ブチプチブチ……

唯「っ…」

唯「………すごい…!」

唯「ういぃぃーーーー!!すごいよ見て見て!!」

憂「どうしたのお姉ちゃん?」

唯「ほらほら~すごい綺麗な毛根だよ~♪」

憂「あっまたお姉ちゃん髪の毛抜いて~だめでしょ!!」

唯「うぅ…久しぶりにいい毛根が取れたのにぃ~」


そうです。私のお姉ちゃん平沢唯は「「抜毛症」」(別名トリコチロマニア)という髪の毛を自ら抜いてしまう
性癖を持っているのです。



唯の部屋!

唯「はぁ~~…」

唯「なんで憂はわかってくれないんだろ。こんなに気持ちいのに……」

ブチブチ

唯「やっぱり他の人から見たら変なのかなぁ……」

プチプチ

唯「でもなかなかやめられないし……………はっ!!」

唯「え~~!!うっそぉ!!私こんなに抜いたっけ~!?」

そこには鳥の巣のような唯の髪の毛の山があった。

唯「うわぁ~どうしようすごい禿げてる……まわりの髪の毛じゃ隠し切れないよぉ」

唯「明日から学校なのに……」

唯「とりあえず今日はもう寝よう……」パッチンパッチン

唯 (そういえば私っていつから毛を抜くようになったんだっけ?)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小3!

唯「おかーさんなにしてんのー?」

唯母「んー?眉毛をそろえてるのよー」

唯「ほおほお」

唯「ほあちゃあ!」

ブチン!!

唯「いだっ!!………でもなんか楽しい!!」



次の日!

和「ね~唯ちゃん。なんで眉毛ないの~?」

唯「そろえたんだよ!」フンス!!

保健の先生「あら唯ちゃんどうしたの!!眉毛ないじゃない!!」

唯(ううぅ…なんか怒ってるよ…だめだったのかな?)

保健の先生「ねえどうしたの!?先生に話してちょーだい。」

唯「えっえ~~っと……取れました!!勝手に取れました!!」

保健の先生&和「!!!」



小4!

唯「ふんふふ~ん」プチプチ

唯ママ「あら唯ちゃん、鏡見てなにやってんの?」

唯ママ「!!!なにしてるの唯ちゃん!!やめなさい!!!」

唯「えーなんでーまつ毛抜くのたのしーんだよー?」

唯ママ「まつ毛ないじゃない!!そんなに抜きたいなら他のところむしりなさい!!」

唯「う~ん……わかった♪」



小6!

唯ママ「ねえ唯…?」

唯「んー?」

唯ママ「足のブツブツどうしたの…?」

唯「あー。すね毛剃ってから新しく生えてきた毛をほじって抜くの楽しいんだよ♪」

唯ママ「唯ちゃん…もう抜くのやめない?何か悩み事あるなら聞くわよ?」

唯「悩みなんかないよー。それに抜くのやめないもん♪」

唯ママ「そんなに抜きたいなら髪の毛でもなんでも抜けばいいじゃない!!もう知らない!!」

唯「あ~んまってよお母さ~ん!!」

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唯 (あ~思い出した。それから髪の毛を抜くようになったんだね……)

唯 (中2の頃から酷くなってきたんだよね…)

唯 (そんで中2の最後のほうで……)

唯 (※毛根鞘を食べだすようになっちゃったんだよね………)
※毛根鞘ってのは髪の毛を抜いたときにたまについている透明な奴です。
http://www.iikami.com/kamikagaku7.htm

唯「もう寝よう……」



次の日!

憂「お姉ちゃん~朝だよー!!起きないと遅れちゃうよー!!」

唯「うぅ~ん……」ムクッ

唯「今いく~(ああ学校行きたくないなぁ…禿げてるのバレちゃうよぉ)」

憂「……?どうしたのお姉ちゃん?」

唯「えっ!?なっなな何でもないよ!??」

憂「そう…?ならいいけど…」

唯 (ふぅ~髪の毛が少し減っただけですごく気を使うなぁ…)

憂「朝ごはん出来てるから着替えておりといでね~」

唯「うん!!わかった!!」



学校!

澪「おはよー唯」

紬「おはよう唯ちゃん」 

律「おーっす。はよー唯!!!!!!」

唯 (ここで抱きつかれたらこの髪の位置がずれて大変なことになる!!!)

律「とりゃ!?あっおい!まてよ唯!逃げるなって!!おい!!」

律「あっれー?唯ってあんなに足速かったっけ?」

澪「そこじゃないだろ、まったく。律、お前唯になんかしたのか?」

律「いや~特に思い当たる節はないかな。」

澪「そうか…。そういえば最近、唯変じゃなかったか?梓に抱きついたりしなくなったし。」

紬「確かにそうね…。異様に髪の毛を触る…というか整えるというか…なんか落ち着きがなかったわね。」

律「ははーん。さては唯彼氏が出来たな!!」

澪&紬「!!!」



タッタッタ…

唯「ふう…ここまでくれば平気だよね…」

唯「はあ……何やってるんだろう私……」

唯「……教室入りづらいな…」

唯「なんて言い訳しよう……」

キュピーン

唯「そうだ!!りっちゃんの後ろにお化けが居たってことにしよう!!!」



教室!

