紬『唯ちゃん、でも買ってきたのよ、ほら』

憂『お姉ちゃん約束破るの!?』

唯「うぎゅ……出れないったら出れないの! あっち行ってよ、バカァ!」

憂『もうっ、どうしたのお姉ちゃん?』

唯「あっち行って、ってばぁ……」グルルッ

唯「ぐふっ」ビク

 ブリリッ ボジョジョジョ

紬『……』

唯「わーっ、わーっ!!」ドボボボッ

 …トプン

唯「……」

憂『お……姉ちゃん? だい、じょうぶ?』

澪『どうした、何かすごい音がしたけど』

紬『あ、澪ちゃん。気にしないで、ただの、唯ちゃんの……ゲリの音だから』

唯「う、ぐすっ」

唯「ふくっ……うぅ、うわああああん!!」

紬『泣いちゃった』

唯「もうやだぁ、みんな大嫌いぃ……」グスグス

 プチッ

唯「うぁ」

 カラン カンッ

 ポチャ

唯「……は?」

澪『今のは何の音だ?』

憂『……たぶん、ヘアピンがとれて』

憂『便器に落ちたんじゃ、ないかと……』

唯「……」

紬『唯ちゃん、ヘアピン大事にしてたわよね』

憂『高校に上がった記念に、私が買ったんです』

憂『安いものですけど、お姉ちゃんは気に入ってくれて……』

澪『それを下痢便の中に落としたわけか』

憂『たぶん……』

唯「……」

憂『お、お姉ちゃん?』

唯「……流せない」

憂『え……』

唯「拾わないと。憂のくれたヘアピン、流せないよ」

憂『お、お姉ちゃんまさか……』

唯「大丈夫。晩ごはんで使ったフォークで取れば……」

唯「うっ、クサい……!」

紬『学祭ライブのスターが自分の下痢便にフォーク刺してるなんてね』

澪『梓が知ったら失望するだろうな』

唯「……う」カチャ、カチャ

憂『い、いいよお姉ちゃん! もう流しちゃって!』

唯「流さない! ……けど」

唯「取るのも、無理だよぅ」グスッ

憂『お姉ちゃん……』

唯「何の音?」

憂『へっ?』

 ゴポッ…

唯「ひっ」

 ゴポポッ

澪『唯!?』

唯「なんかいるよぉ!」

 ゴボボボボ!

梓「ぶはぁあ!」ザバァ

梓「はぁ、はぁ……唯先輩、助けに来ました!」

唯「っ!?」

紬『何で梓ちゃんが……』

梓「下水道を通ってきました! これで中から鍵を開けられます!」

梓「でもその前に……ヘアピン、でしたね」

唯「う、うん。……くっさ」

梓「未消化のパスタでいっぱいじゃないですか」

梓「こんなの全然……食べ物の領域ですよ」ジャバジャバ

唯「……」

梓「取れましたよ、唯先輩」ニコッ

唯「ありがと……」

澪『よかったな、唯』

唯「うん、ほんとよかった!」

唯「みんなもごめんね、迷惑かけて」

紬『出てきてくれる?』

唯「うん! ちょっと待ってね」

 ドンッ

梓「痛っ」バシャン

唯「あずにゃん、一回ちゃんと流されて、下水処理されてきてね」ガチャ

梓「ですよね……ふふ」ザバーッ

梓「でも、先輩たちの役に立てたなら、わたし……がばぶぅ」

 ガチャ

唯「お待たせ、みんな」

澪「お帰り。久しぶりだな」

唯「えへへ。ごめんね、ほんとに」

紬「いいのよ。友達でしょ?」

唯「ムギちゃん……」じーん

憂「それじゃお姉ちゃん、帰ろっか!」

唯「うん! みんなで帰ろう!」

澪「あ、私は少し用事があるから残っていいか?」

唯「え、どうしたの澪ちゃん?」

澪「ちょっとな。ムギ、そういえばメールで頼んでおいたやつは……」

紬「ノコギリ? ここにあるわよ」ガサッ

澪「ありがとう。お金はあとで払うよ」

紬「いいのに。……でも、ノコギリなんて何に使うの?」

澪「ん、それは、まあ……」

澪「ノコギリっていうのは、森を伐るものだろう」

唯「森? だめだよ澪ちゃん、森を切っちゃ」

澪「いや、いいんだ。死んだ森は、新たな草木が生える妨げになる……」

澪「……ほら、遅くなりすぎるといけないぞ。早く帰れ」

唯「んー」

憂「行こっ、お姉ちゃん」

唯「うん……じゃあね澪ちゃん。りっちゃんにもごめんって伝えておいて」

澪「了解。じゃあな」

紬「お邪魔しましたー」

 ガララッ トン

澪「さてと。やるか」

澪「さっさと終わらせて、律を迎えに行かないと」

――――

 夜 あるデパートのトイレ

 コンコンッ

澪「律。いるんだろ?」

律『澪!?』

 カチャ キィ…

律「な、なんでここがぁ……あっ」ピク

澪「わかるさ」バタン ガチャ

澪「この辺りでウォシュレットがあるのはこのデパートぐらいだからな」

澪「いつまでも帰らないと思ったら……また一人でお尻をいじってたのか」

律「だっ、てぇ……」

澪「勝手なことして、お仕置きだな」ポチッ

律「んん……」

 ポチャチャ…

澪「律。お腹減ったろう?」

律「ん、うん……」

澪「律の家でたくさん晩ごはんを用意してるぞ。一緒に帰ろうな」

律「う……また、あのお腹いたくなるスープ?」

澪「お肉もごろごろ入ってるぞ」

澪「……もっとも、結果的には私の胃袋におさまるんだけどな」

律「み、みおぉ……」

澪「今日もたくさん、律の下痢便飲ませてもらうからな」

澪「覚悟しておけよ」

律「は、はい……」ゾクゾク

澪「フフ……さあ、律の家に帰るか」

 カチャ キィ…

――――

 同時刻 平沢家

憂「お姉ちゃーん、ウォシュレットの取り付け終わったよ」

唯「おお、ありがとう憂!」

憂「あんまり使いすぎないでね? 水道代もかかるし……」

唯「う、そっか……またああやって迷惑をかけちゃうのもいやだなあ」

憂「なんだったら、私がやろうか?」

唯「憂が? ん?」

憂「お尻を綺麗にしたいだけだったら、私がお姉ちゃんのアナル舐めてあげるよ」

憂「私なら節度を守れるから、やり過ぎないで済むし」

唯「いいの!? じゃあ早速だけど、まだお腹がごろごろするから……」

憂「わかった、舐めてあげるね♪」

唯「わーい!」


 翌朝

唯「は、はあ、憂ぃ、もうだめだってばぁ」

憂「ずぞぞぞっ、ずぞぞぞっ」ペロペロ

唯「ふぎゅううう」ビクンビクン

  浣



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