【屋上】


梓「あ! 澪先輩に律先輩!!」

律「おっす梓! さっきは危なかったじゃん」

澪「……よ」

唯「澪ちゃんさっきはありがと~。おかげで切り抜けられたよ」

澪「いや、合図をきめておいて正解だった。ムギには悪いけど……」

梓「どういうことなんですか?」

唯「んとね。あずにゃんたちが向こう側の校舎の廊下でムギちゃんに襲わ

れてる時私たちたまたまここにいてさ」

純「もう合流してたんですか」

唯「そりゃあね。というよりいい場所を先にとるのはセオリーだから」

律「たまたま唯がきたってわけ」

唯「そんでさ、あずにゃんが襲わてるのがこっからでもみえたから、急い

で助けにいったの」

梓「はぁ……」

唯「よかったねー」

純「どうもありがとうございました!」

律「だれ?」

純「えっ、こないだ縄張り争いしたなかじゃないですか~~」

律「えっ? 忘れた」

梓「じゃあ窓ガラスが割れたあと飛んできたあれは」

澪「あぁ、私の尿弾だ。唯が合図をおくったら狙撃するようにあらかじめ

決めていたんだ」

梓「こ、こんな距離からあそこまで正確に狙えるんですか!?」

澪「……? ま、まぁ……」

律「だろ~、えっへん」 

澪「なんでお前が偉そうなんだ」

唯「さて、このあとどうしようかな」

梓「お腹すきましたね」

唯「そうなんだよね! どっかにご飯あるのかなー」

律「えげつねぇな……」

澪「えげつないって?」

律「これ、つまりは8人に減るまで高校からでられないってことじゃん?


