唯「タイムリープしなきゃ!」ガシャン

聡「お、俺、と、付き合いま…ってあれ?唯さん?」

ドドドド

唯「いっけええうえええ」

バッシャン


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唯「ぶえっくしゅん」

聡「完全に噛み合ってませんでしたね」

唯「おとにゃんの声が小さすぎるのがいけないんじゃ…ぶえっくしゅん…」

聡「…」

聡「あの、これ」

唯「へ?」

唯「う…上着…?」

聡「…」

唯「おとにゃん…」

聡「フード被って歩いてください。さっきあんなことしたからジロジロ見られるんで」

唯「ぶえっくしゅん!」

唯「なんじゃそりゃ!?」

聡「あ、タオル替わりには使わないでくださいね…って」

唯「」ゴシゴシ

唯「」ズビージュルル

唯「ありがとうおとにゃんっ!夏だからすぐ乾くしもういいよっ!!!」

聡「…」

聡「うおりゃあああっ」ブンッ

バッシャン

唯「な、流されちゃったよ!?」


聡「もう満足ですね。帰りましょう」

唯「えーまだ全然遊び足りないよ!!!」

聡「あのねぇ…」


律「…聡?」

聡「姉ちゃん!」

唯「りっちゃん澪ちゃんムギちゃんあずにゃん!!!」

律「…何してんの?」

唯「ふんっ!ハブられたの根に持ってるんだからねっ!今更誘ったって無駄なんだからねっ!」

聡「別に…」

律「唯、お前何してんだよ」

唯「え…」



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