・・・・・・
唯「というわけでして…」
梓「えぇ!?じゃあ今日どうするんですか?」
梓「それに明日みんなで練習するって言ってたじゃないですか」
律「どうなるんだろうな、あはは…」
唯「あずにゃんお願い!家なき子の私たちを泊めてくだせぇ!」
律「いきなりそんなの迷惑からだめだろ、全く…」チラチラ
梓「なんか言葉と素振りがかみ合ってない気がするんですけど…」
梓「あ、でもこっそり忍び込めば…」
唯「じゃあ忍び足でお邪魔するよ!」
律「こっこら唯っ!」
唯「うぅーわかってるよぅ」
唯「でもどうするのさりっちゃん」
律「う…それは…」
梓「別に遠慮しないで家来てくださいよ」
梓「親はもう寝てると思うので起こさないように静かに入ればきっと大丈夫ですよ!」
純「私ん家そういうの全然気にしないから本当は泊めてあげたいんですけど、
純「もう弟の友達が何人か泊まりに来てるらしいんでこれ以上は…ごめんなさい」
律「そういえばうちの弟も友達ん家泊まりにいったんだよなー」
唯「実は純ちゃん家だったりしてね」
律「まさかぁ、そんなわけ…」
律「…ある…かも?」
律「ね、ねぇ!苗字はなんていうの!?」
純「え?鈴木ですけど…」
律「ビンゴだぁぁぁ!!」
唯、梓、純「な、なんだってー!!」
律「じゃあ家案内して!聡に鍵もらうから!」
純「わ、わかりましたっ! これで一安心ですね(万が一たまたま同じ苗字ってだけだったらどうしよ…)」
律「いやーでもほんとに鈴木さんに会えてよかったよ」
律「これで安心して家帰って寝れる…」ホッ
律「じゃあ鈴木さん行こっか、唯もがんばれよー」
唯「ばいば~い!……ってりっちゃん私を見捨てるの!?」
律「あはは冗談だよ、今日はうちに泊まりにきなよ」
唯「さすがぁ~頼りになるぅ!」
0:48
純「今鍵もらってくるんでちょっと待っててくださいね」
律「よろしく~」
・・・
純弟「ふわぁ~もう寝ようぜ…」
聡「もう寝んのかよ!」
友A「そうだぞ、次モンハンやろ!」
友B「え~DSだろ」
コンコン
純弟「ん?何?」
ガラッ
純「聡君っている?」
聡「あ、俺ですけど」
純「なんか聡君のお姉さんが家の鍵無くしたみたいだから、貸して上げてくれない?」
聡「(なにやってんだよ姉ちゃん…)」ゴソゴソ
聡「はい、これ…」
・・・・・・・
純「鍵貰ってきましたよー」
律「サンキュー!いやぁ~ほんと助かった…」
唯「全く鍵無くすなんて、りっちゃんはおっちょこちょいだから…」
律「ってお前が言うんかいっ!」ポカッ
純「あはは、じゃあ私はこれで…」
唯「うん、純ちゃんありがとね!」
律「おやすみー」
純「いえそんな、おやすみなさーい!」ガチャン
律「よしっ」
律「そんじゃ行くかー!」
唯「行くぞー!」
1:04
唯「あっ!りっちゃん!」ワクワク
律「んー?どうした唯?」
唯「ねぇあそこ通って帰ろうよ!近道になりそうだしっ!」
唯「建物と建物の間だよ!」
律「な…!あんな薄気味悪い通路をなんでわざわざ…」
唯「でもなんかワクワクしない?」
律「…よっし!近道するか!」
律「私に続けー!」
唯「ラジャー!」
律「そもそも近道になってるのか…」
唯「多分…」
ハハハ…
律「っ!」
律「……おい唯戻るぞ」コソコソ
唯「? なんで?」
律「なんかたむろってる人いるし…(十中八九不良だよなぁ……!)」
ザッザッザ
不良A「あ?誰だ?」