梓「……あっ」

澪「そうか……食べ物が」

律「こんな手の込んだことするんだ食料もどこかにあるはず。けどさ、そ

れって力で奪い合いするしかないんだよな」

梓「……」

唯「はいはい! じゃあ私が探しに行ってきます!」

律「唯でだいじょうぶか? いや、実力のこといってるんじゃないけど」

澪「うーん……でも私は室内戦には向かないし」

律「私いこうか?」

澪「だ、だめ! お前はもしものときのための私の護衛だ」

律「へいへい。寂しいのね」

梓「わ、私がいきます!」

純「私いきません」


唯「あずにゃんくる?」

梓「はい!!」

唯「またムギちゃんに遭遇するかもしれないけど」

梓「うっ……」

律「てかさ、なんで梓はムギと交戦してたの?」

梓「ムギ先輩は……なぜだかシューターを破壊してまわってました」

澪「……」

梓「私は制止を呼びかけましたが……どうにも話をきいてくれなくて」

律「うーん、まぁ人それぞれ参加目的は違うからなぁ」

澪「たしかに、みんな仲良しこよしとはいかない。私たちもいつ道を違え

るかわからないし」

純「え~~! 一時的な協力ってことですか!?」

律「ま、8人ならここにムギと憂ちゃん加えても余裕はあるわけだけどさ


梓「そういえば憂は……参加してるんですか?」

唯「あぁ憂ならいまは……」

唯「校内を縦横無尽に駆けまわって数を減らしにかかってるよ」



憂「おねえちゃ~~ん!!」バシュバシュバシュ

憂「みてみて~~~!」バシュバシュバシュ

参加者「なんだこいつ!! 化物なの!?」

憂「あたらないよ~! どこ狙ってるの~!? 」

憂「さぁ、早く尿の海にしずみなよ!! 二十人目ぇ!!」ドキュウン


参加者「うぎゃああああっ」



梓「……憂って強いんだ、知らなかった」

唯「うん! 私と同じくらいの力量はあるからちょっとやそっとじゃやら

れないよ」

純「恐るべし平沢姉妹……さすが『桜ヶ丘の生んだオルトロス』と呼ばれ

るだけはある」

純「一見なにも考えて無いように見えて、実は冷静に戦局をみてる姉。も

ちろん腕はピカイチ」

純「そして、圧倒的な火力とスピードをもって敵を制す憂」

純「じつにおそろしい姉妹だ……」

梓「純はものしりだね」

唯「でも憂は少々トリガーハッピーだからなぁ……すぐ弾切れしちゃうし

……」

梓「ていうか明らかに唯先輩たちは対人経験ありますよね。どういうこと

なんですか?」

唯「んーっとそれは……」

澪「私たちも梓がこれをはじめる前にいろいろあってな……」

梓「遠い目されてもわかりません」

律「ま、お前が気にすることじゃない。とりあえずいっておいで」

梓「はい」

唯「おまかせあれ! 制圧してきます!」

律「実力者はほかにもまだいるとおもう。気をつけろよ」

唯「ふんす!」

――――

律「……いったか」

澪「いいのか? 唯たちをやらなくて」

純「え!!?」

律「……あぁ」

澪「唯達がこのまま一緒に本戦に進むと私たちにとっては確実に障害にな

る」

純「ちょ、ちょちょい! 何いってるんですか!? 仲間割れはやめまし

ょうよ!!」

律「……あ、そういえば残ったんだった、誰さんだっけ?」

澪「消せばいいだろ、後で」

純「え~~~!?!?」

澪「とにかく、律がいいっていうなら私はこのまま唯たちも利用してここ

を勝ち抜く」

律「いいよ……仮に唯や憂ちゃんと本戦で相まみえることになっても、負

けやしないさ」

澪「自身あるんだな」

律「いや、負けれないんだよ。絶対に……!」

澪「……唯たちは、どうして参加したんだろう」



【東校舎3F】


梓「唯先輩はどうしてエントリーしたんですか?」

唯「んー、それはね。どうしてだとおもう?」

梓「さぁー、力試しとか?」

唯「それもあるかも」

梓「賞金ですか? たしか何千万かもらえるんですよね?」

唯「それもある」

梓「一番の理由教えてくださいよ」

唯「えへ~、内緒だよ!」

梓「え~、それじゃ付き合わされてる私ってなんなんですか」

唯「人にはたくさん秘密があるもんなんだよ!」

梓「似合いません、そういうキャラ」

唯「あーんあずにゃんのいけずぅ~」

梓「さてどこへ向かいましょうか」

唯「んー、まずは職員室とか? 和ちゃんってどこにいるだろ」

梓「あ、食べ物ならけいおん部にありますよね」

唯「あー、そっか! あずにゃん頭いいー」

梓「でもすでに占領されていたり……」

唯「大丈夫大丈夫。私が壊滅させてあげる」

梓「すごい自信ですね」

唯「ふふん。私ちょっと腕にはおぼえがありまして!」

梓「それて澪先輩がいってたいろいろですか?」

唯「まぁね」

梓「教えてくださいよ~」グリグリ

唯「いやんあずにゃんやめてぇ~」

梓「そうだ、なら戦うコツとかもっと伝授してください」

唯「ほえ?」

梓「どこを狙ったらいいとか、あるでしょ?」

唯「あー、うん。じゃあまずはセーフティレベルを下げようか」

梓「えっ、威力を上げるってことですか? 危険じゃなかと……」

唯「ううん。それが身を守るためなの」

梓「でも……」

唯「例えば、シューターをもってる手に紙くずをぶつけてもなにも変わら

ないよね?」

梓「……」

唯「だけどそれが紙くずじゃなくて石ころだったら?」

梓「痛いと思います」

唯「うん、痛いね。おもわずシューター落としちゃうかも」

梓「……」

唯「力を奪うのが一番安全な勝利だよ。だけどどんな方法をとるにしても

必ず大なり小なり痛みはついてくるの」

梓「自分が大怪我したくなかったら先に相手を傷つけろってことですか?


