唯「憂はね、料理がとっても上手なんだよ!
あっ、そうだ有希ちゃん明日の晩暇かな?」

長門「特に用事はない」

唯「じゃあ、明日はうちにきて晩御飯とりなよ!」

長門「あなたの家に?」

唯「うんっ!私と憂がよりに手をかけたご飯をご馳走するよー!」

長門(エラーの原因かもしれない彼女の家にいくのは危険)

長門(……)

長門(……彼女の家にいけば原因がはっきりと分かるかもしれない)

唯「だめかな?」

長門「…了解した」

唯「わぁーい、有希ちゃん大好き!」ダキッ

長門「……」

長門(……温かい)



―――平沢家!

憂「良かったね!お姉ちゃん!」

唯「うん、メアドもばっちり交換したよー」

憂「明日は忙しくなるねー」

憂(久しぶりにお姉ちゃんとお料理……楽しみだなぁ)

唯「うん!有希ちゃんを驚かせちゃおう!」



―――土曜日 団活後!

ハルヒ「うん!初日にしてはまずまずだったわね!」

ハルヒ「みんなーお疲れ様
今日はここで解散よ!」

みくる「疲れました~」

キョン「今日は特に何事もなく終わったな」

古泉「ふふ、まるで何か起きてほしかったかのような口振りですね」

キョン「まさか ホッとしただけだ」

長門「……」ジー

キョン「……ん?」

長門「……」クイクイ

キョン「なんだ?長門
図書館か?」

長門「違う」フルフル

長門「相談がある」

キョン「相談?」

長門「……」コクリ


長門「つい2日前から微量ながら私にバグが蓄積してきている」

キョン「バグ?」

長門「……」コクリ

キョン「それで、そのバグとやらの原因はまだ分かってないのか?」

長門「……平沢唯」

キョン「平沢唯ぃ?」

長門「……」コクリ

キョン「誰なんだそれは」

長門「平沢 唯 16歳性別女性
血液型O型
身長156cm
体重50kg
桜ヶ丘高――――」

キョン「あ、いや長門
もう、いい」

キョン「で、その平沢唯っていうのは何者なんだ?

未来人か?超能力者?それともお前と同じ対有機生命体なんたらかんたらか?」

長門「……」フルフル

長門「彼女はいわゆる一般人」

キョン「一般人!?
じゃあなんだ?
俺たちと同い年のごく一般的な女子高生がお前に悪影響をあたえてるのか?」

長門「……分からない」

長門「ただ……」

キョン「ただ?」

長門「彼女と話をしていると私の中に何かが生まれる」

長門「私にはそれが何かが分からない」

キョン「長門……お前もしかしてそれ……」

長門「彼女と会話していると時間がたつのがとても速く感じる……」


キョン「……ップ」

長門「!?」

キョン「ハッハハハハハハ」

長門「何故笑う?」

キョン「い、いやスマンスマン嬉しくなってな、つい……プッハハハ」

長門「?理解不能
教えて欲しい」

キョン「いや~まさか長門にもなぁ
いや~俺は嬉しいぞ!」

長門「……もったいぶらないで欲しい」

キョン「長門、あのな
それは俺が思うにバグじゃないぞ!」

長門「……バグではない?」

長門「じゃあ何?」

キョン「嬉しいとか楽しいという感情だ」

長門「……感情?」
キョン「あぁ、平沢さんと交流をもつことでお前自身に感情が産まれようとしているんだ」

キョン「長門、お前は平沢さんにあったら嬉しいと感じて喋っていると楽しいと感じるから時間がたつのが速い」

長門「……私に感情が産まれようとしている?」

キョン「いや~よかったじゃないか長門
俺は本当に嬉しいぞ!」

長門「……」


長門「……もういい、理解した感謝する」スタスタスタ

キョン「おう、長門またな!」


長門(対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースである私に感情などない)

長門(彼はちゃんととりあってくれない……)

長門(自分でバグの原因を探らなければ)


ブーブーブー

長門「携帯……」

長門「送り主は平沢…唯」

長門「『いつものバス停で待ってます』」

長門「……」スタスタスタ



―――バス停!

長門「……」スタスタスタ

唯「あっ!有機ちゃーん!」

長門「!」(……バグが発生)

 キョン『お前は平沢さんと会うと嬉しいと感じるんだ』

長門「……」

唯「?どしたの?有希ちゃん」

唯「なんだか元気ないよ?」

長門「!……大丈夫」

唯「そう?えへへーじゃいこっか!」

ギュッ



―――平沢家!

唯「ただいまぁ!」

長門「お邪魔する」

憂「あっ!お姉ちゃんお帰りなさい

長門さんこんばんは、お姉ちゃんがお世話になってます」ペコリ

長門「!」

憂「ささ、上がってください」ニコッ

長門「……」ジー

憂「?何か私の顔についてますか?」

長門「……」クルッ

唯「ん?どったの?有希ちゃん」

長門「……」ジー

唯「あっ!遠慮はしなくていいよー
有希ちゃんはお客様なんだから~」

長門「……ユニーク」



―――食後!

