梓「大学生は就職難で大変だそうですね」

紬「ここ数年ずっと不景気だし、外国人労働者も増えてきて雇用体系が変化してきているのも原因かしら?」

律「この間もテレビで不景気のせいでリーマンがショックを受けてるって言ってたぞ」

唯「朝の電車とかいっつもぎゅうぎゅうだもんね~」

澪「2人ともよくわかってないなら黙ってような」

紬「でも梓ちゃんは何でいきなりそんな話を?」

梓「いや、みなさんが大学を卒業したら一体どんな仕事に就くのかな、って思って……」

唯「そう言えばどうなるんだろうね?」

律「意外にみんなニートだったりしてな」

澪「おいおい、そんなわけないだろ」

律「でも真面目な話、4人一緒でいたいからって理由で大学決めるような奴がいい会社に入れると思うか?」

律「特に澪なんかせっかくの推薦を蹴ってるし……このままだと4年後に泣きを見るぞ?」

澪「う…、そう言われると……」

紬「私は最初からN女子大が志望校だったんだけど」

律「でもそムギならその辺は大丈夫そうだよな」

梓「改めて考えると家が大企業ってすごいですよね」

澪「ムギはやっぱり卒業したら家業を継ぐの?」

紬「うーん……、昔はそう思ってたんだけど……」

梓「何か他にしたいことでもあるんですか?」

紬「うん。最近は警察官もいいかなって思って…」

律「へぇー、なんか意外だなー」

紬「私最近相棒にハマってるの~」

唯「…もしムギちゃんが警察官になったら……」ホワンホワンホワン…

梓「ふっふっふ、私の名前は怪盗あずにゃん。今日も大富豪の家にお宝を盗みにやって来たです」

梓「最近の豪邸は警備がなってませんね…。チョロすぎて欠伸が出そうです」フワァー

梓「さて、そろそろお宝をいただきましょうか……」

紬「そこまでよ!って私一度言ってみたかったの~」バァーン!

梓「ゲェー!?どうしてバレたんですか!?」

紬「嘗めてもらったら困るわ!警察の情報力であなたの行動は筒抜けよ!」

梓「くっ…」

紬「私こんな風に犯人を追いつめるのが夢だったの~」

梓「で、でもこの部屋の出口には私の方が近い!今のうちにスタコラサッサして……」

紬「え~い」バキューンバキューン

梓「ぎゃっ!?痛い!?死んじゃう死んじゃう!!」

紬「私一度銃撃戦っていうのをやってみたかったの~」

唯「…だめだよ!ムギちゃんが警察官になったら不祥事発生装置になっちゃうよ!」

律「なにそれ?ムギは葛飾区にでも配属されるの?」

紬「私眉毛が太いとはよく言われるけど繋がってるとは言われたことがないわ」

澪「そういう唯は一体何になるつもりなんだ?」

唯「私?もう何も思いつかないからニートでいいかな~、って……」

律「このダメ人間め」

紬「することがないなら私の家でメイドやってみない?唯ちゃんなら歓迎するわよ~」

唯「おお!それはいいかも!」ポン -3

澪「確かに……、唯は社会に出すにはちょっと不安だからムギのところに任せた方がいいかもな」

梓「…もし唯先輩がメイドになったら……」ホワンホワンホワン…

唯「私平沢唯!職業はメイド!いつも失敗ばかりだけど、今日もご主人様のムギちゃんのために頑張るよ!」フンス

紬「唯ちゃ~ん、紅茶をお願いしてもいいかしら?」

唯「はーい!」

唯「ただ今お持ちし……うひゃあ!?」コテン バシャー

紬「きゃっ!紅茶がかかっちゃった……」ビチャビチャ…

唯「あう……」

紬「うふふ……これはお仕置きが必要ね……」

唯「うわーん、ごめんなさーい!」

紬「うふふ……。唯ちゃんったら、ここがこんなにビショビショになってる」

紬「でも周りの毛はふわふわで……とても触り心地がいいわ……」サワサワ

唯「うう……」

紬「ここをこするとどうなっちゃうのかしら?」

唯「やめてムギちゃん!そんなとこ汚いよ!」

紬「そんなことないわ。とっても綺麗になったわよ」

紬「うふふ……今夜は可愛がってあげるわ……」


唯「ムギちゃんが絨毯を拭きながら変なこと言ってる…」


梓「…ダメです!そんな卑猥なこといけません!」

唯「ええ!?ムギちゃんの家のどこがエッチなの!?」

紬「むしろそんな想像をしちゃう梓ちゃんの方がえっちだと思うわ」

梓「何ナチュラルに人の心を読んでるんですか!」

唯「ところで澪ちゃんは何かなりたい職業ってある?」

澪「私は作家がいいな。昔から書くことはずっと好きだったし……」

梓「なるほど。澪先輩にぴったりですね」

紬「澪ちゃん最初は文芸部に入りたかったって言ってたもんね」

律「…もし澪が作家になったら、か……」ホワンホワンホワン…

澪「私の名前は秋山澪。巷で噂の売れっ子作家だ。ペンネームはみお☆みお」

梓「みお☆みお先生!今月の分の原稿を取りに来たです!」

澪「た、担当さん!もうちょっと待ってくれ!アイディアは出てるんだ!あとは文章にまとめるだけで……」

梓「この間も同じこと言って結局全然できてなかったじゃないですか!さあ早く出せです!」

澪「こ、今度は本当なんだ!ほら、その証拠に……」

澪「らぶりぃ☆めるてぃ☆ばれんたいん」

澪「君の視線が熱すぎるから 私のハートはめるてぃ☆らぶ」

澪「私の恋はチョコレート とっても甘くて ほんのりビター」

澪「虹色リボンにフリルも添えて 乙女心をラッピング」

澪「甘くて切ない恋心 お菓子のお城であなたが奪って」

梓「うおおおおおおおおお!!!!耳が腐るうううううううう!!!!」オエエェェェエ!