唯「うーん……そうだね。それが賢い生き方だよ」

梓「唯先輩にそんなこといわれるとはちょっと意外でした」

唯「あんまり間に受けなくてもいいよ。ただの……経験則だから」

梓「唯先輩……」

唯「とにかく、もうあずにゃんもムギちゃんをうってるんだから。いまさ

らごちゃごちゃいうのは無し!」

梓「……ですね。私、戦います」

唯「……大丈夫?」

梓「大丈夫ですよ」

唯「補給した?」

梓「はい。さっきしました。でも次のために早めに水分補給しておしっこ

を生成したいです」

唯「おっけー、じゃあ行こうか! けいおん部!」


……


ジョロロロロ

 くっきりしたピンク色の亀裂から勢い良く噴射する黄金の水。

 それはシューター内にとりつけられたシリンダーをだんだんに満たして

いく。

 勢いが強すぎて跳ね返ったきた分が、うっすらと生えた恥毛をわずかに

湿らせた。

 最後の一滴まで余すことなく出し切るように、お腹の下に力をこめ、ピ

クリピクリと体を小刻みに揺らす。

 ポツポツと溢れる聖なる雫はいつか凶悪な弾となり向かい来る敵を討つ

のだろう。

 それをしりつつも、放尿という快楽に身を包まれた彼女は、頬をほんの

りと赤く蒸気させシューターを愛おしそうに撫でる。


「ねー終わった~?」


 遠くから補給を急かす声がする。早くパンツを上げて戻らなくては。

 パンツの汚れが少しきになった。



「うん、いまいく~!」


 絶対に勝ち残って見せる。強い思いを胸にし、乱れたスカートをただし

ながら信代は仲間が呼ぶ方へと駆けていった。


姫子「おそいってー」

信代「がはは、ごめんごめん。おもったよりドバドバーってでて!」

いちご「……下品」

姫子「ほらいくよ。ここでぼんやりしてたらまた交戦になる」

いちご「……動くのめんどくさいし」

姫子「でもアレがきたら今度こそ壊滅するよ?」

信代「……そうねぇ」

姫子「あれってたしか唯の妹だっけ」

いちご「しらない。けど似てた」

姫子「結構やられちゃったからなー」


唯「でねーりっちゃんたらおかしいんだよー……あ!」トコトコ

梓「て、敵です!!」


姫子「くっ……あれは……唯!!!」

唯「姫ちゃん! いちごちゃん! 信代ちゃん!」


梓「たしか……唯先輩のお友達でしたね」

唯「うん」

姫子「なに唯、やる気?」チャキ

信代「……がはは、三対二で勝てると思うなぁ」

いちご「……無謀」

梓「うう、どうするんですか唯先輩。数ですでに不利なんですけど」

唯「でもやるしかないね、見逃してくれるって感じでもなさそうだし」

姫子「……そうだね。唯とそっちの子には悪いけど、ここでリタイアして

もらう!」

いちご「そう、けいおん部は先に潰しておく」

梓「! や、やってやるです!!!」

唯「あずにゃんは信代ちゃん。あのおっきい子」

信代「へぇ。そのちっこい子が相手かぁ、私も舐められたもんだ」

梓「えう、私大丈夫ですかね……体格差がありすぎるような」

唯「大丈夫。スピードならあずにゃんが上だよ。相手の銃口はちゃんと見

て動くんだよ」

梓「はいです」


 戦いの火蓋はあっというまに切って落とされた。

 まずは唯先輩が素早い動きでホルスターから銃を引きぬいて正面に発砲



 私はすぐさま狭い廊下から教室へと戦闘の舞台を移す。

 私が入ったと同時に私の相手も巨体を揺らしながら飛び込んできた。

 唯先輩……そちらは頼みます。


信代「がはは、ちっこいの。私とタイマンはろうだなんていい度胸だねぇ


梓「……」

信代「さぁ、たっぷり可愛がってあげるから!!」

梓「私は逃げない! たとえあなたを傷つけることになっても勝ってみせ

ます!」

信代「笑わせてくれるね!!」


 小さな体と大きな体。

 相反する二人の戦いはまずは私からの攻撃ではじまった。

 さきよりも威力をあげたおしっこを相手の顔面めがけて発射。

 反動が腕全体を伝い体を揺さぶる。シューターの威力と反動は比例する

ようだ。


梓「いけええ!!」

信代「ふんっ」


 しかし意外にも軽やかな動きで回避されてしまう。


梓「くぅ」

信代「初心者さん? 誰に教わったかしらないけど狙うなら頭じゃなくて

ここだよ」


 そういって彼女は自身の大きな胸を指さす。

 ぶるんと揺れる無駄な脂肪が印象的であり、また少し不快だった。


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