しばらくして
ピーンポーン

聡「誰だ」

聡「…まさかな」

ガチャ

聡「…」

玄関を開けると、見知らぬ女性が立っていた
歳はちょうど姉ちゃんと同じくらいだろうか
嫌な予感を抱きつつ、俺は質問した

聡「どなたですか」

唯「君が聡くんだね!?唯だよっ!!!」

バタン

聡「(…やっぱりか)」


唯「ちょっと!!!なんで閉めるのさ!!!」

ドンドン

聡「見えない聞こえない」

唯「こんな可愛い娘が来たんだよっ!?童貞にはもってこいのエロゲー展開じゃんっ!!!!」

聡「見えない聞こえない」

唯「開けろ!!!開けろってば!!!」

ガチャガチャガチャ

聡「見えない聞こえない」

唯「開けろってば…」

唯「開けてよぅ…」

唯「お願いだよう…」


聡「さーて宿題するか。えっとどこまでやったかな…」



プルルルル

聡「…」

聡「はいもしもし田井中です」

唯『大変です(裏声』

聡「…」

唯『貴方に、今、玄関に居る美少女を構わないと一生童貞になる呪いをかけました(裏声』


ブツッ
ツーツーツー


プルルルル

聡「はいもしもし田井中です」

唯『これしきのことで諦めると思ったか!!!』

聡「はあ」

唯『!!きゃああああ!!!』

聡「どうしたんですか」

唯『へいへいお嬢ちゃんちょっと遊んでいかねーか(裏声』

唯『きゃああああ!助けてぇえう!!』

唯『うっへへ。泣いた顔も可愛いぜ(裏声』

ブツッ
ツーツーツー


聡「これは…どうしたらいいんだろうか」

聡「…ご近所さんに変な目で見られるのは嫌だなあ」

聡「しょうがないな。説得して帰ってもらうか」


ガチャ

聡「あの」

唯「!!」

唯「へっへっへ!!騙されたな!!お邪魔します!!」

聡「ああ、俺の腕力が無いばっかりに家に上げてしまった」

聡「まあいいか。家の中で説得しよう」


唯「きゃああああ!りっちゃんの匂いがするうう!!!」

聡「あの、とりあえず座ってもらえますか」

唯「変態っ!」

聡「(なんで?)」

聡「あの、とりあえずお茶です。暑さで頭がやられてると思うんで
麦茶でも飲んで頭冷やしてください」

唯「きゃああああっ!憧れの、友達の家の麦茶だあああ!!」


ゴキュゴキュ

唯「ぷはあっ!」

唯「家の麦茶のほうがおいしいっ!!!」

聡「はあ」

唯「さあ!…えーっと」

聡「なんですか」

唯「りっちゃん弟!遊ぶぞ」

聡「(名前聞かねーのかよ)」


聡「あのですね」

聡「僕、よく知らない人と遊ぶ趣味ないんで
しかも女子高生で、姉の友達でって、そんなシュチュエーション今まで体験したことが無いんです」

聡「それに、いきなり押しかけてくる貴女みたいな変質者と遊べる程僕器用じゃないんで」

唯「…愚かものだよっ!!!」

聡「はあ」

唯「そんなんじゃねえ」

唯「いつまでたっても童貞ぼっちなままだよっ!」

聡「別に構いませんが」

唯「若者よ、ガンガン行こうぜ!!ってことだよ!!
引いて駄目なら押してみろ!!」

聡「押してばっかですが」

唯「あたしは今が旬の女子高生美少女だよ!??」

聡「自分を美化しすぎじゃないですか」

唯「そんなあたしを目の前にして、ムラムラしないなんておかしいよ!!」

聡「主に貴女の頭せいですね、ムラムラしないのは」

唯「こんな非日常、もう二度と味わえないかもしれないんだよ!?」

唯「今、童貞を卒業するか、一生童貞のままか!?」

唯「ここが人生の分かれ道!!!」

聡「とりあえずスイカでもたべますか。あと、年頃の女の子がそんなに童貞童貞言うもんじゃありませんよ
みっともない」

唯「な…なんだとコイツ…」

唯「スルースキルが高すぎる…!」


---


聡「まあこれでも食べて落ち着いてください」

唯「すいかー!!」

唯「いただいまーす!!!」

聡「(普通にしてれば可愛いのに)」

唯「…はっ」

唯「このスイカ…何かかかってる」

聡「塩ですが」

唯「媚薬…?変態っ!!」

聡「変態は貴女じゃないですか」

唯「でもこうして男の子と二人っきりでスイカ食べるなんて、なんだか青春だねっ!おとにゃん!」

聡「おとにゃんってなんですか」

唯「りっちゃんの弟だからおとにゃんだよっ!!あずにゃんは裏切り者だから、後輩キャラは君が浮けつぐんだよっ!」

聡「はあ(名前聞けばいいのに)」

唯「さて、スイカも食べ終わったことだし」

唯「遊びにいこう!!」


聡「…」

唯「どしたの?」

聡「…」

唯「あ、もしかして、おとにゃんって呼ばれるのが嫌だった?」

聡「まあそれもありますが、知らない人と遊びに行くなってお母さんに言われてるんで」

唯「えぇっ?!」

唯「あたし達、あんなに愛し合ってたじゃない!!!」

聡「捏造しないでください」

唯「やだなあ冗談だよっ」

聡「(冗談を言える器量がこの人にあったのか)」

唯「それにしてもさ、知らない人はないでしょっ!種を深く食べあった仲なんだから!」

聡「卑猥な言い方しないでください」

唯「ね~お願いだよおとにゃ~ん」

聡「…(この様子じゃ何言っても引きさがらないな)」


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