唯「ごめん・・・何か気に障ったなら謝るよ・・・」

律「もう知るか!出てけ!」

唯「りっちゃん・・・」

澪「唯、荷物まとめよ・・・な?」

唯「うん・・・」

荷物をまとめ出す2人。



バタン

梓「出て行っちゃいましたね。」

律「知るか。向こうも完全に荷物まとめていったみたいだし。戻ってこないつもりだな。」

梓「でしたね。律さんとの仲は気にしてましたけど軽音楽自体はどうでもいいって感じでしたし・・・」

律「本当にクソだよ・・・あいつら・・・」

梓「律先輩・・・あっ」

律「どうした梓?」

梓「ベース忘れていってます」

律「本ッッッ当にクソだなッ!あいつら!!」



廊下

唯「りっちゃん・・・」

澪「放っておけ、唯。それにおかしいのはアイツなんだし。」

唯「えっどういうこと?」

澪「唯はこんな話知っているか?ある村に転校してきた少年の話なんだけどさ」

澪「少年が転校した村では、住人の様子がおかしかったんだ。全員が殺人犯みたいにキチガイじみたやつばっか」

澪「でも実はおかしかったのはその少年ただ一人でその村自体は普通の村だったんだ。」

唯「へぇ・・・そんなお話があるんだ・・・」

澪「多分、今の律もそんな感じなんだと思う。自分がおかしくなったのに気付かずに周りがおかしいって勘違いをしてるっていう」

唯「りっちゃん・・・」

澪「だから今はそっとしておいてやろう。な?」

唯「・・・そうだね、澪ちゃん」



音楽室

ムギ「う、ううん・・・」

梓「あ、ムギ先輩!大丈夫ですか?」

律「本当にびっくりしたんだぞ!いきなり倒れるなんて・・・」

梓「心配したんですから!」

律「でもムギも3億は平気だけど100倍は駄目なのなww」

梓「まあ小遣い3千円で30万っていわれたらびびりますよ」

ムギ「あの・・・あなた達・・・誰?」

律梓「えっ?」



再び音楽室

律「ありゃー記憶喪失になっちゃったかー・・・っておい!どうしたんだムギ!」

梓「ムギ先輩!私たちのこと忘れちゃったんですか!?」

ムギ「ごめんなさい・・・あなた達のこと、どうやっても思い出せない・・・」

律「そんな・・・うそだろ、おい・・・」

梓「ムギ先輩が記憶喪失になっちゃたです・・・」

梓「自分の名前とか思い出せますか!?」

律「そうだ!名前はどうだ!?」

ムギ「えっと・・・えっと・・・こ、こ・・・」

梓「頑張ってください!!」

ムギ「こ、ことぶき・・・」

律「おおっ!」

ムギ「ことぶき・・・ことぶき・・・」

ムギ「ことぶきみなこ?」

律「あぁ・・・」

梓「まぁ、このオチは読めましたけどね。」

ムギ「コトブキツムギ・・・?」

律「おぉ!名前はおぼえているのか!」

梓「他に覚えてることとか無いですか?どんなことでもいいですから!」

ムギ「えっと・・・ごめんなさい。覚えてないの・・・」

律「そうか・・・」

梓「とりあえず病院に行きましょう。」




唯「ねぇねぇ澪ちゃん。300億もどうする?一生のうちに使いきれるかな?」

澪「たぶん無理だろうな。150億もどうだろうって感じがするよ・・・」

「おいおい!あれって・・・」

「あぁ!あの幸運の女子高生じゃないか!?」


ワイワイ

唯「はは~。また来たよ~」

澪「まったく平民はどいつもこいつも・・・」

唯「え?平民?」


「ねえねえ!おねえちゃん!!」

澪(アァ?)

唯「どうしたの?僕?」

「幸運の女子高生だよね!サインちょうだい!学校で皆にみせるんだ!」

唯「いいよ~はい、どうぞ。」カキカキキュ

「ありがとう!おねえちゃん!あの、長髪のお姉さんもちょうだい!」

澪(めんどくさいなぁ・・・)

澪「ほらよ」

「え・・・」

唯(万札1枚・・・)

澪「ほら、これで好きなもの買っておいで。」

「あ、ありがとう!おねえちゃん!!」

ダダダダダ

唯「・・・澪ちゃん。なんでサインしてあげないの・・・?」

澪「え?でも喜んでたしいいじゃないか。」

唯「まぁ、そうだけど・・・」


この時私は、澪ちゃんは大金を手にすると変わってしまうタイプの人間なのかと思ってしまいました。



澪「でもいいことした後って気分いいよな。」

唯「う、うん。そうだね・・・」

澪「もう世間様にはばれてるんだし、一つ皆のためにいいことしてやるか!」

そう言うと澪ちゃんは制服の内ポケットから札束1つをとりだしました。
まとめてある白い紙を引きちぎり、そして信じられない行動に出たのです。
札束をもっとたその手を天にかざすと・・・

