さわ子「ムギちゃんが落ち着いたところで、次は梓ちゃんよ」

梓「はい!」

澪「梓のオッサンっぽいところか……」

律「生意気」

紬「それはただの性格よ」

唯「日なたで寝ちゃうとこ」

紬「それは本能」

梓「ふふん、どうやら私は乙女のままだったようですね」

さわ子「この紙縒りで鼻をこちょこちょ」

梓「ぶぇぇぇっくしょん!! ちきしょお! っしゃあ!!」

梓「な、何するんですか!?」

唯(さすがに引くよあずにゃん……)

梓「あーもう、鼻水出たじゃないですか」ゴソゴソ

梓「ずびずびぶばばばびー!!」

律「うわ! きたな!」

澪「ちゃんと拭け! 口に入るぞ!」

梓「別に自分から出たものですし……」

紬「いくらなんでもそれはダメよ!」

梓「あ、また出る……」

梓「あ゛ぁぁっくしょぉぉん!! おっしゃぁ!!」

唯「……」

さわ子(うわあ、もろ被り)

唯「手、当てようね」

梓「あ、はい。ごめんなさいです」

律(唯がキレかかってるのなんか初めて見たな)

澪(ていうか唯も律にかけたけどな)

紬(梓ちゃんは痰までいってるもの)


さわ子「もう説明不要ね。梓ちゃんは小さくて可愛いのに、小汚いのよ」

梓「失礼な!」

唯「そう言えば憂が言ってたんだけど」

唯「あずにゃん、プリント配る時とかお札出す時に指舐めるの?」

梓「だって湿らせた方が扱い易いじゃないですか」

澪「うえ」

律「私無理、そういうの」

紬「私もちょっと」

梓「え、え? 普通ですよ?」

澪「ちなみに梓、風呂は毎日入るよな?」

梓「冬場は二日間隔ですが」

澪(どうりで髪が光ってるわけだ)

唯「……もうハグしない」

梓「なんでです!?」


梓「汚れなんてそうそう溜まらないです!」

律「女っていうか人としてどうなんだ」

紬「梓ちゃんこれ、『琴吹の湯』の優待券」

梓「?」

紬「総合スパになってるから、エステも垢すりも全部やってもらってきなさい」

梓「いいですよぅ、申し訳ないです」

紬「きなさい」

梓「……はい」

唯「ね、ねぇあずにゃん、下着の洗濯は……」

梓「あ、それはお母さんにやってもらってるので」

唯「良かった」

梓「まぁ着替えは三日に一回ですけど」

律「意味無いだろ!」

梓「いやー、綺麗なのって履いて汚すのが悪い気がしません?」

澪「だからって履きっぱなしはおかしいだろ!」

梓「トイレの後はちゃんと拭いてるから変な跡とかありませんよ」

唯「頭クラクラしてきたよ」

さわ子「梓ちゃん、世間ではお風呂も着替えも毎日やるのが常識なのよ」

さわ子「さらには人前では不快感を与えないようにくしゃみ、咳は手を当ててするの」

さわ子「指舐めなんてもっての他、不潔はよくないわ」

梓「私がおかしいのかな?」

律「ムギ、ついでにどっかの教育機関も手配しとけ」

紬「直ちに」


さわ子「さぁ最後の大物の出番よ」

律「よっしゃー!」

澪「決して褒められてるわけじゃないぞ」

梓「律先輩ですか」

紬「言いにくいけど」

唯「オッサンそのものだね!」

律「え、いきなりいじめ?」

唯「だって……」ホワンホワン


唯「あれは一年生の頃でした」

~~~~~

唯「こんちはー、あれ? りっちゃんだけ?」

律「おお、ムギと澪なら掃除当番だぞ」

唯「ふ~ん」

律「暇だなー」

唯「だね」

律「…………ふんっ!!」

ブゥゥゥ!!

唯(え!? おなら!?)

律「……」ニヤニヤ

唯(何そのドヤ顔……)

律「今日も絶好調だな」

唯(澪ちゃんムギちゃん、ハリーアップ、ヘルプミー……ていうか臭い)

~~~~~

澪「こいつと遊びに行くと……」

~~~~~

澪「そろそろご飯にするか?」

律「うん」

澪「ファミレスで良いだろ?」

律「いいよー」

店員「いらっしゃいませ、おしぼりでございます」

澪「どうも」

律「あざーっす!」ゴシゴシ

律「あぁ、温かいおしぼりたまんね」ガシガシ

澪「おい、顔拭くなよ……うわ、首まで」

律「かぁーっ!」

~~~~~

紬「りっちゃんとお弁当食べた時なんんだけど」

~~~~~

律「いただきまーす!」ガツガツ

紬(ドカ食いだからあちこちにこぼしてる……)

律「食った食った……げっふぅ」

紬「……」

律「ごっそさーん」

紬「あ、りっちゃん、歯に海苔がついてるわよ」

律「ほんとか?」シーハー

紬「そうそう、そこ」

律「あ、取れた取れた」ピーン

紬(無造作に棄てた!?)