澪「やっぱり彼氏じゃないって!他の何かに決まってるだろ!!」

律「いーやあの態度は彼氏いますよって態度だ!!」

紬「まあまあ二人とも落ち着いて(唯ちゃんに彼氏だなんて!!どこの馬の骨かもわからない奴に唯ちゃんをわたすものですか!!)」

紬「ちょっとお手洗いに行ってくるわね。」

律&澪「「おーわかった」」


プルルルル

紬「もしもし斉藤!?唯ちゃんに近づく男を見たら片っ端からぶっ殺しなさい!!いい!?」

ガチャッツーツー

斉藤「なんだ今のは……」



トコトコ

唯「あっムギちゃーん!!」

紬「あら唯ちゃん!さっきはどうしたの?いきなり走ってっちゃって」

唯「ああ~ごめんごめん。りっちゃんの後ろにお化けが居てびっくりしちゃってさぁ~」

紬「あら唯ちゃんってお化け見えるのね。でもその話澪ちゃんに話したらきっと気絶しちゃうね」

唯「あはは。そうだねぇ~」


ガララン

唯「やっほい!!」

律「あー唯!!さっきのあれなんなんだよ!!いきなり逃げてよぉ~」

澪「そうだぞ唯!!」

唯「ごめんごめん、りっちゃんの後ろにお化けがいてさぁ~こわくて逃げちゃったんだぁ~」

澪「」バタン

律「あーあ澪が恐怖のあまり倒れたぞ~」

紬「あらあら大変大変。それよりりっちゃんあんまり驚かないのね。」

律「ま~な~。どーせ唯が見るお化けなんてフワフワした可愛いお化けとかそんなもんだろアッハッハ!!!」

唯 (よかった。なんとかごまかせたよ。あーでも禿げてるとこ見えてないよね?気になるなぁ)モズモゾ

律「そーえば唯ぃ~最近なーんか変だよなぁ?」ニヤニヤ

唯「!!!!!!(まさか…りっちゃん気づいてる…!?)」

律「ふ~んその反応はやっぱし………」ニヤニヤ

唯 (どうしよう…ピンチだ!!!!私が禿げてるだなんてまわりのみんなにしれたら……人生詰むよね…)

唯 (HTTが放課後ティータイムじゃなくてハゲ・とっとと・ちね ってみんなに言われてうわあああああ!!!1111)

唯「いっ…いつから……いつから知ってたの…?それとそれを知っているのは?」

律 (ほほう。喰い付いてくるってことは本当に彼氏が居るってことか…もうすぐさわちゃん来るから部活のときに問い詰めよう。)

律「部活のときなっ!」

唯「え~今言ってよぉ~まださわちゃん来ないよー!!(もしかしたらこのことを知っているのはりっちゃんだけかもしれない。みんなにばらされてしまえばそれこそ終わりだもん)

さわ子「私が来ないとなんなのよ?ほら早く席に座りなさい。」

律 (ナイスタイミングさわちゃん!!!!)

唯「うぅ…(うー、もっと遅くきてよ~時間ぴったしなんてさわちゃんらしくないよぉ~)」



授業中!

エーココガコウデアッテ……

唯「ふわぁぁぁぁ~」

唯「ん~眠いよぉ……でも寝ててハゲがばれたら嫌だし……」

唯「はあ…頑張ろう……」

律 (おお!!唯が珍しく起きてるぞ!!やっぱり彼氏に授業中に寝るなとか言われたんだろうな!!)

律 (……ん?なんで彼氏が唯が授業中に寝ていることを知ってるんだ?唯が自分から言ったとは思えない。……もしや………!!!)

律「この学校の誰かが彼氏なのかーーーーーーー!!!?!!!???1!?!」ガチャバタンッ


シーン

律「……あり?」

先生「田井中ぁー!なんだ授業中に!?どうかしたか!?」

律「あ…あはは…なんでもないでーす!」

アハハハハ…ウフフフフ…

律 (うー!!はずかしー……///) 

澪 (なにやってんだあいつは……まったく。)

紬 (何かに気づいたのねりっちゃん…!!後で聞かせてもらうわよ…!!)メラメラ

唯 (あービックリした…。りっちゃんのおかげですっかり眠気覚めたよ…ありがとりっちゃん!!)



部活!

澪「おーい部活行こうぜー」

律「あーごめん!先行っててー!!あたし職員室呼ばれちゃってさぁー。さっきの授業のことで」

紬「(!!!)あっ私もお手洗い行ってからいくわ」

澪「そっそうか…(ムギ…そんな顔してよっぽどトイレ行きたかったんだな…)」

澪「じゃー唯先音楽室行ってようぜ」

唯「うん!」

紬 (りっちゃんに聞くチャンスね…!)