律「!!(ギャーーーーー!)」
不良B「こんなとこでなにやってんの?」
律「エ、エットソノワタシタチ…」ガクガクブルブル
唯「いやぁ~実はここ通ったら近道になるかなぁーっとか思って」デヘヘ
律「(さすが怖いもの知らずだーー!!)」
不良A「こんなところ通ったって別に近道にはならねーだろw」
唯「実はなんとなく通ってみたかっただけなんですよー、えへへ」
不良A「…っ(可愛いな///)」
不良A「な、なぁ///よかったら送って行ってやろうか?///車あるから」
不良B「おい…お前まさか…?」
不良A「ほんとにただ送るだけだ!そこまでくさってねぇよ!」
不良A「ほらっ///こんな時間だしさ、送るよ///」
唯「えっ!でも悪いですよ~」
不良A「別にいいって、気にすんなよ///(こんな可愛い子が夜道歩いてたら危なすぎだろ///)」
律「ばばば馬鹿唯っっ!」
唯「あいたぁ!」ポカッ
律「いやー!私たち家近いので大丈夫ですよー!あははは!」
律「それでは失礼しやしたーー!!」ヒューーン
不良A「あっ、おいっ!」
不良B「そりゃ逃げられるだろ…こんな見ず知らずの男に」
不良B「しかもお前めちゃ人相悪いっていうのに…」
不良A「ほっ、ほっとけ!!!」
タッタッタッ…
律「はぁ…はぁ…はぁ…」
唯「もう…りっちゃん…どうしていきなり…」
律「唯のアホー!!」
唯「いたぁ!」ポカッ
律「あんなガラの悪い見ず知らずの男について行こうとするなんて何考えてんだー!」
唯「ほ、ほんとについていくわけないじゃん!ちょっと考えたふりしただけだよぅ!」
1:34
律「……」テクテクテク
唯「……」テクテクテク
唯「ねぇりっちゃん…」
律「うん…」
唯「迷ったね…」
律「ごめん私がさっき猛ダッシュでめちゃくちゃに逃げたから…」
唯「別に気にしなくていいよりっちゃん」
ガサガサ…
律「!」ビクッ
唯「ねぇりっちゃん何あれ…なんかガサガサ言ってるよ…」
律「わわわ私に聞くな!きっと気のせいだよあはは!」
ガサガサガサ!
唯・律「いやぁーー!!」ダッダッダッ
ガサッ
猫「ニャー」
・・・・・・・・
唯「はぁびっくりしたぁー…」
律「勢いでダッシュで逃げてしまった…」
律「あれってなんだったんだろうな」
律「やはり幽霊の仕業では…」
唯「ななななに言ってるのりっちゃん!?」ガクブル
律「冗談だよ、多分野良猫でもいたんだよきっと(そうじゃなきゃ困る…)」
唯「そうだよね、猫ちゃんだよね!」
律「ん…?そういえばこの辺来たことあるかも…」
律「唯、多分あっちの方向に行けば大丈夫だと思う」
唯「ほんとに!?やっと帰れる~!」
2:17
律「よし、ここまで来ればあとちょっとだ…」
唯「長かったねりっちゃん…私疲れて眠くて限界だよぅ…」
律「あと少しで私ん家だ…がんばれ唯」
2:28
律「着いたぞー唯ー…」
唯「あははとーちゃーく…」フラフラ
ガチャ
唯「おじゃましまーす…」
唯「ここがりっちゃんの部屋かー…」
律「そうだぞーここが私の部屋だー…」
唯「何回も来てるけどねー…」
律「そうだなー…」
唯「一緒に寝ていいでしょ……?」
律「ああ…ベッドは一つしかないしな…」
律「敷布団出すのもめんどくさいし…」
ドサッ
律「んじゃおやすみぃ…」
唯「おやすみりっちゃん…」
唯・律「zzz…」
最終更新:2012年03月13日 01:03