翌日

紬「唯ちゃん、来てないわね・・・」

律「あんなデブどうだっていいんだよ」

紬「りっちゃん!」

律「わりぃわりぃw」

澪「それにしてもギターがないんじゃ復帰もできなしなあ」

律「あんなデブが美女の集まる軽音部に復帰したら汚れるわw」

澪「おい、言いすぎだぞ!」

律「あー、つい出ちゃったwつーか何かやる気起きねーから今日は帰るわ」

バタン


澪「律、相当怒ってるな・・・」

紬「うん・・・」

澪「どうする?私たちでバイトしてギター買うか?」

紬「私はいいけど・・・りっちゃんが・・・」

澪「だな・・・」



平沢宅

唯「ハフハフ」

唯「やっぱりコンビニのおでんは最高だあ!」

憂「お姉ちゃん!また夕飯前に食べてる!」

唯「ごめんね、つい我慢できなくて」

憂(これじゃ食事制限してる意味ないよ・・・)

唯「今日はご飯いいや。コンビニ弁当買ってくるから」

唯「あれ?もうお金ないや」

唯「憂~、1000円貸して~」

憂「だーめ!」


唯「だったら私万引きしてきちゃおっかなー?」

憂「!?」


唯「どうせ嘘だと思ってるんでしょ?私食べ物のためなら何するかわかんないよ?」

憂「・・・はい」

唯「えー!いいの!?憂ありがとー!」

唯「いってきまーす!」

憂「・・・ぐすん」



数時間後

唯「コンビニ弁当2つも買ってきちゃった。いただきまーす!」

唯「パクパクムシャムシャ」

唯「おいしい!」

唯「ごちそうさまー!」

唯「憂ー!アイスー!」

憂「そんなに食べたらダメだよ!」

唯「えー!いいじゃん!」

憂「だめ!」

唯「じゃあお金ちょうだい」

憂「はぁ・・・」

唯「万引きしちゃうかもよ~」

憂「・・・」


バシンッ

唯「・・・!」

憂「・・・」


唯「いったーい!何すんのよバカ憂!」

憂「もう知らない!」

唯「ど、どこ行くの?」

憂「関係ないでしょ!」

バタン


唯「あ・・・」

唯「ふん!住む所もないのにどうするんだろw」



琴吹宅

紬「憂ちゃん、それなら喧嘩が治まるまでうちにいて構わないのよ」

憂「ありがとうございます」

そう、憂は夜道を放浪している時に偶然紬と遭遇し、今に至っているのだ。

紬「それにしても・・・唯ちゃん大丈夫かしら・・・両親は旅行?」

憂「はい・・・もうあんな姉の心配するだけ損です」

紬(憂ちゃんまで・・・)