バサァァァ

澪「あー、手がすべっちゃったー」

そうです。街に金をばら撒いたのです。



おもちゃ屋

「まいどありー」

「えへへ。お姉ちゃんにもらったお金でラジコンヘリ買っちゃった!おねえちゃんに見せにいこっと!」




「あっ・・・」

「札束・・・」

唯「ちょっと澪ちゃん!?」

澪「仕方ないだろ。手が滑っちゃったんだから。それにかたずけるのも面倒だし・・・」

「ゴクッ・・・」

澪「もうこのまま放っておいてもいいか!」(大声)

その瞬間、街の空気が変わりました。皆が一斉に金を拾い始めたのです。

「札束が待っている。」
この噂話を聞きつけた人々が商店街中からやってきました。
街はちょっとした混乱状態です。

「はなせ!これは俺が拾ったやつだぞ!!」

「うるせえ!そっちこそはなせ!」

唯「あわわ・・・わわ・・・」

「おねえちゃーん!さっきのお金でかってきたよー!これ見てー!」

札束が舞う空の中、1機のヘリが澪ちゃんに向かって飛んできます。
その光景はまるで某デスノのシーンそのものでした・・・



病院

「琴吹さーん。琴吹紬さーん」

ムギ「はーい。」

律「かくかくしかじかということなんです・・・」

医者「そうですか。ではかくかくしかじか・・・」

律「わかりました。」

ムギ「ありがとうございました~。」

「お大事に」


梓「どうでしたか・・・?」

律「脳には別条ないってさ。あと、これから毎週病院通いだ。あと薬も出された。」

梓「よかったです・・・」

律「とりあえず学校に戻るか」

梓「はい」




ワーワー

唯「はぁはぁ・・・なんとかあの場所から逃れられたよ・・・」

澪「みんなすごく喜んでたな。やっぱりいいことしたあとって気分いいよな!」

唯「澪ちゃん・・・あのさ、」

澪「いやぁ、走ったら喉乾いちゃったな!唯、コンビニに行こう、コンビニ!」



コンビニ

唯「あー美味い!やっぱり走った後のサイダーは最高だね!!」

澪「そだね」

唯「本当においしいや!やっぱりサイダーは三ツ矢だね!」

澪「そだね」

唯「・・・どうしたの?澪ちゃん?」

澪「いや、ちょっと嫌なことがあってさ・・・」

唯「嫌なこと?」

澪「ちょっとアあいつを見てくれ。あいつをどう思う?」

唯「どう思うって・・・」

唯「すごくチャラいね。なんか怖いギャルの人だなぁって・・・」

唯「あの子がどうかしたの?」

澪「店員の態度が悪い。」

唯「え?」

澪「唯は隣のレジだったからわからないかもしれないけどアイツすごく酷かったんだ。柳原の10倍は酷かったと思うよ」

唯「それは災難だったね・・・」

澪「あー!思い出しただけで腹が立つ~!!」

唯「仕方ないよ。きっとアルバイトだし・・・」

澪「そのアルバイトをやとった店長も同罪だ!」


澪「そうだ・・・いいこと考えた!」

澪「あの店のもの全部買い占めて客来ないようにしてやるしw」

唯「・・・」

澪「あいつのととこで清算してやったらすごく大変だろうなww」

唯「でも結局買い物してるんだし・・・店の利益には変わらないよ?」

澪「返品期間ギリギリでクーリングオフしてやるんだよww」

唯「澪ちゃん、あのね。さっきも言おうと思ったんだけどさ・・・」

澪「大富豪澪にあんな態度をとったこと後悔させてやるよww」




唯「バイトの子泣いてたね・・・」チラ

澪「わ、私に言うなよ!私は悪くないぞ!」

唯「なんか今日の澪ちゃんおかしいよ・・・300億手にしてから変わっちゃったような気がする・・・」

澪「・・・なんだよ。唯まで前原かよ・・・」

唯「違うよ!前原は澪ちゃんだよ!!やっぱりりっちゃんは変わってなかったんだよ・・・」

澪「唯。お前私が変わったって・・・本当にそう思ってるのか・・?」

唯「思ってるよ!街でお金巻いたりコンビニ潰そうとしたり!こんなの澪ちゃんじゃないよ!」

澪「唯・・・」


澪「ごめんな・・・唯。」

唯「澪ちゃん・・・わかってくれたんだね!」

澪「うん。私が間違ってたよ。ちょっと平民達を馬鹿にしすぎてた・・・気がする・・・」

唯「澪ちゃんならわかってくれるって信じてたよ・・・」

澪「ごめんな。今日の事は本当に反省してる。この通りだ!」

唯「ち、ちょっと!頭あげてよ澪ちゃん!///」

澪(金持ちでも流石にぼっちはきっついしな・・・明日律んとこにも謝りに行っとこ)



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