―――――――

「りっちゃーん!!」

「律ーっ!!」

「田井中先輩ーっっ!!」


律「ははは……」

澪「…………」


―――――――


律「よー!!」

澪「遅いぞ律!!はやくしないと遅刻しちゃうじゃないか」
ゴツンッ!!

律「まだ大丈夫だろー……!」
イテテ…


―――――――


バラバラッ……
律「ん……?」

澪「どうした?」

律「まぁいつものことだよ……」

澪「あぁ…ファンレターか」


「あっ田井中先輩だ!!」

「先輩、おはようございます!!」

「今日もカッコいい~!!」
キャーキャー


まったく…最近、律のファンが増えてゆっくり律と話もできない

お前らなんて律のこと何も知らないくせに

律は私の……

私にも半年前まではファンクラブ存在していた

今は……

女子校ともあって律みたいなボーイッシュな感じな方が人気がでるのは当たり前だ

私の人気なんて一瞬のことだったんだ……

でも……気に入らないな


律「どうした?さっきから黙って」

澪「うるさい……っ!!」ゴツンッ!!

律「イッテーっッ!!」


「今の見た!?」「律先輩かわいそう」「あれ秋山さんでしょ…」「ありえなくない?!」
ヒソヒソ……


澪「……くっ………」
イライラ

律「待てよ、澪ー」


くそっ!!お前らなんて少し前までは私にキャーキャー言ってたくせに……っ!!



―――――放課後

律はお茶をしながらもらったファンレターを読んでいる

これはもう日課になっていた

唯「りっちゃん、今日もお手紙いっぱいだね」

律「いやぁ………えっ……!?」

紬「どうかした?りっちゃん」

律「いや、な…なんでもないよ……」

澪「…………」


おそらくファンレターの中に嫌がらせの内容の手紙が混じっていたんだろう

人気が出ればアンチも増える世の常だな……

しかし今の律の表情…………
ニャッ……



――――――翌日


律「あれっ?」

澪「どうした?……あ、上履きがないのか」

律「ははは……誰かが間違って履いていっちゃったんだな」

澪「律……」


ふふふ……やっぱり律のこの表情、すごくいいな、

律はああいう性格だから今までこういう虐めを体験したことはなかっただろう…

私は律のすべてを知る必要があるんだ


だって律は私のものなんだから

他の誰にも渡さない


その日は一日中、律はいつもと違い元気がなかった


――――――――


唯「あっ!!りっちゃんのドラムスティックが……」

梓「ひどいですね……折られてる…」

律「…………」

紬「一体誰が……」


律「今日はもう帰るよ……」

唯「りっちゃん……」


澪「…………」
ニヤニヤ



この日から律への嫌がらせは続いた…

すべて私がやっていることなのだが

ある日、律に相談があると近くの喫茶店に呼び出された


律「悪いな……呼び出したりして」

澪「でどうしたんだ?………やっぱりあのことか」

律「ああ……なんでだろな」

澪「…………」

律「私が調子にのってたから…誰かがこんなことを」

澪「お前は悪くないよ……」

律「でも……」

澪「お前には私がついてるから」


なんて心地いいんだろう…律が私に頼ってきてる

そうだよ、お前には私が必要なんだ

私にもお前が必要だ

そう思わせるためなら私は何でもやってやる

例えそれがお前を苦しめるようなことでも……



――――――

「田井中先輩、おはようございます!」

律「あ、ああ…おはよう」


「りっちゃん、おはよう!!」「律先輩!!」「これ作ってきたんで食べてください!!」


律「あ…ありがと」

律(なんだこれ……私は今、虐められて…)


律の元気がないと自然と軽音部全体も暗くなってしまっていた


唯「りっちゃん……」

律(一体誰が私にこんなことを……)



―――――――


紬「今日はもう帰りましょうか」

律「ごめん…みんな……」

澪「お前が悪いわけじゃないだろ」


―――――――


澪「私、忘れ物したから先に帰っててくれ」

唯「うん!ばいばい澪ちゃん」


さて次は何をしてやろうかな

そうだ…このカッターナイフで律の教科書を切り刻んでやろう
フフフッ…



――――――


澪「よし…誰もいないな……」


ササッ……チャキッ

澪「明日のこれを見た律の顔が楽しみだよ……」


もっともっと私を楽しませてくれよ…律




梓「やっぱり澪先輩だったんですね…」

澪「?!?!!!」


澪「梓っ!?」

梓「どうして…澪先輩がこんなことを」

澪「ちがっ…!!こ…これは…」

律「澪……」

澪「りつっっ……!?」


律「ははは……うそだよな……なんで…お前が……」


その表情だよ…今までで一番いいよ…


律……I LOVE YOU………


――――完――――



2