唯「ご馳走様でしたー」

憂「お粗末様でした」

長門「……とても美味しかった」

憂「よかったー、もしお口にあわなかったらどうしようかと」

唯「えへへーやったね!憂!」

長門(……食事中彼女達との会話の時にバグの発生を確認)

 キョン『それはお前が楽しいと感じているからだ』

長門(これが……楽しいという感情?)

憂「後片付けは私がやっておくからお姉ちゃん達は部屋で遊んできなよ」

唯「わーい!憂ありがとうー」

唯「ねね、有希ちゃん私の部屋にいこっ?」

長門「構わない」



―――唯部屋!

唯「ジャジャーン」

唯「紹介します!私の相棒ギターのギー太です!」ジャカジャカ

長門(ユニーク)

唯「今晩は有希ちゃんのために単独ライヴを開きます!」

長門「……」パチパチ

唯「よーしいくっよー!」

ジャンジャカジャカジャカ

唯「――――あれ?えーっと……ちょ、ちょっと待ってね」アセアセ

長門「?」

唯「えーっと…ここは……」

長門「……貸してみて」

唯「えっ!?ギー太を?」

長門「……」コクリ

唯「?はい」

長門「……」

ジャンジャカジャカジャカ

唯「う、うまい!」



――――
――――――――

憂(ふぅ……洗い物も一段落ついたよ)

ジャカ ジャカ ジャカ

憂(あ、ギターの音だ)

憂(ちょっと覗いてみよう)ソー


唯「―――」

長門「――…―――」

ジャカジャカジャカジャカ

憂(うふふ、お姉ちゃん長門さんにギター教えてる)

唯「えーっと、こう?」

長門「……違う、そこはそうではない、その指はこう」

憂(えっ!?)

唯「こうかな?」

長門「そう」

ソー、パタン


憂(……)

憂(……お姉ちゃん、お客さんの長門さんに教えられてる……でもそんなお姉ちゃんも可愛い!!!)



――
――――
――――――――

唯「いきます!」

ジャカジャンジャカジャカジャカジャカジャカジャカ

唯「す、凄い」

唯「できた!完璧にできたよ~」

長門「……」パチパチ

唯「有希ちゃんありがとう~♪」ダキッ

長門「構わない」

唯「いや~、でも有希ちゃんは凄いなぁ、あずにゃんより上手いや!」

長門「あずにゃん?」

唯「うん、後輩のね、中野 梓ちゃん!
とってもちっさくてね、ギターがうまくて猫みたいな可愛い子なんだよー」

長門「ギターがうまい……小さい猫」ポワワーン


~~~妄想~~~

梓『にゃー』ギュイーン ジャカジャカジャカジャカ

梓『ふにゃああん!』ギュイギュ-ン

唯『あずにゃんすごーい!』
~~~~~~~


長門「……」

長門「一度あってみたい」

唯「ほぇ?あってみたい?」

唯「そうだ!明日私達軽音部はスタジオって所にいって練習するんだけど有希ちゃんもきなよ!」

長門「私は軽音部ではない」

唯「大丈夫だよ!有希ちゃんギターうまいし」

唯「それに、みんなにも有希ちゃんを紹介したいなー」


長門「……分からない」

唯「?」

長門「何故あなたが私にそこまでよくしてくれるのかが分からない」

長門「私とあなたは高校も別
これといった接点はない
あなたが私によくしてもあなたの得にならない

なのに何故?理解出来ない」

唯「うーん、なんでっていわれても……有希ちゃんと一緒にいたら楽しいからかな?」ニコッ

長門「!!」

長門「……楽しい?」

唯「うん!私ね、有希ちゃんとお喋りするの好きだよー

有希ちゃんは私の話を楽しそうに聞いてくれるし
なんだかもっと喋りたい!って思っちゃうんだよ」

長門(私が…楽しそうにしていた……?)

唯「それに有希ちゃんとお喋りしてるときはつらいことも忘れられるんだよ」

唯「有希ちゃんは……私といて楽しくなかったかな……?」


長門「私は……」ドクンドクン

長門(私は……私には感情が産まれることは……)


キョン『感情が生まれたんだよ、お前には』

唯『一緒にいて楽しいからかな?』




長門「……私もあなたという個体が興味深い」




長門「平沢 唯、私はあなたと一緒にいて 楽しい」




唯「!!!」パアァ

唯「有希ちゃーん」ダキッ

長門「……」

ギュー

唯「ありがとう!嬉しいよ~」

唯「ねね?じゃあ明日きてくれるよね?」

長門「……」コクリ

唯「私たち親友だねっ!」

長門「……親…友?」

唯「うん!
私たちは親友だよ~
だから有希ちゃんも私のこと『唯』って呼ばないとね!」

長門「?何故?」

唯「なんでもだよ!」ブー

長門「了解した……唯」

唯「えへへ~」



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