職員室!

律「しっつれーしましたー」ガチャン

律「ふー…部活行くかー…………ん?なんだこの殺気は……!!」クルッ

紬「りっちゃん…!全部聞かせてもらうわよ!!!!!!!!」

律「ひぃーーーー!!!」

ワーナンノコトダヤメレーアッー!


律「……………~ってわけよ」

紬「………」

律「おーいムギさーん?」

紬「………すばらしい…」

律「えっ?」

紬「すばらしいわ!!!!女子高での禁断の愛!!百合!!こんなにすばらしいものはないわ!!!そして何より唯ちゃんがレズだなんて!!生きてて良かった!!本当によかった!!!!!!!!!!!!!!」

律 (ダメだこいつ早くなんとかしないと)



部室!

ガチャコン

律「うぃーっす」

澪「遅かったじゃないか二人とも。なんかあったのか?」

律「まーな」

紬「ニコニコニコニコ」

唯「なんかムギちゃんごきげんだねぇ~」

紬「そうかしら。ウフフ。今日はケーキ持ってきたの。お茶にしましょ♪(あなたのおかげよ、唯ちゃん!)」

唯「わーいケーキだぁー!おいしそー♪(りっちゃんはまだ仕掛けてこないね…やっぱりお茶のときに言われるのか…)」

律「おーうまそうだなー!!(お茶のときにさりげなく聞くか…ムギにあそこまで頼まれちゃなぁ……相手は誰なんだ?くらい自分で聞けよな…)」

紬「うふふよかったわぁ~(でもよく考えたらその相手が軽音部のメンバーだったらどうしよう…りっちゃんにあそこまで頼んだけど、やっぱりそういうのはこっそり聞くものよね…)」

紬「りっちゃん、ちょっといい?」

律「おーいいぜー何だ?(わーってるって、しっかり聞くっての!)」

紬「あのね…」ゴニョゴニョ

律「えっ聞かなくていいのか!?」

紬「しー!部活終わってからこっそり聞きましょう?ね?」

律「えー…あーわかったよ(あたしも一緒にかよ!)」



ティータイム!

唯「~~~~!!!このケーキすっごくおいしいよムギちゃん!!!」

紬「よかった~そのケーキ今度うちで開くケーキ屋さんのケーキなの~」

唯律澪「!!!」

唯 (おそるべしムギちゃん!!)

律 (ケーキ屋まで開くとは……さすが琴吹家だな…!)

澪 (ムギん家ってやっぱすげーな…!)


ガチャコン

梓「すいませーん!遅くなりましたー」

律「あっ梓ーおせーぞー」

梓「まだ練習してないじゃないですか」

律「うっ…まあまあ座れって、今日はムギん家のケーキ屋のケーキだぞー」

梓「えっムギ先輩の家ってケーキ屋もやってたんですか!?(ムギ先輩ってやっぱすごい…)

紬「今度開くのよ~さあさあ梓ちゃんも食べてみて」

梓「いただきます。」パクッモグモグ

梓「!!!おいしい!!!!」パクバクムシャムシャ

紬「あらあらうふふ…(そういえば今日も梓ちゃんに抱きつかなっかたわね…何かあったのかしら?)


澪「じゃーそろそろ練習すんぞーっておい!唯と律はもう喰っただろ!まだ食べるのか!?」

唯「えへへ~だっておいしいんだもん」パクパク

律「お~うまいんだからしょうがないよなぁー唯?」

唯「うんっ!(りっちゃんから仕掛けてこなかった……もしかしたら内緒にしとくから言うこと聞けって言われるパターンかな?)」

唯「……ばらされるよりマシかな」

律「?なんか言ったか?」

唯「ううん、なんでもないよー♪」

梓「二人とも何やってるんですか!!早く練習しましょうよ!!」

唯「そんなに怒んないでよあずにゃ~ん」

律「そうだぞ梓。あんま怒ってばっかいると、しわが増えるぞ~」

梓「怒らせてるのはどこのだれですか!?早く練習しましょうよ!」

唯「わかったよぉ~あずにゃん」

律「わかったわかった」


律「よーしいいかー?」

澪「うんOKだよ」

紬「うん♪」

梓「はい、準備万端です!!」

唯「…………(そうだ…ギターって一番前なんだ…少しでも頭を動かせば後ろのみんなに私のハゲがみんなにバレて…)」

律「おい!唯!大丈夫か?」

唯「えっ」クルッ ファサァ

唯「!!!うっうん!平気だよ!(平気じゃない!あぶない!次から振り返るのも気をつけなきゃ)」

唯 (ここがステージじゃなくてよかった…)ナオシナオシ

律 (あっ…また髪触ってるよ…ん?整えてるのか…?もしや…)

紬 (部室でも髪を直すってことはもしかして……)

律&紬 ((もしやこの中の誰かが彼氏!?!?!?)



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