梓「逃げろーーーー!!!!」ウワァァァァ!! バタバタバタ…

澪「……担当さんには難しすぎたのかなあ?まあいいや続きを書こうっと」

律「…駄目だ!このままじゃ日本がるろ剣の般若みたいな奴だらけになってしまう!」

紬「るろ剣の般若って?」

唯「常に白目で耳と唇がなくて鼻は潰れて頬は砕けているナイスガイだよ!」

澪「ひぃいい!!ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ……」

梓「私は結構好きなんだけどなあ……」

梓「そう言う律先輩は何になりたいんですか?」

律「そうだなあ……子供の頃は漫画の影響で医者になりたい、って思ってたけど……」

唯「ブラックジャック?」

律「いんや。スーパードクターK」

梓「しかし律先輩がその頭で医者になろうとしていたとは……」

律「梓を思いっきりぶん殴って私より頭を悪くしてやる」

紬「…もしもりっちゃんがお医者さんだったら……」ホワンホワンホワン…

律「私の名前は田井中律。1億年に1人の超天才美少女外科医だ」

律「あまりにもすごすぎて人は私をスーパードクターR(りっちゃん)と呼ぶ」

澪「コホンコホン……すいません、なんだか昨日から風邪っぽくて……」

律「はーいちょっと見せてー……ふむふむ、これは大変だ!」

澪「ええ!?どうだったんですか!?」

律「まず肺がやられている…。そのせいで酸素が身体に行き渡らず、内臓が何箇所か腐ってるな……」

澪「ええ!!?」ガビーン

律「それに心臓に穴が空いてるし、胃には癌が……。おっと脳に腫瘍まであるぞ!こりゃ助かる確率0だな!」

澪「ひぃいいい!!?」ブクブク…

唯「りっちゃん先生、もうそのくらいにした方が……」

律「やっぱり?いやーごめんごめん。全部冗談だよじょうだ……」

澪「」

律「死んでる……」

紬「…絶対だめよ!これはもう医療ミスってレベルじゃないわ!」

律「私は一体何をしたんだよ!?」

唯「大丈夫だよ、私もりっちゃんもお医者さんになれる頭じゃないから」

紬「あ、それなら安心ね」フゥー

律「唯を思いっきりぶん殴って私より頭を……もうすでに悪いから頭を撫でてやろう」ナデナデ

唯「わーい」

紬「これで言ってないのは梓ちゃんだけね」

唯「さああずにゃん!観念しておとなしく答えるんだ!」

梓「私は小学校の先生とかに憧れますね」

律「普通に答えちゃったよこの子」

梓「私けっこう子供って好きなんですよ。それに小学校って授業で音楽があるのでギターを弾いてみんなで歌えたらなあ、って……」

唯「おお!それ楽しそう!」

紬「梓ちゃんにぴったりね!」

澪「…もし梓が小学校の先生になったら……」ホワンホワンホワン…

梓「私は新任小学校教師の中野梓。子供の相手は大変だけど、今日も元気にやってやるです!」フンス

唯「あずにゃん先生って背が小さくてかわいいねぇ。ナデナデしてあげるー!」ナデナデ

梓「うっ、子供に子供扱いされるとは……」

律「先生って髪の毛が長くて触角みたいで呂布みたいー!やーい、先生の天下無双ー!」

梓「うう…ガマンガマン……」

「せんせーい、平沢さんが机の上で『うんたんうんたん♪』って踊ってまーす」

「せんせーい、秋山さんが恥ずかしがって掃除ロッカーから出てきませーん」

「せんせーい、田井中さんが金魚で人間ポンプをして失敗しましたー」

「せんせーい、琴吹さんが女子の着替えを見てニヤニヤしながら鼻血を流してまーす」

梓「うわああああ!!!!もうこんなクラス無理だああああああ!!!!!」

澪「…ダメだダメだ!このままじゃ梓がストレスで死んでしまう!」

梓「え!?私そこまでメンタル弱くないですよ?」

澪「でもあれはもはや学級崩壊ってレベルじゃないんだよ?」

律「いや『ないんだよ?』って言われても……」

律「しかし5人とも見事に就職に関してはダメダメだなあ」

澪「うう…反論できない……」

紬「私たち一体どうなるのかしら?」

梓「とても不安です……」

唯「たぶん大丈夫なんじゃない?」

律「どこからそんな自信が出てくるんだよ」

唯「だってほら…、あれ見てよ」

澪「…さわ子先生がソファの上でお腹を出して寝ている……」

紬「スカートがめくれてパンツも丸見えだわ……」

梓「その上口からは涎が……」

律「……なんかこの姿を見てたら仕事に関する不安が吹き飛んだような気がする…」

紬「私も…」

唯「でしょ?」

さわ子「……むにゃ、一体何の話?」

律「さわちゃんは偉大だなあ、って話」

おしまい