~~~~~

梓「私だって」

~~~~~

律「おい梓!」

梓「なんですか?」

律「見ろ」チュー

梓「カチューシャと口付けですか。ラブラブですね」

律「……」

梓「?」

律「っち! カチューシャとチューだろ、笑いのセンス無い奴だなぁ」

梓(駄洒落のつもりだったんだ)

律「けっ!」

梓「お、面白いです」

律「だろだろ!? よーし、もっと見せてやるぞ!」

~~~~~


唯「他にもスカート捲られたよ」

澪「胸揉まれた」

紬「下品な話を強要されたわ」

梓「都合悪い話は聞こえてない振りしますよね」

さわ子「どう? 反論は?」

律「皆、神経質だなー」ホジホジ

唯「お、お嫁に行けないよりっちゃん」

澪(律も唯に言われるとは思ってなかったろうな)

律「あーもー、うるさいな」ストン

さわ子「ウンコ座りは止めなさい! パンツ見えるって言ってるでしょ!」

梓(オッサンって言うか現場の兄ちゃんですね)

律「はいはい、気をつけますよー」

唯「最初はやる気だったのに」

澪「不貞腐れやがって」

律「どうせ男勝りですよー」スパー

梓「吸ってる振りだけ……」

さわ子「大丈夫よりっちゃん、今ならまだ帰ってこれるわ」

律「どうやって?」

さわ子「ムギちゃん、あの衣装持って来て」

紬「はい!」


さわ子「ほれ、着替えなさい。あとこれ持って」

律「これは……ラクロス?」

唯「わー、本物みたいだね」

梓「元々雰囲気は体育会系ですしね」

律「これが何なんだよ」

さわ子「ずばり、スポーツ少女よ!」

澪「へ?」

さわ子「ボーイッシュな子が汗に塗れる姿ってこみあげてこない?」

紬「来ます!」

澪「さぁ、さっぱり」

律「んー……こんなん?」

律「ふぅ……今日も練習きつかった……ポカリポカリ」

律「んっ、ん」

澪(な、なんだが喉の動きがいやらしい)

さわ子「それだけじゃないわ! 男勝りは裏を返せば最初から男子に近いって事!」

さわ子「何でも気安く話せる友達、気軽に遊びに誘える友達」

さわ子「所謂飲み友達ね!」

梓「なるほど、律先輩は朝までへべれけが似合います」

律「あんま嬉しくないなー、友達止まりって事だろ?」

さわ子「はい、りっちゃん、この台詞を音読」

律「で、電気消して良い?」

律「だって恥ずかしいよ……私なんか胸も小さいし……」

律「や! そこは練習で汗かいたからぁ……」

律「しゃ、シャワー浴びよ?」

唯「浴びてられるかー!!」ガバッ

律「うわぁ!!」


澪「正気に戻れ!」ガン

唯「はっ!」

律「こ、怖かった」

紬(怯えるりっちゃん可愛い)