1週間後

憂「おはようございます、紬さん」

紬「憂ちゃんおはよう」

紬「今日は学校休みだけど、家に行ってみる?」

憂「・・・」

紬「ま、まあ・・・一応行くだけ行ってみようか」

憂「はい」

紬「斉藤!車出してちょうだい!」



平沢宅

憂「!?」

憂「お姉ちゃん!?」

唯「あー憂、お帰り」

憂「1週間でまたこんなに太るなんて・・・お金もなかったはずだし・・・」

憂「ま、まさか万引きしたんじゃ・・・?」

唯「そんなことするわけないよー」

憂「じゃあ何で・・・?」

唯「実はね、ムギちゃんが3日前にギター送ってくれたんだ」

唯「でも今更ギター持っててもりっちゃんは怒ってるししょうがないじゃん?」

唯「だから新しいギターも売ってお金にしたんだ!」

憂「そ、そんな・・・」

唯「新品だけあって高く売れたしね!」


スー・・・

唯「!?」

唯「ムギちゃん!?どうしてここに!?」

紬「唯ちゃん・・・ひどい・・・」ポロポロ

唯「え?ちょ、どういうこと」

憂「あのね、かくかくしかじかで・・・」

唯「じゃあ憂はずっとムギちゃんの家に?」

憂「うん」

唯「そうなんだ・・・」

唯「と、とにかくムギちゃん!ごめん!本当にごめん!」

紬「私がバイトして貯めたお金で買ったんだけど、唯ちゃんは要らなかったんだね」

紬「余計なことしてごめんなさい」ポロポロ

唯「そんな・・・あ、えーと・・・お腹が空いててつい・・・」

憂「・・・お姉ちゃんのバカ!死ね!」


紬「唯ちゃんの・・・」

唯「ムギちゃん・・・?」

紬「唯ちゃんのバカ!もう知らない!」ダッ

唯「あ、ムギちゃん!」

唯「・・・」



翌日

ピンポーン

「宅急便でーす!」

唯「はいはい・・・」

唯「澪ちゃんからか・・・」

唯「ギター・・・」

パサッ

唯「手紙・・・?」



減量頑張れ! 澪



唯「よし!私頑張る!」



楽器店

店員「ありがとうございましたー!」

唯「ふふwこのお金で・・・」



平沢宅

唯「リモコンリモコン・・・」


ピッ

TV『今日の商品は毎日飲むだけで痩せられるこの黒酢!今ならなんと1万円!』

唯「よーし!頑張るぞー!」



翌日

唯「黒酢が届いたー!」

唯「・・・澪ちゃんごめんね」

唯「でも、痩せたらきっと喜んでくれるよね・・・」

唯「よし!黒酢で頑張るぞ!」



3日後

唯「黒酢・・・飽きた・・・」

唯「それに相変わらずお金はないしどうしよう・・・」

唯「もう憂も帰ってこないしなあ」

唯「どうしよう・・・」



ピンポーン

唯「どうぞー」

澪「おじゃましまーす」

唯「澪ちゃん!どうしたの!?」

澪「いや、唯元気にしてるか心配で・・・」

唯「うぅ・・・澪ちゃん」ウルッ

澪「そういえばギター・・・届いた?」

唯「え?あ、うん!」

澪「それは良かった」

澪「あれ?唯心なしか痩せてないか?」

唯「そうかなあ・・・最近お金が無いから何も食べてないんだ」

澪「そうか・・・」

澪(可哀想だけどこの生活なら痩せられるよな・・・)

澪「じゃあ私は帰るから!じゃあね!」

唯「じゃあねー」


バタン

唯「痩せたのかな・・・」

唯「久しぶりに体重量ってみようかな」

ドスッ


体重計「85.0㎏」

唯「やったー!!痩せてる!」

唯「この調子なら50キロに戻せるよね・・・」

唯「よし!痩せるまで何も食べない!」



3日後

唯「し、死ぬ・・・」

唯「何か食べたい・・・」

唯「さすがに1日に梅干1つは厳しいよ・・・」

唯「でもお金がいないから仕方ない・・・」

唯「寝よう・・・」

唯はほとんど欠食状態で2週間を過ごした。
しかし日を重ねるごとに食欲は失せ、体重も以前の体重に戻りつつあった。



唯「・・・」

ピンポーン

唯「ど・・・ぞ・・・」

憂「お姉ちゃん入るねー」

憂「!?」

憂「お姉ちゃん!?大丈夫?すっかり痩せて!」

唯「・・・うん」

憂「頑張ったんだね・・・」ポロポロ

唯「ちが・・・う・・・食べ物・・・ない・・・」

憂「ごほうびに・・・はい!ケーキ!」

唯「シャキーン!」

唯「ケーキ!ケーキ!」

憂「うふふ・・・はい、お姉ちゃん!」

唯「いただきまーす!」

唯「パクッ」

唯「おいしいー!!!」

憂「いっぱいあるからどんどん食べてね!」

唯「んまいいいい!!!!」

唯「皆を呼んでケーキパーティーしようよ!」

憂「もちろんいいよ!」



数分後

律「こんにちはー!」

澪「唯、痩せたんだって?」

憂「はい、知らない間に」

紬「見てみたいわ」

律「唯ー!出てこーい!」

唯「ヘヘ」ヒョコ

一同「おお~!」


律「すげー痩せたじゃん!」

澪「さすが唯!」

紬「おめでとう、唯ちゃん」

律「約束どおりケーキ買って来たぜ!」

律「梓ー!早く来いよー!」

梓「ケーキ・・・重いです・・・」


ドサッ

唯「わあ~、こんなに買ってきてくれたの?」

律「憂ちゃんから痩せたって聞いてすっとんできたんだ」

唯「ありがとー!早速パーティー始めよう!」

律「よっしゃ!食うぞー!」



3時間後

唯「全部なくなっちゃったね・・・」

律「何だかんだでみんなよく食ったな」

澪「つい食べ過ぎてしまった」

紬「私も・・・」



翌日

唯「久しぶりの音楽室!」

律「ハハッ!確かに、何ヶ月ぶりかな?」

紬「やっぱり唯ちゃんがいると賑やかね」

澪「よし!早速練習再開だー!」

一同「おー!」

唯「あれ?私のギターがない・・・」

唯「はっ!」



唯「うわあああああああ!」


おしまい