その言い方……梓が私とそれ以上の関係を望んでいるみたいに

聞こえるんだけど、気のせいだよな……?

無駄な心配をしていると、梓は私の胸にもたれかかって

梓「私……律先輩の事、好きかも知れないです」

と、告白した。

律「え、ええええええええ」

気のせいじゃなかった!?

ど、どうすりゃいいんだドキドキして何も言えない……

梓「………ぷっ、あはは……」

おろおろと焦っていると、急に梓が笑い出した

律「な、なんだ!?」

梓「ごめんなさい……律先輩の心臓、すごくドキドキしてるから…あはは」

律「しょ、しょうがないだろっ、ちょっと落ち着くまで待って!」

梓「はい……ふふ」

律「………はぁ。だいたい、なんで俺を好きになったの?」

梓「え?」

律「え?」

梓「……そ、そんなのいっぱいあるじゃないですか!」

律「……そうなの?例えば何?」

梓「た、たとえばって……あ、そうだ」

梓は私に向き直って、顔を近づけてきた

律「ちょ、何を……」

近すぎだって!

キスでもされるんじゃないかいうほど

近づいた梓だが、私には何もしなかった

梓「えへへ、もらいましたっ」

律「お、お、お、」

梓「私もつけてみようかな?」

律「俺のカチューシャ!!」

が、代わりにカチューシャをとられてしまった。

律「バカ、それはいうなればお前のツインテールくらい大事なもんなんだぞ!」

梓「私今ツインテールじゃないです、だったら律先輩もこれは没収ですね」

くそ、そうだった……誰だ!梓の髪おろそうなんて言ったのは!




………わたしか


律「恥ずかしいって……」

梓「そんなことないです、すごく素敵ですよ」

律「つーかこれと俺を好きになったかもしれない理由のどこが

関係あるんだよ!」

梓「え、素敵じゃないですか。これでまた一つ、好きな理由が増えました」

律「…………それだけ?」

梓「はい♪」

律「おいおい」

梓「律先輩、ごめんなさい。かもしれないなんて言い方、失礼ですよね……

でも、自分でもわからなくて」

律「なんだ、笑ってたと思ったら突然謝ったりして」

梓「だって、びっくりさせちゃったかなって」

律「確かにびっくりしたけど、謝るほどの事じゃないだろ?それに……」

それに……こんなこと言うなんて、勇気いっただろうに

よし、ご褒美やるか!

律「なでなで」

梓「にゃっ?」

律「ありがとな、スゲー嬉しいよ」

梓「ううう……ものすごく恥ずかしいです…」

梓はさっきから赤かった顔を更に赤くして、

私にもたれ掛ってきた。

お互いいつもとは違う格好、というか髪型で話す。

体勢はさっきのままだ。

律「でも、俺の事合宿の前はお兄ちゃんって呼んでなかった?」

梓「あ、あれは罰ゲームだったじゃないですか」

そういえば、私がファーストフード店で

探偵ごっこやってた時も私がお兄ちゃんはありえないとか

言ってたな。あれは、そういう意味だったのか。

………ちょっと安心した。

梓「…………………」

律「梓?」

梓「…………はっ」

律「なんだ?眠いのか?」

忘れてたけど今深夜なんだよな。

梓「ふわ………」

頭の中がふわふわタイムみたいだな

律「寝てもいいぞ、また運んでやるから」

梓「そんな……悪いですよ」

律「遠慮するなよ、お姫様」

梓「律先輩……」

律「ん?」

梓「キャラじゃ……ないです……」

律「…………」

梓「すー」

梓は幸せそうな顔で眠りこけ、私の胸に虚無感だけが残った

律「運ぶか……」

律「よいしょっとー」

背負っていた梓を布団に寝かせ、一息つく。

こういう時に男がいるのはホント便利だなー

ムギがいると利便性半減しがちだけど。

律「げ、もうこんな時間か」

梓が眠くなるわけだ、明日は確実に寝不足だな。

律「ちょっとだけでも寝ておこうっと……って」

唯「ういー………すー……」

律「寝相悪いなおい」

私の布団は唯に占領されていた。

………写真撮っとくか。

律「リっちゃん隊員、いきまーす……」

デジカメを構えこっそりと忍び寄り、

部員の寝顔を一枚ずつ撮っていく。

最初の獲物はお前だ、澪!

澪は普段は大人っぽいのに、寝てる時は子供みたいだな

律「てゆーかまた抱き枕……まぁいいや、ほれ」

カシャ

次は私の布団を占領している唯だ、ここでねていたらきっと、

強烈な寝返りキックをお見舞いされていたに違いない。

逆に私がかましていたという可能性もなくはないがな!

律「お前は起きてても寝てても子供っぽいな…ほれ」

カシャ

紬「ゲル状が(ry」

律「………」

もう定番だな。

まぁ寝言は置いといて、ムギは寝てる時も

お嬢様だな、気品があるというか、そんな雰囲気が出てる。

もしかしてそういう教育とか受けてたりして……そんなわけないか。

ま、とりあえず

律「お嬢様の写真、いただきますぞ……ほれ」

カシャ

……あれ?これって犯罪じゃね?


最後は梓だな、これ終わったら寝よう

ゆっくりと梓に近づいていく。

梓「……せんぱい……」

律「うぇっ!?(小声)」

び、びっくりした……いきなり呼ぶんだもん…

いやいや、私の事とは限らないのに何言ってるんだ、

梓は先輩としか言わなかったじゃないか。

とにかく目的を果たそう

デジカメの画面ごしに梓の寝顔を見る

律「梓はやっぱり猫みたいだな……ほれ」

カシャ

ってことは、私は猫に懐かれやすいのかもしれない。

………

律「自分用、自分用っと」

カシャ

ついでにもう一枚撮っておいた。



とりあえず合宿はこれで終わりっす。