さわ子「もちろん汚いのはNGよ。使い方を覚えないとね」

律「精進します」


さわ子「これで大体矯正出来たかしら」

律「ていうかさ」

澪「先生の指導自体が」

梓「正直言って」

紬「かなり」

唯「親父臭いよね!」

さわ子「な!」

澪「基準が男目線ですし」

梓「なんだが性欲が見え隠れしました」

唯「悪い女育成って感じ」

紬「同姓には嫌われそうね」

律「黙ってたけど、さわちゃん髭の剃り残しあるぞ」


さわ子「言いたい放題言ってくれるわね」

さわ子「でも覚えておく事ね、私が教えた処世術がいづれ役に立つわ」

さわ子「いえ、立てざるを得ないと言いましょうか」

唯「?」



三年後 『高級キャバクラ ティータイム』

男「見てよ唯ちゃん」

唯「え~、おじさんまた太ったの? でも私はこのプニプニのお腹好きだよ~」グイグイ

男「ははは、唯ちゃんは本当にスキンシップが好きだなぁ」

唯「あ、おじさんのお腹触ってたら、なんだかお酒飲みたくなってきたなぁ」チラッ

男「いや関係無いよね」

唯「だめ?」スリスリ

男「ごくり」

唯「ゆい、今日は酔いたいな」

男「ドンペリ持って来い!」

唯「え? ボトル入れてくれるの!? やったぁ! だーいすき!!」


若者「また上司にどなられた」

律「わかるわかる、辛いよな」

若者「せっかく入ったけど、もう会社行きたくない」

律「元気出せよー、私らも不景気だからこんな仕事してるけどさ」

若者「励ましてくれるのはりっちゃんだけだよ」

律「もう一人いるぜ?」ニヤリ

若者「え?」

律「アルコールだけは私達を裏切らない」

若者「よ、よーし! 飲むぞー! 勝負だりっちゃん!」

律「よっしゃー!!」


澪「失礼します」

キモオタ「は、ははははい」

澪「くすっ……初めてですか?」

キモオタ「ははははい! て、テレビの美人ホステス特集を見て、それで……」

澪「まぁ、光栄ですわ」

キモオタ「あ、あの! ボトル入れるんでお願い良いですか?」

澪「なんでしょう?」

キモオタ「スレの連中に証拠として見せたいので、一緒に写メ良いですか?」

澪「それは……困ります」

キモオタ「あ、やっぱり……」

澪「だって」

キモオタ「?」

澪「今は、二人だけの時間でしょう? スレなんて忘れて欲しいの」

キモオタ「ぶっ! ぶひひぃぃぃぃぃん!!」


中年「紬もすっかり夜の女だな」

紬「嫌ですわ、私をこうしたのは社長でしょう?」

中年「はは、才能があったのは確かだろ?」

紬「ふふふ」

中年「そういえば近場に『レールガン』なんて新規店が出来たみたいだが大丈夫なのか?」

紬「さぁ? 経営は先生に任せていますから。私達は頑張ってお店にお金を入れるだけです」

中年「違いないな」

紬「何か飲みます」

中年「あぁ、これから『レールガン』に行くからな、勢いをつけておかんと」

紬「……」

中年「おいおい、夜のルールは解ってるだろ? 顔は出しておかないとな」

紬「えぇ、解っています……ですが……もし裏切れば」

中年(女ってのは毒がねぇとなぁ)


ジジイ「おお梓や、元気にしとったか」

梓「おじいちゃん! また来てくれたの!?」

ジジイ「梓は孫のようなもんじゃからのう」

梓「嬉しいな」

ジジイ「で、売り上げの方はどうだ? 少しは伸びたか?」

梓「うん、でもまだ先輩達には敵わないよ」

ジジイ「それはいかん、梓をトップにする約束じゃからな……おい、メニューにあるだけ持って来い」

梓「そ、そんな! 無理しないでおじいちゃん! 体だって悪いのに」

ジジイ「なーに、実の家族はワシの金しか興味無いからの。梓に使った方が健康にも良いんじゃ」

梓「ありがと、おじいちゃん!」

ジジイ「ふぉふぉふぉ」

梓(くくく、これで唯先輩と澪先輩のツートップを崩せるです)



控え室

唯「あ~、今日も働いた」

律「愚痴愚痴うるせぇっつの、黙って酒入れろ」

澪「あいつの顔見た? 珍獣発見スレにでも顔晒してろよ」

紬「『レールガン』……潰す」

梓「あの爺ちゃん、遺産とか残してくれないかな」

さわ子「はいはい! 控え室だからって気を抜かない!」

唯「いつどこで誰が見てるかわからない」

さわ子「そうよ、良く出来ました」


さわ子(梓ちゃんの卒業と同時に店を出してみたけど、やっぱり大成功ね)

さわ子(高校時代に目を付けといて本当に良かったわ。不景気も重なって皆お金がいるみたいだったし)

さわ子(それにしても男ってバカよね……この姿を見せてやりたいわ)

さわ子(本能に従順忠実……なんてね)


終わり




おまけ

憂「お姉ちゃんまた朝かな……」ボリボリ

憂「深夜ドラマ面白くないや……あ、ポテチ切れた」

憂「ふぁ~あ、寝ようかな」

憂「うぇっくし! あー!!」

憂「寒い寒い……いつの間にか年明けてるし」

憂「引きこもって二年か……」

憂「お姉ちゃんのお金あるし、もう家事はやらなくていいし、楽な生活だよ~」

憂「今まで頑張ったんだから良いよね」

憂「18年面倒見たんだから」

憂「次は私が18年面倒見てもらうよ」

憂「お休み、お姉ちゃん」





信じて欲しいんだが、俺はりっちゃん大好きだよ?
一番好きなのは唯だけど
和ちゃんが野球観戦で野次りまくるネタを入れ忘れたけどまぁ良いや
姉か妹いると女の子への幻想なんて殺されるよね
支援ありがとう、おやすみ! じゃあの